著者
南 雅代 小田 寛貴 小島 貞男 横田 喜一郎 中村 俊夫
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.13, pp.71-81, 2002-03

第14回名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(平成13 (2001)年度)報告
著者
小田 寛貴 池田 和臣 安 裕明 坂本 昭二 Oda Hirotaka Ikeda Kazuomi Yasu Hiroaki Sakamoto Shoji
出版者
名古屋大学宇宙地球環境研究所
雑誌
名古屋大学年代測定研究
巻号頁・発行日
vol.2, pp.48-51, 2018-03-31

古経典の古筆切(古写経切)について,加速器質量分析法を用いた14C年代測定を行い,その結果を2018年2月1日~2月2日に名古屋大学宇宙地球環境研究所において開催された第30回(2017年度)名古屋大学宇宙地球環境研究所年代測定研究シンポジウムにおいて報告した.奈良時代は,鎮護国家の思想を背景に,国家推進型の仏教が展開された時期である.そうした中で,大規模な写経事業が行われ,多くの経典が書写ないし印刷された.そこで,今年度は,主にこうした奈良時代に書写された古写経切の代表的なものについて行った14C年代測定について報告した.本研究の一部には,平成28年度~平成31年度日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B) (課額番号・16HO3101,研究代表者;小田寛貴)を使用しました.
著者
小田 寛貴 池田 和臣 増田 孝
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.15, pp.215-227, 2004-03

タンデトロン加速器質量分析計業績報告 Summaries of Researches Using AMS 2003 (平成15)年度
著者
小田 寛貴
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2008

平安・鎌倉期の古写本は完本としてはほとんど現存しないが,掛軸などに利用されたため断簡としては大量に伝来している.これが古筆切である.しかし,後世に制作された偽物・写しも多く混在するため,その高い史料的価値も潜在的なものでしかない.本研究では,こうした古筆切に放射性炭素年代測定法を適用し,史料的な価値を判定するとともに,平安・鎌倉期古写本の少なさゆえに従来は困難であった研究を行ったものである.
著者
小田 寛貴 増田 孝
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.13, pp.189-194, 2002-03

我々はこれまで, 加速器質量分析法(AMS : Accelerator Mass Spectrometry)による^<14>C年代測定が古文書の年代判定法としてもつ有効性と限界とを示すことを目的として, 書跡史学の見地から年代を求めた古文書の^<14>C年代測定を名古屋大学年代測定総合研究センターのタンデトロン加速器質量分析計を用いて行ってきた.現在までに測定した古文書資料は表1に示した18点である.こうした研究から, 和紙は"old wood effect"による誤差(ずれ)が小さく, 暦^<14>C年代が歴史学的年代と大きく異なるものではないことを明らかにしてきた.これら18点の古文書のうち12点の資料(資料No.1-12)についての解説・歴史学的年代・^<14>C年代は, 既に別稿において報告されている(小田・増田ほか, 2000;小田・増田, 2001).そこで本報では, 今年度新たに測定を行った6点の資料について, その解説と^<14>C年代測定の結果を報じるものとする.前年度までに測定を行った12点の資料に続き, 資料番号を以下のようにNo.13〜18とした.
著者
小田 寛貴 中村 俊夫
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.13, pp.186-188, 2002-03

本報においてその^<14>C濃度を報じる試料は, 青銅製の爵とよばれる器の底部に確認された付着物である.これらの青銅爵付着物は中京大学文学部の佐藤房儀氏より提供されたものであり, 爵が火にかけられた際に付着した煤とのことであった.表1に示した九点が提供された資料である.しかしながら, これらの付着物は明確に炭化物と判断できるものではなく, 緑青などが混入しており, 土壌もかなり含まれているように見受けられた.また, 爵を包んでいた布のものであろうか細かい繊維も確認された.特に, 試料No.4,7は緑青, 試料No.5,8,9は土壌と判断して間違いないような試料であった.緑青色〜黒褐色を呈する残りの四点についても, 実際に試料調製を行ったところ, その炭素含有率は1%にみたない結果であった.すなわち, 見た目からも炭素含有率からも, 炭化物ではなく土壌・緑青などの混合物と考えることが自然であるような付着物であった.この1%におよばない炭素についても, 煤に由来すると考えるよりも, 主成分は土壌に含まれていた炭素であると考えた方が無理がない.この点を明らかにするため, また^<14>C年代には適さないこうした試料が実際にはどのような^<14>C濃度を呈するものであるか, その一つの実例を示すため, 土壌・緑青混合物と考えられる青銅爵付着物についての^<14>C濃度測定を実施した.本報では, その^<14>C濃度測定の過程と得られた青銅爵付着の見かけ上の^<14>C年代を報告する.
著者
小田 寛貴 池田 和臣 坂本 昭二 増田 孝
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

鎌倉時代以前の現存古写本は,極めて少ない.これは,室町以降,茶室の掛軸等にするため,古写本が数行毎に裁断されてきたためである.この古写本断簡を古筆切という.故に,古筆切の史料的価値は高く,同一の本を構成していた古筆切(ツレ)を蒐集することで,貴重な史料である元の写本を復元できる.ただし,問題点が一つある.古筆切には,後世の偽物や写しが大量に混在しているのである.そこで,14C年代測定により古筆切の書写年代を求め,さらに,顕微鏡観察によって原料・繊維幅・紙漉法等を求め,それらが等しいツレを蒐集することで,失われた古写本の一部分を復元することができる.本研究では,その方法の確立を行った.
著者
小田 寛貴 山田 哲也 塚本 敏夫 加藤 丈典
出版者
名古屋大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

緑青は,青銅器に発生するさびである.これは青銅中の銅と大気中の二酸化炭素から生成されたものである.また,緑青は一旦形成されるとそれ以上新たな緑青の形成を阻止する性質をもっている.そこで,本研究では,緑青の放射性炭素年代測定の実現を目的とした基礎研究を行った.まず,緑青に含まれる炭素の抽出法を開発した.その上で,考古学的な年代の判明している青銅器に適用し,その炭素がさびの形成された当時の大気中二酸化炭素に由来するものであることを実証した.以上の成果によって,緑青の放射性炭素年代から,そのさびが形成された年代が得られ,さらに青銅器が使用された年代を求めることが可能であることを示した.
著者
山田 哲也 Yamada Tetsuya 塚本 敏夫 Tsukamoto Toshio 小野 直俊 Ono Naotoshi 小田 寛貴 Oda Hirotaka 中村 俊夫 Nakamura Toshio
出版者
名古屋大学年代測定資料研究センター 天然放射性元素測定小委員会
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.10, pp.87-96, 1999-03 (Released:2010-05-25)

第11回名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(平成10 (1998)年度)報告 名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計第1号機の研究実績と1号機,2号磯の利用計画
著者
谷口 勇仁 小田 寛貴
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.13-22, 2016-06-09

本稿は,大学院の理系研究室の運営を「ラボラトリーマネジメント」と位置付け,効果的なラボラトリーマネジメントを探求するために,ラボラトリーマネジメントの課題を明らかにすることを目的としている。まず,ラボラトリーマネジメントに関連する先行研究を概観した上で,先行研究では民間研究組織との比較検討の視点が欠けていることを指摘した。次に,大学院理系研究室と民間研究組織との比較検討から①小規模な組織,②高い流動性,③PIの大きな自由裁量度,④多面的な成果評価という4つの特徴を導出し,大学院研究室の運営責任者であるPI(Principal Investigator,主任研究員)は,「小規模で流動性が高い組織において,大きな裁量のもとに,多様な成果を達成することを求められている」ことを明らかにした。最後に,上記の特徴を検討し,ラボラトリーマネジメンの課題として,①先輩と後輩の経験格差が非常に小さいことを前提としたOJTの運用と,②実験研修・研究打合せ・研究発表等の制度の構築と維持を指摘した。
著者
山田 哲也 塚本 敏夫 中村 俊夫 小田 寛貴
出版者
(財)元興寺仏教民族資料研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

加速器質量分析(AMS)法による古代鉄製品の放射性年代測定を確立し、鉄製品に直接的な年代値を付与することを目的として、鉄試料に内在する炭素を汚染させることなく効率よく高純度に抽出し、高精度の試料調整を行った上で、名古屋大学年代測定総合研究センターのタンデトロン加速器質量分析計で微量の炭素を含有する古代鉄製品の^<14>C年代測定の有効性の検証をおこなった。鍛錬鍛冶実験を通じて、そのときに使用した木炭および鍛錬工程で得られた鉄試料のAMS法による^<14>C年代測定を行い、その年代値の検討をおこなった。その結果、鉄中の炭素履歴は、鍛錬実験に用いる前の木炭とほぼ同一の年代を示し、鉄中の炭素履歴は、鍛錬の際に用いられた木炭に置き換えられることがわかった。これまでの一連の研究成果とあわせて、鉄製品中の炭素は、各製作工程ごとに用いた木炭の炭素に影響を受けて、鉄製品中の炭素履歴が置換されるため、鉄製品に内在する炭素を抽出して^<14>C年代測定をおこなうことにより、古代の鉄製品に直接的に年代を付与することが可能であり、その鉄製品の^<14>C年代測定を行うことの有効性を確認することができた。しかし、今回測定した試料の年代値の中には、測定年代に測定誤差を越えたばらつきや、測定試料に炭素同位体分別が生じたり、鍛錬に用いられた木炭と造られた鉄の^<14>C年代値に若干の時間差がみられることがあった。これらの事象を今後、解明してゆくことが古代の鉄製品の^<14>C年代を測定して行く上での課題として残った。
著者
高橋 啓一 北川 博道 添田 雄二 小田 寛貴
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
no.84, pp.74-80, 2008-10-01

The Churui specimen was found in 1969 and 1970 from Bansei, Churui, Makubetus-cho, Nakagawa-gun, Hokkaido, and is one of the most important whole skeletons of Palaeoloxodon naumanni. Herein, we reexamine the molar number and specific identification of this specimen. As a result of our observations, four molars that were previously identified as second molars of one individual are re-identified as third molars of one individual. These molars correspond to the group 25-27 of Laws (1966), and are therefore assumed to represent an age of about 50 years. Observations of the epiphyseal fusion of the postcranial bones in the Churui specimen support the result that the animal used its third molars. A molar that was previously identified as a third molar from the same individual as the four "second molars" of P. naummmni, is re-identified as a second or third molar of the woolly mammoth Mammuthus primigenius, as determined by morphological characters. It gave a radiocarbon date of 42,850+510BP. Woolly mammoths inhabited Hokkaido from 45ka to 16ka, while the horizon of P. naumanni from Churui is estimated to be 120ka. This suggests that the molar of the woolly mammoth fell from the upper part of the cliff at the excavation site of the Churui specimen, instead of being recovered from the excavation plane.
著者
横井 孝 小田 寛貴 野村 精一 中村 俊夫 上野 英子 丹生 越子
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.12, pp.80-88, 2001-03

第13回名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(平成12 (2000)年度)報告 名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計第2号機の研究成果と利用計画
著者
山本 直人 小田 寛貴
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.13, pp.167-169, 2002-03
被引用文献数
1

これまで5年間にわたって,土器型式が明確な縄文土器に付着した炭化物を試料に,タンデトロン加速器質量分析計による炭素14年代測定をおこなってきている(山本1997;1998;1999,山本・小田2000;2001)。これまでの研究を継続して今年度(2001年度)も測定を実施してきており,その結果を報告するものである。今年度に測定したのは2遺跡9点で,採取した試料の詳細は表1に,測定の結果は表2にしめすとおりである。今年度の測定にあたりましては,野々市町教育委員会の吉田淳氏,國學院大學栃木短期大学の小林青樹氏にお世話になりました。明記して謝意を表する次第です。
著者
山本 直人 小田 寛貴
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.12, pp.215-219, 2001-03
被引用文献数
2

これまで4年間にわたって,石川県内の縄文時代の遺跡を対象にして,土器型式が明確な縄文土器に付着した炭化物を試料に,タンデトロン加速器質量分析計で放射性炭素年代測定をおこなってきている(山本1997;1998;1999,山本・小田2000)。今年度(2000年度)もこれまでの研究を継続して測定を実施してきており,その結果を報告するものである。今年度に測定したのは2遺跡11点で,珠洲市野々江(NNE)遺跡については遺漏があったので,ここで報告するものである。採取した試料の詳細は表1に,測定の結果は表2にしめすとおりである。今年度の測定にあたりましては,珠洲市教育委員会の平田天秋氏,野々市町教育委員会の吉田淳氏と布尾和史氏にお世話になりました。明記して謝意を表する次第です。また,これまでに測定をおこなってきたなかで,信頼性の高い測定値をぬきだして作製したのが,表3と表4である。なお,表4も表2同様,括弧内の数値はAMS^<14>C年代の平均値を較正した値であり,括弧外の数値は較正後の誤差範囲をしめている。井口II式の後半と八日市新保式の古いところは時間的にかさなって,並存するのではないかと一部では考えられてきたが,測定値はその可能性を示唆しており,今後類例を増加させて考察していきたい。
著者
片山 一道 徳永 勝士 南川 雅男 口蔵 幸雄 関 雄二 小田 寛貴 上原 真人 清水 芳裕
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2000

南太平洋に住む人びとの祖先集団であり、ポリネシア人が生まれる直接の祖先となった先史ラピタ人の実態を解明するため、生物人類学、先史人類学、考古学、生態人類学、人類遺伝学、年代測定学、地球科学などの研究手法で多角的な研究を進めた。トンガ諸島のハアパイ・グループ、サモアのサワイイ島、フィジーのモツリキ島などで現地調査を実施して、それぞれの分野に関係する基礎資料類を収集するとともに、それらのデータ類を分析する作業を鋭意、前進させた。それと同時に、ラピタ人からポリネシア人が生まれる頃にくり広げられた南太平洋での古代の航海活動を検証すべく、ポリネシアから南アメリカの沿岸部に散らばる博物館資料を点検する調査を実施した。特記すべき研究成果は以下のごとくである。まずは、フィジーのモツリキ島にあるラピタ遺跡を発掘調査して古人骨(マナと命名)を発見し、フィジー政府の許可を得て日本に借り出し、形質人類学と分析考古学の方法で徹底的に解析することにより、古代ラピタ人の復顔模型を作成するに成功したことである。マナの骨格、ことに頭蓋骨は非常に良好な状態で遺残しており、これまでに発見されたラピタ人骨では唯一、詳細な復顔分析が可能な貴重な資料であったため、世界に先がけて古代ラピタ人の顔だちを解明することができた。それによって彼らがアジア人の特徴を有するとともに、併せて、現代のポリネシア人に相似する特徴も有することを実証できた。そのほか、一般にポリネシア人は非常に足が大きく、世界でも最大の大足グループであることを証明し、その性質がラピタ人の頃に芽生えたらしいことを推論できたこと、さらに、サモアのサワイイ島で考古学の発掘調査を実現できたこと、トンガ諸島で古代の漁労活動を類推する資料類を収集するとともに、現代人の遺伝的な関係を分析する血液試料を採集できたことなども大きな成果である。とりわけ世界で最初に復顔したラピタ人の等身模型は国内外に発信できる本研究の最大の研究実績であろう。
著者
池田 和臣 小田 寛貴
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.12, pp.89-92, 2001-03

第13回名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(平成12 (2000)年度)報告 名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計第2号機の研究成果と利用計画