著者
南 雅代 中村 俊夫 平田 和明 長岡 朋人 鵜澤 和宏 Hoshino Keigo
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.18, pp.134-143, 2007-03
被引用文献数
2

第19回名古屋大学年代測定総合研究センターシンポジウム平成18(2006)年度報告<第2部> Proceedings of the 19th symposiumon on Chronological Studies at the Nagoya University Center for Chronological Researchin 2006 日時:平成19 (2007)年1月15日(月)~17日(水) 会場:名古屋大学シンポジオン Date:January15th-17th, 2007 Venue:Nagoya Uhiversity Symposion Hall
著者
小林 淳 萬年 一剛 奥野 充 中村 俊夫 袴田 和夫
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.245-256, 2006-08-31
参考文献数
45
被引用文献数
1 4

We discovered a set of phreatic explosion deposits, herein referred to as the Owakidani tephra group, on the northern slope of Mt. Kamiyama and in the Owakidani fumarolic area of the Hakone Volcano. The tephra group is the product of the volcanic activities since the latest magmatic eruption of Hakone Volcano at around 2.9ka. It comprises five units named Hk-Ow1 to Hk-Ow5 in the ascending order. Both Hk-Ow1 and Hk-Ow2 comprise tephra fall deposits and secondary debris flow deposits. In addition to these deposits, Hk-Ow2 is also associated with surge deposits. Hk-Ow3, Hk-Ow4 and Hk-Ow5 consist of tephra fall deposits. The ash of these tephra fall deposits and the matrix of the secondary debris flows are principally composed of clay, altered lithics and secondary minerals supposed to be of fumarolic area origin. It is possible that Hk-Ow1 and Hk-Ow2 erupted from a fissure on the northeastern ridge of Mt. Kamiyama, while Hk-Ow3, Hk-Ow4 and Hk-Ow5 erupted at Owakidani. No juvenile material was found within the deposits of these eruptions except for Hk-Ow2, while the surge deposit of Hk-Ow2 contained trace amounts of volcanic glass fragment. Although it is considered that the principal nature of the eruptions of the Owakidani tephra group is phreatic, the deformation of the edifice around the source area implies the possibility of magma intrusion to shallow levels. Based on the calendar ages of the Owakidani tephra group and the stratigraphic position of the Kozushima-Tenjosan tephra, we estimated that Hk-Ow3, Hk-Ow4 and Hk-Ow5 erupted in relatively short intervals between the latter half of the 12th and 13th centuries. On the other hand, Hk-Ow1 and Hk-Ow2 erupted at around 3 kyr BP and 2kyr BP, respectively. The eruption ages of the Owakidani tephra group generally correspond to the seismic events that occurred in the Kozu-Matsuda Faults and the Tanna-Hirayama tectonic line. It is suggested that the activity of the Hakone Volcano may be closely related to the tectonic events in this region.
著者
三木 文雄 小林 宏行 杉原 徳彦 武田 博明 中里 義則 杉浦 宏詩 酒寄 享 坂川 英一郎 大崎 能伸 長内 忍 井手 宏 西垣 豊 辻 忠克 松本 博之 山崎 泰宏 藤田 結花 中尾 祥子 高橋 政明 豊嶋 恵理 山口 修二 志田 晃 小田島 奈央 吉川 隆志 青木 健志 小笹 真理子 遅野井 健 朴 明俊 井上 洋西 櫻井 滋 伊藤 晴方 毛利 孝 高橋 進 井上 千恵子 樋口 清一 渡辺 彰 菊地 暢 池田 英樹 中井 祐之 本田 芳宏 庄司 総 新妻 一直 鈴木 康稔 青木 信樹 和田 光一 桑原 克弘 狩野 哲次 柴田 和彦 中田 紘一郎 成井 浩司 佐野 靖之 大友 守 鈴木 直仁 小山 優 柴 孝也 岡田 和久 佐治 正勝 阿久津 寿江 中森 祥隆 蝶名林 直彦 松岡 緑郎 永井 英明 鈴木 幸男 竹下 啓 嶋田 甚五郎 石田 一雄 中川 武正 柴本 昌昭 中村 俊夫 駒瀬 裕子 新井 基央 島田 敏樹 中澤 靖 小田切 繁樹 綿貫 祐司 西平 隆一 平居 義裕 工藤 誠 鈴木 周雄 吉池 保博 池田 大忠 鈴木 基好 西川 正憲 高橋 健一 池原 邦彦 中村 雅夫 冬木 俊春 高木 重人 柳瀬 賢次 土手 邦夫 山本 和英 山腰 雅宏 山本 雅史 伊藤 源士 鳥 浩一郎 渡邊 篤 高橋 孝輔 澤 祥幸 吉田 勉 浅本 仁 上田 良弘 伊達 佳子 東田 有智 原口 龍太 長坂 行雄 家田 泰浩 保田 昇平 加藤 元一 小牟田 清 谷尾 吉郎 岡野 一弘 竹中 雅彦 桝野 富弥 西井 一雅 成田 亘啓 三笠 桂一 古西 満 前田 光一 竹澤 祐一 森 啓 甲斐 吉郎 杉村 裕子 種田 和清 井上 哲郎 加藤 晃史 松島 敏春 二木 芳人 吉井 耕一郎 沖本 二郎 中村 淳一 米山 浩英 小橋 吉博 城戸 優光 吉井 千春 澤江 義郎 二宮 清 田尾 義昭 宮崎 正之 高木 宏治 吉田 稔 渡辺 憲太朗 大泉 耕太郎 渡邊 尚 光武 良幸 竹田 圭介 川口 信三 光井 敬 西本 光伸 川原 正士 古賀 英之 中原 伸 高本 正祇 原田 泰子 北原 義也 加治木 章 永田 忍彦 河野 茂 朝野 和典 前崎 繁文 柳原 克紀 宮崎 義継 泉川 欣一 道津 安正 順山 尚史 石野 徹 川村 純生 田中 光 飯田 桂子 荒木 潤 渡辺 正実 永武 毅 秋山 盛登司 高橋 淳 隆杉 正和 真崎 宏則 田中 宏史 川上 健司 宇都宮 嘉明 土橋 佳子 星野 和彦 麻生 憲史 池田 秀樹 鬼塚 正三郎 小林 忍 渡辺 浩 那須 勝 時松 一成 山崎 透 河野 宏 安藤 俊二 玄同 淑子 三重野 龍彦 甲原 芳範 斎藤 厚 健山 正男 大山 泰一 副島 林造 中島 光好
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.526-556, 2005-09-25

注射用セフェム系抗菌薬cefozopran (CZOP) の下気道感染症に対する早期治療効果を評価するため, ceftazidime (CAZ) を対照薬とした比較試験を市販後臨床試験として実施した。CZOPとCAZはともに1回1g (力価), 1日2回点滴静注により7日間投与し, 以下の結果を得た。<BR>1. 総登録症例412例中最大の解析対象集団376例の臨床効果は, 判定不能3例を除くとCZOP群92.0%(173/188), CAZ群91.4%(169/185) の有効率で, 両側90%, 95%信頼区間ともに非劣性であることが検証された。細菌性肺炎と慢性気道感染症に層別した有効率は, それぞれCZOP群90.9%(120/132), 94.6%(53/56), CAZ群93.3%(126/135), 86.0%(43/50) で, 両側90%, 95%信頼区間ともに非劣性であることが検証された。<BR>2. 原因菌が判明し, その消長を追跡し得た210例での細菌学的効果は, CZOP群89.5%(94/105), CAZ群90.5%(95/105) の菌消失率 (菌消失+菌交代) で, 両群間に有意な差はみられなかった。個々の菌別の菌消失率は, CZOP群91.1%(113/124), CAZ群90.8%(108/119) で両群問に有意な差はみられなかったが, 最も高頻度に分離された<I>Streptococcus pneumoniae</I>の消失率はCZOP群100%(42/42), CAZ群89.5%(34/38) で, CZOP群がCAZ群に比し有意に優れ (P=0.047), 投与5日後においてもCZOP群がCAZ群に比し有意に高い菌消失寧を示した (P=0.049)。<BR>3. 投薬終了時に, CZOP群では52,4%(99/189), CAZ群では50.3% (94/187) の症例において治療日的が達成され, 抗菌薬の追加投与は不必要であった。治療Il的遠成度に関して両薬剤間に有意な差は認められなかった。<BR>4. 随伴症状の発現率はCZOP群3.9%(8/206), CAZ群5.0%(10/202) で両棊剤間に有意な差はなかった。臨床検査値異常変動として, CAZ群に好酸球増多がCZOP絆より多数認められたが, 臨床検査値異常出現率としては, CZOP群31.6% (65/206), CAZ群32.2% (65/202) で, 両群間に有意な差は認められなかった。<BR>以上の成績から, CZOPは臨床効果においてCAZと比較して非劣性であることが検祉された。また<I>S. pneumoniae</I>による下気道感染症に対するCZOPの早期治療効果が確認された。
著者
南 雅代 小田 寛貴 小島 貞男 横田 喜一郎 中村 俊夫
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.13, pp.71-81, 2002-03

第14回名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(平成13 (2001)年度)報告
著者
西本 豊弘 藤尾 慎一郎 永嶋 正春 坂本 稔 広瀬 和雄 春成 秀樹 今村 峯雄 櫻井 敬久 宮本 一夫 中村 俊夫 松崎 浩之 小林 謙一 櫻井 敬久 光谷 拓実 設楽 博巳 小林 青樹 近藤 恵 三上 喜孝
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2004 (Released:2004-04-01)

弥生時代の開始が紀元前10世紀末であることが明らかとなった。その後、日本列島各地へは約500年かかってゆっくりと拡散していった。さらに青銅器・鉄器の渡来が弥生前期末以降であり、弥生文化の当初は石器のみの新石器文化であることが確実となった。
著者
笠間 友博 山下 浩之 萬年 一剛 奥野 充 中村 俊夫
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.116, no.4, pp.229-232, 2010 (Released:2010-10-13)
参考文献数
21

The Futagoyama lava dome, one of the post-caldera central cones of Hakone volcano (Kanagawa, Japan), is though to have formed by a single eruption at 5 ka. However, in this study, we show that the dome formed over the course of at least three eruptions. We discovered a relatively old block-and-ash flow deposit (Hakone-Futagoyama Yamazaki block-and-ash flow deposit [Hk-FtY]) that originated from the Futagoyama lava dome, as indicated by its chemical composition and its age of 20,390 ± 40 yr BP. We also re-examined the source of the Shinanoya pyroclastic flow deposit, which was previously interpreted to be of Komagatake origin and was dated at 17,920 ± 320 yr BP (reference), and concluded that this deposit also originated from the Futagoyama lava dome. The recent eruptive history of Futagoyama suggests that its eruptions may have been synchronous with those of Kamiyama. In addition, the eruptive centers of Futagoyama and Kamiyama are aligned with each other along a linear trace.
著者
松田 時彦 由井 将雄 松島 義章 今永 勇 平田 大二 東郷 正美 鹿島 薫 松原 彰子 中井 信之 中村 俊夫 松岡 数充
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.145-182, 1988-11-11

伊勢原断層の両側で試錐調査を行い,試料中の火山灰,14C年代,貝・有孔虫・珪藻・渦鞭毛藻などを調査した.調査地域は,約6000年前頃,内湾性の海域から低湿な陸域に変わった.その海成層の上限の高さ(当時の海抜0m)は,現在標高およそO~-2mにあるが,断層の東側の方が1.6±0.6m高い.この高度差は伊勢原断層の変位によると考えられる.この変位が生じた年代は,地層の厚さの比較から,延暦・貞観年間のテフラ層堆積以後で,宝永スコリア堆積以前である.この"伊勢原地震"の規模は,その変位量などから考えて,M7.0~7.5程度である.また,約6000年前の海成層の上下変位量と約1100年前までのテフラ層の標高差との間に有意の差がないことから,伊勢原地震の再来間隔は約5000年以上である.このような伊勢原地震に最もよく適合する歴史地震は,元慶2年(878年)の相模・武蔵の地震(理科年表M7.4)である.
著者
松井 章 石黒 直隆 南川 雅男 中村 俊夫 岡村 秀典 富岡 直人 茂原 信生 中村 慎一
出版者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007 (Released:2007-04-01)

オオカミからイヌ、イノシシからブタへと、野性種から家畜種への変化を、従来の比較形態学的な研究に加えて、DNA分析と、安定同位体による食性の研究により明らかにした。また中国浙江省の約6千年前の田螺山遺跡、韓国金海會〓里貝塚の紀元前1世紀から紀元後1世紀の貝層から出土した動物遺存体、骨角器の報告書を、国内の遺跡同様に執筆した。さらに、ラオス北部の山岳少数民族の村に滞在し、ブタ、イヌ、ニワトリの飼育方法、狩猟動物と焼畑との関係について調査を行った。
著者
北川 浩之 中村 俊夫 福沢 仁之
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.6, pp.27-42, 1995-03
被引用文献数
1

名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(1994年度)報告 [タンデトロン加速器質量分析計を用いた14C年代測定の利用による火山噴火史研究の新展開] Proceedings of Symposium on Tandetron Accelerator Mass Spectrometer, Nagoya University "New Developments in Studies on the History of Volcanic Eruptions by Using 14C dates Measured with the Tandetron Accelerator Mass Spectrometer"
著者
森山 昭雄 鈴木 毅彦 加古 久訓 中村 俊夫
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:13479555)
巻号頁・発行日
vol.77, no.13, pp.924-939, 2004-11-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
28

岐阜県高富低地において,ボーリング資料を用いて推定した地下構造と,1本のオールコア・ボーリング中の広域テフラおよび化石ケイソウ群集の分析から,堆積環境の変遷にっいて考察した.高富低地を構成する高富層(新称)は,下位から高富基底礫層,高富下部泥層,高富軽石質砂層および高富上部泥層に分けられる.上部泥層および下部泥層は湖成堆積物であり,上部泥層からはK-Ah,AT,Aso-4の広域テフラが検出された.高富軽石質砂層からは御岳火山起源の御岳第一浮石層(On-Pm1)および御岳藪原テフラ(On-Yb)などが検出され,高富軽石質砂層は木曽川流域に広く分布する木曽谷層に対比される.テフラの年代から古木曽川は,約100ka頃に美濃加茂付近より関市をまわる流路を通り,当時湖の環境であった本地域に高富軽石質砂層を一時的に流入させたと考えられる.オールコア・ボーリング資料が得られた西深瀬では,約31kaから現在まで泥炭湿地の環境が続いた.また,梅原断層以南の鳥羽川低地には,長良川が最近まで流下していた可能性が高い.
著者
鈴木 和博 中村 俊夫 南 雅代 池田 晃子 Suzuki Kazuhiro Nakamura Toshio Minami Masayo Ikeda Akiko
出版者
名古屋大学年代測定資料研究センター
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.22, pp.121-134, 2011-03

Japanese Red foxes (Vulpes vulpes japonica) establish stable home ranges within particular areas or are itinerant with no fixed abode around human habitations. They are popular wild animals and feature prominently in the folklore of human culture. The population, however, was decreased until the beginning of the 1970's, and no fox has been seen since about 1975 in Kodenosawa, a small habitation about 17km NE from the urban area of Toyota City. A fox remains was found from the under floor of the Jizo-temple together with a ragged package of Nissin Chicken-Ramen which was used from 1971 to 1983. The fox's remains is c. 50 cm in body length. The left half of the remains exhibits soft tissues including skin and dried muscle, but the right half facing to the ground is completely decayed. To determine when the fox died, we measured 14C concentration in collagen extracted from a tooth and a rib of the remains. The δ13C (-18±1 ‰) normalized 14C concentrations are 129.2±0.4 pMC for the tooth and 129.0±0.4 pMC for the bone. Although the values intersect the calibration curve at 1962 and 1979, the 1979 age only agrees with the time span supported by the envelope of Chicken-Ramen. Drying of muscle tissue without rotting was likely to take place in cold winter. Thus, the fox's death is reasonably definable in the period from late November 1979 to early January 1980. The δ13C (-18±1‰) values suggest a diet containing a significant amounts of C4 food or protein with higher isotopic values. There is little C4 plants in Kodanosawa, but sizable amounts of cone were constantly brought from outside for cow's and chicken's food. A possible protein source is the herbivore and the omnivorous feeder within the area. An alternative may be marine fish and the derivatives including dog- and cat-food. To test whether the fox took food brought from outside or not, we analyzed the 87Sr/86Sr isotopic ratio of the remains. The 87Sr/86Sr isotopic ratios, 0.709439±0.000016 for the tooth and O.749464±0.000014 for the bone, are distinctly lower than those of wild boar's bone (0.709944±0.000016 and 0.709912±0.000012), river water (0.710079±0.000016) and the granite (0.710218±0.00016) that underlies the wide area of Toyota City. The initial 87Sr/86Sr ratio of 0.7096±0.0001 constrains the lowest isotopic ratio of water, plants and animals within the area. The distinctly lower 87Sr/86Sr values documents that the fox took sizable external food with higher δ13C values. After the disappearance of foxes from Kodenosawa around 1980, wild boars swelled in population. Voracious scavengers dug slope of hills side and paddy fields as they foraged for bulbs, yams, earthworms and grubs, and eventually ate voraciously paddy, sweet potatoes and beans in the field. This triggered the abandonment of cultivation of fields that face mountains. It is likely presumed that foxes were preventing wild boars from invading the human habitation through attacking Uribou, young wild boars. 愛知県豊田市小手沢町にある地蔵堂を建替えるために旧堂を取壊したとき,床下から乾潤びたキ ツネの遺骸が見つかった.遺骸の横に1971年から1983年まで使用されたデザインのチキンラーメ ンの袋があった. 口先から骨盤までの長さが約50cmの成獣である.遺骸の地面に接した右側半分 と尾は骨まで溶けて失われていた.左側半分には耳や皮膚も腐敗することなく保存されていたが, 体毛は全く残っていなかった.骨は白骨化し,前足の付け根の皮膚にのみ黒色の筋組織様のものが 付着していた. キツネの歯と骨から抽出したゼラチンコラーゲンの14C濃度(δ13C=-25‰に規格化)は129.2±0.4 pMCと129.0土0.4pMCである.この較正年代(1962年と1979 -1980) 年)とチキンラーメン袋の 使用期間および腐敗の無いことを総合して,キツネの死亡時期を1979年11月下旬~1989年1月上 旬と特定した.キツネのδ13Cは=-18±1‰である.小手沢地内にはC4植物が殆ど栽培されていない ので, 地域内の植物や小動物のみを食べていたと仮定すると,ほぼ完全な肉食をしない限りδ13C=-18‰にならない.一方,キツネの87Sr/86Sr比は0.70745 であり,分析誤差を超えて小手沢のイノシ シ(0.70993) ・川の水(0.71008) ・花崗閃緑岩の初生値(0.7096)より小さい. δ13C値と87Sr/86Sr比か ら,キツネは外来の餌(残飯を含む人間の食料やトウモロコシ主体の家畜飼料)を相当量摂取して いたと結論した. 地蔵堂の床下から見つかったキツネの死亡時期(1979年)は,小手沢地内でキツネが減少した時期 より約10年後で,イノシシの食害が顕在化する1980年代半ばに近い.人家に近い里山を縄張りと するキツネが,イノシシの人里進出を阻止していた可能性を考察した.第23回名古屋大学年代測定総合研究センターシンポジウム平成22(2010)年度報告
著者
永田 和宏 松原 章浩 國分(齋藤) 陽子 中村 俊夫
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.102, no.12, pp.736-741, 2016 (Released:2016-11-30)
参考文献数
15

Steel of Japanese swords has been produced with Tatara process from iron sand and charcoal. Carbon dissolved in steel was absorbed from wooden charcoal fuel during the production of the steel. From the decay of 14C activity in the steel, the 14C age of Japanese sword can be determined. The 14C ages of 4 Japanese swords were measured with accelerator mass spectrometry and calibrated to calendar years. Each 14C age provided plural calendar year periods with definite probabilities, and one of the periods agreed with the production year of each sword that was determined from the sword master’s name cut in the grip of his sword after taking the age range of charcoal used for steel production and usage for several generations of the same names of sword masters into account.
著者
南 雅代 中村 俊夫
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.325-325, 2008

これまで、鎌倉由比ヶ浜地域の遺跡から出土する大量の中世人骨は、数千人におよぶ死者を出したと考えられている新田義貞の鎌倉攻めの合戦(1333年)によって死没した人々のものと推察されてきた。我々はこれまでに、由比ヶ浜南遺跡、中世集団墓地遺跡から出土した人骨の放射性炭素(14C)年代を測定し、いずれの人骨試料も鎌倉幕府終焉より古い14C年代を示す傾向が見られることを報告した。しかし、埋葬されている人達は海産物を食しており、14Cの海洋リザーバー効果により、得られた骨の14C年代が実際の年代より古い可能性が考えられた。そこで、本研究では、モンテカルロ法を用いた海産物の摂取割合算出プログラムによりδ13C値、δ15N値からMarine%を算出し、Marine04/IntCal04データセットによるMarine混合曲線によって較正年代を求め、さらに確かな年代を算出する試みを行った。
著者
松井 章 石黒 直隆 中村 俊夫 米田 穣 山田 仁史 南川 雅男 茂原 信生 中村 慎一
出版者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01 (Released:2010-08-23)

本研究では、農耕および家畜の起源とその伝播を、動物考古学と文化人類学、分子生物学といった関連諸分野との学際的研究から解明をめざすとともに、民族考古学的調査から、ヒトと家畜との文化史を東アジア各地で明らかにした。家畜飼育から利用への体系化では、日本、ベトナムや中国の遺跡から出土した動物骨の形態学的研究をすすめつつ、ラオスやベトナムの少数民族の伝統的家畜飼育技術や狩猟活動などの現地調査を実施した。東アジアの家畜伝播を知るうえで示唆に富む諸島において、先史時代や現生のイノシシ、ブタのmtDNA解析をすすめ、人の移動と密接に関係するものと、影響が見えないものとが明らかとなった。遺跡発掘試料の高精度年代測定研究では、暦年代較正の世界標準への追認、日本版の暦年代構成データの蓄積をすすめた。中国長江流域の新石器時代遺跡から出土した動物骨で炭素・窒素同位体比の測定では、ヒトによる給餌の影響から家畜化と家畜管理についての検討を行った。さらに、台湾を主体としたフィールドワークでは、犬飼育の伝播と犬肉食の世界大的な分布・展開の解明、焼畑耕作・家畜飼育と信仰・神話、また狩猟民の観念について探究した。
著者
中村 俊夫 NAKAMURA Toshio
出版者
名古屋大学年代測定資料研究センター
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.22, pp.23-36, 2011-03 (Released:2011-03-00)

第23回名古屋大学年代測定総合研究センターシンポジウム平成22(2010)年度報告
著者
小田 寛貴 中村 俊夫
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.13, pp.186-188, 2002-03

本報においてその^<14>C濃度を報じる試料は, 青銅製の爵とよばれる器の底部に確認された付着物である.これらの青銅爵付着物は中京大学文学部の佐藤房儀氏より提供されたものであり, 爵が火にかけられた際に付着した煤とのことであった.表1に示した九点が提供された資料である.しかしながら, これらの付着物は明確に炭化物と判断できるものではなく, 緑青などが混入しており, 土壌もかなり含まれているように見受けられた.また, 爵を包んでいた布のものであろうか細かい繊維も確認された.特に, 試料No.4,7は緑青, 試料No.5,8,9は土壌と判断して間違いないような試料であった.緑青色〜黒褐色を呈する残りの四点についても, 実際に試料調製を行ったところ, その炭素含有率は1%にみたない結果であった.すなわち, 見た目からも炭素含有率からも, 炭化物ではなく土壌・緑青などの混合物と考えることが自然であるような付着物であった.この1%におよばない炭素についても, 煤に由来すると考えるよりも, 主成分は土壌に含まれていた炭素であると考えた方が無理がない.この点を明らかにするため, また^<14>C年代には適さないこうした試料が実際にはどのような^<14>C濃度を呈するものであるか, その一つの実例を示すため, 土壌・緑青混合物と考えられる青銅爵付着物についての^<14>C濃度測定を実施した.本報では, その^<14>C濃度測定の過程と得られた青銅爵付着の見かけ上の^<14>C年代を報告する.
著者
南 雅代 中村 俊夫
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.9, pp.46-54, 1998-03

第10回名古屋大学タンデトロン加速器質量分析計シンポジウム(平成9 (1997)年度)報告 「最新型タンデトロン加速器質量分析計(加速器年代測定システム)による高精度・高分解能14C年代測定の利用分野・方法の開拓(II)」