著者
山下 浩
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.145-149, 2007-03-01

ORに関連したアルゴリズム開発,パッケージ開発,コンサルティングなどを中心に数理科学に関わる仕事をしたい著者・学生のための極めて個人的な対縁談.
著者
斎藤 靖二 平田 大二 笠間 友博 新井田 秀一 山下 浩之 石浜 佐栄子
出版者
神奈川県立生命の星・地球博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

箱根火山の構成岩石を築城に使った例をもとに、地域の自然史資源が歴史に深く関わっていることを、総合的に学べる融合プログラムを開発し、博物館における生涯学習への有効活用が検討された。学校教育では理科と社会に区別される異なる分野を互いに関連させ、子どもたちにとって機会が減っている野外観察を体験させながら、自然現象と歴史的事件を同時に学ぶ新しい博物館活動が示された。
著者
山下 浩平 緒方 伸哉 島村 徹也
出版者
社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.88, no.11, pp.1246-1257, 2005-11
被引用文献数
11

copyright(c)2005 IEICE許諾番号:07RB0174 http://www.ieice.org/jpn/trans_online/index.html本論文では, 雑音付加音声の雑音低減の手法であるスペクトル引き算法に, 反復処理とそれに適したパラメータ設定を施した, 新しい雑音抑制技術を提案する. 反復処理とは, 一度雑音低減処理を施した推定音声を再度入力信号とみなし, 音声強調処理を施す手段であり, 残留雑音の低減が見込まれる. 反復ごとにパラメータを調整することで, 音声の劣化を抑えた更なる残留雑音低減が可能となる. また, 提案法を実行する際に, スペクトル引き算のもつリアルタイム性を保持する手法も同時に提案する. 2種類の提案法の特性を, 白色雑音, 自動車雑音, 人混み雑音を付加した実音声を用い, 従来のスペクトル引き算法及びその改良法と比較する. 主観評価及び客観評価により, 各提案法はすべての雑音環境に対して優れた結果を示すことが確認された.
著者
岡本 正弘 平林 秀介 梶 亮太 福岡 律子 八木 忠之 西山 壽 西村 実 深浦 壮一 山下 浩 滝田 正 斉藤 薫
出版者
農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター
雑誌
九州沖縄農業研究センター報告 (ISSN:13469177)
巻号頁・発行日
no.39, pp.127-141, 2001-12
被引用文献数
3

「柔小町」は暖地の普通期作に適する初めての低アミロースの水稲品種であり、1999年3月17日に第7084号として品種登録、2000年8月25日に水稲農林364号として命名登録された。「柔小町」は、中生の晩で多収の「ニシホマレ」を母、dull遺伝子を持つ低アミロース系統「探系2021」を父とした交配組合せから系統育種法によって育成された。熟期は育成地では「ニシホマレ」とほぼ同じ中生の晩に属し、粳種である。稈長は中、草型は中間型、耐倒伏性は中、止葉の直立程度はやや立で草姿熟色は良好である。いもち病抵抗性遺伝子、Piaをもつと推定され、葉いもち圃場抵抗性はやや弱、穂いもち圃場抵抗性は中である。白葉枯病抵抗性は金南風群に属し、圃場抵抗性はやや弱である。収量性は「ニシホマレ」と同程度で多収である。玄米の粒大はやや小で、外観品質は中の中である。登熟期間の気温が平年並みの場合には米はほとんど白濁しないが、高温年では低アミロース米特有の白濁を生じる。アミロース含有率は平均すると12%程度で低アミロース品種としては高い。タンパク質含有率は中である。低アミロース米のため、炊飯米の粘りが強く、食味の総合評価は「ヒノヒカリ」並の上の中である。また、他品種との混米による食味向上効果が大きく、ブレンド適性は良好である。暖地の平坦地から中山間地および温暖地西部の平坦地に適応する。
著者
平田 大二 斎藤 靖二 笠間 友博 新井田 秀一 山下 浩之 石浜 佐栄子
出版者
神奈川県立生命の星・地球博物館
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

46億年にわたる地球史・生命史に関する情報を収集し、地球史・生命史イベントと地球システムの相互作用を理解するための総合年表の作成を進めた。当館が所蔵する標本や画像など各種資料のデータベースを再構築するとともに、それを補完する標本と資料の収集を進めた。それらを活用した地球史学習プログラムとして、常設展示の展示標本と解説資料を活用した、地球の歴史の中でおきた現象と地球システムについて理解できる双方向形式の連続講座を実施した。参加者が地球史・生命史について理解を深め、現在および未来の地球について考えることができ、地球科学リテラシーの涵養を図ることが出来る環境を提供できた。
著者
古沢 治司 山下 浩
出版者
金沢女子短期大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

Gを非初等的Klein群とするとき、次の結果を得た。(1),Gの要素Xが0<1【trace^2】×-41=S<So=2(-1+【√!2】)のとき、Xの軸、g(X)はCollar Nk(s)(X)をもち、その大きさは、【sinh^2】k(S)=【S^(-1)】【(1-S)^(1/2)】-1/2である。(2),X,YはともにGの要素で、XとYで生成される群が非初等的であるとする。また、0<1【trace^2】×-41,1【trace^2】Y-41<So,とするとき、XとYのそれぞれのCollarが互いに素になるようにとれる。(3),JΦrgensenの不等式で等号を与える群を調べた。またその中のある群は(1)で評価されたCollarの大きさの式に対して、漸近的に精密な例を示すことを証明した。(4),(1)における仮定を省くと、Gの要素でCollarをもたないものも存在することを示した。(5),Waterman は任意のKlein群の基本多面体の中に、群に依存しない絶対定数を半経にもつ球がとれることを示した。これを受けて、Collarが存在すればこの意味の球がとれることを示し、この逆は成立しないことを具体例で示した。
著者
斎藤 靖二 平田 大二 笠間 友博 新井田 秀一 山下 浩之 石浜 佐栄子
出版者
神奈川県立生命の星・地球博物館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

火山噴火や地震などに伴う自然災害を理解するために,従来蓄積してきた野外地質情報に加え,火山噴火や地層形成などのモデル実験,衛星画像のデジタル情報を視覚化した精密地形模型,浅海域微地形の超高精細解析図など新しい教材を開発した。これらの教材を地域の学校等と連携して学習活動を展開した結果,地域連携型の自然災害教育プログラムが博物館における新しい機能として有効であることが確認された。
著者
山下 浩
出版者
筑波大学
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.238(1)-230(9), 1989
著者
平田 大二 新井田 秀一 山下 浩之 田口 公則 笠間 友博 小出 良幸
出版者
神奈川県立生命の星・地球博物館
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

1.自然史リテラシーの育成を目指した学習プログラムの開発と実践自然を総合的、能動的にとらえ、自然に接する能力や態度をもつことができるような自然史リテラシー育成の取り組みを行うとともに,市民の自然に対する知的好奇心と知的ニーズに応えるため,「誰もが,いつでも,どこでも,いくらでも」利用できる学習システムの運用と実践を行った.さらに地域の自然と実物標本からなる各種データベースの構築し、ネットワークを活用した自然を理解するための学習プログラムを展開した。2.インターネットを活用した人と博物館のネットワークの構築遠隔地の博物館同士、あるいは博物館と利用者とが相互交流できるインターネットを活用した双方向型ネットワーク・システムの構築し、実践と評価を行った。また、小中学校における授業や課外活動での連携、博物館活動におけるボランティアや友の会との連携などの活動を展開し、児童生徒から社会人、研究者まで多様な階層を交えたネットワークの構築を試みた。3.データベースの拡充すでに公開しているデータベース「地球のからくり」、「神奈川の大地」、「地球地学紀行」、「人と大地と」に加えて、神奈川県および周辺地域を対象とした地球科学分野のデータベース(DB)「神奈川の地球誌」の構築を進めた。さらに火山灰DBと神奈川の川DBの構築、地球科学文献DB、丹沢山地の地形・地質DB、航空写真DB、の補完、愛媛県西予市城川地質館と周辺地域を対象とした地形地質DBの補完を行った。
著者
山下 浩由
出版者
岡山大学大学院文化科学研究科
雑誌
文化共生学研究 (ISSN:18809162)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.181-192, 2005

10年以上にわたって継続した「ミロシェビッチ体制」は、2000年の終わりに崩壊した。これはユーゴスラビア連邦共和国(以下、FRYと略)及びセルビアの民主化にとって、大きな分岐点であった。しかしながら、新政権は前政権から受け継いだ多くの問題に直面していた。そのため、新政権はこの問題を解決してFRYに民主主義をもたらし、その定着を図らねばならなかった。セルビアとモンテネグロ両共和国の連邦再編をめぐる問題は、2000年以降のFRYが直面したこうした解決すべき問題の最もたるものであった。FRYは、1992年4月にセルビアとモンテネグロ両共和国によって設立された。しかし、後にセルビアとモンテネグロは政策の方向性をめぐって対立するようになる。契機となったのは、1997年にジョカノビッチ大統領率いる改革指向の政府がモンテネグロに誕生したことである。これ以来、モンテネグロは、権威主義的傾向を強めるミロシェビッチ体制から離れ、徐々に独立への動きを強めていった。ミロシェビッチは、このようなモンテネグロ政府に対して様々な嫌がらせをを行い、両国関係は悪化していった。では、2000年以降、新政権はこの問題にどのように対応したのか。この問題に対するミロシェビッチとコシュトニツァの対応の違いは、両体制間におけるFRYの民主主義の進展を図る上での大きな指標の一つとなるように思われる。本稿では、2000年以降のFRYの民主化を考察する前段階として、この連邦再編問題が発生した原因と2000年に至るまでの同問題をめぐる基本的経緯を明らかにしたい。以下、本稿では主に三つの時期に分けてこの問題に考察する。第一に、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国(以下、SFRYと略)の崩壊が始まった80年代後半から92年4月のFRYの創設まで。この時期のモンテネグロとそれを取り巻く状況を考察することで、モンテネグロがFRYの創設を選択した理由を探る。第二に、FRYの創設から97年にジョカノビッチ政権が誕生するまで。この時期のモンテネグロを考察することで、モンテネグロがFRYの創設を選択した理由を探る。第二に、FRYの創設から97年にジョカノビッチ政権が誕生するまで。この時期のモンテネグロを考察することで、独立を志向するジョカノビッチ政権が誕生した背景を探る。そして、最後に、モンテネグロにジョカノビッチ政権が成立した時点から、2000年のミロシェビッチ体制崩壊の直前まで。セルビアとモンテネグロの関係は、この時期に最悪の状態を迎えていた。ここでは、コシュトニツァが連邦大統領に就任した時の両国関係を明らかにしたい。