著者
山口 巌
出版者
京都大学学術出版会
巻号頁・発行日
1995-10

言語の音韻・文法上の、表現上の数々の諸現象は、比較言語学や類型学によって扱われてきたが、統一的・体系的というには程遠かった。近年、内容的類型学が、形式的類型学の精密化を介して、諸現象の言語の類型との深い関わりを明らかにしはじめている。それらの過程を類型学の概念にはじまり応用に至るまでの諸論によりときあかす。
著者
山口 巌
出版者
日本古代ロシア研究会
雑誌
古代ロシア研究 (ISSN:02891255)
巻号頁・発行日
2005-03

これは1999年8月26日から9月3日まで大阪外国語大学で行った集中講義を校正し, いくつかの補足を加えたものです. そのもとになったのは1999年の第一セメスターに鳥取大学において一般教養科目として講義したもので, 表題は当初『ロシア語の周辺』としていましたが, 『ロシア文法の周辺』とした方がより内容に即しているように思われましたので, 集中講義に際してそのように訂正しました. その後同じ年の第二セメスターにも, その続きを講義しながら, 一方ではすでに講義したものについても, 追加したり書き換えたりする作業を続けました. 鳥取大学は2000年の3月末で停年退官をしましたが, 引続き非常勤講師として2年間講義を行いました. 内容については刻々と変化しているといっても過言ではないと思っています. この作業は今後も行うことになると思いますが, 平成17(2005)年3月をもって現職の鳥取環境大学を停年退職するのを期に, 発表したいと考えました.
著者
山口 巌
巻号頁・発行日
2008-07-29

これは2002年度から2005年度に鳥取環境大学において講義に用いた講義ノートで, 大まかな言語研究の歴史について述べたものです. 始めはプリントをその都度講義の前に配っていましたが, 受講者の便宜を慮ばかってテキストの形で印刷しました, しかし講義に間に合せるために急いだこともあって, 講義の過程で色々な誤植があることが判明したので, その都度口頭でも訂正をしてきましたし, 部分的には正誤表を作りもしました. そうこうしているうちに, その他にも私の思い違いによる大きな誤りも存在していることが分ってきました. その中でも特に変形文法に関する箇所がそれに当ります. また叙述にも平明さが欠けていたり, もう少し敷延した叙述が必要であると思われる場所もまた見つかりました. ここに改めて示すのは以上の問題点を改訂し, いくらか書き換えたものです. これを偶々読む機会のある人々にとって, もし何らかの御役に立つことがあれば, 望外の倖せです.
著者
山口 巌
出版者
日本ロシア文学会
雑誌
ロシヤ語ロシヤ文学研究 (ISSN:03873277)
巻号頁・発行日
no.11, pp.101-112, 1979-10-10

In hoc opusculo, positis hypothesibus quae ad proprietatem verborum movendi significationum pertinent, dissertum est ut inter ea verba, quae vulgo determinata seu unidirectionalia vocantur et ea, quae indeterminata sive multidirectionalia appellantur, distictionem perficere tam in verbis simplicis, quam in verbis praefixis compositis, non solum idoneum, sed etiam necesse esse arbitrer. Hinc discreta sunt verborum movendi genera quattuor: verba perfectiva determinata, verba perfectiva indeterminata, verba imperfectiva determinata atque verba imperfectiva indeterminata.

1 0 0 0 IR チェコ語の話

著者
山口 巌
出版者
日本古代ロシア研究会
雑誌
ことばの構造とことばの論理 : 山口巖教授停年記念論文集 (ISSN:02891255)
巻号頁・発行日
pp.721-712, 1998-07

古代ロシア研究特別号
著者
中條 直樹 佐藤 昭裕 神山 孝夫 岡本 崇男 酒井 純 塚原 信行 山口 巌 山田 勇 今村 栄一 水野 晶子 田中 大
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

2008年度には、本プロジェクトにおいて正本と位置づけた『ラヴレンチー版原初年代記』のコンコーダンス(CD)を作成し、2009年度には、その異本の一つである『ラジヴィル年代記』のコンコーダンス(CD)を作成した。最終年度においては前年度に電子化を終えていた『トロイツァ年代記』について徹底した校正を行い、そのコンコーダンスを作成し、これら三つの年代記のコンコーダンスを一枚のCDに収めることにより、共通する語の文脈等の環境の差異の検証を飛躍的に容易に可能にした。