著者
佐藤 倫広 松本 章裕 原 梓 岩森 紗希 小原 拓 菊谷 昌浩 目時 弘仁 保坂 実樹 淺山 敬 高橋 信行 佐藤 博 眞野 成康 今井 潤 大久保 孝義
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.134, no.12, pp.1347-1355, 2014 (Released:2014-12-01)
参考文献数
18
被引用文献数
1 5

Encouraging self-medication is expected to reduce healthcare costs. To assess the current situation of self-medication practices in the general population, we conducted a questionnaire survey regarding the use of over-the-counter (OTC) medications or dietary supplements in 1008 participants (37% men; mean age, 64±13 years) from Ohasama, a rural Japanese community. A total of 519 (52%) participants used OTC medications or dietary supplements, with common cold medication (36%) and supplements (28%) such as shark cartilage products representing the most common choices. Stepwise logistic regression showed female gender, a higher frequency of visits from a household medicine kit distributor, dyslipidemia, and lower home systolic blood pressure levels as predictors for the use of such materials (chi-square values: 25.3, 12.6, 7.0, and 4.6, respectively; all p<0.03). Stratifying the participants according to the use of antihypertensive treatment showed a negative association between systolic blood pressure and the use of OTC medications or supplements only in participants being treated for hypertension. These results suggest that although the adoption rate of self-medication in Japan can be increased in rural areas, it may remain lower in urban areas. The present study clarifies the factors associated with the use of OTC medications or dietary supplements and indicates that appropriate self-medication practices might improve the control of hypertension, particularly in patients undergoing antihypertensive treatment.
著者
松本章代 坂本泰伸 松澤茂 武田敦志 櫻井優 柏葉俊輔 柴田美夏
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.71-72, 2014-03-11

我々は,認知症の早期発見を目的として,高齢者の起床・就寝時刻や外出時刻などを記録するタブレット端末用アプリおよびデータ蓄積サーバを開発した。このシステムによって長期的に収集されたログから,認知症の初期症状を検知するための解析手法を提案する。認知症が進行していくと起こりうる変化として,入力を忘れる回数や外れ値の回数の増加などが推測される。そこで,ログ収集開始直後の一定期間を「正常値」とみなし,直近の一定期間との入力傾向(データの分散や入力忘れの頻度,外れ値の頻度,など)の差を比較して違いを判定する。判定にあたり,曜日による生活リズムを加味する工夫を施す。
著者
松本 章宏 菅 愛子 高橋 大志
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.343-344, 2020-02-20

2013年以降のアベノミクスの効果により、日本経済は回復の兆しを見せ始めている。企業業績は改善され、内部留保の金額は過去最高に至るまでとなっている。一方で、日本の労働分配率は戦後最低の値を示しており、労働分配率の低下は実体経済の弱体化と格差の拡大をもたらす大きな社会的課題として捉えられている。本研究では、日本の上場企業の公開財務データをもとに、機械学習を用いて日本の上場企業における労働分配率および平均給与の説明可能性について検討するとともに、資本市場から実体経済へのトリクルダウンを阻害している要因について検討した。結果、企業の時価総額の上昇率が高い企業群が労働分配率を下げ、トリクルダウンを阻害している可能性を示唆した。
著者
谷口 和矢 松本 章邦 縄田 和満
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.129, no.10_11, pp.642-649, 2013-10-01 (Released:2014-11-01)
参考文献数
27

On Feburuary 22, 2012, the WTO case of China's export restrictions on raw materials was settled as the Appellate Body report was adopted. The report decided that China's export restraints were inconsistent with its commitments under several agreements.This was the first case that the Appellate Body made a judgement on a case dealing with export restrictions. This paper examines effects of the WTO dispute settlement process for this case using the metal price data. We first review the WTO dispute settlement process and a brief history of the China's export restrictions case. This WTO case is important by two reasons. First, the WTO had been mainly dealing with import restrictions that might prevent smooth trade between nations. Secondly, the targeted commodities were mineral resources neccessary for the wide range of manufactural products. Hence the judgement would probably give a significant impact on many industries. Then, we evaluate the effects of the WTO dispute settlement process by event studies of alminium and zinc prices. We find that the alminium price is not affected, however, the zinc price fell down when the Appellate Body report was adopted. The results of alminium and zinc suggest that the effect of the WTO dispute settlement process might depend on the difference of the production shares of China.
著者
松本 章一 久野 美輝 山本 大介 山本 大貴 岡村 晴之
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.243-260, 2015-05-25 (Released:2015-05-22)
参考文献数
84
被引用文献数
11 9

優れた耐熱性,光学特性,および機械的性質を有する高性能透明ポリマー材料を設計するため,N-置換マレイミドと種々のスチレンおよびオレフィンモノマーの交互ならびに2:1定序配列制御型ラジカル共重合を行った.まず,これらシークエンス制御された共重合系の反応挙動を明らかにするため,末端モデルならびに前末端基モデルを用いて共重合組成曲線を解析し,モノマー反応性比を決定した.定序配列制御の発現には前末端基効果が重要な役割を果たし,前末端基効果の大きさはコモノマーの構造や重合溶媒の種類に依存した.これら交互および2:1定序配列制御型のマレイミド共重合体の熱的性質,光学特性,ならびに機械強度などの物性評価を行い,いずれの共重合体も高い熱分解開始温度や優れた透明性を示すこと,マレイミド共重合体の側鎖置換基を設計することにより広い温度範囲でガラス転移温度や機械的性質を制御できることを見いだした.さらに,共重合体の側鎖に導入したアリル基と多官能チオール化合物ならびに表面チオール修飾したシリカナノ微粒子とのチオール–エン反応によって,高い熱分解開始温度や熱変形温度を有し,かつ透明性に優れた熱・光硬化性樹脂ならびに有機無機ハイブリッド材料が設計できることを示した.
著者
松本章代 木村実穂 佐伯啓
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.5, pp.1-4, 2013-06-29
被引用文献数
1

外国語による会話を練習させるための仕組みとして,指定日時に学習者のスマートフォン (Skype) に電話をかけ,教員があらかじめ用意した音声データを自動再生するシステムを提案する.生身の人間相手ではないため学習者は羞恥心を抱かずに実践的な会話を練習できるというメリットがある.学習者の発話は録音,さらに音声認識によって自動でテキスト化する.録音データと認識結果は学習履歴として教員・学習者の双方から確認できる.この機能は,発音の客観的な評価を行えるのみならず,発話が記録されることにより聞き取りの集中力向上 (=聞き流し防止) 効果が期待できる.また,配信した音声データは学習者が後から繰り返し聞くことも可能である.つまり本システムは,電話によって発話の練習を強制する側面と自主的な復習をサポートする側面を併せ持っている.
著者
池田 彰吾 松本 章代 小西 達裕 高木 朗 小山 照夫 三宅 芳雄 伊東 幸宏
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.34, pp.31-38, 2008-03-28
被引用文献数
2 2

Web ページは適切に構造化されていることが少ないため、計算機がその構造を把握するのは容易ではない.そこで本論文では繰り返し構造を発見することで,より正確に Web ページ中の見出しの階層構造を解析する手法を提案する.そして,評価実験を行い,提案手法の性能を実験的に検証し,その結果を報告する.In this paper, we propose a method to analyze a hierarchy of headlines in Web pages by detecting repeated structure. Our method can analyze the structure of Web pages that is not well structured. We show an experimental evaluation of our method.
著者
鈴木 雅人 松本 章代 北越 大輔 松本 章代
出版者
東京工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

一般の手書き文章では,字形に筆者の癖が強く現れ,また文章自体が日本語構文に合致しない場合が多いため,高い認識精度を実現するのが困難であった.本研究では,日本語構文の変遷・誤用に対する対策として,自然言語処理やデータマイニングを用いた,日本語構文解析の自己組織化モデルと,筆者の癖などに対応可能な標準パタン作成のための学習パタンの自己生成に関する研究を行った.その結果,従来の方法に比べて,手書き文章の認識精度を改善することができた.