著者
長田 典子 北村 紗衣 湯澤 優美 斉藤 賢爾 門林 岳史 折田 明子 横山 太郎 木下 知威 森山 至貴 松田 英子 北村 紗衣
出版者
北村紗衣
巻号頁・発行日
2012-04-12

表象文化論学会第4回大会パネル「共感覚の地平 : 共感覚は『共有』できるか?」, 2009年7月5日, 京都造形大学, 京都
著者
松田 英子 池上 高志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

生物は膨大な量の情報から、適応的な行動を自己組織的に学習する。一方ロボットの学習では、恣意的な教師信号が与えられ、センサー刺激も限定されていた。そこで生物の学習モデルとして、predictive codingに基づく脳を備えたロボットを構築・実験を行った。ここでは、センサー値を予測するために学習が行われる。複雑な環境における情報の構造が脳内に再構成され、生物が有用な情報を取り出す過程を議論する。
著者
鈴木 千恵 松田 英子
出版者
公益財団法人 パブリックヘルスリサーチセンター
雑誌
ストレス科学研究 (ISSN:13419986)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.71-79, 2012 (Released:2012-11-21)
参考文献数
19
被引用文献数
3

This study investigated the effects of stressors for university students and their big five personality traits on dream recall frequency classified by dream emotion. The following results were obtained: i) stressors and Neuroticism had an interactive effect on dream recall frequency. ii) Stressors had main effects on sad, anxious, and unpleasant dream recall frequency. iii) Extroversion was negatively correlated with nightmare recall frequency and positively correlated with pleasant dream recall frequency. iv) Neuroticism was negatively correlated with pleasant dream recall frequency and positively with sad, anxious, strange, and unpleasant dream recall frequency. v) Agreeableness was negatively correlated with nightmare recall frequency and positively with unpleasant dream recall frequency. These results showed that stressors related to mainly negative dream recall and emotions of recalled dreams varied by the dimensions of big five. The findings implicate that mental support for enhancing stress-coping according personality traits can be effective to prevent harmful effects after awakening from negative dream recall.
著者
岡田 斉 松田 英子
出版者
文教大学
雑誌
人間科学研究 = Bulletin of Human Science (ISSN:03882152)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.81-90, 2014-03-01

The present study sought to explore the frequency with which Japanese undergraduates experienced nightmares. One thousand four hundred and twenty-five female undergraduates, ranging in age from 18 to 28 years, were administered a 26-item questionnaire asking about the frequency of nightmares and a 26-item questionnaire on the frequency of dream recall (Okada, 2001, 2011). Results indicated that 4.6% of respondents reported experiencing nightmares once or twice a week, and this figure agrees with the findings of Levin and Nielsen (2007). Factor analysis of the questionnaire indicated that items on the frequency of dream recall fell into five categories: major perceptions, minor perceptions, positive emotions, negative emotions, and dream content. The frequency of nightmares was associated with both types of perceptions as well as negative emotions and negative dream content.
著者
松田 英子

本論文の目的は, 睡眠不足大国日本となった現在, 睡眠障害に対して治療上のエビデンスのある有効な心理支援について論じることにある。睡眠障害のうち, 不眠症と悪夢障害を取り上げ, それらの症状に関連するパーソナリティやストレスを含めた要因を整理し, 認知行動療法による症例研究を報告する。睡眠障害の改善に対する行動医学的視点の重要性について論じた。
著者
松田 英子

夢は20 世紀初頭以降, 心身症状の1 つとして, また心理療法の素材として利用されてきた。特に悪夢に関しては注目すべき症状として注目されている。近年心理支援の効果には科学的エビデンスが求められ, 夢を認知行動論的に扱う心理療法の流れがある。夢に関する学術的な理解の変遷とともに, 夢を媒介とする心理療法を精神分析から認知行動療法まで論じる。
著者
松田 英子
出版者
江戸川大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

調査から労働者と学生の睡眠の不調は深刻な状態にあるものの,薬物治療による抵抗感が確認された。労働者は不眠と悪夢症状が強いが,さらに学生は不眠が深刻で過眠症状も強く,睡眠のリズムの乱れの影響が疑われた。労働者と学生において,職務ストレサーや学生生活ストレサーそのものよりも,不眠,過眠,悪夢症状から成る睡眠の不調が,抑うつ症状をよく予測するモデルが見出された。つまり,抑うつの予防には睡眠の不調の改善が重要であることが示唆された。非薬物療法である CBT による事例研究と準実験研究を実施し,不眠に関して,入眠前の筋弛緩法や思考に対する認知療法の効果を確認し,悪夢に関して入眠前の思考に対する認知療法の効果を一部確認した。
著者
松岡 和生 山口 浩 川原 正広 松田 英子
出版者
岩手大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

直観像と共感覚はともに、眼前には存在しない対象物や風景、色彩やパタンといった視覚像(Photism)が外部空間にありありと「見える」という特異な視知覚性イメージをともなう現象である。本研究はこうした直観像と共感覚のPhotismの感覚的鮮明性と外部投射性に関わる知覚情報処理について脳機能画像法、視線活動計測、認知行動実験を用いて検討し、その特異性を示す科学的エビデンスを提供する。また直観像・共感覚保有者の視空間イメージ表象能力をアファンタジアからハイパーファンタジアに至るスペクトラムの一方の極に位置づける「認知―神経機構モデル」の構築を試みる。
著者
西村 俊毅 松田 英子
出版者
公益財団法人 パブリックヘルスリサーチセンター
雑誌
ストレス科学研究 (ISSN:13419986)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.32-39, 2020 (Released:2021-09-08)
参考文献数
40
被引用文献数
2

The purpose of this study is to examine applicability of a statistical model for university students, which predicts both impulsivity and depression from effortful control (EC) and mindfulness.One hundred and eighty-six university students voluntarily participated in the questionnaire survey as follows: Adult Effortful Control Scale, Mindful Attention Awareness Scale, Barratt Impulsiveness Scale-11 and Beck Depression Inventory.Structural Equation Modeling (SEM) confirmed the statistical model showing good fit that impulsivity was directly affected by EC without mediating mindfulness. On the other hand, that depression was not directly affected by EC, but was indirectly affected by EC with mediating mindfulness.These results suggest that increasing EC could reduce impulsivity and increasing both EC and mindfulness could reduce depression.
著者
矢島 道 矢島 新 松田 英子
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.214-225, 2013 (Released:2016-03-12)
参考文献数
17

本事例は,実際には色素斑が認められないにもかかわらず,顔のしみへのこだわりや関係妄想を主訴とする中年女性に対し,認知行動療法にて援助した面接過程の報告である。本事例のクライエントは,数年前に偶然夫と見知らぬ女性との写真を見つけたことをきっかけに,身体醜形障害と妄想性障害を併発(皮膚科医院メンタルクリニックの医師が診断)し,皮膚科受診を繰り返していた。カウンセラーは,クライエントと支持的な関係を作り,被害妄想や顔のしみへのこだわりに対しては自動思考記録表により現実に即した認知的再構成を促し,また,症状の遷延化に基づく二次的な不安や抑うつ症状に対しては行動の活性化を図るため週間活動記録表を導入した。クライエントの認知と行動の適応的変容を目的として,6か月間に12回の心理面接と面接終了1か月後に1回のフォローアップ面接を実施した。その結果,クライエントは現実と妄想の区別が可能になり,社会生活上のトラブルに対処できるようになった。同時に顔のしみへのこだわりも消失していった。心理アセスメントの結果からも,身体醜形障害と妄想性障害を合併する成人事例に対する認知行動療法の有用性が示唆された。
著者
長田 典子 北村 紗衣 湯澤 優美 斉藤 賢爾 門林 岳史 折田 明子 横山 太郎 木下 知威 森山 至貴 松田 英子
出版者
北村紗衣
巻号頁・発行日
2012-04-12

表象文化論学会第4回大会パネル「共感覚の地平 : 共感覚は『共有』できるか?」, 2009年7月5日, 京都造形大学, 京都
著者
逆井 麻利 松田 英子
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.40-51, 2009-12-31 (Released:2014-03-28)
参考文献数
19
被引用文献数
1

This study investigated the effects of terminal care nursing on the quantity and quality of job stress and individual differences in stress-related growth among hospital nurses. Four questionnaires were administered to 161 nurses who worked in a general hospital: Nursing Job Stressor Scale (NJSS), Scale of Psychological Growth after Caring for Bereaved Patients, Normative Attitudes toward Helping Scale, and Scale of Satisfaction with Care for Dying Patients and their Relatives. The results showed that the frequency of terminal care nursing was positively related to both the quantity and the variety of job stress and stress-related growth. Nurses who showed stress-related growth after caring for bereaved patients had higher scores on normative attitudes toward terminal care and on satisfaction with care for patients. These results suggest that positive aspects of terminal care nursing contribute to enhance hospital nurses' psychological growth. Negative aspects of terminal care nursing indicate a need to provide mental healthcare for hospital nurses.
著者
中村 真 松田 英子
雑誌
江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University
巻号頁・発行日
vol.25, 2015-03-15

中村・松田(2013,2014)は,大学生の中途退学率が増加する背景に心理的要因としての大学生の適応力の低下があると考え,首都圏の4 年制大学の学生を対象に質問紙調査を実施した。その結果,大学不適応に直接影響する要因は「授業理解の困難さ」「大学への帰属意識(大学への愛着)」であったが,「友人関係」は「大学への帰属意識(大学への愛着)」を媒介して大学不適応に影響しており,間接的な影響をもつことが示唆された。ここで言う不適応とは,「大学生活が辛いと感じる」といった,いわゆる主観的な不適応感を指しており,成績不振や怠学を示唆するものではあるが,それらを直接反映するものではなかった。そこで,本研究では,一連の研究で用いた諸変数に大学不適応を客観的に示す指標であると思われる授業の出席率とGPA を加えたうえで,これらの各変数が大学不適応にどのように影響するのかを検討した。その結果,先行研究と同様に,授業理解が困難であるほど,大学への愛着が低いほど大学不適応感が大きくなること,また,友人関係の良好さは大学への愛着を介して間接的に大学不適応感の低さに影響することが示された。一方,大学不適応感は,出席率およびGPA に負の影響を与えていることが示され,怠学や成績不振,牽いては,留年や退学を予測する有効な指標である可能性が示唆された。
著者
松田 英子 岡田 斉 福田 一彦 川瀬 洋子
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

睡眠障害は世界中でよくみられる健康問題であるが,特に日本人の成人,若年成人における睡眠の不調は深刻である。労働者は大学生より悪夢症状をより強く訴える。また縦断調査から希死念慮・自殺企図の予防には悪夢症状の改善が重要であることが示唆された。しかし日本人は服薬抵抗感から,悪夢症状があっても,受診する,投薬治療を受けるなどの対処行動をあまりとらないため,睡眠衛生教育や認知行動療法などの非薬物療法の効果が期待されている。本研究は,認知行動療法の介入の効果を,一事例実験デザインによる複数の事例研究と準実験研究を実施し,悪夢障害とPTSDの悪夢症状の低減効果を確認した。
著者
矢島 道 矢島 新 松田 英子
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.214-225, 2013

本事例は,実際には色素斑が認められないにもかかわらず,顔のしみへのこだわりや関係妄想を主訴とする中年女性に対し,認知行動療法にて援助した面接過程の報告である。本事例のクライエントは,数年前に偶然夫と見知らぬ女性との写真を見つけたことをきっかけに,身体醜形障害と妄想性障害を併発(皮膚科医院メンタルクリニックの医師が診断)し,皮膚科受診を繰り返していた。カウンセラーは,クライエントと支持的な関係を作り,被害妄想や顔のしみへのこだわりに対しては自動思考記録表により現実に即した認知的再構成を促し,また,症状の遷延化に基づく二次的な不安や抑うつ症状に対しては行動の活性化を図るため週間活動記録表を導入した。クライエントの認知と行動の適応的変容を目的として,6か月間に12回の心理面接と面接終了1か月後に1回のフォローアップ面接を実施した。その結果,クライエントは現実と妄想の区別が可能になり,社会生活上のトラブルに対処できるようになった。同時に顔のしみへのこだわりも消失していった。心理アセスメントの結果からも,身体醜形障害と妄想性障害を合併する成人事例に対する認知行動療法の有用性が示唆された。