著者
柴田 隆子
出版者
舞踊学会
雑誌
舞踊學 (ISSN:09114017)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.40, pp.26-34, 2017

The purpose of this study is to reveal a role that theater theories might play for dancers andperformers by discussing Oskar Schlemmer's theories after the Bauhaus school and making acomparative research of theater theories developed in Bauhaus Stage Workshop. In the 1930s, XantiSchawinsky, one of the Bauhaus students, an assistant to Schlemmer, taught the performance methodby discussion and rehearsal, and represented the essence of Bauhaus Stage with students in BlackMountain Collage, North Carolina. In the 1970s and 1980s, Gerhard Bohner, a dancer and choreographer,focusing on his own body as theater materials, created original works based on Schlemmer's theoriesat the Akademie der Künste Berlin. This article will illustrate that the succession of theater theories isnot only to help dancers or performers to master performance techniques and concepts but also to betheir opportunity of new creation.
著者
柴田 隆行
出版者
東洋大学社会学部
雑誌
東洋大学社会学部紀要 = The Bulletin of Faculty of Sociology,Toyo University (ISSN:04959892)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.5-17, 2018-12

Enryo Inoue, Philosoph und Begründer der Tetsugakukan (jetzt Toyo Universität), studierte in der frühen Meiji-Ära Soziologie bei Professor Ernest F. Fenollosa, der als erster Vorlesungen über Soziologie an einer japanischen Universität gehalten hatte.In seinen Werken verwendet Enryo oft das Wort „Gesellschaft“, das er dynamisch und entwickelnd verstand. Die Soziologie, die Enryo Inoue studierte, war die Entwicklungslehre der Gesellschaft. Enryo stellt Soziologie als eine Philosophie in seinem System der Wissenschaft dar. Aufseinen Reisen durch ganz Japan und auch drei Mal ins Ausland sammelte er verschiedene Materialien und Informationen, und betrachtet die sozialen Erscheinungen und Probleme nicht nur philosophisch, sondern auch sachlich.
著者
高橋 渉 野村 光由 桝田 正美 柴田 隆行 村上 良彦 堀内 宰
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.329-330, 2011 (Released:2011-09-01)

微小径エンドミルを用いた微細加工では,工具が折損し易いため,1刃あたりの送りを小さくせざるを得ない.このため,ごく僅小の工具回転振れがあっても,切り屑生成への影響を無視できないと考えられる.本研究では,φ100μmの微小径エンドミルを用いて,種々の工具回転振れにおける切り屑生成挙動および加工形状精度への影響について実験検討したので、その結果について報告する.
著者
柴田 隆行
出版者
国学院大学出版部
雑誌
国学院雑誌 (ISSN:02882051)
巻号頁・発行日
vol.92, no.11, pp.p117-134, 1991-11
著者
柴田 隆史 原田 みや子
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.35-45, 2017 (Released:2017-05-29)
参考文献数
21

本研究では,学校や非常災害時において多様に応用できる三角巾法に焦点をあて,その基本となる本結びを自己学習により習得するための方法を提案し,その有効性を検討した。三角巾法の自己学習は自分の大腿部を使って行うことが多い。そこで,実際の風景に映像を重ねることができる光学透過型HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を用いて,映像教材を学習者の膝付近に表示する方法を考案した。評価実験では,教職課程を履修する大学生を対象として,試作した教材による学習効果を従来の映像教材および教科書と比較した。その結果,提案するHMD教材は,三角巾の結びの形や両端の位置関係の理解において,ビデオ映像よりも分かりやすいと評価されたが,教科書との差異はみられなかった。しかし,一人称視点による分かりやすさに加えてアニメーション映像を用いていることで,提案するHMD教材は手技の手順に間違いがあった場合に気付きやすく,正しい手技の習得を自己学習できることが示唆された。
著者
柴田 隆浩 金 英俊 小山 純一 久保木 孝 村田 眞
出版者
一般社団法人 日本塑性加工学会
雑誌
塑性と加工 (ISSN:00381586)
巻号頁・発行日
vol.53, no.612, pp.64-68, 2012 (Released:2012-01-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1

Recently, the adjustment of working conditions in a manufacturing process is indispensable for realizing manufacturing accuracy in the V bending of a sheet metal. This adjustment is called "Trial Processing", and is a factor for lowing productivity. Therefore, "Trial Processing Free", a method that can obtain accuracy within tolerance but without the adjustment, is required. In the V bending of a sheet metal, there are two types of bending process, i.e., (i) air bending and (ii) bottom bending, using two types of punch control, i.e., (a) stroke control and (b) force control. In this research, a series of analysis and experiments were carried out to clarify that (ii) bottom bending with (b) force control is most appropriate for achieving Trial Processing Free. It was also established that bottom bending at an appropriately controlled force can absorb the effect of uncontrollable factors such as the dispersion of thickness and material properties of sheet metals and bend sheets within a certain tolerance, because the bending angle is stable even in a very wide range of bending forces. This bending method with force control was called the "FCSS (Force Control to Sweet Spot) method" and the advantage of this new process was verified experimentally.
著者
岩坂 泰信 飯田 孝夫 NELLBER R. 藤原 玄夫 SHOW G. 李 敏熈 金 潤信 よん 知本 石 広玉 長田 和雄 林 政彦 松永 捷司 柴田 隆 GONG Shiben 李 敏煕 こん 知本
出版者
名古屋大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1994

粒子状の硫黄酸化物あるいは窒素酸化物のグローバルな循環は地球環境の変動過程とさまざまなつながりをもっている。火山性の硫酸エアロゾルの極地域への拡散が極成層圏のオゾン消失にあたえる影響などはその代表的なものでる。中緯度地域に発生の起源を持つ物質が北極圏へ輸送される過程、およびそれが全球規模の物質循環にしめる役割を明らかにすることを主たる目的とし、本年度は以下のような観測研究を行なった。中国、韓国、日本、およびアラスカ(アメリカ)で、黄砂(対流圏)や火山灰(成層圏)、あるいは硫黄酸化物や窒素酸化物からなるエアロゾルの高度分布やその時間変化を図ること目的として;アラスカでは成層圏エアロゾルの濃度変動を知るためのライダー観測をフェアバンクス郊外で平成6年から7年にかけての冬期および7年から平成8年にかけての冬期に行なった。これらの研究からは、アラスカ地域においてある期間は北極圏の典型的な様相を示すがある期間は名古屋地方とほとんど同様なエアロゾル分布をしめすなど、きわめて変化の幅が大きいことがわかった。また自由対流圏においては頻繁に中緯度地帯からエアロゾルをはじめとする大気物流が運ばれていることを示している。また一方では、極成層圏の物質が圏界面下から中緯度へ流失したことによると考えられる現象も見いだされている。同時に、この地域において多点試料採集を計画するための予備調査も実施した。生成7年度に行なった観測結果を、ノルウェーで実施されている成層圏観測の結果と比較した結果極渦周辺で極起源の成層圏物質の分布が著しく極渦の動きに左右されていることがわかった。この問題についてはすでに成果報告がなされつつある。中国では、平成6年度の夏期間に北京市郊外において大型気球による対流圏成層圏の観測をおこなった。これらの観測は、この地域において土壌起源物質の活発な自由対流圏への供給が示唆される結果が得られており、東アジアから西太平洋域における大きな大気化学物質の供給源であることを示唆している。またこのような大気の運動に連動して生じていると考えられる成層圏起源のエアロゾル粒子、オゾンなどが成層圏から自由対流圏に流入している現象も見いだされている。これの結果の詳細は現時点では取り纒め途中であり、成果報告されているものはそく法的なものにすぎないが、今後機会をみて合同の国際シンポジュウムをもち成果を世に問う計画である。中国の研究者とのあいだでは、今回使用した放球場所とは異なる場所での気球実験が検討中である。韓国では、多点観測のための予備調査を実施し、関係機関を訪問すると同時に共同の試料採集計画を検討した。韓国での多点観測ネットワークと日本における観測ネットワークを結んだ、大気成分の長距離輸送観測計画を実施することになった。観測結果は、年度末に互いに交換し相互比較することとしている。また、今後の観測の発展には韓半島でのライダー観測が必要との認識を共通にもつことができた。このことに備えて、観測に適する場所の予備調査を行ない漢陽大学キャンパス内に設置場所を第1の候補地とした。中国大陸から偏西風によって運ばれ、韓半島上空を通過して日本へ飛来する大気と直接日本上空へ達する空気塊を比較すると、韓半島を通過したものには韓半島上空で地上起源の汚染大気と混合し変質したと考えられるものが観測された。
著者
長谷部 文雄 塩谷 雅人 藤原 正智 西 憲敬 荻野 慎也 宮崎 和幸 柴田 隆 山崎 孝治 岩崎 俊樹
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

ゾンデを用いた現場観測により熱帯成層圏水蒸気量の長期トレンドを明らかにするとともに、熱帯対流圏界層(TTL)内を水平移流しながら巻雲を形成し凝結脱水中の大気の対氷過飽和度が80%に達する事例を見出した。また、観測された大気の水蒸気混合比とその大気の流跡線に沿って上流へ遡ることにより評価される最小飽和水蒸気混合比との比較解析により、TTL内を水平移流しながらゆっくり上昇する大気に働く脱水過程の観測的記述に初めて成功した。
著者
長谷部 文雄 塩谷 雅人 藤原 正智 西 憲敬 柴田 隆 岩崎 俊樹
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

熱帯対流圏界層(TTL)内脱水過程を解明し、熱帯成層圏水蒸気の長期トレンドを高精度ゾンデ観測により検出するために、TTL水蒸気量と水平移流に伴う大気の温度履歴との対応を、同一大気塊の複数回観測(match観測)により明らかにすることが本課題の特徴である。これまで蓄積してきた観測データから、ゾンデ観測された水蒸気混合比と移流する大気塊の経験する最小飽和水蒸気混合比との間には、観測点の立地条件、温位高度、季節、ENSOなどの気象条件に特有の脱水効率依存性が見出された。また、個々のゾンデ観測ごとに様々な高度で描かれた後方流跡線により大気塊の起源を求めたところ、相対湿度のジャンプが観測された高度の上下で流跡線が大きく配置を変える例が見出された。この結果は、ゾンデ観測された個々の大気塊ごとに、その大気質の変遷を大気塊の起源と対応させて議論することが可能であることを示す客観的根拠となり、水蒸気matchの信頼性を担保する事実と考えられる。個々の水蒸気分布の特徴をライダー観測された巻雲粒子の存在と対応させたところ、両者に良い対応の認められる例が見出された。これらの結果は、独自に開催した国際研究集会やアメリカ気象学会中層大気会議などの国際会議で発表し、投稿論文を準備中である。米国の予算削減に伴いTC4が中米に場を代えて実施されたため、TC4との同時観測は実現しなかったが、我々の観測データは人工衛星データの検証においても大いに貢献している。さらに、今後の発展を展望した試みとして、Lymana水蒸気計などの飛揚も行った。また、GCMに全球解析場や観測データを同化することにより流跡線解析を精密化する試みを開始した。こうした活動は、熱帯上部対流圏・下部成層圏における水蒸気の長期モニタリングの継続の重要性とともに、脱水過程に関する研究の発展の方向性を示すものである。