著者
渡辺幾治郎 著
出版者
千倉書房
巻号頁・発行日
vol.軍事, 1942
著者
戸張 真臣 石田 多美江 田中 丈三 渡辺 真郎 永山 升三
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.22, no.9, pp.397-402, 1981

家庭洗たくにおける各種衣料用洗剤のウール製品の収縮に与える影響の度合いを明らかにすることを目的とし, このウール製品の収縮がいかなる原因によって生じるのかを, 主にウールの物性面から検討した.その結果, ウール製品を洗たく機・ソフト水流で洗浄すると, 弱アルカリ性合成洗剤や粉石けんは, 中性洗剤に比べ収縮小の傾向にあり, これは, 弱アルカリ性合成洗剤や粉石けんのようなpHの高い洗剤系では, ウール表面のスケールがアルカリで侵されることや, さらに, 粉石けんの場合, カルシウム石けんなどの付着により, 摩擦係数の異方性 (Differencial Frictional Fffect; D.F.E.) が低下することも一因していることがわかった.このD.F.E.の考え方は, 近年の防縮加工技術に応用されているが, 本実験により, 実際の洗浄系においても, この考え方の適用されることが明らかとなった.
著者
赤尾 綾子 郡山 暢之 安楽 千鶴 三反 陽子 尾辻 真由美 前田 円佳 森 加弥 渡辺 あつ子 河本 美津紀 深川 俊子
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.11, pp.1025-1030, 2008 (Released:2009-05-20)
参考文献数
17

外来通院中の2型糖尿病患者257名に対し,睡眠障害(SD), 排尿障害(MD)および末梢神経障害(PN)を示唆する症状の有無についてのアンケート調査を実施した.SD, MDおよびPN症状を有する患者は,各々53%, 27%および44%であった.SDとMDは,年齢と正の関係を有し,特に高齢者において注意を要するものと考えられた.65歳以上のSD, MD, PN群と65歳未満のMD群でHbA1cが有意に高値を示し,65歳未満のSD, PN群でもHbA1cは高い傾向を示した.さらに,SD, MDおよびPNは,相互に関連することが推察された.SDでは中途覚醒の頻度が高く,65歳以上の女性では,SDのパターンがバリエーションに富んでいた.これらの障害を抽出するための問診やアンケートは,早期のアセスメントと対処を可能にし,患者QOLの改善,ひいては血糖コントロールの改善にも影響する可能性が示唆された.
著者
渡辺 桂吾
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.1106-1113, 1995-08-31 (Released:2009-03-27)
参考文献数
16
被引用文献数
1 3

The functional reasoning and the simplified reasoning, which are special cases of the so-called min-max-centroidal method, have been applied to construct a fuzzy controller or to model a system. It is not necessary known, however, for control engineers to rationally and easily design the conclusion part or any parameters in the conclusion part. In this paper, a new fuzzy reasoning is proposed so that the conclusion consists of a function of mean-values on each membership function in the antecedent. It is then shown that any parameters except for the mean-values in the conclusion can be rationally and easily designed as a slope of stable switching plane (or line) which is basically independent of the control rule, if the conclusion is formally regarded as a VSS (variable structure system) controller with the meanvalues in the antecedent as states. Thus, the laber required for designing the conclusion part can be reduced drastically by using the proposed method, compared with the traditional methods. The effectiveness of the proposed method is illustrated by simulating a fuzzy controller with two inputs-single output reasoning or a fuzzy controller with three inputs-single output reasoning.
著者
渡辺 桂吾 原 勝弘
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.647-657, 1995-06-15 (Released:2017-09-24)
参考文献数
16

従来のファジィ制御器のほとんどのものは, 入力データ関数型推論や簡略化推論を利用しており, それらのファジィ推論の後件部任意パラメータ等を何らかの方法で合理的に設計する有効な手段は知られていない.従って, それらをファジィ・ニューラルネットワークとして実現しても必ずしも計算時間の短縮や学習パラメータ数の低減化に関しては効果的ではない.本論文では, 前件部メンバシップ関数としてガウシアン型を利用する場合, その平均値を後件部の関数構成に利用する平均値関数型推論に基づくファジィ・ガウシアン・ニューラルネットワークを提案する.この方法によると, 平均値以外の後件部任意パラメータの初期値を予め制御ルールに依存しないVSS制御の安定な切り換え面(または線)のパラメータとして設計することが可能となる.従って, 後件部任意パラメータが制御ルールに依存する入力データ関数型推論や簡略化推論法に基づくファジィ・ニューラルネットワーク制御器に比べて, 後件部の学習パラメータ数を大幅に低減化させることが可能となり, 学習制御器としての計算時間の短縮が可能となることを示す.本手法の有効性は2輪独立駆動型移動ロボット車の軌道追従制御のシミュレーションにて示す.
著者
川崎 ゆりか 林 耕太郎 石川 武子 大西 誉光 多田 弥生 渡辺 晋一
出版者
協和企画
巻号頁・発行日
pp.471-474, 2017-05-01

<症例のポイント>肺炎球菌ワクチン接種後に生じた蜂窩織炎様反応と考えられる1例を報告した。局所の肉眼的炎症所見は軽度で、蜂窩織炎単独では高度な炎症反応や筋酵素の逸脱を説明しづらく、臨床所見、経過やCTから壊死性筋膜炎も否定的であった。蜂窩織炎様反応は、同種の防腐剤を含む他のワクチンでの報告はほとんどなく、肺炎球菌ワクチンの主成分に特異的な反応と考えられる。また、同様の報告がBehcet病患者数例にみられることから、Behcet病患者に比較的特異的な反応であることが示唆された。
著者
高山 廣光 堀江 俊治 渡辺 和夫 相見 則郎
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

タイ国・マレーシアでモルヒネ代用薬として用いられてきたアカネ科植物のMitragyna sepeciosa葉部に含有されるアルカロイドの詳細な検索を実施し、特に、マレーシア産植物からは数種の新規インドールアルカロイド類を単離し、それらの化学構造をスペクトル解析法と合成化学的手法により決定することができた。一方、主塩基であるMitragynineの薬効解析の結果、本化合物はオピオイド系を介した鎮痛作用を発現することを見いだした。この知見を受けて、Mitragynineをリード化合物として、30を越える各種誘導体を合成し、これらの薬理活性評価の結果を基に、詳細に構造活性相関の検討を行った。中でも、Mitragynineの酸化誘導体であるMitragynine pseudoindoxyl及び7-Hydroxymitragynineはモルヒネよりも高いオピオイド受容体親和性を示すことを見い出した。さらに現段階ではこれら鎮痛性インドールアルカロイドはモルヒネ同様オピオイドμ受容体に選択的に作用していることがわかった。これらの知見を受けて、生体内での活性が最も強い7-Hydroxymitragynineを用いオピオイド受容体結合モデルを提唱した。更に、マウスを用いたin vivoの鎮痛試験において7-Hydroxymitragynineは皮下、経口投与でモルヒネをはるかに凌ぐ活性が確認された。特に経口投与での差は顕著であり、その有用性が大いに期待できる。これらの研究成果から、コリナンテ骨格を有するミトラガイナ属アルカロイド誘導体がオピオイドレセプターのサブタイプ選択的作動薬創製のための先導化合物として高いポテンシャルを有していることが示唆された。
著者
小野寺 淳 渡辺 英夫 吉田 敏弘 岩鼻 通明
出版者
茨城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

1.出羽国絵図・陸奥国絵図の所在調査と写真撮影東北地方の所蔵機関のみならず,現存の可能性がある機関でも調査を行い,出羽国絵図160点,陸奥国絵図164点の所在を確認した。このうち今年度は弘前市立図書館所蔵の津軽領国絵図の撮影を実施したほか,東北歴史博物館,宮城県図書館,国立公文書館所蔵の国絵図の写真版なども収集した。2.現存国絵図の年代推定とデータベースの作成国絵図の原本調査を行い,環境・景観復原を行うために不可欠な絵図の作成年代を推定し,出羽・陸奥国絵図の所在データベースを作成した。さらに,本研究の目的には含めていなかったが,撮影した国絵図の画像データベースの作成も進め,一部完成している。3.環境・景観変化の復原作業画像処理によって正保・元禄国絵図の図形の歪みを修正し,さらに現況の図形に変形した上で,東北地方の平野部について,明治後期測量の旧5万分の1地形図をベースにした正保または元禄期の環境・景観の復原作業を実施した。その一部を報告書に掲載したが,いずれ何らかの方法で公開していきたい。