著者
中迫 由実 瀬渡 章子 渡 綾子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.17, no.37, pp.1031-1036, 2011-02-20 (Released:2011-10-20)
参考文献数
8

The first purpose of this research is to comprehend the actual state of commute to elementary school in a group and adults’ neighborhood watch activities, the second purpose of this research is to gain data for considering about necessary requirement for carrying on the activities. It is necessary for volunteers’ continues activities that they boost exchanges in the community, and they advertise the effect including the improvement of their fear against crime their activities, and volunteers know each other better than they do now, and they create fabric to fulfill the above-described requirement.
著者
湯川 利和 瀬渡 章子 塘 なお美 糸賀 万記
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅建築研究所報 (ISSN:02865947)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.219-230, 1986

本研究の目的は,主に高層住宅の環境が子どもの発達と活動を阻害しないための空間的条件を明らかにすることである。今回は,子どもの生活時間,子ども部屋の実態を明らかにするとともに,高層住宅環境が心身に及ぼす影響についても分析を行った。そのためのアンケート調査を,幼児母親・小学生とその母親を対象に,大阪・南港ポートタウン内の高層住宅団地で実施した(1985年8~9月,サンプル総数525)。生活時間の中でとくに注目されたのは,テレビ視聴時間が幼児から小学校高学年までほとんど変化がないことであった。階別の生活時間分析では,幼児では上層階の方が屋内での活動時間が長く,屋外遊びは少ない-すなわち住環境の影響を受けていることが明らかとなったが,小学生では一貫した傾向はつかめなかった。NHK調査との生活時間比較を行ったが,高層住宅であるために活動が阻害されている傾向は見出せなかった。子ども部屋の保有率は高い。共用室が多いものの,学年上昇にともない個室率も上がる。また子ども自身,母親ともに個室要求が強い。しかし母親は,最初から個室というのではなく,年齢に応じた与え方が必要と考えていることがわかった。高層住宅環境が子どもの心身に与える影響については,不定愁訴と性格特性を分析する方法をとった。小学生でも不定愁訴を訴える割合は高い。不定愁訴を多く訴えるのは,屋外遊びが少なく,母親によく叱られる子どもであった。これらの要因は居住階の影響も受けており,不定愁訴が少なからず住環境の影響を受けていることが明らかとなった。性格特性の分析でも,情緒安定性・社会的適応性・活動性・外向性の4因子について,住環境の直接的,間接的影響を見出すことができた。
著者
森賀 文月 瀬渡 章子 梶木 典子
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.747-752, 2001-03-30 (Released:2011-07-19)
参考文献数
9
被引用文献数
3 5

冒険遊び場が公園・緑地において展開・常設されるための要件や課題についての基礎的知見を得ることを目的に, 関西の住民主導型冒険遊び場の利用実態と保護者の評価を分析した。その結果, 冒険遊び場の成立要件として,(1) 子どものみでの来訪が可能となるよう, 住宅地に近い公園・緑地において開設されること,(2) 子どもが自然を体感しながら自由に遊べるような公園・緑地の計画や仕掛け,(3) 子どもの興味に応じた多様な遊びの実現のために大人が遊びに積極的に参加すること,(4) 行政や地域住民の協力を得た運営体制やプレイリーダ-の配置, が重要であることが明らかになった。
著者
浜田 壽美男 無藤 隆 瀬渡 章子 西村 拓生 本山 方子 天ヶ瀬 正博 鈴木 康史 麻生 武 酒井 敦 掘越 紀香 東村 知子
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

園庭には、一方には、教育設備としての園庭があり、他方には、社会資本としての園庭がある。園庭は、子どもの活動の生態系において多様な機能をもち、重層的な意味を有し、生活と学校教育に連続性をつくる機会を提供している。本研究では、園庭の歴史的変遷や園庭デザインの今日的特性、園庭利用の実際と子どもの活動の実態を調査、検討し、園庭の環境デザインの在り方と教育的意義について明らかにした。
著者
瀬渡 章子 杉山 茂一
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.62, no.500, pp.95-102, 1997
参考文献数
2
被引用文献数
1

The purpose of this study is to suggest the desirable planning of the mid-rise and high-rise multi-family housing with earthquake-proof, according to investigate the influences of Hanshin-Awaji Great Earthquake to the residential buildings and residents' living. In this purpose, a questionnaire were conducted to 105 members of Kinki branch of Architectural Institute of Japan and some of them were interviewed, and the following items were investigated and discussed: 1)disaster of residential buildings, 2)stoppage of electricity, gas, water supply, and elevators, 3)residents' refuge and their difficulty of living, 4) mutual support in the neighborhood, 5)change of residents' consciousness of neighborhood association.