著者
牛島 佳代 成 元哲 守山 正樹 田中 美加
出版者
愛知県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、福島原発事故が母子の心身の健康に与えた影響を明らかにし、支援策を構築することである。分析には、2013年から毎年実施している福島県中通り9市町村の2008年度出生児の母親に対する社会疫学調査と面接調査データを用いた。結果、一貫してSQDで評価されるうつであった人は12.7%、うつ維持には低収入、放射能の対処をめぐる認識のずれ、経済的負担感が関連していた。また、うつ状態を脱した人も事故により生じた新しい日常への適応のあり方を模索していた。福島の母子がレジリエンスを獲得するためには、母親が抱く将来の健康不安に対して真摯に向き合い、継続的な医療補償システムを構築することが必要である。
著者
田中 祥子
出版者
東京大学大学院教育学研究科学校開発政策コース
雑誌
東京大学大学院教育学研究科教育行政学論叢 (ISSN:13421980)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.125-152, 2007-03-30

&lt;共同論文:分権改革下の教員給与法制改編に伴う自治体教員給与・人事政策の課題と国際比較研究&gt;<Collaborative Research : Ⅰntemationaland Domestic Compamtive Studies on Local Govemments'Teacher Salary and Personal Affairs Policy with the Changing of the Legislation of Teacher Salary under Decentralization>
著者
田中 紀子
出版者
大手前大学・大手前短期大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.187-202, 2008

John Steinbeck の小説Of Mice and Men は、1930年代のカリフォルニアの農場を渡り歩く労働者二人の友情を中核とし、彼らの夢とその崩壊を描いた作品である。最初の映画化は1939年に行われ、それ自体の評価は良かったが、原作との違いには喜ばしくない点も見受けられる。それ以後1992年にはGary Sinise 監督・主演で新たに制作された映画は、概ね原作に忠実だと認められてはいるが、それでもいくつかの変更箇所が目につく。本稿では、小説のテーマである孤独、それを表わす人物であるCandy とCrooks とCurley の妻、さらにオープニングとエンディングの描き方についてこの1992年版の映画と比較し、原作者の意図と照らし合わせながら検討する。
著者
山口 和雄 加野 直巳 横倉 隆伸 木口 努 田中 明子 佐藤 比呂志
出版者
日本活断層学会
雑誌
活断層研究 (ISSN:09181024)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.17, pp.54-64, 1998-12-29 (Released:2012-11-13)
参考文献数
32

A seismic survey was conducted across the Tachikawa active fault in the western suburbs of Tokyo metropolitan area. The deep structure and movement of the fault are discussed based on the CMP stacked seismic section together with the geological data published previously. The results are as follows:(1) A flexure, about 150 meters in width, underlies the flexure scarp of the fault and continues vertically down to 1000 meters in depth.(2) The displacement of the fa u lt is about 100 meters upthrow of the northeast side between 300meters and 600 meters in depth, while the displacement at basement depth is about 100 meters downthrow of the northeast side.(3) The northeast side o f the fault had subsided relatively to the southwest side in the past. The fault movement was stopped for a while. Then the fault movement was reversed and the northeast side has been upheaved up to now. This is an inversion tectonics of the fault movement.
著者
田中 正則
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.2267-2276, 2006-09-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
41
被引用文献数
1

大腸には特発性炎症件腸疾患(IBD)とそれ以外の多種多様な腸炎(non-IBD)がある.生検診断はこれらの疾患の鑑別に有用であるが,特異的所見を欠くものが多いために難易度が高い.この問題の解決に向けた研究が多変量解析を用いて行われ,Crohn病(CD),潰瘍性大腸炎(UC),non-IBDの3者を鑑別する生検診断基準がいくつか報告されている.最近発表された診断基準の感度・特異度は,96%・97%(IBD vs non-IBD)および92%以上・94%以上(CDvsUC)と高く,臨床応用できるレベルである.これらの診断基準を組み入れた診断アルゴリズムを用いることにより,活動期・急性期の大腸炎を系統的手順で診断することができる.UC患者については,ステロイド抵抗性・依存性を予測する生検診断基準も報告されている.しかし,切除標本を病理学的に検討してもCDともUCとも確定診断できないindeterminate colitis(IC)症例が3~10%は存在する.診断の時期と方法が施設により異なるため,CDあるいはUCへの診断変更率にはバラツキがあるが,ICとして手術された症例のうち少なくとも20%前後はCDであることでは一致している.
著者
並木 晴香 青山 友香 田中 沙恵 友永 万結
雑誌
じんもんこん2009論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, no.16, pp.191-196, 2009-12-11

本研究の目的は、画家の特徴をできる限り客観的につかむ方法を探ることである。従来、絵画の真贋判定は各研究者の主観によって行われていたが、それらの結果は再現性が無く研究者によって異なることもしばしばであった。本研究では絵画に描かれた人物の顔を画像処理ソフトによって切り出したものをデータとして取扱い、複数の手法を用いて計量的に分析した。この分析方法や出力結果から、博物館や美術館での検索システムへの活用方法を考察する。
著者
田中宏和 [ほか] 著
出版者
リーダーズノート
巻号頁・発行日
2010