著者
水谷 浩明 結縁 祥治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.481, pp.43-48, 2012-03-06

本稿では,Ruby on Railsアプリケーションのソースコードをモデル規範形式仕様記述言語Alloyによる記述に変換して検証することで,不具合の効率的な検出を支援する手法を提案する.Alloyではスコープを指定することにより,短時間で限られた探索範囲を自動的に解析することが可能である.ソースコードをAlloyによる記述に変換するツールを作成し,Alloyを用いてRuby on Railsアプリケーションの開発を支援する.
著者
恒次 祐子 芦谷 浩明 嶋田 真知子 上脇 達也 森川 岳 小島 隆矢 宮崎 良文
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.347-354, 2005-08-15
被引用文献数
3 1

5種類の味と香りの異なるチョコレートに対する主観的快適感と被験者の性別およびパーソナリティの関係を検討したところ, 以下の結果が得られた.<br>1) 女性群においては,<br>i) チョコレート全体に対する快適感が男性群よりも有意に高いこと, ならびに個別のチョコレートについては, 苦みを強くしたチョコレートにおいて快適感が男性群よりも有意に高く, オーク材抽出物を添加したチョコレートにおいても高い傾向にあることが認められた.<br>ii) 快適感に対する男性性ならびに女性性の有意な正の影響が認められた.<br>2) 男性群においては,<br>i) 快適感に対するタイプA型傾向の有意な正の影響が認められ, 特性不安の有意な負の影響が認められた.<br>3) チョコレート別の快適感とパーソナリティとの関係について,<br>i) 男性群においてはオーク材抽出物添加チョコレートの快適感と女性性との間に有意な正の相関が認められた.<br>ii) 女性群においてはオーク材抽出物添加チョコレートならびに甘みを強くしたチョコレートの快適感と男性性との間に有意な正の相関が認められた.<br>以上により, チョコレートの快適感に評価者個々人のパーソナリティが影響を与えていることが明らかとなった. 今後個人の価値観や好みを重視したチョコレートの創造を検討していく上で, 有用な示唆を与えるものと考えられる.
著者
谷 浩明
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.69-73, 2006 (Released:2006-05-24)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

セラピストが臨床で用いる教示とフィードバックの学習効果について概説する。教示はその注意をinternal focusではなく,external focusに向けさせるのが学習に効果的である。external focusの特徴を持つ外在的フィードバックについても,教示と同様,学習効果が高いが,こうした言葉による介入は,学習者自身の潜在的な学習を阻む危険をはらんでいる。また,従来とは異なる考え方として,自己決定の要素を含んだ練習方法を紹介する。
著者
丸谷 浩明
出版者
日本テレワーク学会
雑誌
日本テレワーク学会誌 (ISSN:13473115)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.4-10, 2010-10-01 (Released:2018-06-11)
被引用文献数
1

テレワークは,大規模感染症,地震,風水害等の危機事象の発生時における企業・組織の重要業務の継続を図るために,有効な対策になることが期待されている.ただし,通信回線や電力などのライフライン被害が懸念される災害では,本社拠点と個々のテレワーク拠点との間の通信の確保に十分留意する必要がある.また,危機事象の発生時にテレワークの利用を急拡大するには,設備面,情報セキュリティ面,労働条件面などで,十分な事前準備が不可欠である.このため,訓練の実施により問題点の解消をはかり,また,できるだけ平常時にも活用していくことが望まれるであろう.
著者
恒次 祐子 芦谷 浩明 嶋田 真知子 上脇 達也 森川 岳 小島 隆矢 宮崎 良文
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.347-354, 2005 (Released:2007-04-13)
参考文献数
11
被引用文献数
2 1

5種類の味と香りの異なるチョコレートに対する主観的快適感と被験者の性別およびパーソナリティの関係を検討したところ, 以下の結果が得られた.1) 女性群においては,i) チョコレート全体に対する快適感が男性群よりも有意に高いこと, ならびに個別のチョコレートについては, 苦みを強くしたチョコレートにおいて快適感が男性群よりも有意に高く, オーク材抽出物を添加したチョコレートにおいても高い傾向にあることが認められた.ii) 快適感に対する男性性ならびに女性性の有意な正の影響が認められた.2) 男性群においては,i) 快適感に対するタイプA型傾向の有意な正の影響が認められ, 特性不安の有意な負の影響が認められた.3) チョコレート別の快適感とパーソナリティとの関係について,i) 男性群においてはオーク材抽出物添加チョコレートの快適感と女性性との間に有意な正の相関が認められた.ii) 女性群においてはオーク材抽出物添加チョコレートならびに甘みを強くしたチョコレートの快適感と男性性との間に有意な正の相関が認められた.以上により, チョコレートの快適感に評価者個々人のパーソナリティが影響を与えていることが明らかとなった. 今後個人の価値観や好みを重視したチョコレートの創造を検討していく上で, 有用な示唆を与えるものと考えられる.
著者
谷 浩明
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法のための運動生理 (ISSN:09127100)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.119-125, 1990 (Released:2007-03-29)
参考文献数
11

我々が研究を行う際には、仮説を検証するためにパラメータを吟味することから始まります。この吟味によって選択されたパラメータをある測定方法によって得るわけですが、このとき用いられた選択と測定方法が仮説にとって適したものであるかどうか、というのは研究全体にとって非常に重要なことです。信頼性と妥当性という概念はこういったデータを処理する以前の問題として存在します。信頼性は測定の一貫性として、妥当性はその構成概念に対する測定の合理性として定義されます。今回、Jules M.Rothsteinの話をもとに信頼性と妥当性の問題をとりあげ、その内容と研究における位置を述べてみました。
著者
山本 孝夫 仁谷 浩明 清野 智史 小原 孝介 大門 英夫 中川 貴
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.481, 2008

放射線による水の放射線分解で発生するラジカルが水溶性の貴金属イオンを還元しナノ粒子を生成することを利用し、AuとPtを同時に加速器電子線で処理し合金のナノ粒子(直径が数nm)を担体粒子(酸化鉄もしくはカーボン)の上に多数担持した複合ナノ粒子を合成した。得られた粒子材料は大気中のCOを還元する触媒作用を持つ。X線回折によるAuとPtは合金を形成していることが判った。従来の化学的手法では、ビルドアップ法で二元合金ナノ粒子を合成しようとすると、酸化還元電位の序列に妨げられるが、放射線合成法によればこれが克服される。合金化することで触媒特性も促進されるだけでなく、触媒機能の本質を持つ高価な白金の節約ともなる。
著者
下井 俊典 谷 浩明
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.125-131, 2007 (Released:2007-04-10)
参考文献数
19

本研究では,2種類の主観評価結果との一致性により,遅発性筋痛(以下,DOMS)の評価における4種類の疼痛測定法の信頼性を検討することを目的とした。17名の被験者(21.1±1.8歳)に足関節背屈の遠心性収縮課題70回を施行し,DOMSを発生させた。1) VAS; 2) Talag scale; 3) Painmatcher; and 4) 自作疼痛スケール,の4種類の疼痛測定法を用いて,運動課題前,直後,24時間,48時間,72時間後の5回,DOMSを測定した。疼痛スケールを用いた測定と同時に,DOMSについて2種類の主観評価を行った。1つ目の主観評価として,前日に比べて当日のDOMSがどのように変化したかを,主観的変化と定義した。また2つ目の主観評価として,DOMSの左右差を主観的左右差と定義した。主観的変化についても,主観的左右差についても,Talag scaleが有意に高い一致率を示し,他の測定方法に比べて高いκ係数を示した。また,理解しやすさ,返答のしやすさについても,Talag scaleが最も評価が高かった。これらのことからDOMS評価における信頼性の高い疼痛測定法は,Talag scaleと考えられる。
著者
谷 浩明
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法のための運動生理 (ISSN:09127100)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.55-60, 1994 (Released:2007-03-29)
参考文献数
14

1991年から1993年までの3年間における国内の理学療法士の論文,学会発表と,同時期のPhysical Therapy誌における論文の比較から,電気刺激療法に関する最近の傾向と問題点を探った。国内の学会では,筋力増強のための電気刺激療法,Physical Therapy誌では,創傷・潰瘍治癒,浮腫抑制のための電気刺激療法に関するものが多くみられた。また,Physlcal Therapy誌では動物を対象とした基礎的研究に関する論文がみられるのも特徴的であった。これらのことから,従来より指摘されている,より基礎的な研究による作用メカニズムの解明が必要なことが改めて示唆された。
著者
谷 浩明 丸山 仁司
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.17-21, 2000 (Released:2007-03-29)
参考文献数
6
被引用文献数
3 2

結果の知識(KR:knowledge of results)は学習にとって必要だが,練習中の過剰なKRは想起テストにおけるパフォーマンスの劣化を引き起こす(ガイダンス仮説)。本研究は部分荷重の課題を用いてこのガイダンス仮説の検証を行った。26名の被験者は,練習中に付与するKRの条件によってランダムに2群に分けられ,右下肢で体重の80%を維持する課題を30試行練習した。2群は,毎試行後にKRを与えるI群と全試行の20%(6試行)についてのみランダムにKRを与えるF群である。すべての被験者は練習5分後と1日後にKRなしの想起テストを行った。パフォーマンスの評価はNRMSE(normalized root mean squared error)とCV(coefficient of variation)で行った。結果,NRMSEの練習による減少はみられたが,想起テストで群間に差はなく,ガイダンス仮説は支持されなかった。しかし,CVの練習,想起を通しての群間の差から,KR条件が被験者の方略に影響を与えることが示唆された。
著者
熊野 貴紀 谷 浩明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2013, 2014

【はじめに,目的】理学療法士作業療法士養成施設指定規則によると1966年の制定時,臨床実習時間数は総時間数の51%(1683時間以上)を占めていたが,その後数回の改訂を経て1999年の改定時には総時間数の19.4%(810時間以上)と減少している。これは臨床技能レベルの向上を目的とした客観的臨床技能試験(OSCE)や問題基盤型学習(PBL)の実施により臨床実習で得るべき知識・技術の補完が学内教育においても可能であるとの考えが根底にあるものと推測される。しかし,臨床実習には,臨床技能の獲得だけではなく,資質の醸成やチーム医療内での役割の自覚といった側面も含まれるので,いまだ理学療法士の教育における位置づけは重い。現在,わが国における理学療法士養成校の形態は,4年制大学・4年制専門学校・3年制短期大学・3年制専門学校と多岐に渡る。こうした就学年数や教養科目と専門科目の占める割合の違いのうえに,臨床実習では実習施設数や地域偏在性が加わるため,各学校の違いがより顕著に表れることが考えられる。そこで,今回,全国の理学療法士養成校にアンケートを実施し,授業カリキュラム以外の臨床実習に特化した介入方法の実態を調査したので報告する。【方法】日本理学療法士協会ホームページの養成校一覧(H24.7.20現在)のうち,募集停止を除く241校を対象とした。内訳は4年制大学90校,4年制専門学校68校,3年制短期大学5校,3年制専門学校78校を対象とした。2013年9月上旬にアンケートを送付し,9/30を締め切りとして回収・集計した。アンケート項目は,学校種別,学科学生数と教員数,各学年別臨床実習期間,実習前の具体的介入,実習後の具体的介入,学校提出課題,実習日誌の使用状況とした。【倫理的配慮,説明と同意】今研究計画は,所属機関の倫理審査委員会にて承認されている(承認番号13-Io-104)。また,書面で研究の要旨を説明し,返送されたデータのみを使用した。【結果】全送付数241のうち,所在不明による返却が1校,回答なしが145校,1校がデータの使用が困難となり94校の回答を分析対象とした。回収率は,39.0%で学校種別による偏りも少ないものであった。データの学校種別割合は,4年制大学:40.4%,4年制専門学校:28.7%,3年制短期大学:2.1%,3年制専門学校:28.7%であった。回答結果より,実習前に座学形式で54.3%,グループワークで50.0%,実技形式で55.3%と半数以上の学校で何らかの介入が行われていることがわかった。学校種別では,座学形式の実習前介入は,3年制専門学校で59.2%,4年制専門学校で63.0%と比較的多く実施されているが,4年制大学では48.6%,3年制短期大学に至ってはまったく実施されていなかった。実技形式による介入についても,3年制専門学校54.3%,4年制専門学校66.7%,3年制短期大学50.0%,4年制大学46.0%とほぼ同様あった。これに対してグループワークでの介入は,3年制専門学校で48.1%,4年制専門学校で37.0%と少なかったが,4年制大学では62.2%と比較的多く実施されていた。実習後の介入では95.7%の学校が症例発表会を実施していた。その他の介入も含めた学校種別の違いはみられなかった。その他の介入は,全体で37.2%の学校が実施しており具体的方法は,個人面談や個別指導が最も多く,担当症例以外の自由研究や治療などの実技発表会,実習全体を通した振り返りやインシデントなどの発表会といったものがそれに続いた。【考察】今回の調査で,学校種別によって様々な実習形態があることがわかった。実習前の介入では,学校種別による違いも若干みられ,専門学校は教員主導の学習形態を,大学では学生の自主性を尊重した学習形態を選択していることが考えられた。また実技形式での介入割合が専門学校で多いのは,より実践的能力に主眼をおいているからではないかと考えられた。その他の実習前介入として,共用試験の使用による知識・技術の判定や関連施設でのプレ実習や実習指導者・卒業生などによる第三者的介入例が見られ,各学校で臨床実習に向けた補完が多様である現状が確認された。また,実習後の介入ではほとんどの学校が症例発表会を実施しているが,その他の介入は約1/3に留まり,その具体的方法は,個人面談や試験を除外すると,実習経験の学内教育における活用は17校(18.1%)に過ぎず,貴重な実習経験を十分に活かしきれていないことがわかった。【理学療法学研究としての意義】今回の調査結果から,臨床実習による経験を学内教育で十分に活かしきれていない可能性が示唆された。この実習経験の有効な活用方法を検討することは,学生のさらなる能力向上につながると考えている。
著者
谷 浩明
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.69-73, 2006-02-20
被引用文献数
2