著者
野澤 茜 大谷 道輝 松元 美香 大谷 真理子 山村 喜一 成谷 さやか 杉浦 宗敏 内野 克喜 江藤 隆史
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.121, no.7, pp.1421-1426, 2011-06-20 (Released:2014-11-13)
被引用文献数
2

アトピー性皮膚炎の治療における保湿剤の塗布時期は,入浴直後の角層中水分量が多い時期が効果的と考えられているが,連用した詳細な報告はない.そこで,保湿剤を連用した際の入浴後塗布時期と保湿効果の関係について検討した.健常成人8名を対象に40°C,20分間入浴の1分後と1時間後にヘパリン類似物質含有製剤,白色ワセリンおよび尿素軟膏を2週間塗布し,角層中水分量を試験前および開始後に測定した.角層中水分量はいずれの保湿剤でも,入浴の1分後と1時間後の間に有意差は認められなかった.これらのことから,保湿剤の塗布時期は入浴直後と1時間後で差がなく,患者が毎日好きな時間に塗布するように指導することでコンプライアンスの向上が期待できることが示唆された.
著者
大谷 真理子 山本 陽介 酒巻 智美 大沼 亜紀 赤木 圭太 松田 慶祐 杉山 奈津子 宮嶋 篤志 廣田 孝司 小茂田 昌代
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.78-86, 2012-02-10 (Released:2013-02-10)
参考文献数
9
被引用文献数
5 6

An oral scabicide, STROMECTOL® Tablets (ivermectin) is often administered to patients as a simple suspension by feeding tube. However, it was reported that the administration by this method was less effective than oral administration of tablets. One reason for this lower efficacy might be that the devices and technique for this method of administration are not appropriate. The aim of this study is to propose an appropriate technique.In this report, we compare the recovery ratio when a simple suspension is pushed through a syringe under various conditions. As a result of washing the syringe with distilled water after the first use, the recovery of ivermectin was higher than that without washing. The recovery of ivermectin from syringes set at an angle of 90° and 45° to the horizon was significantly higher than that at 0° and -45°. And recovery from previously used syringes was about 10% higher than that from new syringes (p<0.05). Furthermore, after having orally administered STROMECTOL® Tablets and gavaged its suspension with an appropriate delivery technique to rabbits, we measured the ivermectin concentrations in plasma by LC-MS/MS. The AUC0-192h of ivermectin was almost equivalent for both methods of administration.In conclusion, to secure the same dosage of administration with a simple suspension as that of tablets, it is highly recommended to employ a previously used syringe at an angle of over 45°, and to inject by a technique that washes out the entire residue in the syringe after first injection.
著者
大谷 真理子 大谷 道輝 野澤 茜 松元 美香 山村 喜一 小茂田 昌代 江藤 隆史
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.122, no.1, pp.39-43, 2012-01-20 (Released:2014-11-13)
被引用文献数
3

塗布量および塗布回数の違いによる保湿剤の効果を客観的に評価するために,人工乾燥皮膚を用いて検討した.ヒルドイド®ローションおよびヒルドイド®ソフト軟膏を1日1回朝0.5,2および3 mg/cm2あるいは1日2回朝および夜の入浴後2 mg/cm2を14日間アセトン/エーテルおよび水で処理した前腕部の屈側の人工乾燥皮膚に塗布した.角層水分量は塗布1,2,5,6,7,8,9,12,13および14日後に経時的に測定した.塗布量による比較では,ローション・軟膏とも電導度に有意差はなかった.塗布回数による比較では,1日2回はローション・軟膏ともにほとんどの測定時点で1日1回と比較して電導度が有意に高かった.本研究により,ヒルドイド®製剤では1日1回よりも2回塗布した方がより効果的であることが示唆された.
著者
野澤 茜 大谷 道輝 松元 美香 大谷 真理子 山村 喜一 成谷 さやか 杉浦 宗敏 内野 克喜 江藤 隆史
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.121, no.7, pp.1421-1426, 2011-06-20
参考文献数
17
被引用文献数
1

アトピー性皮膚炎の治療における保湿剤の塗布時期は,入浴直後の角層中水分量が多い時期が効果的と考えられているが,連用した詳細な報告はない.そこで,保湿剤を連用した際の入浴後塗布時期と保湿効果の関係について検討した.健常成人8名を対象に40°C,20分間入浴の1分後と1時間後にヘパリン類似物質含有製剤,白色ワセリンおよび尿素軟膏を2週間塗布し,角層中水分量を試験前および開始後に測定した.角層中水分量はいずれの保湿剤でも,入浴の1分後と1時間後の間に有意差は認められなかった.これらのことから,保湿剤の塗布時期は入浴直後と1時間後で差がなく,患者が毎日好きな時間に塗布するように指導することでコンプライアンスの向上が期待できることが示唆された.
著者
大谷 道輝 野澤 茜 大谷 真理子 松元 美香 山村 喜一 江藤 隆史
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.123, no.12, pp.2263-2267, 2013-11-20 (Released:2014-10-30)

保湿剤の先発医薬品と後発医薬品の効果の差を健常人15名で乾燥皮膚モデルを用いて試験を行った.10%尿素製剤のクリームの先発医薬品と後発医薬品を1日2回10日間塗布し,角層中水分量を比較した.その結果,後発医薬品の1品目が他の先発医薬品および後発医薬品に比べ,有意に水分量が増加した.皮膚外用剤では後発医薬品の使用は先発医薬品と効果が異なることを考慮すべきであるが,尿素製剤では後発医薬品は先発医薬品と同等あるいはより効果が高い製剤があることが示された.
著者
島田 徳子 古川 嘉子 麦谷 真理子
出版者
独立行政法人国際交流基金
雑誌
日本語国際センター紀要 (ISSN:09172939)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.1-18, 2003-03-15
被引用文献数
1

国際交流基金日本語国際センターでは、海外の日本語教育支援事業の一環として、2001年4月より海外の日本語教材制作を支援するためのウェブサイト「みんなの教材サイト」の構築に着手し、2002年5月に第一次開発を終了し運用を開始した。本サイトの趣旨および目的は、(1)世界のいかなる地域の日本語教師でも活用できること、(2)著作権許諾の手続きを必要とせず、自由に活用できる日本語教育用素材を提供すること、(3)利用者が素材・情報を受容するだけでなく発信もできる双方向性を確保すること、(4)教材に関する日本語教師間の相互交流を促進させ、教師の専門性発達に寄与すること、の四つにまとめることができる。本サイトのデザインおよび開発においては、コンピュータによる協調学習支援(Computer Supported Collaborative Learning:CSCL)研究の知見を理論的枠組みとし、教材制作を通しての教師の専門性発達を支援するために、教師教育における内省アプローチの考え方を取り入れた。開発段階においては、利用者にとって使いやすいウェブデザインをどのように実現するか(ウェブユーザビリティ)を重視した。まず、「みんなの教材サイト」の開発背景とそれに基づく機能概要について述べ、次に、第一次開発の実際とそこで行われた「状況に埋め込まれた評価」の試みを報告する。さらに、サイトの継続性を保つことを旨とした運用の実際と運用に関する評価について述べる。それらの結果をふまえ第二次開発では、(1)コンテンツの拡充、(2)利用者検索の充実、(3)利用者同士の双方向的やりとり機能の追加を行っている。最後に、今後の課題として、非母語話者利用者への支援のありかた、そして海外の日本語センターとの連携、さらに内外の教師支援サイトとの連携を考えていく必要がある。
著者
由井 義通 杉谷 真理子 久保 倫子
出版者
日本都市地理学会
雑誌
都市地理学 (ISSN:18809499)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.69-77, 2013 (Released:2020-09-09)
参考文献数
17
被引用文献数
1

本研究の目的は,郊外住宅団地における空き家の実態と空き家発生に伴う地域的課題を把握し,空き家の有効利用などによる地域活性化策を立案する基礎的資料を得ることである.大都市圏郊外地域では短期間に大量の住宅が供給され,入居者の年齢階層に著しい偏りがみられた.しかし,開発から30 ~40 年を経過した住宅団地では,世帯主夫婦は高齢化し,彼らの子どもたちが独立したことにより高齢者夫婦のみと高齢の単独世帯が卓越した地域へと変容している.そのため,郊外住宅団地ではスーパーマーケットの閉鎖や学校の閉校などがみられるようになり,衰退地域となっているところもみられる.地方都市の郊外住宅団地のなかでも公共交通機関や生活利便施設が十分ではない地域では,中古住宅として売りに出されたとしても購入者がなかなか見つからないため,長期間にわたって空き家となることが多い.空き家では,庭木の管理が不十分なために隣接世帯への迷惑となったり,不法侵入者による放火などの危険性もある.また,空き家住宅が増加するとコミュニティ維持の担い手が失われ,地域の衰退に直結するため,自治体では空き家住宅への入居促進に取り組まざるを得なくなっている.
著者
花井 雄貴 松尾 和廣 横尾 卓也 大谷 真理子 西村 功史 木村 伊都紀 平山 忍 植草 秀介 草野 歩 小杉 隆祥 西澤 健司
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.1-10, 2015-01-10 (Released:2016-01-15)
参考文献数
22
被引用文献数
2 2

Hepatotoxicity associated with administration of voriconazole (VRCZ) is a major treatment-related adverse event and in some cases requires discontinuation of therapy. This study aimed to investigate the clinical course and risk factors for VRCZ-induced hepatotoxicity.Demographic and laboratory data were retrieved retrospectively from the medical records of 66 Japanese patients who underwent VRCZ treatment. VRCZ-induced hepatotoxicity was defined as an abnormal increase in liver function tests.VRCZ-induced hepatotoxicity was observed in 30 patients (45%), with 11 (37%) of these patients needing to discontinue the drug. Most of the events were observed within 1 to 2 weeks after the first dose of VRCZ. Of the liver function tests, an abnormal increase in γ-glutamyl transferase tended to occur earlier than changes in the other tests (ie, aspartate aminotransferase, alanine aminotransferase, alkaline phosphatase, and total bilirubin). Multiple logistic regression analysis showed that the trough concentration of VRCZ was a risk factor for hepatotoxicity (adjusted odds ratio = 2.89, 95%CI 1.49-5.59, P = 0.002). Based on this result, a VRCZ trough concentration < 4 μg/mL was considered to be the target for minimizing the risk of developing hepatotoxicity. After discontinuation of VRCZ in patients who developed hepatotoxicity, every liver enzyme abnormality improved within approximately 1 week.In conclusion, this study shows that VRCZ-induced hepatotoxicity may occur early after the initiation of VRCZ therapy. We therefore recommend appropriate adjustments of the starting dose and frequent liver function tests in patients treated with VRCZ, especially during the first 2 weeks.
著者
濱谷 真理子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.180-198, 2016 (Released:2018-02-23)
参考文献数
29
被引用文献数
2

本論文の目的は、北インド巡礼地ハリドワールで暮らすヒンドゥー女性行者を対象とし、招宴に 参加するための情報や、招待券、招宴後の施しなど一連の贈与の分析を通じて、女性行者たちの社 会関係について明らかにすることである。 これまでのインド行者研究では、男性行者が出家制度に依拠した共同体を形成していることが明 らかにされた一方、正式な出家を認められない女性行者は、むしろ世俗社会とのつながりに依拠し ていることが指摘されてきた。本論文では、これまで十分に考慮されてこなかった「家住行者」と 呼ばれる女性たちに着目し、彼女たちが日々の乞食実践を通じて、出家制度にも世俗社会にも依ら ない社会的ネットワークを築いていることを明らかにする。具体的にとりあげるのは、行者を対象 とする招宴である。行者社会の序列に従う男性行者に対し、女性行者たちはさまざまな人間関係の ネットワークを活用して、招待券を得て宴に招かれようと試行錯誤する。男性行者が社会的威信や 地位を重視するのに対し、女性行者たちにとって重要なのは、招宴の情報や招待券、施しを独占せ ずに分け与えるべきだという贈与のモラルであった。なぜなら、女性行者は与えることを愛や配慮 の表れとしてとらえ、贈与を通じてそれが霊的な慈愛か世俗的な愛着か、愛の質を吟味するからで ある。それによって、女性行者たちのあいだには、互酬性(世俗)と純粋贈与(出家)の側面を併 せ持つ、越境的ネットワークが形成されることがわかった。
著者
濱谷 真理子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.691-710, 2021

<p>本論文の目的は、北インドのヒンドゥー修行道場が実施する慈善活動、特に施食を通じてどのようにヴァナキュラーな行者社会が形成されているのか、受け手となる女性「家住行者」の視点から明らかにすることである。</p><p>インド・ヒンドゥー社会では、慈善活動は一般に「社会奉仕」もしくは単に「奉仕」と呼ばれる。奉仕の慣習はもともとカースト・ヒエラルヒーの中で目下の者から目上の者への義務・献身として広く行われてきたが、19世紀の社会宗教改革運動を機に博愛主義的な色合いを強めるようになった。現在では数多くの新興教団や政治団体が人類や国家への奉仕として慈善活動を実施し支持を集めている。その一方、人道主義の立場からはヒンドゥー的慈善活動が非対称的な社会関係や自己中心的な救済論を前提としており、社会の不平等性を改善しようとしていない点が批判されてきた。それに対しBornsteinは贈与を引き起こす衝動や共感に着目し、慈善活動の担い手の間に差異を超えた<私たちのサークル>が形成されうる可能性を提示した。本論文ではBornsteinの議論を参考にしつつ、これまで見過ごされてきた慈善活動の対象、すなわち贈与の受け手に着目する。そして、慈善活動を通じてどのように友愛的な紐帯が喚起され、それがヴァナキュラーな行者社会の形成に寄与しているのか、贈与の論理と共食の倫理という2つの観点から考察する。</p>
著者
高木 陽子 成実 弘至 西谷 真理子 堀 元彰
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.35-46, 2010-01

服飾文化共同研究拠点「現代日本ファッション・デザインの研究」グループは,研究方法の一つとして,ファッション・システムを変貌させた新興地域,東京とアントワープを比較した。「6+ アントワープ・ファッション」(東京オペラシティアートギャラリー,2009年4月11日-6月28日)の図録を制作するとともに,オープニング・トーク「アントワープを語る」を4月11日に開催した。ゲストに,「アントワープの6人」のプロモーターであったヒェールト・ブリュロート,アントワープ王立美術アカデミーで学んだ日本人デザイナー坂部三樹郎,中章,中里唯馬,ジャーナリスト平山景子,バイヤー栗野宏文を招き,アントワープ・ファッションを日本から検証するシンポジウムとなった。(当日の記録は,http://www.operacity.jp/ag/exh105/j/talk.html)結果,デビュー前の「アントワープの6人」とマルタン・マルジェラが,日本訪問によってクリエイションとビジネス両面のインパクトを受けていた事実,日本人学生が体験した王立美術アカデミーの教育の実態,そして日本におけるアントワープ・ファッションの受容の詳細が明らかになった。
著者
濱谷 真理子 藏本 龍介
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第53回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.F19, 2019 (Released:2019-10-01)

南アジア・東南アジア社会においては、「布施(dāna、dānなど)」と呼ばれる実践がみられる。本分科会では、インド、ミャンマー、スリランカにおいて「布施」として行われるさまざまな贈与の事例について、そこにはどのような規範や倫理がみられるのか、そしてそれはどのような社会関係や経済制度をもたらしているのかを検討する。それによって、「人間はなぜ他者に与えるのか」という問題に新たな視点を提供することを目的とする。
著者
近藤 和雄 飯田 薫子 谷 真理子 岸本 良美
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

健常成人を対象に、高脂質食、高糖質食を摂取させた試験において、血清脂質、血糖値の変動とともに、一過性の血管内皮機能の低下や、高感度CRP等の炎症指標の上昇が認められた。果実由来のポリフェノールを同時摂取させた場合、いくつかの指標において改善が認められた。培養細胞を用いて、脂肪酸やグルコース、LPS刺激下でポリフェノールを作用させた場合、炎症性サイトカイン等の発現が抑制され、NF-κBやPKC経路の関与が示唆された。本研究より、食後の血糖や血清脂質の増加により惹起される炎症に関して、食品に含まれるポリフェノールが予防的に働く可能性が示された。
著者
奈良 間功 永谷 真理子 土谷 稔 稲垣 晴久
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.549-555, 1985-08-15
被引用文献数
1

日本モンキーセンターにおいて飼育・維持されているゲルジーモンキー(アマゾン流域森林に棲息する希少な小型猿)の小コロニー由来成熟動物4例の肝臓にミエロリポーマが認められ, 病理組織学的には正常な骨髄組織から構成され異型性を伴わなかった. 同種猿の新生仔および胎仔諸臓器を検索して正常な髄外造血巣との形態学的比較を試みたところ, ミエロリポーマの組織像は胎仔あるいは新生仔の肝臓における髄外造血巣とは明らかに異なり, 本腫瘍を持つ成熟動物には慢性貧血の証拠は得られなかった. この腫瘍が比較的多発した原因として, 動物の遺伝的背景の近似性, 飼料・飼育環境等の環境因子の同一性が考えられた.