著者
越智 啓太 喜入 暁 甲斐 恵利奈 長沼 里美
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.70, pp.101-110, 2014

本研究では,女性に対する蔑視的な態度を測定する尺度を構成した。大学生カップルの男性のもつ女性蔑視的態度を測定し,女性蔑視的態度の構造およびこの傾向と他のパーソナリティ尺度の関連を分析した。また,女性蔑視的態度とカップル内における各種のハラスメントの頻度との関連を分析した。その結果,女性蔑視的な態度を含む尊大さに関する傾向があらゆるハラスメント行為を促進することが示唆された。
著者
喜入 暁 越智 啓太
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第14回大会
巻号頁・発行日
pp.145, 2016 (Released:2016-10-17)

サイコパシーは,冷淡な感情や他者操作性などを主軸とする1次性サイコパシー(primary psychopathy: PP)と,衝動性や反社会性を主軸とする2次性サイコパシー(secondary psychopathy: SP)からなるパーソナリティ概念の1つである。特に,PPは反社会性パーソナリティ障害と決定的に異なる点であり,したがって,PPがサイコパシーを特徴づける側面であることが指摘されている。本研究では,サイコパシーが他者を道具的に捉え扱う傾向(PP)が,女性に対しての女性蔑視傾向として示されるかどうかを検討した。分析の結果,男性参加者において女性蔑視傾向とPPとの正の関連が示された(SPとは有意な関連は示されなかった)。一方で,女性参加者の場合にこの関連は示されなかった。まとめると,男性のサイコパシーは,女性は道具的に支配するものであるという信念を持つことが示唆された。
著者
越智 啓太 喜入 暁 甲斐 恵利奈 長沼 里美
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = 法政大学文学部紀要 (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.101-110, 2015-03-15

本研究では,女性に対する蔑視的な態度を測定する尺度を構成した。大学生カップルの男性のもつ女性蔑視的態度を測定し,女性蔑視的態度の構造およびこの傾向と他のパーソナリティ尺度の関連を分析した。また,女性蔑視的態度とカップル内における各種のハラスメントの頻度との関連を分析した。その結果,女性蔑視的な態度を含む尊大さに関する傾向があらゆるハラスメント行為を促進することが示唆された。
著者
喜入 暁 久保田 はる美 新岡 陽光 越智 啓太
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.633-643, 2018
被引用文献数
1

<p>It is reported that there are no victim-offender relationships in serial homicides, so offender profiling is useful for resolution of serial homicide cases. The present study aimed to describe characteristics of serial homicide offenders as a part of offender profiling and compare characteristics of serial homicide with those of single homicide offenders. We found that serial homicide characteristics were divided into 3 types (Destruction, Mission, and Antisocial). On the other hand, single homicide characteristics were divided into 4 types, which included Domestic in addition to the 3 types mentioned above. Overall, serial homicide offenders try to avoid detection of their murders compared to single homicide offenders. However, there was not much difference between the patterns of serial homicides and those of single homicides. Therefore, we conclude that there are few qualitative differences between serial and single homicide offenders.</p>
著者
越智 啓太
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.67-78, 2012-03-15

ビールを飲むと異性が美しく見えるようになるというビアゴーグル(beer goggles) 効果についての研究の現状について解説した。ビアゴーグル効果には, 閉店時間が近づくにつれて異性が魅力的に見えるという閉店効果と, アルコールの影響によって異性が魅力的に見えるという効果の両方がかかわっており, それぞれ実証的な証拠が存在することが示された。
著者
越智 啓太
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.64, pp.67-78, 2011

ビールを飲むと異性が美しく見えるようになるというビアゴーグル(beer goggles) 効果についての研究の現状について解説した。ビアゴーグル効果には, 閉店時間が近づくにつれて異性が魅力的に見えるという閉店効果と, アルコールの影響によって異性が魅力的に見えるという効果の両方がかかわっており, それぞれ実証的な証拠が存在することが示された。
著者
喜入 暁 久保田 はる美 新岡 陽光 越智 啓太
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.633-643, 2017 (Released:2017-02-25)
参考文献数
21
被引用文献数
1

It is reported that there are no victim-offender relationships in serial homicides, so offender profiling is useful for resolution of serial homicide cases. The present study aimed to describe characteristics of serial homicide offenders as a part of offender profiling and compare characteristics of serial homicide with those of single homicide offenders. We found that serial homicide characteristics were divided into 3 types (Destruction, Mission, and Antisocial). On the other hand, single homicide characteristics were divided into 4 types, which included Domestic in addition to the 3 types mentioned above. Overall, serial homicide offenders try to avoid detection of their murders compared to single homicide offenders. However, there was not much difference between the patterns of serial homicides and those of single homicides. Therefore, we conclude that there are few qualitative differences between serial and single homicide offenders.
著者
喜入 暁 久保田 はる美 新岡 陽光 越智 啓太
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.87.15228, (Released:2017-01-14)
参考文献数
21
被引用文献数
1

It is reported that there are no victim-offender relationships in serial homicides, so offender profiling is useful for resolution of serial homicide cases. The present study aimed to describe characteristics of serial homicide offenders as a part of offender profiling and compare characteristics of serial homicide with those of single homicide offenders. We found that serial homicide characteristics were divided into 3 types (Destruction, Mission, and Antisocial). On the other hand, single homicide characteristics were divided into 4 types, which included Domestic in addition to the 3 types mentioned above. Overall, serial homicide offenders try to avoid detection of their murders compared to single homicide offenders. However, there was not much difference between the patterns of serial homicides and those of single homicides. Therefore, we conclude that there are few qualitative differences between serial and single homicide offenders.
著者
笠原 洋子 越智 啓太
出版者
日本犯罪心理学会
雑誌
犯罪心理学研究 (ISSN:00177547)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.9-17, 2006 (Released:2018-06-29)
参考文献数
17
被引用文献数
1
著者
越智 啓太 木戸 麻由美
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.113-124, 2011-03

In the present study, relations between the criminal styles of mass murder cases and the attributes of criminals were examined. Following reviews of former studies on mass murder cases, the accrual mass murder cases in Japan were analyzed. Firstly, in the analysis, seventy-seven mass murder cases, which took place in the period between 1974 and 2009, were categorized on the basis of multidimensional scaling into three groups, that is, an "indiscriminate murder" type, a "suicide of an entire family" type, and an "atrocious crime" type.
著者
下島 裕美 佐藤 浩一 越智 啓太
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.74-83, 2012-07-31 (Released:2012-09-07)
参考文献数
31
被引用文献数
6 11

「ある一定の時点における個人の心理的過去および心理的未来についての見解の総体」を時間的展望という(Levin, 1951 猪股訳 1979)。本研究は,時間的展望の個人差を測定する尺度であるZimbardo Time Perspective Inventory(ZTPI)を日本語に翻訳し,原版と同様の5因子構造が得られるかどうか確認することを目的とした。大学生748名を対象に調査を行い,探索的因子分析の結果,未来・現在快楽・現在運命・過去肯定・過去否定の5因子計43項目が見出された。回転前の5因子で全分散を説明する割合は37%であった。確証的因子分析の結果,CFI=.681, GFI=.829, AGFI=.810, RMSEA=.057, AIC=3125.726であった。α係数は.65から.76,再検査信頼性(n=110)は.63から.78(p<.05)の範囲であり,原版に劣らない信頼性が確認された。原版と日本版の項目を比較したところ,日本版の現在快楽は「刺激希求性」の意味合いが強いことと,未来とのつながりがあることが示唆された。妥当性を検討した上で日本版尺度を完成させ,現在進行中である国際比較研究への参加が期待される。
著者
松本 昇 越智 啓太
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第13回大会
巻号頁・発行日
pp.104, 2015 (Released:2015-10-21)

本研究では,高思考抑制傾向者における自伝的記憶の具体性の減少を,検索誘導性忘却効果によって説明できるか否かについて検討した。参加者は思考抑制頻度をたずねる質問紙へ回答した後,ポジティブ,ネガティブそれぞれ2つずつのエピソードを視聴した。その後,その中の1つのエピソードについて1週間にわたって反すうをするように教示を受けた。1週間後,自由再生課題と手がかり再生課題を行った。その結果,思考抑制得点が高い者ほど,ネガティブエピソードを反すうした際に,ポジティブエピソードがより抑制されることが示された。この結果は,思考抑制とその逆説的効果として生じるネガティブ記憶の侵入,そして反すうを繰り返すことによって,具体的なポジティブ記憶へのアクセシビリティが低下する可能性を示している。
著者
喜入 暁 越智 啓太
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第11回大会
巻号頁・発行日
pp.155, 2013 (Released:2013-11-05)

女性の魅力評価における研究で,Dixson et al. (2011)は,WHR2パタン×バストサイズ3パタンの刺激を用いた実験を行い,バストサイズに関係なく低WHRが魅力的であると判断されるにもかかわらず,視線は顔やバストにのみ大きく注意が向けられることを示した。しかしこれに関して刺激による影響が考えられる。完全に全裸の実験刺激を用いたので,普段見ることのない新奇な身体的特徴をよりよく注視したという可能性である。本研究では水着を着用した女性で,WHRのみを編集した5パタンの刺激を用いて実験を行った。この結果,視線に関してDixson et al. (2011)のような結果は示されず,身体のそれぞれの領域に同程度の注意が向けられることが示された。
著者
越智 啓太
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.107-117, 2007-03-20

本論では、近年話題になることの多い子供に対する性犯罪について、その研究の現状を概観した。第1にその発生状況について、日本とアメリカの現状を紹介した。ただし、子供に対する性犯罪にはかなりの暗数が存在し、現状把握は困難である。第2に子供に対する性犯罪者のタイプ分けについての研究とその流れを紹介した。第3に、子供に対する性犯罪のエスカレーションと再犯の問題の研究を紹介した。最後に、子供に対する性犯罪の対策を行っていく場合における、犯罪の現状や犯人の特性を解明することの必要性について述べた。
著者
越智 啓太
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.55, pp.87-99, 2007

本論文では、子供に対する性犯罪についての研究のうち、防犯に関するものと矯正に関するものについてレビューした。防犯についての研究としては、環境犯罪学的な対策やGPSなどのテクノロジーを使用した手法について検討した。矯正については、子供に対する性犯罪者への心理療法とその成果について検討した。最後に子供に対する性犯罪の矯正は不可能であるとう考え方に基づいた、社会防衛のためのいくつかの手法について検討した。In the present paper,researches on the prevention of sex criminals against children were reviewd. Concerning the previention of crimes,some measures proposed in researches on enviromental criminology and some techniques with information technologies such as GPS were examined. Concerning the correction of criminals,the methods and the effects of psychotherapies applied to sex criminals against children were examined. Finally,several methods for social welfare were examined on the assumption that the correction of sex criminals against children were impossible.