著者
大山 健 小池 春樹 高橋 美江 川頭 祐一 飯島 正博 祖父江 元
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1047-1049, 2014 (Released:2014-12-18)
参考文献数
10
被引用文献数
3 5

近年,IgGのサブクラスのひとつであるIgG4の上昇をともなう疾患群がIgG4関連疾患(IgG4-RD)として報告され,注目されている.IgG4-RDは,臓器の腫脹・腫大,組織での線維化をともなうIgG4陽性形質細胞浸潤,血清IgG4値の上昇を共通の特徴とし,種々の臓器で報告されてきた.神経領域では下垂体炎や肥厚性硬膜炎が知られていたが,新たにIgG4-RDがニューロパチーでもみられることを明らかにした.IgG4関連ニューロパチーは,下肢遠位優位の運動感覚障害を呈する多発性単神経炎の様式で発症していた.腓腹神経生検では,神経上膜のIgG4陽性形質細胞浸潤および線維化をみとめ,有髄線維密度の低下,軸索変性像の出現がみられた.IgG4-RDもニューロパチーの鑑別疾患の一つとなる可能性が示唆された.
著者
飯島 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.292, pp.59-64, 2014-10-30

計算機可読な契約約款や法令のための視覚的モデリング言語を提案する.言語とはいっても,UMLと同様に複数の視覚言語の集合であり,ルールとオントロジーの表現を基本とする.その目的は.情報システムへの迅速な反映にある.既にある契約約款や法令を解析するというよりも,先に視覚的言語でモデル化することで,契約約款や法令をモデルベール開発することを目的とする.これにより,より分かりやすい言葉で言い換えたり,他言語へ翻訳することを容易にする.
著者
岩佐 貴俊 飯島 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.66, pp.7-12, 2014-05-22

屋内避難シミュレーションにおいて避難者が壁や障害物との衝突を避けつつ.目標地点に向かう滑らかな経路を生成するための経路計画手法と,その実験評価の結果について述べる.経路計画には,基本的に人工ポテンシャル法を採用した.人工ポテンシャル法では,局所最小解に陥って移動を停止してしまう可能性を含む問題と,障害物の物体形状を十分に考慮していないという問題が知られており,多くの先行研究において改善がなされているが,本論文においても避難者シミュレーションに適した改善手法を提案している.
著者
飯島正 著
出版者
三笠書房
巻号頁・発行日
1952
著者
飯島 正
出版者
慶應義塾大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

既に社会基盤として広く活用されている情報システムのトラブルは,社会的に大きな混乱を引き起こしかねない.しかし,企業や自治体で長く運用されている情報システムも大規模化し,トラブルを未然に防いだり,トラブル発生後の復旧が難しくなってきている.利用者を取り巻く環境の変化から,次第に使い勝手が悪くなることもある.そこで,利用者と開発者,異なる立場の利用者間や開発者間で,相互理解を深めるための共通の土台が必要である.本研究は,情報システムに,それ自身の挙動を説明するための説明文や深い理解をもたらすゲームなどを生成する機能を与える基礎技術を構築したものである.
著者
山藤 千草 杉山 美紀子 三浦 健太郎 北見 由季 末木 博彦 飯島 正文 山本 雄一 上里 博
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
雑誌
皮膚の科学 (ISSN:13471813)
巻号頁・発行日
vol.5, no.5, pp.355-359, 2006 (Released:2011-02-18)
参考文献数
18

71歳,男性。40年来熱帯魚屋を経営している。約4ヵ月前より右手背の紅斑に気づき,ステロイド外用剤で加療するも軽快せず当科を受診した。初診時,右手背に24×20mmの暗紅色の扁平に隆起した浸潤性紅斑を認めた。病理組織所見では非乾酪壊死性類上皮細胞性肉芽腫像を示した。組織のZiehl Neelsen染色では抗酸菌は陰性だったが,組織片の塗抹標本では全視野で1~4個の抗酸菌を認めた。組織片の培養(小川培地)では表面が淡いクリーム状のコロニーを認め,生化学的性状より本菌をMycobacterium(以下M.)marinumと同定した。さらに分離培養株を対象にPCRおよびダイレクトシークエンス解析を行いM. marinumと確定した。塩酸ミノサイクリン 200mg/日の内服で8週間後に瘢痕治癒した。
著者
飯島 正 岡田 謙一 横山 光男 北川 節
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.789-790, 1986-10-01

図形的なプログラム表現を利用するプログラム設計支援の一方式に、命令型(imparative)プログラムに直結する木構造制御流れ図を用いた段階的詳細化の支援があり、既に実用化の域に達している。しかし、木構造制御流れ図は、処理の時系列という命令型スタイルを受け継いでいるため、データの流れ・処理と処理の間の関係が不明確となりがちであり、仕様の変更の波及する範囲の把握も困難である。しかも、プログラムの導出履歴を複数の抽象レベルとして呈示する能力が要求されているにもかかわらず、その構造がプログラム言語レベルの構造化制御構文(連接・反復・選択)に基づくブロック構造に対応しているため、柔軟性に欠ける傾向にある。本論文は、これらの問題を克服する一方策として関数型(functional/applicative)プログラミング・スタイルに着目し、図的表現:T式を利用した関数型プログラム開発法について報告するものである。関数型プログラム開発法は、特に目新しい手法を含んでいるわけではない。関数型プログラミング・スタイルの枠組みの中で自然に取り扱うことのできる、既存の各種プログラム開発技法を総称して関数型プログラム開発法と呼んでいる。そのため、それが関数型プログラミングと相性が良いのは当然といえるが、構造化された命令型プログラミングへの応用も比較的容易である。基本方針は、段階的詳細化による機能分割の際に、バラメータ化を伴うことによってデータの依存関係の明確化を図り、人出力表明を明らかにしておくことによってモジュール間の不整合の発生を抑えることである。
著者
三宅 定明 吉田 栄充 高橋 邦彦 飯島 正雄 浦辺 研一
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.471-475, 2010 (Released:2010-08-27)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

γ線スペクトロメトリを用いて,日本に流通している健康食品(サプリメント)73検体の放射能調査(134Cs,137Cs及び40K)を実施した。134Csは全て不検出であった。137Csは9検体から検出され(2.3~190Bq/kg),キノコやブルーベリーなど137Cs濃度が高いと考えられる原材料を使用したサプリメントは,137Cs濃度が高い傾向があることがわかった。また40Kは56検体から検出された(17.6~11600Bq/kg)。137Csが検出されたサプリメントを1年間摂取した時の成人における137Csの預託実効線量は約2.9μSvであった。
著者
飯島 正樹
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会誌 (ISSN:03864812)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.575-580, 1995-02-15
被引用文献数
1

新商品の開発は主として企業内のマーケティング部門とテクノロジー部門により行われてきた.ここ数年は, ダイレクトマーケティングや顧客満足のように, 顧客の要望を取り入れた商品開発が重視されてきている.顧客の意見には苦情(complaints)と要望(claims)があり, 本研究では苦情を中心とした口コミ情報が販売に及ぼす影響を考察している.商品を効率よく生産し販売するためのロジスティクス等のサービスや企業イメージ等の, 細分化された顧客の要求を満たす商品を販売するための情報メディアとして, 口コミは重要な役割を果たす.本研究で調査対象にした洋服は自動車に比べて, メーカーが新製品の品質向上に努力しているにもかかわらず, アフターサービスが伴っていないことを確認した.口コミ情報は, 商品購入や商品開発にとって重要なので, 顧客の意見を反映させやすいサービスシステムを確立することが肝要である.
著者
大澤 哲也 福田 直樹 飯島 正 山口 高平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.588, pp.49-54, 2005-01-18

近年のWebの情報過多により、エンドユーザがタスクに対して適切なWebアプリケーションを見つけるのが困難となってきている。また、ユーザのタスクは提供されているWebアプリケーションよりも粒度が大きいものが多く、ユーザは提供されているWebアプリケーションに応じてタスクを分解し、複数のWebアプリケーションを実行しなければならない。本研究では、Semantic Web Serviceの観点から、エンドユーザのタスクに応じて、既存のWebアプリケーションを自動連携させ、タスクを自動処理する環境を構築することで、ユーザの手間を軽減することを目的とする。その際に、同様のサービスを提供するWebアプリケーションの中からユーザに適したWebアプリケーションを選択するために、評価関数を用いて連携の質を評価してユーザに提示するシステムを構築した。本システムと評価関数の有効性を見るために、2つのケーススタディを用いて動作実験を行った。