著者
穂積 桜 星野 卓之 及川 哲郎 花輪 壽彦
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.45-49, 2016-01-20 (Released:2016-05-27)
参考文献数
31

良枳湯は右上腹部痛を目標に処方されてきた方剤であるが,使用目標についてひとつの施設で複数の症例を検討した報告は少ない。今回,10年間の当研究所における良枳湯処方例を後方視的に,症例提示や過去の症例報告との比較を含めて検討した。当研究所で良枳湯が処方された21例中,有効と判断されたのは11例であった。そのうち,10例が右上腹部痛を有していた。また11例中7例において,腹部膨満感を訴える症例が認められた。今回の検討結果から,良枳湯は多くの有効症例において右上腹部痛を目標に処方されており,右上腹部痛は本方の妥当な投与目標と考えられた。その一方で,腹部膨満感を訴える症例も多く認められたことから,本法の投与目標のひとつとなりうる可能性が示唆された。
著者
遠藤 次郎
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.193-198, 1987-01-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
21

著者は本報において, 古典の中に3種類の寸関尺診が存在することを明らかにした。 この3種に対し, 1尺2寸の寸関尺診, 1寸9分の寸関尺診, 3寸の寸関尺診と名付け, 各々の脈診の部位, 脈診の意義, および史的背景について検討した。
著者
木村 博
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.53-57, 1997-07-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
15
被引用文献数
1

甘麦大棗湯が, ラットにおけるあくび行動の発現に対し影響を与えるか否かについて検討を加えた。ドパミンD-2受容体作動薬タリペキソール5~100μg/kgを皮下投与して直後より1時間のあくび行動を観察したところ, 25μg/kg投与群で最大のあくび行動の発現が見られた。ついで甘麦大棗湯の25~250mg/kgを経口摂取させ, その30分後にタリペキソールを最大効果が見られた用量で投与し, あくび行動誘発に対する効果を観察した。タリペキソール誘発あくび行動の発現は, 甘麦大棗湯の前投与により有意に抑制された。この結果より, 甘麦大棗湯は, 中枢性ドパミン性神経促進に基づくあくび行動の誘発に対して抑制作用を有することが示された。
著者
木村 博
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.11-19, 1998-07-01 (Released:2010-03-12)
参考文献数
17

ラットにおけるあくび行動発現に対する甘麦大棗湯の作用に検討を加えた。コリンエステラーゼ阻害薬フィゾスチグミン0.05~0.1mg/kg, コリン性受容体作動薬ピロカルピン1~2mg/kgあるいはドパミン性受容体作動薬タリペキソール0.02mg/kgの皮下投与により, あくび行動が発現した。これらのあくび行動の発現は, 甘麦大棗湯250~1000mg/kgの経口投与によって用量に依存して抑制されたが, またアドレナリン性α-2受容体遮断薬のラウォルシン0.5mg/kg, ヨヒンビン2.5mg/kgあるいはムスカリン受容体遮断薬のスコポラミン0.5mg/kgの皮下投与によっても抑制された。今回の実験結果により, 甘麦大棗湯はあくび行動の発現に対して抑制作用を有し, この抑制には主経路のドパミン・コリン性神経の抑制ならびに中枢アドレナリン性神経を介する間接的な抑制機構の関与が考えられる。
著者
中村 佳子 田原 英一 三潴 忠道 木村 豪雄
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.669-674, 2011 (Released:2011-12-27)
参考文献数
21

漢方治療が奏効した再燃性胆管炎の1例を報告した。症例は31歳,女性。先天性胆管拡張症にて肝部分切除と胆管空腸吻合手術を受けたが,29歳頃から頻回に胆管炎を繰り返し,抗生剤による治療を受けていた。患者は挙児希望で,抗生剤の使用量を減らす為に漢方治療を希望し,当科を受診した。茵蔯蒿湯を基本処方とし大柴胡湯などで随証治療を行い,抗生剤の使用量を顕著に減量でき,妊娠出産に到った。妊娠中の経過は良好であった。胆道再建術後の再燃性胆管炎に対し,漢方治療は試みられてよいと考えられた。
著者
黒河内 彰
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.319-324, 1992-10-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
11

抗精神病薬の副作用として鼻閉をきたした精神分裂病の5例に対して葛根湯エキス顆粒 (医療用; TJ-1) の有効性を検討した。結果は, すなわち, 2例が著明改善, 2例が中等度改善, 慢性副鼻腔炎の既往をもつところの1例が軽度改善であり副作用は全く認められなかった。拒薬もなく速やかな治療導入ができたことにより臨床上も極めて使用しやすいと思われた。その機序は, 葛根湯の成分である麻黄のエフェドリンとしてのアドレナリン類似の薬理作用が他の成分と複雑に影響し合って鼻粘膜により選択的に作用したものと推察する。
著者
塩谷 雄二 新谷 卓弘 嶋田 豊 後藤 博三 寺澤 捷年
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.455-460, 2000-11-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

蝉退は中医学的な薬効分類では辛涼解表に分類されているが, 薬理作用はほとんど分かっていない。湿疹・皮膚炎, 蕁麻疹などに用いられる消風散には蝉退が〓風薬として止痒目的で加わっている。しかし, アトピー性皮膚炎患者に止痒目的で蝉退を用いると, 皮膚が乾燥し〓痒感が悪化する症例を多く経験した。今回, 加減一陰煎加亀板膠で比較的症状が安定している思春期・成人期のアトピー性皮膚炎患者15名 (男性5名, 女性10名) を無作為に選び, 新たに蝉退2.5gを加えたところ, 投薬2週間後の前額部と前腕伸側の皮膚の角質水分量は投薬前に比較して有意に (p<0.05) に低下していた。〓痒感に対しては有効が2名 (13.3%), 悪化が9名 (60%), 不変は4名 (26.7%) であった。蝉退はアトピー性皮膚炎患者のドライスキンをさらに悪化させ, 〓痒感を増悪させることが多かった。蝉退は燥性が強く, アトピー性皮膚炎の治療に用いる場合には注意が必要と考えられた。
著者
伊藤 隆 寺澤 捷年 桧山 幸孝 三潴 忠道 土佐 寛順 今田屋 章
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.199-206, 1987-01-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
17
被引用文献数
4 1

金匱要略所載の赤丸を料として, 80症例 (延87例) に投与した。赤丸の処方構成は茯苓, 烏頭, 細辛に桂枝または半夏を加えるとされている。その有効例, 無効例の解析を行ったところ, 桂枝の加わった赤丸料により高い有効性が得られた。赤丸料は“表”に主座をもつ病変に比較的有効であるが, 有効率を高めるためには鳥頭を一日2g以上用いることが必要であることが示唆された。脈候・腹候に本方に特徴的な所見は得られなかったが, 電気温鍼法による負荷試験で20分以上を示すことが必要条件である。また自覚的には身体の寒さを異常に訴えるもの, 易疲労を伴うものに適応となるものが多い傾向が示された。金匱要略には「寒気厥逆」とのみその適応病態が記されているが, 今回の研究により本方の適応病態がより具体化されたものと考える。
著者
木村 容子 佐藤 弘 伊藤 隆
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.22-28, 2018 (Released:2018-07-04)
参考文献数
20

片頭痛の治療では発作時の痛みだけでなく,ストレス,月経,疲れなど誘発・増悪因子の治療も重要である。陰虚証で過度の疲労や寝不足,更年期症状などが重なると気血両虚を背景として月経後期に頭痛が起こるがある。全体の経血量が多くない場合でも月経2-3日目で比較的多く出血した後,月経4-5日目から起こる頭痛に補気補血作用のある十全大補湯が有効な症例を経験した。症例1から4を具体的に提示する。症例1では日々の服用を温経湯から十全大補湯に変更し,他の症例では月経期間の7日間のみ,十全大補湯を当帰四逆加呉茱萸生姜湯に追加(症例2)あるいは当帰芍薬散から十全大補湯に変更(症例3-4)した。十全大補湯で月経後期の頭痛が改善した9症例では,冷え(9/9例),易疲労感(9/9例)や乾燥症状(7/9例)を認めた。月経後期の片頭痛には十全大補湯が有効な場合があるが,投与量や服用期間は気血両虚の程度で調整する必要がある。
著者
福嶋 裕造 井藤 久雄 田頭 秀悟 栁原 茂人 中村 陽祐 藤田 良介 山下 和彦
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.35-41, 2018 (Released:2018-07-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1

急性腰痛症に対して非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs, non-steroidal anti-inflammatory drugs)を用いたが効果が得られないため,大黄牡丹皮湯と四物湯を併用して用いて効果が得られた3症例を経験したので報告する。 症例1は86歳の男性で,症例2は56歳女性でありいずれも急性腰痛症と診断した。症例3は69歳男性で急性腰痛症,軽度の左根性坐骨神経痛と診断して治療した。全症例とも1から2週間の投薬で腰痛等の症状が軽快した。『万病回春』の調栄活絡湯の方意に準じて,大黄牡丹皮湯と四物湯を併用した。急性腰痛症に対する漢方治療において大黄牡丹皮湯と四物湯の併用による治療は有用であると考えられる。
著者
西田 清一郎 佐藤 広康
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.638-642, 2011 (Released:2011-12-27)
参考文献数
17
被引用文献数
1

症例は,耳鳴りを主訴に来院した70歳の男性。釣藤散の服用後,耳鳴りは,約10ヵ月で改善しそれまでにあった頭痛も改善した。しかし,釣藤散を減量後に,それまで見当たらなかった高血圧症が,みられるようになった。再度,釣藤散を通常量に戻したところ,投与開始日から,速やかに高血圧の改善を認めた。高齢者の耳鳴りを釣藤散はよく改善する可能性がある。また,本例から,釣藤散は,高血圧の程度が軽度で,深刻な合併症がない症例であれば,患者の随伴症状の治療とともに,投与でき,その降圧作用は,即時的に表れる可能性が示唆された。
著者
山田 和男 神庭 重信 大西 公夫 水島 広子 力石 千香代 福澤 素子 村田 高明 寺師 睦宗 浅井 昌弘
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.17-24, 2001-07-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
15
被引用文献数
1

現代医学的な血液生化学検査や精神症状評価などの結果より,「胸脇苦満」を分析しようと試みた。120例 (男性23例, 女性97例, 平均年齢42.4±16.2歳) を対象として, 胸脇苦満の程度と有無の評価, 血液生化学検査, Zung の Self Depression Scale (SDS), the Subjective Well-being Inventory (SUBI) を行った。93例 (77.5%) において, 左右いずれかもしくは左右ともに胸脇苦満を認めた。右側の胸脇苦満の「有」群と「無」群との間では, 血中クレアチニン値とSUBIの因子11 (人生に対する失望感) とで有意差を認めた。また, 左側の胸脇苦満の「有」群と「無」群との問では, SUBIの因子9 (身体的不健康感) と因子11とで有意差を認めた。以上の結果より, 強いストレッサー下にある症例ほど胸脇苦満を呈しやすいという結果が導き出された。
著者
山本 昇吾 藤東 祥子
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 = Japanese journal of oriental medicine (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.347-358, 2011-05-20
参考文献数
28

再発性眼疾患に対して再発防止の目的で漢方治療を行った症例を呈示し,漢方治療の有効性について考察した。<br>眼科漢方30年の経験の中で,再発予防を目的として漢方治療を施した症例は27例あった。疾患の内訳は,再発性麦粒腫,再発性多発性霰粒腫,再発性結膜下出血,再発性糸状角膜炎,再発性角膜ヘルペス,Posner-Schlossman Syndrome,中心性漿液性脈絡網膜症,再発性硝子体出血であったが,随証治療の原則に従い,継続的に漢方治療を施したところ27例中12例で3年以上にわたって再発を認めなかった。<br>再発性眼疾患に対する再発防止は一般に困難と考えられているが,これらの結果は再発性眼疾患に対する漢方治療の有効性を示唆するもので,漢方は今後も試みるべき治療であると考える。また,今回の検討から,再発性疾患に対して治療を施した場合にその治療が有効であると言えるまでの年数に関する一つの基準として3年~4年が妥当ではないかと思われた。
著者
小泉 久仁弥 花輪 壽彦 石野 尚吾 大塚 恭男 角田 裕
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.137-140, 1994-07-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
5

脊髄癆による神経痛は難治であるが, 香川解毒剤加味方が奏効した症例を経験した。症例は55歳の女性。昭和37年頃より, 全身, 特に両下肢に最も多く生じる持続的な痛みが出現した。改善しないため, 昭和50年福島医科大学附属病院にて脊髄癆と診断された。駆梅療法の後に, 全身の痛みに対して鍼治療や種々の薬剤を使用していた。しかし, 次第に鎮痛効果が弱くなったため, 平成4年5月7日当研究所漢方診療部に紹介された。既往歴と全身所見より香川解毒剤加味方を処方したところ, 次第に非ステロイド系消炎鎮痛剤坐薬の鎮痛作用が増強した。一時足の痛みが増強したため附子と大黄を増量したところ, 全く痛みはなくなり, 坐薬も中止した。平成5年1月に再度上腕の痛みが出現し, 附子, 大黄を再度増量したところ, 次第に疼痛は軽減した。梅毒に対し, 駆梅療法の後の治療に漢方薬の活用が期待できると考えられた。
著者
寺澤 捷年
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.799-804, 2006-11-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

『傷寒論』の成立について推論・調査を行ったとてろ, その淵源は「新」王朝を興した王莽の人体解剖にある可能性を論じた。この解剖に従事した「尚方」の中から実証主義の学統が形成され, 実証的な「標準フォーマット」によって症例が集積されたと考えた。張仲景は自らの経験とての「標準フォーマット」によって集積された薬方の適応病態 (症候複合=証) を取りまとめるに当たり, 病症の流動性を的確に示す手段として六病位の概念を導入して, 傷寒治療マニュアル (原『傷寒論・初稿本』) を作製したものと推測した。
著者
堀野 雅子
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.27-31, 2010 (Released:2010-06-22)
参考文献数
10
被引用文献数
1

リベド血管炎は,日常診療上対応に苦慮する皮膚疾患のひとつである。リベド血管炎と診断され,難治性の下肢の多発性潰瘍が,漢方治療によって奏効した一例を経験した。症例は23歳の女性で,X‐2年春より打撲傷のような皮疹が出現し,他病院にてリベド血管炎という診断を受けた。X年4月より両下肢に有痛性潰瘍が多発しはじめ,西洋医学的標準治療に抵抗した。X年5月6日より当院漢方治療を開始,約4カ月で有痛性潰瘍は消失した。薬剤は当帰四逆加呉茱萸生姜湯を主に,加工附子末,排膿湯,千金内托散,伯州散,当帰芍薬散を使用した。リベド症状は残っており,完治には長期治療を有すると思われるが,激痛を伴う潰瘍から開放されて,日常生活は正常に戻った。
著者
町 泉寿郎 小曽戸 洋 花輪 壽彦
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.749-762, 2003-07-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
11

希代の漢方臨床家である一方, 収書に熱心であった大塚敬節 (1900-1980) は, 後世に彪大な蔵書「修琴堂文庫」を残した。われわれ医史学研究部では, 蔵書の寄託を受けて数年来, その整理と目録作成に従事してきた。ここに整理作業の報告を兼ねて, 大塚敬節の人となりと蔵書の概要を紹介する。I 略伝・業績・人となり1) 修琴堂の由来, 2) 熊本医専時代, 3) 高知開業時代, 4) 漢方修行のため上京, 5) 臨床・研究・教育活動, 6) 蔵書疎開・西荻窪時代。II 修琴堂文庫1) 整理作業の経緯, 2) 文庫の特徴, 3) 傷寒・金匱関係の突出, 4) 古方派の充実, 5) 後世派・考証派・鍼灸書。