著者
飯野 友里恵 森谷 友昭 高橋 時市郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 35.14 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.49-52, 2011-03-04 (Released:2017-09-21)
参考文献数
2

モーションキャプチャシステムを用いて取得されたデータを利用して,ストリートダンスの動作解析を行った.ダンス経験者と初心者のモーションデータを取得し,その違いが数値的に表れているか,特徴抽出を試みた.解析結果によれば,上級者との違いを初心者へ伝達し,練習効率を高めるための処理とシステム化を検討したので,報告する.
著者
岡本 義信 平川 義宏 松野 知宏
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.20, pp.47-52, 2001-02-23
参考文献数
4

中国放送では、雷の発生を早期に知り無線設備の運用で出来る限り雷の被害を防ぐための研究をおこなっている。我々は雷から発生する電磁波と誘起される高電圧を検出する検知機を作り、観測システムを構成して試験をおこなった。その結果、雷の発生を早い段階で知り、親局の商用停電による放送事故を防止することに成功した。
著者
櫻岡 卓哉 宮田 一乘
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 37.17 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.139-142, 2013-03-08 (Released:2017-09-21)
参考文献数
9

複雑な動きのアニメーションは,アニメーターの手作業により制作されており手間や時間がかかる.これらの問題は,技術が必要とされる複雑な動作表現を自動生成することにより解決できると考える.本研究では,複雑な動きをするアクロバティックなミサイルアニメーションの制作を支援するシステムを開発する.システムの目的は,制作者の表現したい複雑なミサイルアニメーションの映像が簡単に制作できることである.そのため,始めに"板野サーカス"の複雑なミサイルアニメーションの観察を行い,カメラワークやミサイル軌道が自動生成できるシステムの作成を行った.次に本システムを使用することで複雑なミサイルアニメーションが簡単に制作できるか実験を行い評価した.また,制作したアニメーションが複雑なミサイルアニメーションを表現できているか評価した.
著者
加藤 喬 坂田 敏治 小野 真介 筒井 嘉範
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.25-28, 2013

従来のバーチャルシステムを中継現場で構築する際、機材の調達費、現場での準備時間、作業環境等、本社内での運用に比べ様々な課題がある。そこで今回これらの課題解決にあたって、テレビ朝日では中継先から本社に送られてくる映像に、バーチャルCG用の位置情報(=カメラデータ)等をHD-SDIのアンシラリー領域に重畳し、それらの情報を元に本社のバーチャル設備をリアルタイムで連動させる「VANCシステム(Vertical ANCillary inserter)」を開発及び生中継で実用化した。結果、先の課題はほぼ解決し大幅な制作費節減と、本番直前まで臨機応変に修正及び調整可能な中継バーチャル演出を実現した。
著者
金子 大介 三井 実
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 36.54 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.53-56, 2012-12-04 (Released:2017-09-21)
参考文献数
18

近年,音楽データの管理・再生をPCで行う人が増え,PCを再生機器として使用するPCオーディオが隆盛である.D/A変換をPC内部で行うとアナログ音声信号に影響を及ぼし音質劣化に繋がるため,外部DACが登場した.ディジタル信号しか扱わないPCでは理論上信号は変化しないはずだが,その再生音質はPCの構成によって変化すると言われている.その原因は,D/A変換を行う際のサンプリングClock jitterであると考えられる.jitterとは信号波形の時間軸方向の揺らぎであり,jitterが乗ると理論的には変化しないはずのアナログ出力信号が変化してしまう.本研究では,PCの動作環境とjitter量,更に音質との関係性を明らかにする.
著者
辻元 健士 村上 征勝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.35-38, 2010
参考文献数
3

本研究では,葛飾北斎作『富嶽三十六景』を対象とし,原型の絵画と構図的変化を加えた絵画の二種類を用いて,構図変化の影響を印象評価と視線移動の観点から数量的な比較分析を試みた.印象評価では,構図型,変化の方法,順序効果の3つの観点から比較分析を行った.視線移動では,絵画を観る時の視線移動総面積を分析し,構図を変化させることで印象評価に差が生まれること.また,印象評価の基準の一つとして視線移動総面積が有意な要因であるという結果を得た.
著者
高橋 浩一郎 土田 健一 木村 智 居相 直彦 森山 繁樹 岡信 大和 中島 光男 岡田 隆宏 松宮 功 池田 康成
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.53, pp.29-32, 2002-07-26
参考文献数
4
被引用文献数
2

地上デジタル放送の移動体向けサービスの対象のひとつに電車がある.今回,JR総武線の電車内で,3種類の試作受信アンテナを用いて受信実験を行い,走行する電車内での地上デジタル放送の直接受信の正受信時関市を測定した.ヘリカルおよびロッドアンテナは直接受信が可能であったが,ループアンテナは利得が小さく受信が困難であった.また,駅などでは人工雑音の急峻なピークが見られ,正受信時間半を劣化させていた.
著者
瀧上 順也 加藤 禎篤 ブン チュンセン
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.30, pp.39-44, 2008-07-23
参考文献数
10

本稿では,実写の動画像を非実写化することにより,動画像の好ましさを向上する効果があるかについて検証を行った.まず,イラストレータによる理想的な手描きの非実写映像によって実写映像と異なる表現方法(画風)に変更することで,映像に対する総合的な好ましさを損なうことなく,個別の要素に対する印象の好ましさを向上させる効果があることを確認した.次に,動画像の動きの滑らかさに関して,非実写変換によって,低いフレームレートにおいても実写映像に比べて動きのギクシャクさを感じにくくなることを確認した.これらの結果を,それぞれの主観評価に用いた方法と合わせて報告する.
著者
北澤 啓雄 松下 弘幸 鈴木 敏昭 奥西 宏基
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.43, pp.5-8, 2002-06-27

BSジャパンでは、BSデジタル放送用の緊急速報スーパー装置を新規開発し、2000年12月1日の開局時から運用を開始した。本装置を開発することにより、地上アナログ放送で制作した素材をそのまま使用して放送できる合理的な運用を実現するとともに、テレビ放送をはじめラジオ放送やデータ放送を受信している全ての視聴者に公平に緊急情報を提供することができるようにした。
著者
ウム セレイビラ 長谷川 まどか 加藤 茂夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.32, no.34, pp.45-48, 2008-07-31

本稿では,クメール(カンボジア)の文字認識について提案する.クメール語は表音文字であり,単語は母音と子音から構成される.クメール文字は縦と横のストロークが多いという特徴があり,また母音と子音の配置に特有の規則がある.本研究ではこれらの特徴を利用して,携帯電話で撮影したクメールの文字画像を認識し,クメール語-日本語の翻訳支援システムの構築を目的としている.この支援システムにおいては,例えば,日本人がカンボジアを旅行する際,分からないカンボジア語を携帯電話で撮影し,サーバに送信することで,その単語の意味を日本語で旅行者に返信される.
著者
安藤 文彦 中山 美穂 島本 洋
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, no.40, pp.71-76, 1999-06-24
被引用文献数
2

映像信号を単位画素内で8bitのデジタル信号に変換し、標準TV方式で読み出すことができるデジタルイメージセンサを試作した°各画素はホトダイオード、1bit A/Dコンバータ、8bitパルスカウンタ、信号処理回路を備えており、2次元リアルタイムの映像が得られた。1bit A/Dコンバータは、動作電圧1.3Vで110dBのダイナミックレンジを持っていること、信号処理回路が正常に動作し二一特性が付加されていること等が確認できた。さらにランダムノイズについて究明した結果についても述べる。
著者
神谷 剣治 浅井 公雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, no.61, pp.25-30, 1998-11-12

An interactive transmitting system using 2-PHS public telephone lines that makes a sound much clear than general transmitting machines.
著者
門馬 拓哉 酒井 宏
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.23, pp.5-8, 2003-03-20

本研究では、2次元テクスチャを付与した場合、しない場合における陰影からの3次元構造知覚について心理物理学的に検討する。これにより陰影と輪郭の相互作用を明らかにする。具体的には、単純なグラデーションを付与した円形の領域(図)に、ホワイトノイズ(WN)やランダムドット(Rnd)を付与した場合について検討した。実験により次の結果が得られた。(1)図と地の平均輝度が等しい湯合(上下方向に図/地のコントラスト極性が変化する場合)に知覚が向上する。(2)WNを図に付与すると、図が地より暗い場合は知覚が向上する。(3)Rndを図地の両方に付与すると知覚は低下する。(4)黒線で図の輪郭を囲むと、図が明るい場合には知覚が向上する。これらの結果から、テクスチャの付与等によって、図と地の境界が区別されやすくなる場合には陰影からの3次元知覚が向上し、区別しにくくなる場合には知覚が低下することが示唆された。
著者
輪島 幸治 林 正樹 古川 利博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.17, pp.85-88, 2013-03-08

個人によるCGの制作が活発になってきている.MMD (MikuMikuDance)と呼ばれるCGムービー制作ツールは,コンテンツキャラクターのCGを有志が制作することで有名である.MMDで制作された動画はキャラクターのファンの間で人気が高く,動画を制作したいユーザは多い.しかし操作が難解なため専門的な能力を持たないユーザが動画を制作するツールとしては敷居が高い.一方,動画制作の手法にT2V (Text-to-Vision)という専門的な能力を持たなくとも動画を制作可能なメディア変換技術が提案されている.そこでT2VによるCGオブジェクトの再利用を検討する.T2VによるMMD向けCGオブジェクトの再利用が可能となることで,ユーザの容易な動画作成を可能とし,コンテンツ共有サイトのさらなる発展が期待できる.本稿ではT2VとMMDによるそれぞれのCGオブジェクトの形式比較を行い,T2Vを用いた描画検証を行う.そして今後T2VアプリケーションにてMMD向けCGオブジェクトを再利用する際の課題を明らかにする.
著者
佐々木 悠真 金森 由博 三谷 純 福井 幸男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.17, pp.5-8, 2013-03-08

自分の髪型を変更したときの見た目をシミュレートすることができれば、髪型を決める際の手助けになる。しかし髪型画像を顔画像に重ねただけでは照明条件が画像ごとに異なっているため、合成後の陰影に違和感を生じてしまう。本研究では一枚の髪型画像に対しリライティングを行う手法を提案する。本研究ではKajiya-Kayモデルに基づいて反射率を推定するが、そのためには毛髪の三次元方向ベクトルが必要になる。この三次元ベクトルを求めるために、まず画像中の毛髪の二次元方向を示すベクトル場を抽出し、それを用いて毛髪の方向ベクトルの奥行方向成分と光源の方向ベクトルを推定する。これらの情報から、Kajiya-Kayモデルに基づき最終的なリライティング結果を出力する。光源の色や入射方向、光の強さなどを変更し、様々なリライティング結果を得ることができる。
著者
富川 道彦 尾田 政臣
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.17, pp.1-4, 2009-03-18
被引用文献数
1

動く観察対象に心があると感じる心的帰属の研究や,感情の言語表現を支えるイメージスキーマなどの研究から,動きと感情には何らかの関係があると考えられている。本研究では,単純な小円図形の,上下,往復,回転といった12種類の動きについて,実験参加者が対象をどのような感情と推定するか実験を行った。その結果,図形の動きに応じて共通する感情を推定することが明らかになった。これらの知見は,感情表現をインタフェースへ実装する上で有用であろう。
著者
川瀬 穂高 新谷 幹夫 白石 路雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.18, pp.23-26, 2010-05-24

ペイントソフトで下書きの絵をペンでなぞりタブレット入力する場合,手ぶれ補正を行うことが重要である.手ぶれ補正法としては移動平均法を利用した手法が提案されている.この手法では,各入力点に対して,それ以前に入力された点を一定数とって平均点を求め,この平均点を補正点としている.しかし,曲率が大きい部位やペンの速度が速い場合,平均化する範囲が過大になり,目標線から離れてしまうことがある.本研究では,曲率やペンの速度により平均化のフィルタサイズを変化させることで,この問題点の解決を目指す.曲率やペンの速度ごとに平均化のフィルタサイズの最適値を測定し,これを用いてフィルタサイズを制御したところ,修正線を目標線に近づけることができた.
著者
中井 隆洋 蓼沼 眞
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.33, pp.25-29, 2002-05-24
被引用文献数
1

画家によって描かれた絵画のテクスチャ(筆遣い)を特徴付ける物理量を調べ,それらとテクスチャの視覚的な印象との間にある種の関係が成り立つことを示した.
著者
高本 恵介 伊藤 雄一 前川 拓也 玉田 清貴 前田 貴司 岸野 文郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.21, pp.69-72, 2009-06-08
被引用文献数
1

紙をやぶるという行為は日常生活において誰もが体験したことのある行為である.場合によってはこれを楽しんだり,ストレスを解消したりする.そこで本研究では,この現象に着目し,あたかも紙をやぶいているかのような触感覚を繰り返し,そして正確に提示する手法を提案する.提案手法では,紙の引き裂き抵抗力の時間的変化を正確に再現するために,マジックテープおよびDCモータを用いる.そして,提案手法に基づき装置を試作し,ユーザから得られた意見について考察する.