著者
菊池 豊 中川 郁夫 樋地 正浩 八代 一浩 林 英輔
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.1171-1177, 2002-11-15

地域間相互接続実験(RIBB)は,JGNにより地域網を互いに接続することにより,地域のインターネット活動への相乗的な効果を与えることを目的とした研究開発活動である.本稿ではRIBBの活動についてまずその概略を示す.そして,RIBBでの活動でも特に活発な,地域イベント動画像の全国配信の実証実験について述べる.さらに,これらを通して,JGNが地域インターネット活動に与えたインパクトについて解説する.
著者
山内 二郎 浦 昭二
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.12, no.11, 1971-11-15
著者
和田 勉
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.233, 2023-04-15

我が国の初等中等情報教育と大学入試はよい方向に進みつつある.本号にもこれに関する記事が2件掲載されている.私が2006年に韓国に半年間滞在し,初等中等情報教育に関する会議を見た際,登壇した同国国会議員も含め情報教育は国の重要だという認識を共有していることが見てとれた.その後訪問したいくつかの外国でも共通して情報教育は重要であるという認識があった.いまの我が国の変化は望ましいことである半面,25年前から我が国の情報教育にたずさわりまた諸外国を見てきた立場からは,これが20年前に実現しているべきだったと思う.今後できることは,情報教育を充実させ情報社会を担う若い世代を育てることである.
著者
平川 美夏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.208-215, 2006-03-15

分子生物学の台頭とともに成長した核酸,タンパク質のデータベースは,ヒトゲノムプロジェクトを背景として量,質ともに急激に増大した.ゲノムプロジェクトは,様々な生物のゲノム塩基配列データを万人が利用できる状況を作り出し,さらに,網羅的にデータを獲得し,系統的に解析するゲノムのアプローチを発展させた「ポストゲノム研究」を生み出している.ここでは,分子生物学の進展とともにデータベースがどう拡大し,変化してきたかに注目してバイオ分野のデータベースのあり方を見直す.データベースを生命科学分野の頭脳として共有するために,専門家による知識編纂の支援や巨大で複雑なデータを統合する方式の新展開が期待されている.
著者
杉 ライカ
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.58-65, 2023-01-15

テキスト・トゥ・イメージ(text-to-image)の画像生成AI(Midjourneyを例とする)を,プロ作家がオンライン小説の現場でどのように活用しているか,具体例を交えてレポートする.自作小説の挿絵や登場人物のイメージ画を作成するだけでなく,さまざまな場面で,AI描画が作者と読者の想像力を仲介するのに役立っていると考えられる.その他,AIが描画した予想外のイメージによって作者の創造力が刺激される可能性について,またAI描画ファンアートの登場によって既存のファンコミュニティにどのような影響を与えうるかなどについても,導入から間もない現状についてのレポートや,今後の見通しなどをまとめている.
著者
久野 靖
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.352-355, 2014-03-15
著者
中西 渉
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.174-178, 2023-03-15

筆者はDNCLでのプログラミング学習環境PyPENを開発し,授業にも用いてきた.大学入学共通テストはDNCLで出題されるであろう.しかし,授業はDNCLでなく一般に使用されている言語で行うのがよいと考える.実際,生徒へのアンケートでも授業の実習はDNCLよりもPythonを使うことを望んでいるという結果が得られた.PyPENなどの環境は入試の演習には有効だと思われるが,授業で用いるものではない.
著者
土樋 祐希
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.610-613, 2020-05-15

ETロボコンは組込みエンジニア育成を目的としたソフトウェアコンテストである.使用するロボット(走行体)を同一とし,設計を評価するモデル審査を行う点が大きな特徴である.競技とモデル審査を合わせた総合成績を競うことにより,実践的なソフトウェア開発のスキル向上が狙いである.時代により必要とされる技術も変化しており,ETロボコンも課題を変えている.2019年はAI/IoTが普及する現在に対応するため,画像処理/AIなどを活用する課題とした.約8割の参加者がモデリングに関する学びを得たと回答しており,AIや画像処理に初めて取り組んだという参加者の声も多くあった.このようにETロボコンはスキル向上の場を提供していると言える.
著者
竹辺 靖昭
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.346-348, 2010-03-15
著者
井上 創造 ロペズ ギヨーム
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.146-148, 2023-02-15

今回私たちが主催したThe 4th ABC(Activity and Behavior Computing,行動とふるまいに関する国際会議)を,主催者の視点から報告する.著者のうち井上は,東ロンドン大学のAtiqur Rahman Ahad氏とともに実行委員長を,ロペズはアールト大学のStephan Sigg氏とともにプログラム委員長を務めた.
著者
中山 泰一 Yasuichi NAKAYAMA
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.73, 2023-01-15

2018年に高等学校の新学習指導要領が告示され,情報科は情報の科学的な理解に重点を置き,「情報I」と「情報II」が開講されることとなった.同じく2018年に,2025年からの大学入学共通テストで「情報I」が出題される方向性が示されたことから,都道府県市の教育委員会での情報科教員の採用が促進されることとなった.しかしながら,情報科のみを担当する教員(情報科専任教員)が少ない問題がある.情報科専任教員は発展的内容を教える「情報Ⅱ」を開講するためにも必要である.大学における情報科教員の養成はされている.都道府県市の教育委員会には,積極的に教員採用をして,情報科専任教員を増やしていただきたい.
著者
角田 博保
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.411-411, 2017-04-15

次期学習指導要領の改訂に応じて,大学入学者選抜改革推進委託事業が文部科学省で計画され(3年間),大阪大学を代表校とし,東京大学と本会(活動母体は情報入試委員会)が連携大学等として応募し,採択された.事業名:情報学的アプローチによる 「情報科」大学入学者選抜における評価手法の研究開発である.「情報科」入試実施における評価手法の検討,「情報科」CBTシステム化に関する研究,情報技術による入試の評価に関する研究,および,広報活動と動向調査研究についての研究開発に取り組んでいる.今年度は,思考力・判断力・表現力を評価する手法の検討とCBT化を主な柱とし,その有効性評価のために,模擬試験の問題作成を行っている.
著者
有川 節夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, 1991-01-15
著者
木村 泉
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, 1991-01-15
著者
大場 みち子
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.675, 2022-11-15

本コラムでは情報分野を中心としたJABEE(日本技術者教育認定機構)の概要とコロナ禍でのJABEE審査と個人的な想いを述べる.JABEEは主に理工系分野の高等教育機関における分野別教育の質保証に取り組んでいる.本会アクレディテーション委員会は,JABEEに協力して,情報専門系教育プログラム(ソウル協定対応),電子情報通信・コンピュータ工学および関連の工学分野の教育プログラムの審査を担当している.コロナ禍では,オンラインでの審査が基本となった.コロナ前の状態には戻らないであろうが,個人的には,もう一度,ともに汗を流した審査団の仲間と深夜の乾杯の気持ちを分かち合いたい.
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.632-634, 2022-10-15
著者
川畑 正大
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, 1980-01-15