著者
武富 貴史
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.580-582, 2022-09-15

International Symposium on Mixed and Augmented Reality 2017で発表されたGeorg KleinとDavid Murrayによる論文"Parallel Tracking and Mapping for Small AR Workspaces"を紹介する.この論文では,今日のSLAMフレームワークで標準的になっているTracking処理とMapping処理を並列実行することを提案している.
著者
長沼 健
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.152-158, 2020-01-15

本稿では,匿名送金機能を持つ代表的な暗号通貨Zcashと,その基盤技術であるゼロ知識証明:zk-SNARKを暗号技術の非専門家向けに解説する.また,このような匿名性の高い暗号通貨が,マネーロンダリングなどの不正な送金手段として利用される恐れが指摘されているが,ゼロ知識証明を用いることで,適切な監査機能を実現可能なことも紹介する.
著者
小野 厚夫
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.612-616, 2005-06-15

情報は日本で作られた言葉で、1876年出版の酒井忠恕訳『佛國歩兵陣中要務實地演習軌典』に最初の用例があり、その原語はフランス語のrenseignementである。初期には情報と状報が併用されていたが、ほどなく情報に統一された。はじめは兵語として用いられていたが、日清、日露戦争の記事で新聞用語として定着し、一般化した。第二次世界大戦後は英語のinformationの日本語訳として用いられ、科学的に取り扱われるようになった。
著者
関谷 貴之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.358-359, 2022-06-15

「初めてのperl」はperl初心者向けの有名な書籍“learning perl”の訳本である.1993年に原著の初版が世に出て以来,perlの進化と共に版を重ねられ,2018年に出版された第7版の内容は初版から大きく変化している.本記事では「初めてのperl 第7版」を簡単に紹介する.
著者
滑川 敬章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.330-334, 2014-03-15

情報に関する専門学科は,全国の20校ほどに設置されている.教科「情報」がスタートして10年が経過した現在の専門学科「情報科」と専門教科情報科の状況を調べるため,2013年度からはじまる新しい学習指導要領による各学校のカリキュラムを集計し,専門教科情報科の科目の開講状況を分析した.各学校の進路状況,資格試験等の状況を概観するとともに,千葉県立柏の葉高等学校におけるカリキュラムや授業の概要について紹介しながら,専門学科「情報科」や専門教科情報科が直面している課題について考える.
著者
寺田 努
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.165-170, 2015-01-15

本稿では,ヘルスケアのためのウェアラブルコンピューティング技術として,生体センシング技術およびセンシング結果の提示技術について解説する.どのようなセンシング情報が健康に寄与し,どういう風に提示すれば人間は健康になるのかについて議論する.
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, 2022-06-15

情報処理63巻7号を1つのファイルにまとめました.
著者
富井 規雄 佐藤 圭介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.1164-1170, 2013-10-15

鉄道において,事故等によってダイヤに乱れが生じた時の対応(運転整理)について,現状と今後のあり方を述べる.運転整理は,複雑で大規模な組合せ問題であり,また,迅速な対応が求められること,さまざまな状況を加味した評価関数の確立が難しいこと,予期せぬ事態の発生にそなえなければならないことなどといった難しさがあり,そのために,現状においては,ほぼ人手によって行なわれている.本稿では,利用者の視点にたった運転整理が重要であることを指摘し,そのような観点からの研究開発事例を紹介するとともに,今後望まれる研究開発項目を述べる.
著者
長尾 真
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.1043-1044, 2017-10-15
著者
西村 恕彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.168-169, 1970-03-15
著者
剣持 秀紀
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.472-476, 2012-04-15

本稿では,過去の歌声合成に関する研究と筆者が開発に関わった歌声合成システVOCALOIDについて紹介しながら,歌声合成の未来について論じる.
著者
高木 正則
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.62-65, 2018-12-15

情報処理学会では,2017年8月末から教員研修の講師紹介の相談窓口を設置している.本記事では,この相談窓口に最初に講師紹介の依頼があった青森県の教員研修(小・中学校プログラミング教育研修講座)について報告した.研修は2018年8月28日に青森県総合教育センターで行われた.講義後の事後アンケートでは,「企業・団体や地域等との連携について,今後希望する連携方法や支援してほしい内容」として,IT機器や教材等の貸し出し(5名),支援員等の派遣(4名),研修(4名),などの回答があり,2020年度から始まる小学校でのプログラミング教育に向けて,教員への支援体制の充実が必要不可欠であることが伺えた.
著者
渡辺 勇士
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.662-666, 2021-11-15

2020年度から小学校におけるプログラミング教育が必修化された.また,民間の学習塾や,幼稚園,保育園の現場では未就学児を対象にしたプログラミング教育を行っている場所も出始めている.本稿では,実際にプログラミング教育が行われている幼稚園の事例を挙げ,未就学児とプログラミング教育について解説する.
著者
井手 広康
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.254-257, 2021-04-15

2020年10月,大学入試センターは,2024年度の大学入学共通テストに教科「情報」を新設する方針を示した.さらに同センターはこの翌月,「大学入学共通テストにおける「情報」試作問題(検討用イメージ)」を関連団体に通達した.本稿では,これまでの教科「情報」の変遷と,大学入学共通テスト「情報」試作問題の概要を記すとともに,情報担当の教員が試作問題に対してどのような想いを抱いているのかをまとめる.
著者
柏崎 礼生 寺西 裕一 高倉 弘喜
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.30-32, 2021-12-15
著者
中野 由章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.652-655, 2021-11-15

2021年6月18日に,文部科学省が「教育職員免許法施行規則および免許状更新講習規則の一部を改正する省令案に関するパブリックコメント」を実施した.改正省令案では,ICT活用指導力を総論的に修得できる科目の履修等の条件が新設されている.これに対して,本会が7月14日に提出した改正省令案に対する意見書の内容について解説する.また,このパブリックコメントを経て決定された改正省令について,「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)モデルカリキュラム」を踏まえて本会の考えを述べる.加えて,9月28日に教員免許更新制度の廃止と経過措置の概要も文部科学省から発表された.これについて本会がどのような対応をすべきかについても述べる.