著者
渡辺 光一 黒崎 浩行 弓山 達也
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.3, pp.1-4, 2010-07-24
参考文献数
5
被引用文献数
1

思想研究は数千年にわたって恣意的で属人的な方法が用いられてきた.思想の体系化は非構造的であり,またその根拠は個人的な信念に依拠していた.本研究は,信念を蓋然性により定式化することで,人文科学的な文献研究の知見を低コストに構造化し,それを社会科学的な調査データと融合して,段階的に発展させていく.本稿では,その全体像をコストパフォーマンスとホップ・ステップ・ジャンプのメタファーから説明する.これは,価値・思想研究における知の巨人たちの混沌した縄張り争いの歴史に転換を図るものである.As for thoughts research, arbitrary methods have been conducted depending on individual skills for several thousand years. In those processes, systematization of thoughts/ideas has been non-structural and leaned personal beliefs. In this research, we propose a method, for structuring literal study of human science, for integrating the structure with survey data collected in a way of social science and developing the structure spirally. In this report we will explain the method using metaphors of cost-performance and "hop, step, and jump." This is to switch over the history of chaotic struggle of intellectual giants.
著者
守岡 知彦
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012-CH-94, no.8, pp.1-8, 2012-05-19

漢字字形共有サービス GlyphWiki と文字オントロジー共有サービス CHISE-wiki を利用者から見て一体のシステムとして運用できるように、主に、グリフ名/素性名の対応関係に着目して議論する。
著者
永崎 研宣 清水 元広 下田 正弘
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013-CH-97, no.4, pp.1-6, 2013-01-18

コンピュータ上で外字を扱うことは,人文学研究,とりわけ古典を扱う場合には避けることが難しい事柄である.やみくもに外字を増やすことは望ましいことではないが,字形の違いをなかったことにしてしまうことには潜在的な問題がある.したがって,包摂を前提とする UCS 符号化文字集合をそのまま全面的に導入することは困難である. SAT 大蔵経テキストデータベース研究会では,外字の扱いを巡って検討を重ねてきており,近年普及しつつある IVS を利用することで UCS 符号化文字集合の適切な利用方法を模索することを開始すると同時に,約 3000 字の漢字に関して IRG に対して符号化提案を行った.本稿では,そこに至る検討過程について報告するとともに,外字を UCS 符号化提案した際の具体的なデジタル技術の活用の仕方についても紹介する.
著者
董 然 蔡 東生 浅井 信吉
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2018-CH-117, no.4, pp.1-4, 2018-05-05

ヒルベルトーファン変換(Hilbert-Huang Transform: HHT)は信号処理および解析分野において,高精度の解析性能を見せている.周波数領域における舞踊動作手法として,ヒルベルトーファン変換を用いたスペクトラム解析手法が提案され,その優れる解析精度により,周波数領域における舞踊動作の解析ができるようになった.一方,アジアの日本舞踊はスローテンポであり,規則正しい振り付けされているのが一般的である.それに対して,欧米の舞踊動作はアップテンポであり,リズム中心という特徴がある.本研究では,ヒルベルトーファン変換を用い,手の舞踊動作が特徴で,踊りが難しいと言われている「AyaBambi」の舞踊動作をスローテンポの日本伝統舞踊(能楽),およびアップテンポの日本舞踊(Perfume),欧米舞踊(Madonna)と比べ,その独特な舞踊特徴の解析を行う.
著者
西村 陽子 北本 朝展
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.9, pp.1-8, 2009-07-18
参考文献数
12

本論文は、北京という都市を対象として古地図と古写真を統合した Historical GIS を構築する試みを紹介する。約 250 年前の古地図『乾隆京城全図』と約 100 年前の古写真を「空間画像史料」として統合的に扱うためには、古写真の場所を同定する問題が本質的に重要である。そこで本論文では古地図等の複数の情報源を利用しながら古写真をマッピングする問題に取り組み、簡単な事例から困難な事例までに適用可能な一連のマッピング方法を提案する。また Historical GIS を実現するために Google Earth というツールを活用することの利点を示し、古写真を地理的な文脈で閲覧し解釈できるような環境を実現することが北京の都市景観の再現には必要であることを論じる。This paper introduces the construction of a historical GIS on the city of Beijing by integrating old maps and old photographs. We use the old map, Complete Map of Peking, Qianlong Period, made about 250 years ago, and old photographs, taken about 100 years ago, and defined them as "spatial visual sources." We claim that the mapping of old photographs is an essential step toward dealing with old maps and old photographs as spatial visual sources in an integrated manner. We therefore focus on the problem of mapping old photographs using information and hints from various sources, and propose a set of mapping methods that are applicable from simple cases to difficult ones. We also show that Google Earth is a useful tool for realizing a historical GIS, and discuss that, for reconstructing the historical space of Beijing, we need to realize an environment in which old photographs can be browsed and interpreted under geographical context.
著者
原 正一郎 内藤 求
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.7, pp.1-8, 2014-01-18

日本を代表するポップカルチャーであるマンガの特徴は、週刊誌から単行本・Web・携帯電話さらにドラマ・映画・小説など多様なメディアへの波及、海外における多言語展開、さらに同人誌やコスプレのようなサブカルチャーへの影響などにある。マンガを情報資源として捉える場合、このような多様性を考慮する必要がある。本稿では、マンガの多様性を記述するメタデータの定義と、メタデータを公開・操作するTOPIC MAPS ツールの試行について述べる。MANGA is a leading Japanese contemporary culture, which is characterized its various derivative works (e.g., from periodical magazines to books, movies, dramas, novels), media diversities (e.g., papers, Web, mobile phones), multi-languages (e.g., Japanese, English, Thai, Chinese) and subcultures (e.g., cosplay, fanzine). Metadata for MANGA must be necessary to organize its complex cultural structure and to give access-methods to readers under the web environment. This paper will describe challenges of defining MANGA metadata and Topic Maps applications for publishing and manipulating metadata.
著者
後藤 真
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2017-CH-115, no.13, pp.1-5, 2017-07-28

本報告では,日本史学にたいして,どのような場面で情報技術が用いられるようになったのか,それにより変わったことは何であり,変わっていないことは何なのかについて,概観を試みる.日本史学におけるデータベースの歴史は古く,1980 年代にはすでに大型計算機によるデータベース構築が行われ,その後もさまざまな場面での活用が試みられてきた.その活用のあり方は,大きくはデータベース目録検索の時代,辞書と史料集の CD-ROM の時代,データベース 「乱立」 の時代,遍在するコンピュータの時代と大きく 4 つ程度に区分することが可能であるという暫定的な見通しを持っている.このそれぞれの状況が 「デジタルアーカイブ」 などとどのように切り結ばれてきたのか,今後の未来のありようなどについて,現状での見通しを述べたい.
著者
安岡 孝一
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.11, pp.1-6, 2013-01-18

2004 年 8 月に開発を始めた拓本文字データベースは, 8 年の開発期間の後,漢代~中華民国初期の拓本から 180 万文字を切り出した,巨大な文字画像データベースへと発展した。しかし,巨大化した結果,さまざまな問題も発生している。本報告では,その現状と今後の展望について述べる。The author has been developing Character Database of Digital Rubbings since August 2004. Now it consists of 5,000 rubbings and includes 1,800,000 character images from Han Dynasty to Xinhai Revolution. Such gigantic image database has its own difficulty to manage. In this report the author reveals the problems on the database and shows the way to control it.
著者
久保 文乃 村上 征勝
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2011-CH-90, no.1, pp.1-6, 2011-05-14

本研究は,鎌倉時代の仏師快慶を中心に,快慶とほぼ同時代を生きた仏師 3 人との造像における作風の特徴を数量的に比較する事を目的としたものである.分析作品を坐像のみに絞り,法量を用いて主成分分析を試みた.その結果,快慶が中央部へまとまったのに対し,運慶が全体に散らばり,院派・円派の京都仏師たちの作品は左上部へ附置された.この結果は従来の様式研究で指摘された作風の特徴と矛盾してはおらず、法量の数量分析でも仏師の作風の特徴が見出されうることが明らかとなった.
著者
守岡 知彦
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2016-CH-111, no.4, pp.1-8, 2016-07-23

HNG の基になった 「石塚漢字字体資料」 のカード画像を CHISE-wiki 上で試験的に公開したのでその概要について報告する.また,京都大学人文科学研究所所蔵の開成石経の拓本画像と 「石塚漢字字体資料」 のカード画像の統合も試みた.
著者
杉本 舞 柴台 弘毅 三浦 文夫
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014-CH-104, no.6, pp.1-5, 2014-10-11

本稿では,筆者らが現在構築を進めている日本のポピュラー音楽のデジタルアーカイブについて,その概要と課題について述べる.本アーカイブプロジェクトは,メディアや音楽関連団体などの協力を得て,日本のポピュラー音楽が独自的展開を見せ始める 1960 年代以降に焦点を当て,当時の音源に加え,ライブ記録や音楽クリップといった映像をデジタル化して保存するというものである.関連する雑誌や宣伝素材といった文書および画像,関係者へのインタビュー記録も対象とする.元の音源と映像の保存形態は時代に応じて多様であり,再生装置の確保が困難になりつつあるものもある.こういった資料をデジタル化するに当たっては,どのようなデータ形式を選ぶか,音質や画像の品質をどのように設定するべきか,さらに用途に応じて容易に検索可能とするためのメタデータ体系をどのように構築するかは慎重に検討せねばならない.また将来の活用を見据え,著作権・著作隣接権について解決すべき課題も多い.本稿では,このような諸課題に対する試みの現状を報告する.
著者
森住 哲也 鈴木 一弘 木下 宏揚
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.3, pp.1-8, 2010-05-15
被引用文献数
1

インターネットで情報流を制御する複雑系のエージェントを提案する.着眼点は,「公共性と私性に関する価値が,公私の間を循環するとき,相互の矛盾が情報漏洩・情報改竄の問題を引き起こす.」 と観る事である.本論文では,マルチエージェントの相互作用を,哲学と社会システム論の視点から捉え,その人文科学的見地を情報流制御に反映させる.情報流は,本論文で新たに定義する色彩循環のアナロジーとして記述され,マルチエージェント・シミュレータによって制御パラメータを解明する枠組みを示す.It proposes the agent of complex systems to control the information flow on the Internet. When the publicity value and the privacy value circulate between them, the contradiction of each other causes the problem of the information leakage and the information falsification. In this paper, the multi agent's interaction is caught from the aspect of the philosophy and the social system theory, and the cultural science viewpoint is reflected to the information flow control. The information flow is described as an analogy of the color circulation defined newly in this paper, and shows the frame to which the control parameters are clarified with the multi agent simulator.
著者
森住 哲也 鈴木 一弘 木下 宏揚
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2010-CH-86, no.3, pp.1-8, 2010-05-15

インターネットで情報流を制御する複雑系のエージェントを提案する.着眼点は,「公共性と私性に関する価値が,公私の間を循環するとき,相互の矛盾が情報漏洩・情報改竄の問題を引き起こす.」 と観る事である.本論文では,マルチエージェントの相互作用を,哲学と社会システム論の視点から捉え,その人文科学的見地を情報流制御に反映させる.情報流は,本論文で新たに定義する色彩循環のアナロジーとして記述され,マルチエージェント・シミュレータによって制御パラメータを解明する枠組みを示す.
著者
浅水 悠子 上村 龍太郎
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.5, pp.1-8, 2010-07-24

本論文では,入力パターンの分類方法として,情報理論に基づく新しい手法を提案する.分類と可視化の方法は,入力パターンと競争ユニット間の相互情報量に基づいている.この相互情報量は,パラメータを制御することによって,変更することができる.これは,パラメータ値の設定によって,異なる最終的な結果を得ることができることを意味する.実験結果から,マップサイズが大きい場合においても,明確に分類することができることが明らかになった.また一方で,応用事例として,原作とそのメディアミックス作品の分析を行った.それまで原作とメディアミックス作品との間には,漠然とした 「違い」 と 「類似」 を見ることができていたが,それらを分析することができなかった.本手法を用いることによって,メディアミックス作品同士の関係を明らかにし,個々の作品を評価することができた.In this paper, we propose a new information-theoretic method to classify input patterns. The procedures of classification and visualization are based upon mutual information between input patterns and competitive units. This mutual information can be changed by controlling the spread parameter inside the mutual information. This means that different final results can be obtained, depending upon chosen values of the parameter. The choice of the final results is dependent upon different targets. We applied the information-theoretic method to the classification of Jules Verne's works. The experimental results confirmed that the information-theoretic method classified the works clearly. Even if the map size is excessive large, the clear and interpretable classification was possible.
著者
高橋 恵利子 畑佐 由紀子 山元 啓史 前川 眞一 畑佐 一味
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2015-CH-107, no.5, pp.1-4, 2015-08-02

本研究の目的は,外国人日本語学習者の発音能力を簡易に診断するシステムを開発することである.その目的を達成するためにはさまざまな問題があるが,本稿では音声データの収集形式の問題と評価者の問題を取り上げる.音声データの収集方法としては,短文を読み上げ,それを録音する方法 (読み上げ課題) と,同じ短文をあらかじめ録音したものを聞いて発音したものを録音する方法 (リピート課題) の 2 つを検討する.録音の評価者は,全員日本語母語話者 (日本語教師,日本語教育未経験者) とし,これらの条件で,6 名 (母語話者 2 名,ほぼネイティブ水準の発音技能を持つ者 2 名,顕著な外国人訛りを持つ者 2 名) の音声提供者の録音資料を用い,一対比較法による評価実験を行った.実験の結果,データの収集方法については,いずれの方法によっても 0.86 以上の相関係数が得られたが,リピート課題 (0.86 以上) よりも読み上げ課題 (0.92 以上) の方が,若干高かった.これにより,今後のシステム設計計画では,一般の母語話者を評価者とし,あらかじめ音声材料を準備する必要のない読み上げ課題によるデータ収集方式を採用することにした.
著者
孫 昊 李 鍾賛 金 明哲
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2015-CH-107, no.8, pp.1-4, 2015-08-02

日本初のノーベル文学賞を受賞した川端康成にまつわる数多くの代作問題があり,その一つは 「花日記」 である.「花日記」 は新潮社 1981 年版の川端全集第 20 巻に収録されているが,本作は当時川端康成を師事した主婦作家・中里恒子の代作という説がある.本研究は文章から抽出した文字・記号列の Bigram,タグの Bigram,文節パターン特徴量を基に,統合的分類アルゴリズムを用いて代作問題を検証した.
著者
小風 尚樹
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2015-CH-106, no.7, pp.1-5, 2015-05-09

本報告原稿は,財務記録史料マークアップのための方法論的提言を行った Kathryn Tomasek,Syd Bauman による 2013 年の論文を検討すべく,実際に 19 世紀イギリス政府文書に収録された貿易統計データの史料をマークアップすることで,その方法論の有効性や課題について考察するものである.
著者
井上 聡
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.9, pp.1-5, 2013-01-18

本報告は,東京大学史料編纂所が提供する 「電子くずし字字典データベース」 の開発経緯と現状における課題を紹介するとともに,今後の方向性について,機関内データベース群との融合や,他機関データベースとの連携を軸に展望を述べるところである.In this paper, introduces the process of development and status on the Databease of Kuzushiji, which is offered by the Historiographical Institute, University of Tokyo. Furthermore we will discuss a course of action in the future by focusing on the integration of other databases inside the institute and the cooperation with databases established by other institutions.
著者
白井 啓一郎 耒代 誠仁 井上 聡 久留島 典子 馬場 基 渡辺 晃宏 中川 正樹
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.7, pp.1-6, 2013-01-18

汚損,破損,および経年変化が著しい古文書から抽出した字形には多くのノイズが見られる.このような字形にノイズ除去のための汎用の画像処理手法を適用した場合,字形の細部が失われることがある.筆者らは,異方性拡散と距離画像を組み合わせることで,字形の本質的な形状を保存するノイズ除去のための画像処理手法を実現した.本稿では,古文書に記された字形を含む画像にこの画像処理手法を適用した結果を示すと共に検証を行う.Character shapes extracted from historical documents with stains, damages and time-related degradations contain much noise. General-purpose image processing for noise reduction often shaves off the detail of the character shapes. We have implemented new image processing for noise reduction that consists of anisotropic diffusion and geodesic morphology. In this manuscript, we show several results of the image processing applied to character shape image of historical documents and make considerations of the results.
著者
山田 太造
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.6, pp.1-6, 2013-01-18

昨今,日本史史料に関して目録や画像だけでなく本文もデジタル化が進み,公開されつつある.本研究では,日本の南北朝期における史料を対象に,本文を用いて類似する史料を収集し,提示する手法について紹介する.Recently, in Japanese historical material, the amount of encoded texts has been grown up, and encoded texts have been published by web-based systems. In the paper, using similarity between text of Japanese historical materials which are written in Nanboku-cho period of Japan, we introduce a method to collect and represent the materials.