著者
高田 智和 盛 思超 山田 太造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.2, pp.1-7, 2012-01-20

いわゆる 「異体字」 の概念を漢字の派生関係と通用関係とに整理した上で,人間文化研究機構研究資源共有化統合検索システムでの運用を想定し,検索のための必要最低限の 「異体字」 群を収録した異体漢字対応テーブルの作成事例を報告する。This paper discusses the concept of kanji variants in terms of relationships based on formal derivation, and customary usage, and reports on the production of an optimized table listing kanji variants for use with the Resource Sharing System for the Humanities, with excludes sets of kanji variants, particularly customary usage kanji variants, that can lead to unexpected search results.
著者
研谷 紀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.3, pp.1-6, 2014-10-11

各種の音源や音楽に関する資料は、世界中の博物館、図書館、文書館のみならず、研究機関や各種の法人組織によって保存されている。これらの資料は、様々な形態でこれまで保存・公開されてきたが、各種資料の電子化とその公開の動向が顕著になるにつれ、それらの資料の電子化とその公開を行う事例が増加している。本発表では、海外におけるクラシック音楽について、楽譜と音源の保存及び電子化の現状を概観し、今後の展望とその課題を明らかにする。Various kinds of sound and music related material have been preserves not only in museum, library and archive, but also in research organization and some kinds of corporative institutes. These materials have been preserved and published in various style until now, and the case study of digitizing and publishing of music material is increased according to the trend of digitization about cultural resources. In this paper, the outline of preservation and digitization about music score and sounds of classical music in the oversee are reviewed and perspective and subjects of digitalization in the future are explained.
著者
小平 優衣 鈴木 啓史 三原 鉄也 永森 光晴 杉本 重雄
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014-CH-101, no.8, pp.1-8, 2014-01-18

現在ディジタル環境でマンガを探すには,web 上の情報を参照するのが一般的である.タイトルや著者名などの書誌情報が利用される場合が多いが,マンガの内容や主題,キャラクタ等に関する情報も検索に利用されている.内容に即した検索を行うためには,マンガに関する情報を,マンガの何について説明している情報かを記述したデータとして利用できるようにする必要がある.また,これらの情報は一般的な語彙としてまとめられていないため利用することは難しく,情報共有を促進するためにはマンガの概念をディジタル上で機械が扱いやすくできるように形式化する必要がある.異なるマンガリソース間同士の参照や再利用,効率の良いリソースの生成を可能にするため,共通基盤となるマンガに関する情報を体系化し扱うことを可能にするオントロジーの構築を行った.構築のために Wikipedia のマンガに関するカテゴリ名を語彙として利用し,語彙同士の関係性を定義してオントロジーを構築し,マンガリソース同士を結びつけることで LOD として利用することを可能にした.構築したオントロジーは語彙の追加などの拡張が可能であり,マンガのあらゆる情報に繋げることが可能である.
著者
竹原 直美 矢野 環
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.4, pp.1-5, 2011-05-14

本研究では,音楽療法士により記述された質的事例報告を対象とし,臨床における多様な相互関係の中から,「セラピストはクライエントの何をみてきたか?」 という点を,計量言語学的に明らかにするための基礎研究を行った.In this research, we studied qualitative case reports written by music therapists and carried out basic research using quantitative linguistics method to answer the question "What have the therapist checked for when treating their client ?" from the various correlation in clinical practice.
著者
大江 篤 久禮 旦雄 久留 島元
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.7, pp.1-4, 2014-07-26

地域に根差した伝承を採集し集積することは,柳田國男によって提唱された日本民俗学のおおきな課題のひとつである.しかし多くの場合,集積されたデータは専門の研究者たちによって活用され,地域住民自身によるアクセスは困難である.本データベースは兵庫県尼崎市における怪異・妖怪等フシギなコトやモノにまつわる伝説,伝承の一覧をめざすが,その際,データベース作成者のバイアスにより原資料の表現,認識が変わってしまう危険性を指摘する.そのうえでデータベースを地域資源のひとつに位置づけ,一般の地域住民にも確実な原資料へアクセスできるかたちでの公開について報告する.Collecting and accumulating regional folk tales is one of the major themes Kunio Yanagita has proposed for Japanese Folklore. In many cases, however, accumulated database is utilized by only specific researchers. Local residents are difficult to access to the database. We are aiming to list the legends and lore of mysterious presences and strange incidents, known as "Yokai " and "Kaii" in Amagasaki, Hyogo prefecture. But we here point out that expression of recognition of original material may be endangered to the changes possibly caused by prejudice of producers who made the database. Recognizing the danger, we evaluate the database as one of the valuable regional resources. And we'd like to propose the certain way opening the original resources to regional people.
著者
林 文 吉野 諒三
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.8, pp.1-2, 2014-07-26

1970 年代後半に林知己夫が中心となり企画した日本人の基底意識を探る調査は,「お化け調査」 と呼ばれている.お化け,妖怪,超自然ともいうべきものの捉え方を尋ねる質問で,社会一般の様々な意識や意見の根底をなす 「合理・非合理」 の考え方を捉えるものとして,その後,原子力に関する意識調査などでも用いられてきた.2000 年以降,アジア・太平洋地域の国際比較調査でも用いており,国・地域の特徴についても触れる.The set of survey research Chikio Hayashi and his associates have conducted in the late 1970's in Tokyo and Yonezawa to delve into such matters as the religious mind, traditional attitude, and feelings for supernatural phenomena is commonly known as the "ghost research". It was postulated that by asking people about their feelings toward various matters regarded as "supernatural" such as ghosts and spirits, one would create a proxy measure for the degree to which a given respondent possesses a "rational" or "non-rational" mindset - which in turn is to be regarded as one of the fundamental elements of personality that influence his or her thoughts and behavior. The measurement has then been used in other surveys as those studying the attitudes toward nuclear power. After the year 2000 it has also been adopted for the international comparative surveys in the Asia-Pacific region, the notable observations of which we like to discuss in this paper by country or region.
著者
木場貴俊
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.9, pp.1-6, 2014-07-26

日本近世における 「妖怪」 について,「情報」 あるいは 「知識」 という視角から考えた場合どのようなことがいえるのか.今回の報告では,発表者がこれまで研究してきた,儒学や本草学など学問上での 「妖怪」 に関する言説を発信・流通・受容などの面から分析することで,当時の情報・知識のあり方について考えてみたい.
著者
松村 薫子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.10, pp.1-5, 2014-07-26

2002 年に公開した 「怪異・妖怪伝承データベース」 は、妖怪研究を行う上でどのような影響を与えたのだろうか。「怪異・妖怪伝承データベース」 を用いた研究事例などをもとにデータベースが人文学研究に与える影響や今後の可能性について考察する。
著者
安井 眞奈美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.11, pp.1-4, 2014-07-26

本発表では,国際日本文化研究センターの 「怪異・妖怪伝承データベース」 (http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB/) に所収されている怪異に関する膨大なデータの中から身体に関するものを集め,各身体部位に分けて分析を試みる.それを踏まえ,妖怪・怪異に狙われやすい身体部位を紹介し,そこにどのような身体観が表現されているのかを明らかにしたい.また,天理大学の学生たちの創作によるオリジナルの妖怪から,現代の若者たちの身体観を探る試みについても紹介したい.This presentation aims to select data regarding the body from the huge database on "Folktales of strange phenomena and yokai (ghosts, monsters, spirits)" (http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiDB/) maintained by the International Research Center for Japanese Studies, and to conduct analyses for each part of body. Based on the results, those body parts thought vulnerable to attack from yokai will be identified, and from this the author seeks to clarify the notion of the body being expressed in folklore. Also, an attempt to understand notions of the body among the younger generation will be introduced using original images of yokai created by students at Tenri University.
著者
清野 陽一 山田 太造 高田 智和 古瀬 蔵
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.4, pp.1-6, 2014-07-26

『古事類苑』 および芳賀矢一編 『日本人名辞典』 から抽出した人物等を対象とする 「人名一覧表示システム」 について紹介する.本システムは,近代以前の人名の一覧中に,『日本人名辞典』 に掲載されている 「解説」 を説明文として提示する.また,姓名等をキーワードとして,人間文化研究機構の統合検索システム nihuINT での検索を実行する機能により,人名等に関連した様々な人文科学研究資源にアクセスすることが可能となる.This paper describes a system listing personal names constructed from humanities databases such as "Kojiruien" and "Nihon Jinmei Jiten" by Yaichi Haga. In this system, the source of descriptions about each pre-modern person in the list are referenced in "Nihon Jinmei Jiten". In addition, each personal has links to "nihuINT" search provided by National Institutes for the Humanities, which enables us to access various humanities' resources related to personal names.
著者
近藤 無滴 星野 純子 村上 紀夫 福島 幸宏 師 茂樹 後藤 真
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.8, pp.1-8, 2014-05-24

本報告では、時空間情報技術を用い地蔵盆と 「お地蔵さん」 の現状と変化の分析をおこなうためのデータ作成と整理について述べた。過去の研究によると、関西では一般的な行事である地蔵盆が近年の高齢化・少子化により変化し、簡略化あるいは行われない地域が増加しているとされている。また、地域では 「お地蔵さん」 の維持管理ができなくなり、寺院へ預ける地域が増え、路地に点在する 「お地蔵さん」 の数が減少しているともされている。そこで、本報告では京都を対象として、フィールドワークを行い、GPS カメラ等を用いてデータの収集を行った。そのデータに時空間情報技術を活用して、「お地蔵さん」 と地蔵盆の現状を記録、変化・傾向を様々な面から分析し、先行研究の妥当性について検証した。これにより、「お地蔵さん」 ・地蔵盆の研究において、時空間情報の活用が有効である実践例を示すと同時に地域のお地蔵さんのデータのアーカイブを行った。In this paper, using the spatiotemporal data technology, we would like to analyze the changing of "Ojizosan" and "Jizobon." According to the previous studies, although "Jizobon" is a common event in Kansai Area, the events are decreasing in number, or being simplified due to declining birthrate and aging poplulation. Moreover, in many regions "Ojizosans" are entrusted to the temples, because the residents can no longer maintain them. Therefore, the number of "Ojizosans" on the roadsides is decreasi ng. We are collecting the data through fieldwork in Kyoto using GPS cameras in order to record the current status of "Jizobon" and "Ojizosan," analyze their change using the spatial and temporal information technology, and verify the validity of the previo us studies. In this paper, we demonstrate that the spatial and temporal information technology is useful for the analysis of "Ojizosan" and "Jizobon," and an example of the digital archive of the regional "Ojizosan."
著者
堀井 洋 林 正治 堀井 美里 沢田 史子 吉田 武稔
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.16, pp.1-7, 2009-07-18

地域歴史観光分野において歴史資料を題材とした商品の企画を行う際には,「その歴史資料がどのような観光的特徴を,どの程度含んでいるのか?」を具体的に企画者が把握することが必要である.しかし,歴史資料の記述内容を歴史学専門家以外が正確かつ客観的に把握・評価することは,歴史学的な知識や経験などの問題から非常に困難であり,この「歴史資料の難解さ」が歴史資料の活用促進を阻害する一要因となっていた.そこで本論文では,歴史資料に含まれている観光的特徴・要素の客観的な評価について論じる.観光的特徴評価に際しては,現代の観光事情を反映した観光分類を定義して歴史資料中に出現する単語の定義分類を行い,それらがどのように歴史資料中に含まれているか明らかにする.Recently, some history tourism products are proposed and developed in Japan. In development process of history tourism, understanding of historical records by developers themselves in local region is important. In this paper, we proposed an analysis method of historical and touristic characteristics for history tourism.
著者
相田 満
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.10, pp.1-3, 2014-01-18

マンガを文学として扱う際の問題は,すでに文学研究に現れていたといえるだろう.逆に,マンガを研究の素材として扱うことからは,文学研究として様々な示唆を受けることも多い.両者のパラダイムは,将来的にも,相互に刺激し合うことになるだろう.ここでは,パネル討論への参加に際して,「あえて」 文学研究の側から考えるという枠組みに従って所与のテーマに応える意味での見通しを述べてみたい.It can be said of the problem when dealing literature as a comic, and had already appeared in the literature research. Conversely, since it is treated as a material for studies comics, be subjected to various suggestions in the literature many studies. Paradigm both going to be in the future, and mutually stimulate each other. Here, I would like to describe the outlook in the sense that meet the theme of the framework given in accordance with the time of participation in the panel discussion, "dare" and think from the side of the research literature.
著者
伊藤 永悟 藤本 貴之
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.1-6, 2012-10-05

テキストコミュケーションにおいて感情の伝達を支援する 「顔文字」 は近年、数多くのパターンが提案され様々な表現が可能となった。本論文では顔文字により受け取る感情の種類・度合いの定量調査によるデータベースを構築し、それに基づく顔文字コミュニケーション支援システムを試作する。Emoticons support to convey emotions on text-communications. It becomes many kinds, today. It allows using accurately. In this paper, we construct a database of emoticons and make a prototype system about assisting to use emoticons.
著者
高田 百合奈 渡邉 英徳 植田 佳樹
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.6, pp.1-6, 2012-07-28

本研究では,海洋生態系に関する情報のデジタルアーカイブの手法の提案を行う.海洋生態系に関する情報は,時間軸も含む多元的情報である.しかし,これらの情報を俯瞰的に閲覧できるようにデジタルアーカイブを行う適切な手段は存在しなかった.そこで,適切なVR技術を用いることで,海洋に関する多元的な情報の相互参照と,ユーザによるデジタルアーカイブの構築への参加を可能とする,成長型コンテンツを確立することを目的とする.本研究の実装例として,鹿児島県の奄美諸島群の南端に位置する与論島における海洋情報のデジタルアーカイブコンテンツ「ヨロンダイバー」を挙げる.このコンテンツを通して,提案する手法について述べる.本研究の目的を達成するためには,ユーザからの投稿によるデータ,立体的な海底地形,海中の写真を,デジタル地球儀上に重層表示させることが有効である.本手法を用いることで,海洋に関する様々な情報と,ユーザによって投稿されたデータを,デジタル地球儀上に統合表示させ,より深い理解をユーザに促すことが可能になる.In this study, we propose a method of digital archive of information about the marine ecosystem. Information about the marine ecosystem is a multi-dimensional information, including the time axis. However, the appropriate means to do a digital archive so you can view these to overview holistic information did not exist. Therefore, by using appropriate VR technology, we intend to establish the content to be extended allowing a cross-reference of pluralistic information about the ocean, and a participation for user in the construction of a digital archive. As an example implementation of the present study, we cite "Yoron-Diver", digital archive content of marine information in Yoron Island, where is southernmost island of Kagoshima Prefecture located Amami Islands. Through this content, we describe the proposed method. In order to achieve the purpose of this study, it is valid to be displayed overlaid on the digital globe with data submitted by users, three-dimensional terrain models of the seabed, and photographs undersea. If this approach is used, we can be displayed integration of various information about the ocean, and data submitted by users on the digital globe. As a result, this is possible to prompt a deeper understanding for users.
著者
後藤真
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.9, pp.1-4, 2013-10-05

私は 2009 年度と 2010 年度に主査を拝命した。その時期のいくつかの成果と課題について簡単な報告を行う
著者
桶谷 猪久夫
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.3, pp.1-8, 2009-07-18
参考文献数
14

歴史的なデジタル地名辞典は人文科学分野で地理情報システムでの解析に不可欠のツールになってきている.デジタル地名辞書の基礎となる「大日本地名辞書」は,吉田東吾が 13 年間で書き上げ,1907 年に完成した全国の地誌で,5,580 頁以上,1,200 万字の地名辞書であり,その構築とデータベース化を実現した.また,延喜式に記載された神社 (式内社) 2,861 社と 78,588 の寺院のデータベース化とそれらの位置情報等との統合も実現した.さらに,日本で最初に測量された全国地図である仮製図 (近畿地方) と迅速図 (関東地方) をスキャンし,行政界 (市町村界まで) をオーバーレイ処理し,水部 (川,湖など),道路などをポリゴンデータやラインデータとして取り込んでいる.また,地形図から地名データ (郡,町,村,字,神社,寺院,川など) を読み取り (19,328件) 緯度経度を付与した.地名データ (郡,町,村,神社,寺院,川など) は地名辞書に格納した.地形図データベースは,ソフト Zoomify で,大きな画像を拡大,縮小,移動等を可能にし,インターネット上のブラウザから容易に閲覧可能にした.Historical digital gazetteer is essential tool for humanities GIS data or ganization. Therefore, we developed the database for the index of Dainihon Chimeijisho (The Dictionary of Place Names in Greater Japan) edited by Togo Yoshida in 1900 and completed in 1907. Also, we merged Shikinaisya (Shrines registered with Jinmyocho of Engishiki, 2,842 shrines) and Jiinn (Japanese Temple name, 78,588 temples ) with Dainihon Chimeijisho. Furthermore, we constructed the topographical maps database. Two topographical maps called Jinsoku-zu Maps (Kinki region) and Kasei-zu Maps (Kanto region) are part of the first measured maps which cover the entire country. We scanned these maps, overlying the administrative borders, and processed the water areas (rivers and lakes, etc.) and roads, etc. as polygon and line data. We also provided the place data (counties, towns, villages, shrines, temples, rivers, etc.) on these maps with their longitude of latitude. And then, we stored these place name data (19,328 place names)in the this digital gazetteer. And we made the visual data in the topographical maps database accessible and retrievable on the internet. They can be enlarged, reduced or transfered by Zoomify.
著者
水本 浩典
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.8, pp.1-7, 2012-10-05

1995 年の阪神・淡路大震災時に作成された避難所に関係する文書、復旧に係わる公文書や、 2011 年 3 月以降の東北地方大震災時の関係資料は、将来の災害に備えるための貴重な分析データであり、放置したり秘匿せず、 「教訓」 として分析し活用することが、緊急の課題である。そのために、震災資料を広範に集積し、現代文書であっても忌避せず分析する研究の場が必要である。Documents related to the shelter, archives pertaining to restoration that created during the 1995 great Hanshin-Awaji earthquake, as well as the relevant documents of the Tohoku earthquake created after March,2011, which are valuable data analysis to prepare for the future disasters. It is an urgent issue to analyze and take full advantage of the data as "lessons", without leave or concealment. Therefore, we do need a field of research that we can accumulate earthquake materials extensively and analyze them without evasion even they are contemporary documents.
著者
相田 満 石井 行雄
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.2, pp.1-8, 2012-10-05

日本に最初に渡来したといわれる漢籍の一つ, 『千字文』 は,それ自体が概念知識体系としても受容されてもきた.本発表では,文字セットとしての 『千字文』 を例に,その電子テキストを利用して日本古典籍への受容・影響を調査するための基礎調査と検証を試みる.A "Thousand Character Classic" is one of the Chinese books first introduced into Japan. As for this text, itself is received also as a ontology.In this presentation, by making and using the machine-readable text of "Thousand Character Classic" ,and I would like to verify how the character set was accepted in the classic of Japan..
著者
古瀬 蔵 相田 満 山田 太造
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.10, pp.1-8, 2012-10-05

『古事類苑』 は日本の前近代の諸事象を記した類書形式の百科事典である.本稿では, 『古事類苑』 の全 30 部を検索対象とするために構築した,全文テキストと抜粋テキストを併用した全文・抜粋検索版データベースについて述べる.抜粋テキストは総目録,書名,解説,索引から成る.全文・抜粋検索版データベースは, 2012 年 8 月にインターネット上で公開され,現在, 『古事類苑』 の 26 部を検索対象としている.Kojiruien is an encyclopedia, which contains cultural, political, commercial, and other numerous matters of pre-modern Japan, citing plenty of books and documents. Aimed at searching all 30 parts of Kojiruien, we implemented a new database system by integrating extracted data into our previous full-text database. This paper describes our new database system, especially concerning extracted data, which consists of catalogue table of contents, book titles, abstracts, and index terms. Our new database has been available on the Internet since August 2012, and its search scope currently covers 26 parts of Kojiruien.