著者
井上 克己 範 公可
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.13, pp.91-96, 2014-04-17

CPU、GPU、DSPなどの従来型プロセッサーにとってメモリ上の情報を探し出す処理つまり検索、照合、認識などの負担は極めて大きい。従って現在のコンピュータが誕生以来従来型プロセッサーの負担を軽減するための利用技術でこの弱点を補ってきた。従来型プロセッサーの処理速度が限界に達した今日、より高速、より精度よく検索、照合、認識などを実現するための新しいハードウエアアーキテクチャが不可欠である。このような背景から筆者らは、探し出す情報を記憶したメモリ自身が情報探しをする、全く新しい発想のハードウエアアルゴリズムのメモリ型コンピューティングを提案してきた。この技術はビッグデータへの実用化の見通しを得た。
著者
森 和義 小笠原 英子 中村 敏明 土屋 健伸 遠藤 信行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.317, pp.25-30, 2013-11-23

自然海中雑音を音源としてターゲット映像を取得する周囲雑音イメージングを実現するため非球面レンズを用いたプロトタイプシステムを開発し,海上試験を行った.この報告では,レンズ設計,海上試験,データ解析結果等,過去5年程度の研究成果をダイジェストで紹介する.
著者
岡部 康平 濱島 京子 佐藤 嘉彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.192, pp.11-14, 2014-08-28

機械類の安全設計に対する予防原則の適用について検討する.現在のリスクアセスメントに基づく機械類の安全設計では,不確かさの概念としてリスクのみが扱われている.環境汚染などで問題にされる不確実性や無知などの概念までは扱われていない.不確かさに対する安全設計手法の拡張として,不確実性や無知などの不確かさへの対応を示した予防原則に従う機械類の安全設計の手法を検討する.
著者
牛嶋 昌和 湯浅 肇 荻野 剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.445, pp.7-12, 2015-02-13

磁界共振というと一次側と二次側に共振構造を持つものが広く検証されていて,共鳴フィールドを形成していると言われているが,実際には二次側共振構成だけでも効率的な電力伝送は可能であって,既に一部では実用化されている.しかしながらQ値の高い状態での理論的な検証はあまりされていなかったので,Q値の高い状態かつ二次側の共振のみのモデルを周波数解析によって検証する.
著者
西 翔平 池永 雄貴 松川 真美 ラグレー ピエール-イヴ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.167, pp.41-45, 2013-07-29

脈波は血管内を伝搬する圧力波が皮膚表面上に変位となって観測されるものである.圧力波は血管内を伝搬するため,血管硬さの影響を受ける.そこで我々は脈波の波形変化を利用して,血管の弾性率推定を提案してきた.その中で圧力波や脈波の数値解析手法として1次元理論モデルを用いた.しかしこのモデルでは圧力波が伝搬した血管系全体の平均的な弾性しか算出できない.そこで本研究では,局所的な血管弾性と平均弾性の比較検討を試みた.自作の粘弾性チューブを用いて,その平均的な弾性と局所的な弾性を推定した.また,引張試験より得られたチューブ材料の弾性率とも比較し検討したので報告する.
著者
佐藤 瞭平 中野 秀洋 宮内 新
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.414, pp.7-12, 2015-01-26

本稿では,無線センサネットワークにおける効率的なフラッディング手法について考える.我々が過去に提案しているカオスニューラルネットワークを用いた手法を基として,個々の無線センサノードのバッテリー残量を考慮した手法の改良を行う.数値実験を行い,提案手法の有効性を確認する.
著者
小川 正幹 ユルム マルコ 米澤 拓郎 中澤 仁 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.38, pp.199-206, 2013-05-16

近年,ディスプレイの低価格化や,デジタルサイネージをはじめとする電子コンテンツへの関心の増加により,公共ディスプレイが普及して来た.それにともない,ユーザからの入力によってニーズに応じた情報を提供するインタラクティブな公共ディスプレイも登場して来た.現在インタラクティブな公共ディスプレイの持つ課題の一つとして,ディスプレイがユーザに対して有益である事を,ユーザへ伝える事が難しいという点が挙げられる.この間題を解決する事により,インタラクティブな公共ディスプレイへの関心や,利用頻度の向上が達成されると考えられる.本稿では,時間と場所を限定することでユーザに特別感を与える公共ディスプレイとのインタラクションモデルを提案する.その一例として,その時その場所にいた人々だけに配布され,かつその人だけが利用可能なクーポン配信アプリケーションを構築し評価実験を行い,本研究で提案したインタラクションモデルの有用性を示した.
著者
福武 久史 許 亮 高木 智彦 八重樫 理人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.420, pp.25-30, 2015-01-26

本稿では,ユーザの利用確率に加え,合計利用時間(秒),平均利用時間(秒),利用回数(回)をマッピングした新たな運用プロファイルを提案する.さらに,状態の組み合わせテストのための運用プロファイル用いたテストスイート生成手法を例題システムを用いて述べるとともに,実運用システムへの適応例から考察する.