著者
佐藤 究 山下 圏 小嶋 和徳 小笠原 直人 布川 博士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.277, pp.27-32, 2014-10-24

近年,大学の情報・工学系学部においては,プログラミング演習が必須となっており,演習課題ではプログラムソースの提出が一般的である.しかし課題内容が高度になると,一つの課題に対してディレクトリ構造に依存した複数のソース,データ,ドキュメントのファイルを提出する必要がある.また,採点者にとってはこれらの提出物を実行し採点,評価を行う必要があり,それを実行可能状態にするだけで大きな手間となる。さらに本学部においては課題が合格するまでの再提出を学生に課しているため,このバージョン管理も大きな手間である.本稿では,これらを解決するための,分散型バージョン管理システムであるMercurialと統合開発環境であるeclipseをベースとしたプログラミング演習課題レポート管理支援システムの構築と,これらのベースとなるシステムの機能を有効に利用した課題管理について述べる.
著者
田村 慶信 斉下 純也 山本 詩織 山田 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.44, pp.43-48, 2013-05-17

近年,低コスト・短納期・標準化といった観点から,AndroidやBusyBoxに代表される組込みオープンソースソフトウェアが積極的に採用されている.オープンソースソフトウェアは,世界中の誰もが開発に参加でき,ソースコードが公開され,誰でも自由に改変可能なソフトウェアであることから,急激に普及が広まっており,最近では,組込み機器に対してもAndroidやBusyBoxに代表される組込みオープンソースソフトウェアが積極的に採用されつつある.本論文では,iOSのApp StoreやAndroidのGoogle Playのようなインストーラの振る舞いを考慮したハザードレートモデルに基づく信頼性評価法を提案する.さらに,提案モデルに基づく信頼性評価ツールをAIRアプリケーションとして開発し,実際のオープンソースソフトウェアのソフトウェア故障発生時間間隔データに対する信頼性評価例を示す.
著者
折橋 翔太 高田 涼生 松尾 康孝 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.459, pp.131-136, 2015-02-23

本稿では,8K動画におけるH.265/HEVCの符号化方式制御の手法を提案する.8K動画では,その解像度の高さに伴い,動き量が大きなものとなる.このような動画に対しては,画面間予測における動き探索の探索範囲を拡大する必要があるが,動き探索は計算コストが大きいため,必要以上の探索範囲の設定は望ましくない.そこで本手法では,外部処理によって動画の動き量を推定し,推定された動き量に合わせて探索範囲を設定することによって,高効率な符号化を行う.ここで,探索範囲を拡大する場合には,HMの動きベクトル内挿機能を活用して,GOP間隔毎の探索範囲の拡大を行う.また,動きがランダムな動画に対しては,画面内予測のみで符号化することにより,低負荷な符号化を行う.
著者
高橋 春菜 守屋 雅隆 徳山 貴斗 島田 宏 水柿 義直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.401, pp.13-18, 2014-01-23

現在の直流電圧標準において,零バイアス電流軸を横切るシャピロ・ステップ(ゼロ・クロッシング・シャピロ・ステップ)は既に利用されており,電圧標準だけではなく高精度D/A変換器への応用も期待されている.我々は,ゼロ・クロッシング・シャピロ・ステップの生成方法として非対称2接合SQUIDを用いた方法を研究してきた.非対称2接合SQUIDによって得られる非対称な臨界電流-印加磁場特性を利用した方法である.そこで本報告では,非対称2接合SQUIDの代わりに,長いジョセフソン接合を用いて非対称な臨界電流-印加磁場特性を実現させ,それによってゼロ・クロッシング・シャピロ・ステップを生成する.産総研Nb STP2プロセスにより試作したNb接合と,バイクリスタルSrTiO_3基板上に作製したYBa_2Cu_3O_<7-δ>粒界ジョセフソン接合を用いて動作検証を行い,シミュレーション結果との比較を行った.
著者
梶山 征央 児玉 賢史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.299, pp.57-60, 2013-11-19

一般的なARは画面上に2次元で投映されるため,距離感をつかむのが難しいことがある.そこで本提案手法では距離感を容易に得るために,一般的に利用されている3Dグラスを通して立体視を利用し,更にウェブカメラから手の位置を読み取ることでユーザインタフェースとして自分の手を使用する,というタンジブルの要素を取り込んだ.