著者
越井 剛 大崎 佑紀 高木 真一 小舘 亮之 富永 英義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.632, pp.53-58, 2003-01-28

本橋では,高精細ディジタル画像人力のためのビデオモザイク方式の実現を目標とし,ズームとスキャニング撮影によるモザイク化方式を提案する.これによって,ユーザは被写体全体を高精細を生成,もしくは興味領域のみの部分的な高精細化した画像を生成することを可能とする.被写体全体を含む画像を基準画像として用い,撮影位置・撮影カバー面積情報を用いた各フレームの低解像度変換処理により,各フレームと基準画像との解像度の相違による処理の破綻の回避,被写体全体を含む画像との差分パラメータを推定することにより累積誤差の低減を実現する手法について検討する.
著者
澤田 圭一 姜 錫 坂本 雄児
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.489, pp.7-11, 2008-02-12

近年,インターネット配信や有料放送などの有料映像配信が盛んになってきている.しかし無料配信ほどの利用者を獲得するには至っておらず,違法コピーなどによる著作権侵害の問題も抱えている.そこで利用者獲得と著作権保護を同時に行うことを目的に,概要を認識できる程度に品質を劣化させたスクランブル動画を,サンプル映像として用いる手法が提案されている.しかし従来手法では,サンプルとなるスクランブル動画の画質を制御するために,パラメタを対話的に調節する必要がある.そこで本稿では,スクランブル度合いを目標PSNRという統一的な指標から算出し,スクランブル動画の画質を制御する手法を提案する.さらにそのスクランブル度合いに対して補正を施すことにより,視覚特性を考慮した画質制御を可能とした.
著者
佐藤 勝善 飯草 恭一 原田 博司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.425, pp.133-138, 2009-01-28

ITSは渋滞や事故の低減など多くの役割を期待されている.ITSにおいて,車両間通信・路車間通信は大きな役割を果たすが,車両間通信は特に安全運転支援への適用が期待されている.その応用例の一つとして交差点見通し外環境における衝突防止が挙げられるが,このような用途のため比較的周波数が低く回折による回り込みが期待できる720MHz帯がITS用に割り当てることとなった.この周波数帯における車両間電波伝搬特性は現在必ずしも十分に明らかではなく,信頼性の高いシステムを開発するためにはその特性を知ることは重要である.本稿では擬似的交差点構造を用いた720MHz帯における車両間電波伝搬特性について測定を行ったのでその報告する.
著者
ゲイツ ジョン 長谷山 美紀 北島 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.512, pp.73-78, 1999-12-16

この論文は高精度に実時間で多角形を抽出と分類するアルゴリズムを示す。このアルゴリズムは複雑な入力画像から凸形、凹形両方の多角形を抽出することできる。このアルゴリズムは三角形を五つの種類に分類することできる。四辺形を六つの種類に分類することできる。アルゴリズムが450MHzのペンティアムIIプロセッサでたくさんの256×256の8ビットを実験した。その実験の平均のフレーム率は一秒で69フレーム以上である。このアルゴリズムの高精度を証明するために実験の結果を示す。
著者
滝嶋 康弘 米山 暁夫 宮地 悟史 柳原 広昌 中島 康之 和田 正裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.496, pp.37-42, 2001-12-06
被引用文献数
1

携帯電話に対するビデオ配信用コンテンツ制作システムの設計法を提案する.モバイルマルチメディアが注目される中, そのコンテンツ制作は従来のインターネット配信向け制作環境などとは異なる要求条件を有する。受信端末環境、伝送ネットワーク環境、制作環境における低レート伝送、素材時間短縮、補助情報・テロップ挿入、一素材多利用等の条件を考慮し、低レートAV符号化、高機能AV編集、軽量テロップフォーマット、高速フォーマット変換等の特徴を持つ制作システムを提案する。本設計に基づくソフトウエアシステムの開発に関しても報告する。
著者
竹内 義則 山村 毅 大西 昇 杉江 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.96, no.116, pp.117-122, 1996-06-21

本稿では,生体の視覚系を模倣するビジュアルトラッキングシステムを提案する.視覚処理過程で得られる様々な特徴の中で,動きの特徴に着目する.人間が移動する物体を追跡するときの眼球運動は,位置情報によるsaccade運動,速度情報によるpursuit運動の2種類がある.この眼球運動のふるまいを模倣したトラッキングアルゴリズムを提案する.開発したシステムは,カメラ,画像処理装置,パンチルトステージ,モータ駆動装置からなる.追従の速度や精度を向上するため,最大回転速度50[deg/s],精度0.002[deg]のパン・チルトステージを開発した.提案したトラッキングアルゴリズムを画像処理装置に実現し,移動物体を33[ms]以内で検出することが可能となった.実験結果により,移動物体(歩いている人間)を実時間で追跡することができることを示した.
著者
坂元 光輝 土居原 健 小杉 幸夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.501, pp.115-120, 2000-12-07

都市空間3次元モデルを構築する際の初期データ構築では, 上空からステレオ撮影された画像を使用して, 専門のオペレータによる図化と呼ばれる工程によって, 地物の形状と空間位置の取得が行われる.本研究は, 都市域を対象とした航空写真による人工地物の形状と位置の自動抽出を行う上での基礎となるステレオマッチング処理の高精度化を目的とする.前半では, カメラパラメータの高精度な自動推定手法について概説する.後半では, 投影変換後の画像のマッチングにおけるエポポーラ線間整合の問題について論じ, エッジ線による初期対応付けの有効性について述べる.また, 航空写真によるエッジ線の抽出およびマッチング手法について提案し, その処理結果を示す.
著者
圓山 憲一 久保 守 米田 祐介 田村 匡宏 村本 健一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.156, pp.5-10, 2006-07-07

雪片の衝突成長による成長メカニズムの解明には,雪片の形状や落下運動についての定量的な解析が必要である.複数台のビデオカメラを用いて,鉛直,水平の2方向から雪片の降雪運動を連続的に撮影し,得られた2次元映像を画像処理して,雪片の形状と落下パターンの解析及び分類を行った.また,雪片の大きさ,形状,落下パターンについて,相互の相関関係を調べた.
著者
宮原 伸二 藤田 悦郎 安部 伸治 林 泰仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.631, pp.81-86, 2003-01-27

ネットワーク上の大量の情報コンテンツに対して,マップ散策型のインタフェースを用いて関連発見的々情報提供を可能とするコンテンツガイドシステム「AssociaGuidelを提案する.AssociaGuidoによって電子地図をメタファとする操作感覚で,直感的にコンテンツの探索が可能となる.本研究では,ネットワーク上の大量のストリーミング映像コンテンツのガイドを実現するブロードバンドコンテンツガイドシステムとしてAssociaGuideを提案する. AssociaGuideの画面七ではブロードバンドコンテンツは,各ジャンルごとに宇宙空間の星雲のように表現され,所望のジャンルにズームインするとサムネイルとして表示される.サムネイルをクリックすることによりプレビュー映像が提示され,映像の世界ですばやく番組の概要を掴むことが可能である.さらに本視聴を指定するとプレイヤーが立ち上がりストリーミングコンテンツを閲覧することができる.このようにAssociaGuideでは,マップ散策空間上で映像サーフィンを楽しむ様々な機能が提供されている.
著者
松本 一則 内藤 正樹 帆足 啓一郎 呉 剣明 滝嶋 康弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.425, pp.59-63, 2009-01-28
参考文献数
3
被引用文献数
1

Microsoft Wordによる電子情報通信学会技術研究報告形式のテンプレートファイルです.
著者
竹久 達也 廣友 雅徳 伊沢 亮一 森井 昌克 中尾 康二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.206, pp.119-124, 2009-09-17
参考文献数
9

近年,インターネット上での各種サイバー攻撃の数が増加しており,サービス提供者および利用者にとって大きな脅威となっている.インターネット上でリモートアクセスVPNサービスを提供する場合,サービス提供サーバはDoS攻撃を初めとするサイバー攻撃に晒されることになる.このような攻撃への対策としてサービス提供サーバの着信ポート番号を特定不能にすることが有効である.筆者らはサービスの着信ポート番号を動的に変更するリモートVPNについて検討し具体的な実装方式を提案した.本稿では筆者らが提案したポートランダマイズドVPN方式の性能を評価することにより有効性および実現可能性を示す.
著者
王 富会 松島 祐輔 井上 光平 浦浜 喜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.485, pp.65-70, 2009-03-09

入力画像を竹ヒゴで編み込んだような画像を生成するノンフォトリアリスティックレンダリング法が最近提案されている.この手法では竹編みを表側から見ることだけしか考慮されていないが,本論文では裏側も見る場合を考える.片面だけの竹編み法では,裏面は表側の画像の濃淡と左右を反転した画像になるが,ここでは裏返しても表と同じ画像が見えるリバーシブル竹編みの生成法を提案する.リバーシブルであるということは,表側と裏側とに別々の画像を編み込めることを意味する.本提案法では白と黒の2色の竹ヒゴを用い,表側と裏側の色の4通りの組み合わせの竹ヒゴを並べて,3値や4値などに量子化した2枚のモノクロ入力画像をそれぞれ表側と裏側とに編み込む.
著者
味八木 崇 山崎 俊彦 相澤 清晴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.129, pp.49-53, 2007-07-02

広域分散カメラシステム上で動作する人物追跡のためのセンサーフュージョン手法として,既存の映像によるパーティクルフィルタでの追跡と無線LANアクセスポイントからの電波信号強度を利用した位置推定手法とを統合する方式を提案する.推定位置情報をパーティクルの尤度評価に取り入れることで,重複しないカメラ撮影エリア間でも追跡が可能であることを屋外環境での実験から確認した.
著者
Tancharoen Datchakorn Puangpakisiri Waythit Yamasaki Toshihiko Aizawa Kiyoharu
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.448, pp.123-128, 2007-01-02

In this paper, we propose an integration of our life log system and MyLifeBits project to achieve continuous and discrete recording and retrieval of personal experiences. MyLifeBits project is one of the successful researches which concerned about desktop computer activities as a discrete digital memory. Our life log system has been developed to record and retrieve personal experiences as continuous wearable video. In order to achieve an idealistic Memex vision, we have been developing a life log platform aiming at capture and analysis of continuous video using a wearable computer and wearable sensors. In addition, SenseCam, a passive capture camera is also used to capture still images at a good time to represent some parts of experiences. In this paper, we present the life log platform to efficiently record and retrieve personal experiences from personal media in our life time including life log video, SenseCam images and various digital media in daily life. Life log system and SenseCam in conjunction with wearable sensors are applied to support each other for media experience retrieval. The system integration of our life log system and MyLifeBits project gains the advantages of life log platform for recording and retrieval of personal media.
著者
日高 哲雄 大浦 啓一郎 森田 哲之 倉 恒子 田中 明通 加藤 泰久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.244, pp.29-34, 2006-09-08

PC操作履歴は、過去に閲覧したことのあるデータを検索する際に、非常に有効な情報源となりうる。しかし、PC換作イベントをすべて保存する場合、プライバシーの問題など課題が多数存在する。そこで、本報告では、PC操作履歴蓄積に対する要求条件について検討し、その要求条件に基づき開発したシステムMemoryArchiverについて紹介する。さらに、その一機能である記憶忘却機能に関する評価実験結果について報告する。
著者
片瀬 泰幸 三輪 昌也 半田 志郎 大下 眞二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.512, pp.37-42, 1999-12-16

ディジタル無線通信において,効率のよい電力増幅を考えた場合,増幅器の非線形領域までも利用することになる.その時,AM-AM,AM-PM歪みにより符号誤り率は劣化する.本稿では,振幅位相変調方式について,非線形増幅器が用いられた場合のスペクトルの拡大,符号間干渉,符号誤り率について考察している.白色ガウス雑音通信路およびフェージング通信路に対して,多シンボル遅延検波および同期検波が用いられた場合のスターQAMの符号誤り率を検討し,多シンボル遅延検波の方が,同期検波よりも良好な誤り率特性が得られることを確認した.
著者
高屋 峰輝 滝口 弘輝 前田 純治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.425, pp.233-238, 2009-01-28
被引用文献数
1

人間の視覚プロセスの初期段階において,知覚的に顕著な物体に優先的に注視する性質があることがわかっている.この視覚プロセスをコンピュータで再現しようと多くの研究が行われている.本研究では,人間の視覚プロセスの初期段階に基づいた注視モデルにより,静止画像中の知覚的に顕著な物体を自動検出する手法を提案する.更に,注視モデルの特徴抽出を人検出に最適化し,パターン認識手法の非線形サポートベクトルマシンを用いることで,提案手法の人検出への適応を試みる.この研究は,監視映像からの不審者の発見,車両と歩行者の接触事故防止などに応用可能と考えられる.
著者
池田 聖 岡部 孝弘 佐藤 智和 阪野 貴彦 向川 康博 山崎 俊太郎 佐藤 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.538, pp.415-424, 2008-03-03

2007年10月16日〜19日にブラジルリオデジャネイロで開催されたコンピュータビジョンに関する国際会議ICCV2007の概要を報告する.
著者
宮森 恒
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.205, pp.35-40, 2003-07-17
被引用文献数
1

本稿では,映像中のストーリー全体の流れと個々の顕著なイベントに基づき,オリジナル映像の意味内容を表現したナレーション付きダイジェストを,利用者の嗜好に応じて適応的に自動生成する手法を提案する.応用例としてテニスのダイジェスト生成システムを実装した.本手法では,着目選手・内容構成・要約時間という3つの利用者パラメータの人力によって,自動生成されるダイジェストの内容が変化する.今回,同様のパラメータが与えられた場合に作成されるべきダイジェストの正解データを,スポーツなどの番組制作経験者に作成してもらい,これと提案手法の比較することで提案法の有効性について考察した.
著者
郭 素梅 小黒 久史 佐藤 美恵 春日 正男 阿山 みよし
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.40, pp.47-50, 2007-05-11
被引用文献数
2

大型スクリーンを備えた映像シアターから携帯端末まで,様々な大きさのデバイスで映像コンテンツを鑑賞する機会が増えてきた.鑑賞者に高い満足度を与えるには,鑑賞デバイスの大きさや周囲の環境などに応じ,感性的効果を考慮した映像コンテンツ作成手法が必要であると考えられる.映像コンテンツが鑑賞者にもたらす感性的効果の評価手段として,反対評価語を両極に置く両極尺度を用いたSD(Semantic Differential)法がよく知られているが,対極評価語を使わない単極評価法も用いられている.本文では,映像コンテンツ鑑賞条件の代表的なパラメータである画面サイズと,色演出やカメラワーク演出を変えて感性評価実験を行う.評価法による差異を検討するため,両極評価法と単極評価法の両方式を併用し,その相違や関係,更にそれぞれの特徴を明らかにする.