著者
苗村 健 柳澤 健之 金子 正秀 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.503, pp.49-56, 1996-02-01
被引用文献数
36

2次元画像符号化技術の標準化が進んだ今日、さらに高度な臨場感の実現へ向け、3次元画像通信の研究に寄せられる期待は大きい。将来の3次元画像通信では、様々な表示方式に対応できる中立的な手法による3次元画像の記述が必要である。本稿では、光線情報に着目した3次元画像の中立的記述法として提案されている光線空間の概念に基づき、その効率的記述法について検討する。まず、光線の伝搬に伴う変化がないと仮定することによって、5次元光線空間を4次元に射影して伝送することが可能であることを示す。そして、具体的な射影方法として、平面記録、円筒言己録、球面記録の3通りの方法を定式化し、それぞれの比較を行なう。
著者
嵯峨田 淳 如澤 裕尚
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.367, pp.69-76, 1995-11-17
被引用文献数
3

領域形状予測に基づく動ベクトル内挿を提案する。本方式は符号化対象画像の領域形状情報を元に、内挿する領域の線形内捕手法を適応的に切替えることで動領域境界を跨いでの動ベクトル内挿を抑止する。符号化対象画像の領域形状情報は局部復号画像の領域形状情報と動きベクトルより予測されるので、複合器側に領域形状情報を伝送する必要はない。また内挿する領域毎に提案手法と平行移動補償を切替えることで、領域形状抽出が不十分な場合でも符号化が破綻することはない。本手法により、とくに動領域境界での予測精度が改善し、予測誤差を大幅に削減できる。さらに、提案方式をMPEG-1に組み込んだ結果、復号画像のSN比は従来法に比べ1.7dB前後向上する。
著者
花井 久美江 今井 順一 金子 正秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.608, pp.59-64, 2007-03-12
参考文献数
5
被引用文献数
1

人が2人で廊下を移動する際,横に並んだ「並走」の形態で移動する.しかし前方に障害物があり廊下の幅が狭まっている状況では,相手と衝突せずにスムーズに進めるよう,「並走」から縦に並ぶ「縦走」の形態に自然に切り替える.本論文では,廊下でロボットがユーザと並走して移動する際に,人間同士の場合と同様に前方の障害物に応じてロボットに並走から縦走変切替えを自律的に行わせる方法について検討した.まず,ロボットはユーザがいつ障害物を回避しようとするかなどについて画像から得たデータをもとに判断する.そして,それをもとに,自分が先に行くのか,ユーザに先を譲るのか等の動作モードの切替え判断を行う.ロボットの実機による動作実験を行い,提案手法の有効性を確認した.
著者
柘植 康彦 大西 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.575, pp.1-6, 1999-02-02
参考文献数
10
被引用文献数
1

音源が何であるかを識別することは, 聴覚によるシーン解析の基本であり, 次に何をするかを決定する上で大変重要である. しかし, 聴覚障害者は音源識別が困難なため, 何か音がした時すぐさま回りの状況の変化に対処することができない. 特に, もしそれが踏切の音や非常ベルの音といった警告音の場合には命に関わる問題となる. そこで本研究では, 多変量解析の手法を用いて, 環境音の中から警告音を識別するシステムの研究開発を行なった. 本システムでは、全部で5種類(車のクラクション, 踏切, 非常ベル, 電車の警笛, サイレン)の警告音を識別でき,CDと実音からの音源での識別実験を行ない, 平均99%の識別率を得た.
著者
小林 尊志 野田 雅文 出口 大輔 高橋 友和 井手 一郎 村瀬 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.456, pp.165-169, 2011-02-28
参考文献数
6

近年,Twitterに代表されるWebサービスの登場により,多くの人々が放送映像を視聴しながらリアルタイムに意見や感想を投稿するようになった.本報告では,Twitterを利用することで視聴者の意見を大量に自動で収集し,視聴者視点による要約映像の生成する手法を提案する.提案手法では,まず,視聴しながらリアルタイムに投稿されたTwitterの"実況書き込み"から,投稿者が応援するチームに関する属性を判別する.そして,同一チームを応援する視聴者の実況書き込みの状況から,視聴者の意見を反映した要約映像を自動で生成する.実験では,Twitterにおけるプロ野球の試合に関する実況書き込みを利用して中継映像の要約映像を生成し,提案手法の有効性を確認した.
著者
小野 正虎 柏木 温子 松田 一朗 伊東 晋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.151, pp.25-30, 2002-06-20
参考文献数
5

多視点画像から物体の3次元形状を獲得する手法として視体積交差法が知られている.一般にこの手法を動きを有する物体に適用する際は,複数のカメラによって多視点画像を同時に取得する必要があり,各カメラのキャリブレーションや同期に要するコストが問題となる.そこで本稿では,単一のカメラと複数色光源を利用して視体積交差法と同様な原理を実現する手法を提案する.まず,基準となる物体の影を計測し,光源の位置とカメラパラメータを推定する.次に測定対象に色の異なる光源を同時に照射した際の床面の影を撮影し,各光源に対応する影を画像上の色の違いに基づいて分離する.これらの影と光源を結ぶ錐体を考え,その共通部分を抽出することで物体の3次元形状を求めることが可能となる.
著者
深瀬 政秋 江川 隆輔 佐藤 友暁 伊東 俊輔 中村 維男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.388, pp.1-8, 2001-10-19
参考文献数
28

ワードに対する同期の取り方が現在主流のパイプラインとは全く異なるウェーブパイプラインは、高周波化、省スペース化、省電力化などの特徴を示すことが期待され、プロセッサの高性能化の有力な手段として研究開発が行われつつある。しかし、従来方式のパイプラインの設計手法とチューニング手法は今なお精力的に開発されていることと比べると、ウェーブパイプラインの本格的な研究はまだ端緒についたばかりなので、その評価は定まっていない。そこで本研究では、ウェーブパイプライン化された各種回路の性能評価を、論理合成、FPGAによるプロトタイプ、スタンダードセルチップの各段階で行う。従来方式のパイプラインを比較対象とし、クロック数、ゲート数、実行速度を評価指数とする。0.5μm CMOSテクノロジィの場合、ウェーブパイプライン化スカラプロセッシングユニットのゲート数は10%少ない。また、これを搭載するプロセッサは、同等レベルのテクノロジィで製造されたSUN UltraSPARC及びDEC Alpha 21164の3.3倍ないし5倍のクロック周波数で動作し、標準的なテストプログラムの実行時間を31%ないし66%短縮する。いずれの観点からも、ウェーブパイプラインの優位性が明らかとなる。
著者
Nishihara Isao Nakano Shizuo
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.373, pp.193-196, 2009-01-05

There is strong demand to create wearable PC systems that can support the user outdoors. When we are outdoors, our movement makes it impossible to use traditional input devices such as keyboards and mice. We propose a hand gesture interface based on image processing to operate wearable PCs. The semi-transparent PC screen is displayed on the head mount display(HMD), and the user makes hand gestures to select icons on the screen. The user's hand is extracted from the images captured by a color camera mounted above the HMD. Since skin color can vary widely due to outdoor lighting effects, a key problem is accurately discrimination the hand from the background. The proposed method does not assume any fixed skin color space. First, the image is divided into blocks and blocks with similar average color are linked. Contiguous regions are then subjected to hand recognition. Blocks on the edges of the hand region are subdivided for more accurate finger discrimination. A change in hand shape is recognized as hand movement. Our current input interface associates a hand grasp with a mouse click. Tests on a prototype system confirm that the proposed method recognizes hand gestures accurately at high speed. We intend to develop a wider range of recognizable gestures.
著者
木島 功介 村上 伸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.367, pp.9-16, 1995-11-17
被引用文献数
6

ヒューマンインタフェースの立場から見た機械へのより良い情報入力の方法として,人間の自然な振る舞いを機械が認識し,情報入力を行うことが考えられる.この1つの方法として,手形状を用いて情報入力を行うことが考えられるが,この場合非接触による手法が望ましい.本稿では画像処理技術を用いて非接触により手形状認識する方法について述べる.本手法では2台のカメラを用い手の特徴点を3次元的に抽出しモデルを用いたマッチングにより形状認識を行う.これにより入力姿勢の制限を少なくし,認識精度の向上が計れると思われる.
著者
椎名 毅
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.45, pp.59-63, 2008-05-15

組織弾性は、病変などによる組織性状の変化を硬さの観点から術者が直感的に捉えることのできる特徴量であり、診断に有益な情報を与える.このため、組織に対して与えられる静的な圧縮や低周波振動、あるいは放射圧など、様々な負荷に対する組織の力学的応答を計測することによって組織の弾性情報を得、それを映像化する組織弾性イメージング技術の開発が進められている.術者が触診的に実時間で診断を行うためには、超音波プローブを用いて静的な圧縮を与えるフリーハンド手技が適しており、そのような観点に基づいて著者らは、高精度かつ高速処理が可能で、安定した組織弾性像が得られる複合自己相関法を開発し、乳癌組織計測を通じてその有用性を確認してきた。さらに企業との共同研究により、実用機を開発した。本稿では、主にこれらの原理と適用例について示し、組織弾性イメージングの有用性について論じる.
著者
関口 俊一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.456, pp.85-90, 2011-02-28

AVC/H.264に次ぐ新しい国際標準映像符号化方式を策定するプロジェクトHEVCの最新状況を報告する.HEVCはISOとITU-Tの共同作業として,2013年初頭の規格化完了を目指している.本稿ではHEVC標準の候補となっている技術の概要と活動状況について概説する.
著者
佐々木 剛 戎 達生 飯田 正博 垰田 嘉一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.431, pp.7-11, 2005-11-17

CGアニメーションを駆使したスタジオ番組制作が多くなり、演出手法も多様化している。3次元バーチャルシステムを使用した撮影・収録において、CGと照明効果を連動させることで実写映像とCG画像の合成における違和感を少なくすることや、照明灯体の照度・動き・色変化に対し、CGオブジェクトをリアルタイムで変化・追従させることは、テレビ制作だけでなく、新たな映像表現として期待できる。本報告では、照明コンソールから出力されたDMX512信号をもとに、照明の変化に対応してリアルタイムでCGを変化させるハイビジョン映像効果システムの開発について、番組での使用例を紹介すると共に、今後の展望・課題について述べる。
著者
松島 祐輔 井上 光平 浦浜 喜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.107, no.358, pp.17-22, 2007-11-22
被引用文献数
3

簡略化した入力画像を竹ヒゴで編み込んだような画像を生成するノンフォトリアリスティックレンダリング(NPR)技法を提案する.白と黒の2色,あるいは白,灰色,黒の3色の竹ヒゴを用いる.本NPRは,縦ヒゴと横ヒゴの色の配置と,竹ひごの編み方すなわち横と縦の竹ヒゴの各交差点でどちらの竹ヒゴを上に通すかとを決める問題となる.本論文では,この組合せ問題の近似解を求める簡単な解法を提案する.竹組みのラン長が短くなるような編み方を平滑化フィルタに基づく反復解法で求める.得られた2値あるいは3値のモザイク画像と,編み方の波板状の凹凸画像から,バンプマッピングや画像積により,竹編み風の画像を生成する.
著者
外山 託海 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.26, pp.145-150, 2010-05-06

一般にパターン認識において,学習データセットの内容は識別性能に大きく影響することが知られている.これまで一般物体認識の分野において用いられてきた多くのデータセットでは,1カテゴリあたりのサンプル数が幾分か少ない場合が多いため,データセットを拡張して内容を充実させることができれば認識性能をさらに上げることができると考えられる.これまでそのようなサンプル数を増やすための手法はいくつか提案されてはいるが,それらの手法で用いられるデータの数は数万程度であり,さらにデータを増やすことで認識性能はより向上すると考えられる.そこで我々はインターネットから数十万枚の画像を集め,それらの画像をフィルタリングしてデータセットに加え,データセットのサイズを大きくした場合とそのままの大きさの場合とで認識1生能を比べる.その際識別器を変えた上でも実験を行い,それぞれどのような影響を及ぼすかを解析する.
著者
谷沢 昭行 古藤 晋一郎 中條 健 菊池 義浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.644, pp.85-88, 2004-01-28
被引用文献数
2

H.264では,様々な予測ブロック形状や予測信号生成手段が用意されており,多数の符号化モードの中から,最適なモードを選択することで符号化効率の向上が得られている.しかし,Lagrangeの未定乗数法に基づいたレート-歪み最適化モード判定を用いると,符号化効率が大幅に向上する反面,演算量が膨大になるという問題がある.本稿では,階層的且つ適応的にモード数を削減することで,符号化効率の低下を抑えつつ高速に好適な符号化モードを決定する手法を提案する.
著者
井上 泰夫 石川 直人 中島 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.626, pp.67-72, 2002-01-22
参考文献数
6
被引用文献数
6

近年の交通量増加に伴い, 交通事故の多発が深刻な社会問題となっている.交通事故の要因の多くは運転者の不注意によるものである.そこで本研究では, 運転者の不注意による事故防止を目的とし, 動画像処理による道路標識の自動検出・認識の新たな手法を提案する.本研究では, 標識の特徴となる部分に注目し, 標識以外の情報を画像上から除去することによって, 精度の良い標識検出を実現した.また高精度な標識検出・認識を保ちつつ, 計算コストを抑えることによりソフトウェアベースでのリアルタイム処理を実現した.
著者
石川 智治 三井 実 大谷 社 宮原 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.37, pp.19-24, 2005-05-05

我々は, 人に深い感動を喚起させる情報:"高度感性情報"再生のための新・電気音響再生論に基づき高品質音響再生システム(Extra HI System M)の研究開発を行っている.そのシステムの再生音がスピーカ前3mまでの範囲において平面波の性質を持つことを実証した.このことはこれまでの通説: 球面波, とは全く異なる事実である.本報告では, 従来の代表的且つ, 標準的なモニタースピーカ: YAMAHA NS-1000Mにおける音伝搬(波面など)の特性を実測して明らかにした.次に, より忠実な波面を再生するように改造したところ, 7段階評価で+2以上の音質改善を得た.波面の忠実な再生は, 新・電気音響再生論の骨子であり, 新理論の正しさを実証した.
著者
北 健志 小沢 慎治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.582, pp.47-52, 1996-03-15
参考文献数
4
被引用文献数
4

スポーツ中継における自動編集の支援, また自動審判への応用の為の基礎研究として, 本報告では画像処理によるバレーボール中継の解析システムを報告する. コマーシャルを含んだテレビ中継画像を試合の行なわれているシーンとそうでないシーンに分割し, 前者を抽出してそれぞれのサーブの方向から, 全体の得点経過を推定する. また, そのシーン毎に単眼視カメラで撮像されたラリーから, ボールの奥行き, 高さ, コートの白線などの試合進行に関係のある要素を抽出する. そして, ボールとコートの相対関係を3次元的に再構成してボールのコートに対する移動軌跡を求める. 実験の結果, シーン抽出, ボールの移動軌跡共に良好な結果が得られ, 本システムの有効性を確認した.
著者
酒澤 茂之 浜田 高宏 松本 修一 坂口 裕直 高山 享
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.93, no.14, pp.57-64, 1993-04-23

現行のCDTV(Conventional Definition TV)と周波数帯域、受像機の互換性を保ちながら画質改善および画質向上をめざすEDTV2の放送方式が検討されている。CDTV互換を保つためにレターボックス形式となるEDTV2の素材を27MHz級トランスポンダあたり2チャネル伝送することを目標として、MUCCS45(45Mbps多重通信TV符号化システム)を改良し適用することとした。本稿では、CDTV用MUCCS45をEDTV2に適用した場合の問題点を分析し、レターボックス内の補強信号部と映像信号部とで量子化器の切替え、および補強信号と映像信号にまたがるブロックの量子化を見直すことで解決を図った。その結果、SNRで2.5[dB]、主観的にもかなりの画質改善が得られた。
著者
佐藤 大 杉浦 彰彦 米村 恵一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.537, pp.51-54, 2007-02-16

本研究は認知症の予防に対する作り笑いの可能性を探ることを目的としている.本稿では,作り笑いがストループ効果と顔表面温度に与える影響について述べる.はじめに実験で用いた作り笑いじゃんけんシステム,笑み筋体操およびストループ効果について述べる.実験ではストループ効果を指標として用いて,作り笑いじゃんけん評価実験を行い,認知症の予防に対する作り笑いの可能性を示した.次に笑み筋体操顔表面温度変化実験を行い,笑み筋体操によって顔の表面温度を上昇させることを示した.