著者
阿部 怜奈 秋本 高明
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.309, 2015

人位置計測システムを利用して外出しようとする高齢者などを検出し,介護者に通知することや,ロボットなどが話しかけたりするなどしておだやかに高齢者の外出を防止することができるようなシステムの研究について述べる.これまでの研究で,人位置計測システムで検出した部屋の中にいる人の位置を比較し,出入口付近にいれば警告文を出す機能を作成した.今後,ロボットなどを使った外出防止手段の機能について研究開発を進める予定である.
著者
高木 雄也 高見 佳生 篠原 正典 松田 正信 藤山 寛
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.501, 2012

炭素で構成されるアモルファス状の膜は,化学的・機械的に安定であり,低温で成膜可能であり,さらにこの膜の表面を修飾することにより,新たな性質を付加できることから,ますますその用途は拡大している。現在では,これまで以上に,原子レベルで制御して,成膜および表面処理を行う必要が生じている。これまでメタン(CH4)を原料として用いた場合の成膜過程や表面反応過程を調べてきた。今回,エチレン(C2H4)を原料として用いた場合,成膜速度の飛躍的な上昇や膜質の変化を確認することが出来た。また,成膜過程および膜表面での反応過程について,多重内部反射赤外吸収分光法を用いて詳細にしらべたので,報告する。
著者
永井 秀利 金井田 早紀 宮武 一志 中村 貞吾
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.84, 2012

我々は,声を出さずに話した内容(いわゆる口パク)を表面筋電信号に基づいて認識する研究(黙声認識)を行っている.自然な連続黙声は口唇形状を絶えず変化させつつ行われるため,信号強度のような単純な特徴で変化を追うのは困難である.そこで我々は,発声変化を追うための道具として,表面筋電信号のウェーブレット係数の重心推移法を提案し,重心推移の特徴を活用して変化位置の検出を試みた.しかし従来手法は,活動中に口唇形状維持のために生じる揺らぎやゆっくりとした変化に対して弱いという傾向があった.そこで本稿では,そうした変化による悪影響を抑制しつつ,黙声発声の推移を捉えるための新たな手法を提案する.
著者
永井 秀利 橋口 聖史 中村 貞吾
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.25-25, 2008

我々は声を出さずに発声した内容(いわゆる口パク)を口裂周辺の表面筋電信号に基づいて認識する研究を行っている.我々の従来の研究では,上唇から下唇までに配置した電極から得られる表面筋電信号を使用し,自然な口の動きでの黙声単母音の認識において87%程度の精度を得ている.利用者の利便性等を鑑みた場合,計測はできるだけ小さな領域でかつ少ない電極数で行えることが望ましいが,それは同時に計測できる信号の種類の減少や品質の低下をもたらす.そこで本稿では,認識精度の低下をできるだけ抑えつつ表面筋電位の計測を行う領域の縮小と装着する電極数の削減とを実現すべく試みた結果について報告する.
著者
三宅 芳博 大神 慶久 吉田 直樹 荒屋 真二
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.114, 2008

多くのWeb3Dコンテンツのビューアにはユーザの空間ナビゲーションを支援するために視点切り替え機能が付いている.それらの3Dビューアは,視点切り替え方式として,瞬間移動を行うテレポート方式だけでなく臨場感を与えるために視点アニメーション方式を提供している.しかし,このアニメーションの軌道や速度などは3Dビューアによって様々であり,どのようなアニメーションがユーザにとって快適であるのかという評価研究はほとんど行われてこなかった.そこで本稿では,代表的な視点アニメーションの基本的パラメータがユーザの快適性に与える影響を実験により評価検討を行った.
著者
井地口 朋也 兼本 大輔 ポカレル ラメシュ 吉富 邦明 金谷 晴一 吉田 啓二 石川 晶 深川 秀午 児玉 法行 多比良 明弘
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.580, 2012

現在、高度道路交通システム(ITS)では5.8GHzのISMバンドを用いた一方向、または双方向の無線通信技術であるDSRC(Dedicated Short Range Communications)が用いられている。今後のITSの提供するサービスとして、従来のETCに加えてVICSによる渋滞情報、所要時間、駐車場の位置等の情報提供、ガソリンスタンドや駐車場でのキャッシュレス決済、インターネットへの接続等が期待されている。<br>本研究では5.8GHz-DSRCの帯域を満たす平面型の円偏波アンテナを提案する。本アンテナでは、スロットアンテナの両側の接地導体から片側の接地導体のみを残し、他方の接地導体を取り除いたコプレーナ線路とアンテナに設けたスロットにより、直交する偏波を発生させることで円偏波アンテナを実現した。
著者
橋本 文人 三浦 元喜
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.20, 2013

近年、音声合成技術であるボーカロイドやドイツの電子音楽グループのクラフトワークなど、計算機が自動でライブを演出する機会が増えてきている。生身の人間による演出と比較すると、計算機が自動でライブを演出する場合は、リアルタイム性や一体感、持続性などに欠ける印象がある。本研究では、それらの要素を補えるような計算機によるライブの演出を楽しむための1つの手法として、コメント入力により音や映像への干渉を行う「Live Operator -In the Comments-」を提案する。
著者
吉村 仁志 門田 直也 赤峰 修一 大久保 利一
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.210-211, 2010

我々の研究室では,液体を使わない全固体によるEC素子の作製を目指している.全固体型EC素子では液漏れや発火の恐れがなく,素子の厚さを薄くすることが出来る.これに使われる透明電極をこれまではITO薄膜によって作製, 研究してきた.しかし,ITOに含まれるインジウムの生産量は世界的に限られていることや,それにともなう価格の高騰などの問題がある.そのためITO以外の材料でも透明電極の作製を目指している.新しく透明電極として使用するための素材として酸化亜鉛アルミニウム(AZO)に注目した.PLD法によってAZOの薄膜を作製,研究した.
著者
樋口 直哉 篠原 武 今村 安伸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.345, 2015

画像や音といった大量かつ多次元のマルチメディアデータを階層的空間索引構造であるR-treeを用いて,高速に近似検索するための次元縮小法Simple-Map(S-Map)の中心点探索法に関する研究を行う.S-Mapの中心点として良いとされる座標値のほとんどが空間の端に存在する.本論文では,最初から空間の端にあると考えられる外れ値をS-Mapの中心点として利用する方法を考える.外れ値を検出する方法として,高速外れ値検出法を用いる.高速外れ値検出法でデータベース内に存在する外れ値を取り出し,その外れ値を用いたS-Mapの中心点探索法を検証する.
著者
樋口 直哉 篠原 武 今村 安伸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.57, 2016

多次元データの近似検索のための縮小構造Sketchについて考察する.Sketchは基礎分割関数を用いて作成され,実空間での類似性をある程度保持するようにオブジェクトをバイナリ文字列で表したものである. 基礎分割関数はデータを均等に分割することで検索精度が良くなることが知られている.本論文では,基礎分割関数として中心点と半径を与えて分割する,ボールパーティション分割について考察する.ランダムに選んだオブジェクトをデータ中央値によって2値量子化した点を中心点とし,中心点と中央値座標との距離を半径とする手法を提案し,量子化を用いることの有効性を検証する.
著者
桧室 和馬 神屋 郁子 下川 俊彦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.551, 2015

近年、様々な場所で無線LANが普及してきている。同時に無線LANへの脅威として無線LANへのただ乗りや不正アクセスポイントが存在する。対策として、アクセスポイントの通信暗号化などがあるが、これらの機能では不十分である。その中でも特に、脅威発生の検知および検知後の対処方法が存在しないことである。 本研究の目的は、家庭内無線LANにおける「無線LANただ乗りおよび不正アクセスポイント」への対策である。本研究では脅威への検知手法・検知後の対策手法について提案する。検知手法としてホワイトリストを利用する。検知後は、ただ乗デバイスや不正アクセスポイントとの通信を遮断させることを考えている。
著者
田崎 潔志 藤田 毅 黒野 繁 松本 勝哉
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.406-408, 2010

Webコンテンツ管理システムWikiは誰でも自由に編集ができ、簡単な構文で整形されたWebページを作成できるため、グループ内の協調作業に有効である。我々はグループ内だけでなく、複数のグループ間でも強調作業が円滑かつ容易に行えるように階層型の役割機能と日時と場所によるアクセス制御機能を持つ独自のWikiグループ管理機能を開発した。我々はこの機能が研究室内及び研究室間で効果的であると考え、論文作成、タイムカード、活動状況記録などの研究室用の機能を追加した。また、各研究室を一つのグループとして複数の研究室のページを同一Wiki上に設置し、有用性を評価するための実験を行った。
著者
望月 大輔 大谷 誠 渡辺 健次
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.167-168, 2010

近年、パスワードを要求するウェブサイトの増加により、一度の認証処理によって複数のサーバ上のアプリケーションが利用可能になるシングルサインオンの需要が増えつつある。その中でもShibboleth認証によるシングルサインオンが増えてきている。しかし、既存のウェブメールシステムではShibboleth認証に対応できなかった。本システムは、Shibboleth認証により、シングルサインオンに対応するウェブメールシステムを開発した。
著者
外園 洋輝 湯ノ口 万友 塗木 淳夫
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.521-521, 2013

本研究では,バーチャル環境による新たな知見から運動制御の解明を目指している.そこで我々は,触覚デバイスとバーチャルリアリティを用い,運動に重要な情報である視覚と触覚の計測が可能なバーチャル環境による立体視把持運動システムを構築した.視覚の遅延が把持と重さの知覚へ及ぼす影響を調査した.視覚遅延把持運動実験から,視覚遅延が物体を重く感じさせる事が分かった.しかし,把持力,把持力の変化率に変化は見られなかった.これは,重さの知覚と把持運動は別々に制御されていることを示唆している.
著者
吉末 竜也 中村 一男 劉 暁龍 長谷川 真 徳永 和俊 御手洗 修 図子 秀樹 花田 和明 藤澤 彰英 出射 浩
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.1-2, 2011

核融合発電では、プラズマの位置・形状制御が重要である。九州大学のプラズマ実験装置QUESTで扱うプラズマは上下方向に引っ張られるため縦長となる。そのため、垂直方向にプラズマが不安定である。これを安定化するために、高速で応答する電源が必要となる。本研究では、逆電圧を考慮して、IGBTとフリーホイールダイオードを組み合わせたものを逆直列に繋ぎ、1つのスイッチとする。それらを合計6個用いて、3相‐単相変換を行うマトリクスコンバータとする。それを、FPGAと組み合わせて入力側力率を1にし、出力電圧を任意波形に変換する実験等を行う。高速・高効率で動作し、高調波の少ない電源をQUESTに適用するために検討していく予定である。
著者
井上 ひかる 鹿嶋 雅之 佐藤 公則 渡邊 睦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.499-499, 2014

近年、家や建物のドアは、一般的に物理的な鍵を用い、施錠、開錠を行っている。またドアの開閉時には、人間がドアノブを握り、操作するのが一般的である。本稿では、ドアノブをスマート化し、物理的な鍵の代替として、握掌画像を用いるものである。現在、入室管理として、暗証番号の入力を用いるシステムが存在するが、その行為自体、ドアの開閉とは無関係で、余分な行為となる。また、物理的な鍵を使用する場合、紛失すればその意味をなさなくなる。本稿では、人間が行う自然な行為=ドアノブへの把持行為の中で、開錠が可能となる握掌画像認証に基づいた個人認識システムを開発した。数名の実験で、握掌画像による個人識別の可能性を確かめた。
著者
井上 卓朗 鹿嶋 雅之 佐藤 公則 渡邊 睦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.548-548, 2014

近年,スポーツ界では公平な判定や試合分析のために,動画像が用いる競技も増加してきている.しかし,武道競技の自動判定システムは開発されておらず,審判の主観や死角での予測的な判定などにより誤判定が発生してしまう.本研究では,武道の中でも「空手」に注目し,競技者の攻撃が有効打であるかを,動画像処理により自動検出を行うことを目的とする.そこで,防具を着用した競技者に有効打となりうる基本的な動作を行ってもらい,その様子をビデオカメラで撮影し有効打の検出処理を行う.その結果,基本動作による有効打の検出を行うことができた.これにより,空手競技における主観性を除いた検出を行うことができることが示唆された.
著者
佐古 健太郎 藤尾 光彦
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.150-150, 2009

オプティカルフロー推定とは,時間的に連続した画像列から画像の速度場を求め,速度ベクトルから物体の運動を検出する手法であり,主にパターン理解,コンピュータビジョン,あるいは他の画像処理技術において利用されている.しかし,オプティカルフロー推定は画素の輝度値から移動物体の動きを推定するため,輝度変化の小さい動画像からは推定が困難であるという問題がある.本研究では,モルフォロジー演算の一つであるHit-Miss変換を用いて,移動物体を推定するオプティカルフロー推定手法を提案する.オプティカルフロー推定手法の一つであるブロックマッチング法と比較し,その性能を検証する.