著者
鈴木 陽也 秋山 和輝 梶原 智之 二宮 崇 武村 紀子 中島 悠太 長原 一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022)
巻号頁・発行日
pp.4D3GS604, 2022 (Released:2022-07-11)

感情分析とは,テキストから人間の感情強度を予測する自然言語処理タスクである.従来の感情分析モデルは,テキストの書き手の感情(主観感情)の推定性能が十分でないことが知られている.そこで本研究では,感情分析モデルの入力として書き手の性格情報を加え,主観感情の推定に特化させる.本研究で使用する書き手の性格情報は,テキストの書き手に対する性格診断の結果である.プルチックの基本8感情の強度推定に関する評価実験の結果,提案手法による主観感情の推定の性能改善を確認した.
著者
井川 朋樹 梶原 智之 二宮 崇
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022)
巻号頁・発行日
pp.2B5GS603, 2022 (Released:2022-07-11)

テキスト平易化とは,文の意味を保持しながら,難解な文を平易な文に変換する自然言語処理タスクである.テキスト平易化により,言語障害を持つ人,子ども,言語学習者などが恩恵を受けることができる.これらの読み手の能力には差があり,その能力に応じた難易度調整が必要であるため,難易度制御可能なテキスト平易化手法が提案されている.しかし,従来手法は単語レベルの難易度に基づいており,文レベルの難易度が考慮されていないという問題点がある.そこで本研究では,文の難易度推定モデルを用いた深層強化学習によるテキスト平易化を提案する.実験の結果,提案手法において,テキスト平易化の評価指標SARIが向上することを確認した.
著者
岩田 航季 鈴木 麗璽 有田 隆也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020)
巻号頁・発行日
pp.4C2GS1302, 2020 (Released:2020-06-19)

AIプレイヤーは,囲碁等の二人完全情報ゲームでは,プロの人間に勝つ段階に至っている一方,人狼等の多人数不完全情報コミュニケーションゲームでは未だ大きな課題である.我々は,AIプレイヤー作成を通じて人間の認知特性の理解を目的とし,連想カードゲームDixitを対象に研究を開始している.Dixitはすべて異なった絵柄のカードを用い,手番では選んだカードから連想される言葉を言う.他プレイヤーはそれに関連するカードを1枚出す.そして,手番以外のプレイヤーが投票するが正解者が0か全員だと手番プレイヤーは得点が得られないというゲームである.他プレイヤーの思考や連想が重要となる. 本研究ではGoogle Cloud Vision APIを用いた絵柄からのラベル抽出,MeCabとword2vecを用いたラベルと言葉間の類似度計算により,AIプレイヤーを実現した.AIプレイヤーを交えたゲームを行った結果,人間はAIの投票先の傾向を感じ取り,手番時にはAIには連想困難で,人間には連想しやすい言葉を積極的に用いる戦略を取ることが認められた.今後,AIプレイヤーの強化を通じて,人間の認知の特性を明らかにしていく.
著者
篠原 和子 平田 佐智子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回 (2015)
巻号頁・発行日
pp.2N4OS16a1, 2015 (Released:2018-07-30)

時間概念が空間的に表象される際の空間軸の写像構造については多くの先行研究がある.特に認知言語学の概念メタファー理論では,普遍的概念写像構造を探る方向で研究が進められてきたが,近年,書記体系や読みの経験など文化や状況による影響も指摘されている.本発表では,縦書き・横書き両方を併用する複雑な書記体系をもつ日本語の話者が,時間的順序列をどのように空間軸で表象するかについての実験研究を報告する.
著者
金丸 竣樹 横田 悠右 成瀬 康 矢入 郁子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.1D4J101, 2019 (Released:2019-06-01)

近年,脳科学の分野では、fMRI計測によって恐怖の交感神経活動に関する脳内ネットワークが明らかとなったと報告されている.しかし,日常的な状況下でのfMRI計測は困難である.日常的な状況下で脳波計を用いて簡易的かつリアルタイム性高く人の恐怖を検出できれば,客観的な恐怖の指標を用いてエンターテイメント分野での恐怖の制御,医療サービスなどでの恐怖の低減といった実応用が可能となる. 本稿では乾式の脳波計を用いて,VRホラーゲームを用いた実験とホラー映像を用いた実験の二つから,周波数解析を用いて恐怖時と非恐怖時の脳波データの特徴を周波数帯域毎に分析した.その結果,アルファ波の恐怖時と非恐怖時のパワースペクトル密度に有意な差が見られました.
著者
武田 龍 駒谷 和範 中島 圭祐 中野 幹生
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.IDS-B_1-9, 2022-05-01 (Released:2022-05-01)
参考文献数
24

Dialogue system development involves a variety of factors and requires multifaceted consideration, so design guidelines would be helpful. Although a neural-based approach can be used, it requires a vast amount of dialogue data and would take too much effort to collect them to develop a system for a specific and fixed-length dialogue. Furthermore, errors in automatic speech recognition and language understanding should be explicitly considered in the design because they are inevitable when the system talks with general users and would lower their impressions. We propose design guidelines for developing dialogue systems. Our systems developed with the aid of these guidelines took first place in two dialogue system competitions: the situation track of the second Dialogue System Live Competition and a pre-preliminary test of the Dialogue Robot Competition. Our proposed design guidelines are to (1) make the system take initiative, (2) avoid dialogue flows from relying too much on user utterances, and (3) include in system utterances that the system understands what the user said. We also show more details regarding the systems designed for each of the two competitions with examples, such as the dialogue examples in the two competitions and the scores of questionnaire by real users.
著者
福田 宏幸
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020)
巻号頁・発行日
pp.4K2GS302, 2020 (Released:2020-06-19)

広告やマーケティング活動において、世の中の流行(トレンド)をいち早くキャッチし、それを新たなビジネスに繋げることは不可欠になっている。一方で、世の中に多数の情報が溢れるにつれ、近年、流行の賞味期限は、日に日に短くなり、流行の移り変わりが激しくなっていると感じられる。本研究では、流行を反映していると考えられるTwitterのデータを活用し、生存時間分析等により流行の賞味期限を可視化する。
著者
藤澤 逸平 金井 良太
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.AGI-019, pp.03, 2021-11-26 (Released:2021-11-26)

本論文では、足し算を始めとする四則演算のような初等的算術が、汎用知能の実現に重要と考えられる外挿能力を測定するためのベンチマークとして有用であると議論する。足し算の理解とは、一桁同士の足し算のルールの記憶と適用、および繰り上がりルールの習得によって、任意の桁の足し算を実行できることであろう。足し算の代数的構造を明らかにするのに十分な少数のデータを訓練データとして用意し、多数桁の演算を要求するテストデータで精度を測定する。我々のベンチマークは、認識課題や強化学習で通常用いられるデータセットと比べて、データの生成、難易度調整や拡張、帰納バイアスの特定などにおいて利点がある。更に我々は、任意の桁に対して正しく計算できるシステムには、抽象化や既知の利用が要求されるのではないかと推察する。最後に、これらの洞察の下、外挿能力を持ったシステムの開発に関する今後の方向性を提案する。
著者
川久保 佐記 和泉 潔
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.AG-D-1-10, 2016-11-01 (Released:2016-11-02)
参考文献数
29

The effect of option markets on their underlying markets has been studied intensively since the first option market launched. Despite considerable efforts, including the development of theoretical and empirical approaches, we do not yet have conclusive evidence on this effect. We investigate the effect of option markets, especially that of dynamic hedging, on their underlying markets by using an artificial market. We propose a two-market model in which an option market and its underlying market interact. We confirmed that trading behaviors on expire date are not effect on its underlying market, but dynamic hedging, arbitrage trading changed volatility on the price of underlying asset under certain conditions.
著者
佐藤 健 西貝 吉晃
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.4E3OS7b05, 2019 (Released:2019-06-01)

本論文では、刑事訴訟のPROLEG(PROlog-based LEGal reasoning support system)による実装について検討する。PROLEGは民事訴訟を実装するために開発されてきたが、PROLEGの法表現自体は、原則・例外からなる法体系であれば一般的に応用可能である。刑法も同様に原則・例外からなる法体系であるので、PROLEGでの実装は基本的には可能と思われるが、民事訴訟と刑事訴訟には概念的な差異があるため、この論文はそのような差異についてPROLEGでどのように実装するかについて論じる。