著者
初田 慎弥 大野 真史 泉 知論 孟 林
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 41.27 映像表現&コンピュータグラフィックス (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.25-28, 2017 (Released:2021-08-25)
参考文献数
12

外来生物であるアライグマが国内で繁殖し,農作物や建造物などに被害を及ぼしている.我々は野外カメラ・監視カメラの高度化により,生態や分布の分析,迅速かつ的確な対応に貢献することを目指す.本稿では,監視カメラ等組込みシステム向けの害獣の自動検出手法を検討する.一般的な画像認識手法に倣い,特徴量抽出にはHOG (Histograms of Oriented Gradients) を用い,分類にはSVM (Support Vector Machine)またはNN (Neural Network)を用いる.併せて近年注目されている深層学習の一種であるCNN (Convolutional Neural Network) を用いた特徴量抽出・分類も試行する.飼育施設で撮影したアライグマおよびタヌキの画像を学習・テストデータとし,HOG+SVM では 89.8%, HOG+NN では 88.5%, CNN では94.5% の正答率を得た.PC上での評価では,実行時間はそれぞれ111ms, 0.681ms, 11.9ms であった.
著者
綾 美浩
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.31-34, 2004-01-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
9
被引用文献数
1
著者
高橋 応明 中川 幸彦 安部 實 菊池 章裕
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 21.60 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.25-30, 1997-10-21 (Released:2017-06-23)

In recent years, the office, hospital and so on are equipped with various electric and electronic devices. Electromagnetic waves that are radiated from these devices, reflect on the wall of the building or penetrate to the wall from outside, then they interfere to the other device. It's necessary to decrease the reflection and penetration by the concrete wall. In this paper, we analyzed the reflection and transmission characteristics of the corrugated surface wall by the FD-TD method. Its surface has asperity form that newly proposed. As a result, we obtained that the corrugated surface wall consumed a power of electromagnetic wave in the wall more than a plain wall. Then the corrugated surface wall can oppress reflection and transmission.
著者
宇田 紀之 神谷 淑貴 横井 茂樹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 34.25 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.159-164, 2010-06-29 (Released:2017-09-21)
参考文献数
9

グレアエフェクターは、コンピュータグラフィックスにおいて、光源の明るさを演出するツールである。光源の周辺の拡散光フレアと光源から筋状に伸びる光条を表現するストリークによって構成される。本研究は、輝度勾配を持ったストリークの加算が、フレアのグレア効果を強調するものであるかどうかについて研究した。フレア画像と、ストリーク付のグレア画像の比較実験の結果、ストリークの追加は、背景輝度が低い場合と、背景輝度が高い場合の両方で、グレア効果を増幅することが確認された。前者は、背景輝度と光源輝度の対比効果によるものである。後者は、フレアとストリークの接合部分で発現した「自家発光」の錯視現象が影響していると考えた。
著者
瀬谷 政樹 張 英夏 向井 信彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 40.11 映像表現&コンピュータグラフィックス (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.227-228, 2016-03-02 (Released:2017-09-22)

液体が物体と衝突した際の液体の挙動に関する研究は数多く存在するが,凹面状物体に落下した液体の挙動に関する研究はあまり報告されていない.そこで本稿では,凹面状の物体に落下した液体が形成する薄膜の表現手法について考案する.液体の挙動解析には,流体の解析に広く用いられている粒子法を用いる.粒子法の一つであるSPH (Smoothed Particle Hydrodynamics)法を用いて,流体の支配方程式であるナビエ・ストークスの方程式を解く.また,凹面状物体と液体粒子の距離に応じて,液体粒子は凹面状物体からの影響を受ける.さらに,凹面状物体に落下後,飛散する液体に対して空気抵抗,および表面張力などの外力を考慮することで,より現実に近い液体の落下および飛散を表現する.
著者
湯浅 嵩 新谷 幹夫 白石 路雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 40.11 映像表現&コンピュータグラフィックス (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.237-240, 2016-03-02 (Released:2017-09-22)

散乱媒質にレーザ光線のようなビームを照射すると、光線の軸に沿って徐々に幅が広がった光芒(shaft of light)が観察できる。確率的手法を用いれば、多重散乱による光芒が表現できるが、処理時間が多大である。一方、1次散乱近似を用いた高速処理では、多重散乱による光芒の拡がりが表現できないため、不自然な結果をもたらす。本研究では、narrow beam理論を用いることにより光芒の多重散乱を効率的に表現する手法を提案する。
著者
小池 中
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.J6-J11, 2016 (Released:2015-12-21)
参考文献数
3
被引用文献数
1

地震が発生した際に,揺れの大きい地点に設置されている情報カメラ(天気予報等で使用される定点カメラ)の映像をいち早く,必要な部分だけを切出して,放送用映像ファイルであるMXFに変換・出力するループ収録システムを開発した.本システムは,従来作業フローの多くを占めていた手動操作を自動処理し,実務者負担の大幅な改善に寄与している.本稿では,緊急地震速報の活用や,動きベクトルを応用した画像処理等,自動処理の方法を詳述しつつ,手動操作の方法と運用実績も併せて報告する.
著者
一ツ町 修三
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1009-1013, 1983-12-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
2
被引用文献数
2 2

回転シリンダーに映像用ヘッドと音声専用ヘッドを設け, 音声信号をFM信号に変換して記録する.映像信号と音声信号を重ねて記録するが, ヘッドのアジマス差を利用してそれぞれを分離再生することができるので, 映像は従来通りの機能を保ち, 音声は標準記録モード・長時間記録モード共に大幅な特性改善が可能である.AV時代に対応したVTRである.
著者
飯沼 一元 石黒 辰雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.10, pp.819-826, 1981-10-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
39

ファクシミリ市場が急速に拡大し, 日常業務の中にファクシミリが深く浸透してくるにつれ, 機能面に対しても従来の白黒2値の他に, 中間調の再現が要求されるようになってきた. 本文では, ファクシミリの技術動向をふまえて, 中間調ファクシミリの原理, 中間調表示方式, 符号化方式壱中心に解説する.
著者
高橋 一徳 橋詰 聖仁
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会冬季大会講演予稿集 映像情報メディア学会2016年冬季大会講演予稿集 (ISSN:13434357)
巻号頁・発行日
pp.23A-2, 2016 (Released:2020-01-23)

This paper describes development and practical use of a very small sized camera which can be attached to sports referee and capture “the referee's eye” for live broadcasting. The camera has HD-SDI(1080/59.94i) output at light weight (40g),very small size (45x26x26mm) and has been in practical use for live sports broadcast from 2015.By this development, the viewers came to be able to enjoy a reality picture of the referee's glance.

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著者
遠藤 幸男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.471-475, 1966-07-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
51
著者
小西 陽平 橋本 直己 中嶋 正之
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 25.32 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.21-26, 2001-04-27 (Released:2017-06-23)

本研究では, CAVEのようなユーザの視点移動に関する自由度の高い没入型ディスプレイを想定し, 観察者がスクリーンを斜めから見る際の奥行き知覚誤差について計測実験を行い, 没入型仮想空間における奥行き知覚特性の分析を行った.その結果, 奥行き知覚誤差には人間の視覚構造やその特性から決まる傾向が存在することを明らかにした.更に, その奥行き知覚特性の分析に基づき, 奥行き知覚誤差を補正する方法を検討した結果, 本研究で提案する補正方法を用いることで, 没入型仮想空間における奥行き知覚誤差を軽減することができた.また, 計測データの存在していない観察点における奥行き知覚誤差を推定することにより, 予め奥行き知覚誤差を補正した没入型仮想空間を構築することができた.