著者
金子 知世 三輪 南海 齋藤 輝幸 久野 覚
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.161-164, 2018 (Released:2019-10-30)

本研究では、全館空調システムを実際に導入した住宅複数戸にて調査を行い、居住者の意識および全館空調システムの年間を通じた運転モードや設定温度などの運転状況について明らかにすることを目的としている。結論として、多くの居住者は全館空調システムに満足しており、省エネルギーよりも快適性を重視した運転を行い、24時間連続で冷暖房を運転していた。
著者
寄木 謙汰 秋元 孝之 猪亦 涼佑 千馬 誠弘 田村 富士雄 木下 亮佑 山品 太輝 太宰 龍太
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和2年度大会(オンライン)学術講演論文集 第9巻 エネルギー管理 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.173-176, 2020 (Released:2021-10-28)

図書館施設においてサーモスタットによる空調制御と赤外線アレイセンサーによる空調制御を比較する実験を行った。 赤外線アレイセンサーによる空調制御は、熱負荷の変動、特に熱負荷の増加に対して高い追従性を示した。 サーモスタットによる空調制御に比べ、赤外線アレイセンサーによる空調制御が快適な温熱環境の形成と省エネに貢献したと考えられる。
著者
野々瀬 恵司 長谷川 巌 関 悠平 塚本 俊之 松下 聡 苗村 元
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和2年度大会(オンライン)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.81-84, 2020 (Released:2021-10-28)

2011年から運用されたスーパーコンピュータ「京」は、2019年8月に運用を取りやめ、スーパーコンピュータ「富岳」が設置され、部分的に運用が開始された。それに伴い、消費電力及び冷却負荷が大幅に増大することとなった。本稿では、それに対応するための冷却設備の増強改修を行ったのでその概要を報告する。
著者
松島 潤治 大西 晴夫 西村 聡子 持田 徹
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.58, pp.153-162, 1995-06-25 (Released:2017-09-05)
参考文献数
22

温熱環境の快適性・省エネルギー性の向上を図るうえで,着衣の影響の評価は重要である.本研究では,着衣量の差による断熱性の違いが人体の部位別温熱特性に及ぼす影響の実測を行い,下記の結果を得た.着衣量の増加による皮膚温の上昇は,下たい(腿)部・足背部の末しょう(梢)部において顕著であり,人体から環境への顕熱(対流+放射)放熱量の減少は,胸部・腹部の大幹部において顕著であった.またこれらの結果を,代謝量を1metとして2-nodeモデルの理論値と比べたところ,全身の平均皮膚温・顕熱放熱量について,定性的には比較的良い一致を示したが,定量的には若干の差異が生じた.
著者
小柳 秀光 熊谷 智夫 田端 淳 小林 信郷 樋渡 潔 関根 賢太郎 砂賀 浩之 村田 圭介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.153-156, 2014

<p>構築したシステムについての特性を分析した前報(その2)に続き、本報(その3)では、最適なピークカット効果、光熱費削減効果が得られる制御を可能とする次世代型の制御システムであるスマートBEMSの負荷予測機能と運転計画機能について述べ、スマートBEMSによる熱源システムの最適運転により、どれくらいのピークカット効果、光熱費削減効果があるかについて、2013年度夏期と冬期に実施したDR実証試験の結果について報告する。</p>
著者
村田 圭介 熊谷 智夫 田端 淳 小柳 秀光 樋渡 潔 砂賀 浩之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.85-88, 2015

<p>スマートBEMS による熱源システムの最適運転により、どれくらいのピークカット効果、光熱費削減効果があるかについて、2013 年度夏期と冬期に実施したDR 実証試験の結果について報告した(その3)のPTR方式に対して、2014年度はCCP方式のDR実証結果について報じる。また、両方式での結果比較についても合わせて報じる。</p>
著者
藤崎 浩太 伊香賀 俊治
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.125-128, 2013

<p>東日本大震災以降に、計画停電や節電の回避という非常時利用の価値に対する関心が高まっていることを背景に、本研究では、計画停電および節電の回避のための追加支払意思額を調査することで、非常時利用の価値を評価した。さらに、追加支払意思額の変化を時系列分析することで、非常時利用の価値に対する意識の変化を評価した。その結果、時間が経過したことにより、計画停電回避に対する意識が低下していることがわかった。一方で、節電回避に対する意識は維持されている可能性が示唆された。</p>
著者
山本 竜大 王 立 加藤 信介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2015 (Released:2017-11-15)

多孔質材料は構造の種類に応じて、吸着の性状が異なるが、内部の拡散係数が大きければ、拡散速度が速くなり、蒸散支配型の挙動を示す。本報告では、チャンバー実験により得られた拡散係数を部品内部に与え、内部からのトルエンの拡散を考慮し、物質伝達率の試験材料表面近傍における放散速度への寄与を検討することを目的とする。
著者
村上 周三 加藤 信介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.32, pp.91-102, 1986-10-25 (Released:2017-09-05)
被引用文献数
5

室内における汚染質の拡散性状を基礎とする3種の新たな換気効率の指標を定義する.これは,(1)各場所で汚染質が発生したと仮定した場合の室内平均濃度,(2)同じく,汚染質が発生したと仮定した場合の平均拡散半径,および(3)吹出し空気の平均到達時間,である.これらを用いて,実在のクリーンルーム内の換気特性を考察する.換気効率指標の分布は,(1)吹出し口・吸込み口などを変化させた場合の気流分布の変化による換気効率特性の変化を効果的に示す,(2)室内汚染源の発生位置の変化が室内の清浄度に与える影響を直接的に示す,(3)清浄空気到達の程度を具体的に表す,などの特徴を有し,室内の換気設計を行う際の指標として有用なことが示される.
著者
村上 航 對馬 聖菜 伊藤 滉彩 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2019 (Released:2020-10-31)

ヒト皮膚から放散される化学物質の総称「皮膚ガス」は知覚空気質に影響を与えるほか人体が曝露される環境や身体活動レベルに応じて放散量が変動する。したがって、皮膚ガスの放散メカニズムを明らかにすることは様々な室内環境に応じた換気指針を検討し省エネルギー化を図る上で重要である。本研究では、人体が曝露された環境温度が皮膚ガス放散量に与える影響に関する知見を得ることを目的に、皮膚から直接皮膚ガスを捕集するプローブを用いた被験者実験を行った。
著者
柳 宇 鍵 直樹 東 賢一 金 勲 志摩 輝治 大澤 元毅
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.17-20, 2016 (Released:2017-10-31)

省エネと室内空気質の両立の視点から採用されているCO2濃度検知による換気量制御の実態に関する調査を行い,空調方式別の室内CO2濃度の実態解明を図ると同時に,その換気量制御のあり方について考察を行った。 (1)オフィスビルの一人当たりの気積が大きいことにより室内CO2濃度は定常濃度にならず,執務時間帯では常に低く抑えられている。 (2)室内CO2濃度の瞬時値ではなく,その平均値を関連基準値以下に制御することで室内空気質の確保と省エネの両立が図られる。
著者
内山 寛信 村上 佳広 丸尾 和広 倉田 純一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.111, pp.65-72, 2006
参考文献数
17

大気汚染物質の削減のため,NOx,CO,CO_2などの排出ガス濃度の低減化が小熱量の燃焼装置においても急務である.その対策として,多炎孔バーナ方式の予混合燃焼装置が有望視され,家庭・業務用の温水ボイラなどに採用されている.しかし,多炎孔バーナ方式のボイラでは,高レベルの燃焼振動騒音が発生するため,騒音の抑制策を確立する必要がある.本報告では,缶体系の共鳴周波数に類似する燃焼振動の周波数を,付加する励振信号の周波数に同期化させる引込み現象を用いて,騒音の抑制策を提案する.その結果,燃焼振動騒音は励振信号の付加によって約30dB低減し,抑制策の効果は極めて大きいことがわかった.
著者
深澤 たまき 久保 賢太郎 岩本 靜男 深澤 大輔
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成22年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.2255-2258, 2010-08-12 (Released:2017-08-31)

Global warming measures are desired, in addition to reducing CO2, for improvement of the dwelling environment that is appropriate for the climate and the trait in the region. In snowy region, there are attaching windbreak space in front of the entrance used usually as the place for brushing off snow and the depository for tools of raking away snow. The purpose of this study is to clarify the realities and the effectiveness of the place. In this paper, it introduces the result of the field survey on thermal environment and of the study on profit use of the place.
著者
田中 毅弘 藤井 修二
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.112, pp.61-68, 2006-07-05 (Released:2017-09-05)
参考文献数
9
被引用文献数
1

人類の文明の中で文字を発明し、それによって知識、情報を伝達し、蓄積するようになったことに伴って、当初、図書館は、書物の形態、価値や利用の仕方などによって、様々な形を辿って発展してきたと考えられる。そして、図書館が「保存」から「閲覧」へと移り変わって行くことで、図書館は、利用者に対して要求された資料、情報を、素早く確実に与えることが不可欠といえる。本研究では、公共図書館における設備・維持管理がどのように行われているかについて、47都道府県に設置されている公的機関が運営している図書館を対象として、設備・維持管理およびそれらに関連した省エネルギー対策、防災・防犯対策、収蔵図書に対する、くん蒸消毒の頻度・方法、カビ対策、温湿度管理についての10の設問によるアンケート調査を行い、さらにそれらの集計結果を、より信憑性が高い考察を行うため、約半年かけて調査結果の精査を行った分析結果から、傾向と特徴をまとめた。
著者
酒井 孝司 小野 浩己 今野 雅
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第5巻 熱負荷・外皮性能・シミュレーション 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.133-136, 2014 (Released:2017-11-15)

本研究では,高精度の実験と各種乱流モデル解析が行われている村上らの水平非等温噴流流れ場を解析対象とし,標準k-eとSST k-wの比較と,浮力生産項モデルの差異が解析結果に及ぼす影響について検討する。また,OpenFOAMの予測精度も合わせて検討する。
著者
張 吉星 坂上 恭助
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.149-152, 2018 (Released:2019-10-30)

適正器具数の算定に関して,事務所など各種建築についてはSHASE-S 206の技術要項に規定されている。しかし,高速道路のサービスエリアは対象になっていない。本研究では,高速道路総合技術研究所が実施したSAのトイレ器具利用実態調査のデータを活用して,SHASE法を用いて対象SAの適正器具数を算定し,既存の器具数と,駅舎の許容待ち時間による算定結果およびNEXCOの設計要領に基づいた算定結果を併せて比較・検討した。
著者
山口 弘雅 吉田 治典
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.105, pp.1-11, 2005
参考文献数
23
被引用文献数
5

京都議定書の発効を受け,国際公約達成に向けた温室効果ガス削減の具体策が重要視される中,空調分野におけるCO_2削減策の一つとして蓄熱式空調システムの利用が注目されている.しかし,特に水蓄熱式空調システムは制御が複雑で,運転計画の自動化も容易ではなく,実際の効率が設計通りではない場合も少なくないと言われている.本研究では,熱負荷予測がなされることを前提として,蓄熱式空調システムの運転をシミュレートするためのモデルを作成し,全蓄熱システムの最適運転法を構築し,それを用いて,最適化の目的関数の違いが蓄熱システム運転に与える影響,熱負荷の予測誤差がシステムの挙動に与える影響等を分析した.