著者
中島 雄介 伊香賀 俊治 苅尾 七臣 安藤 真太朗 桑原 光巨 中村 正吾 海塩 渉 大橋 知佳 本多 英里
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.177-180, 2015 (Released:2017-11-15)

近年、室温が血圧に及ぼす影響が注目されている。加えて、床近傍の室内温熱環境が血圧に影響を及ぼす可能性がある。しかしながら、ほとんどの研究は床近傍室温に着目していない。そたがって、本研究では床近傍室温と血圧の関係を分析することを目的とする。2014年の冬季に家庭血圧、床近傍室温、個人属性に関する実態調査を実施した。結果として、床近傍室温1℃低下により、起床時収縮期血圧が1.0mmHg上昇することが明らかにされた。
著者
宇田川 光弘
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.18, pp.117-130, 1982-02-25 (Released:2017-09-05)

住宅の年間暖房負荷の簡易計算に,暖房期の定常熱収支式を用いる方法を検討した.まず,RC造・木造の個人住宅と集合住宅の3種類の住宅について,札幌・東京・鹿児島の3地点を選び,断熱仕様を変えて全部で17通りのシミュレーションを行い,建物熱損失係数・暖房期平均室温・平均外気温・熱取得を用いて,定常熱収支式から求めた年間暖房負荷がシミュレーション結果とよく一致することを示した.次に定常熱収支式を実用化するため暖房負荷に影響する5因子を取り上げ,実験計画法に基づく81通りのシミュレーションを行った.このシミュレーションの結果から簡易計算法で考慮すべき要因を検討し,実用的な簡易計算法を提案した.
著者
久保田 剛司 松本 博
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.189-192, 2016 (Released:2017-10-31)

本研究では、植物に好印象を持つ集団と好印象を持たない集団に分けて心理・生理反応の比較検討を行った。実験は豊橋技術科学の一室をオフィスと見立て、植物の有無のを変更条件として、アンケート調査、唾液アミラーゼ活性値、フリッカー値、心拍を測定した。結果、唾液アミラーゼ活性値、自覚症及びLF/HFの差違を確認できた。本実験条件では、植物に好印象を持たない集団には良好な影響を及ぼさないことがわかった。
著者
安富 善三郎 宮井 善弘
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.65-73, 1976

The function of the air curtain is to suppress the transfer of heat, moisture, dust and smoke through the open doorway. This paper presents both experimental and theoretical investigations on the effect of the cross-flow of the two-dimensional air curtain. Flow Patterns The fluid flow in the neighbourhood of the curtain jet for various cross-flow coefficient α (α=discharge flow at the atmosphere side/nozzle flow) is visualized by water tank experiments with mixing oil particles to the jet fluid flow. This oil particle is made from n-Butyl phthalate 81%, Kerosene 19%, so that the density is as same as water. The interesting results are as follows. (1) As cross-flow coefficient α increases, the flow of the curtain jet divided into the atmosphere side increases, (i.e. its case is called as nonequilibrium condition of jet). (2) In the special case, i.e. α=0, all flow of the jet is forced into the suction side, so that its case is called as equilibrium condition. (3) When we deflect the curtain jet to the suction port side, the value of α becomes gradually small. The free stream which flow out at the atmosphere side, finally passes through beneath the curtain jet, and then the value of α becomes negative. We may call its case as also non-equilibrium condition. (4) The cross-flow region is subdivided into two parts. The first of these is a small region adjacent to the curtain jet, and turbulent diffusion of the cross-flow is dominant in this region. The second region lies between the diffusion region and the atmosphere or the suction port, and the flow in its region behaves like the channel flow, so that its region is termed channel flow. Pressure Characteristics The static pressure distributions on the floor wall and the cross-flow rate have been measured. The pressure of diffusion region are lower than that of channel flow region, in which the pressure seems to be uniform upward. As cross-flow coefficient α decreases, the pressure of channel flow in suction side decreases. In the case of the equilibrium, the pressure difference between the atmosphere side and the channel flow region is from 50 to 70% lower than that between the atmosphere side and the diffusion region. Analysis The curtain jet of the non-equilibrium condition can be classified into two flow patterns; a stagnation point exists floor, or not. Simple flow models for the jet, diffusion and channel flow regions are proposed. And a theoretical analysis is carried out by using the momentum theory around the curtain jets at the equilibrium and non-equilibrium condition. Pressure differences are calculated for several cross-flow rates. The calculated results agree fairly well with the experimental results.
著者
亀田 孝彦 尾崎 明仁 李 学成
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.185-188, 2018 (Released:2019-10-30)

近年の住宅は,室内温熱環境の改善および冷暖房負荷の削減による省エネルギーを目的とし,高断熱・高気密化される傾向にある。れに伴い,室内で発生した水蒸気は屋外に排出されず,壁体内で結露を生じ建物の耐久性や断熱性能を低下させる危険性が高くなる。 本研究では,水分容量が大きく,吸放湿性能に優れたセルロースファイバー断熱材を使用した壁体において,実測と数値シミュレーションによる露性能評価を行い,その有用性を検討する。
著者
織田 浩平 近本 智行 李 明香 福留 二朗
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成29年度大会(高知)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.109-112, 2017 (Released:2018-10-20)

本研究はトラクタの車室環境改善に向けた遮熱・冷却手法の提案を目的としている。車室環境と人体の数値解析から,外皮仕様の変更は空調負荷を増減させるが,人体生理量への影響が小さいことが分かったため,人体局部冷却時の生理量変化を解析した。冷却手法の最適化には車室環境と人体生理量・心理量のデータを収集し,車室環境下での人体の解析モデルを作成する必要がある。本報では,トラクタ車室内での人体局部冷却時の生理・心理的反応の検証を目的に行った被験者実験について報告する。
著者
佐橋 寛也 山羽 基 Nepal Bishnu
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第9巻 エネルギー管理 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.181-184, 2019 (Released:2020-10-31)

In the paper, we describe pre-processing methods based on the actual power consumption data of a comprehensive university. Data obtained from buildings is huge and its measurement items are diverse. Those obtained from buildings are expected to be used in the advanced data science field in the future.
著者
佐藤 文秋 佐々木 邦治 安田 健一 鈴木 岳志 野部 達夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.254, pp.1-9, 2018

<p>熱源の省エネルギーには負荷に併せた最適化が必要なため実態に近い負荷を予測することが重要である。地域冷暖房は供給先負荷熱量が計測されており、集積された多数の供給施設を含み平均化された負荷実態を把握することができる。本研究は大阪、名古屋、東京に供給する既存の地域冷暖房の供給先負荷の実績を分析することで、負荷予測の参考となる負荷の実態と特性を検討し、効率向上のために負荷持続曲線による熱源の部分負荷運転を最小とする容量分割検討と低負荷時の効率向上および低負荷を集積し高効率とする地域冷暖房の効果について検討を行うものである。 </p>
著者
王 健 田中 辰明
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.78, pp.9-13, 2000-07-25 (Released:2017-09-05)
参考文献数
7

中国民家は室内環境を良好に維持するために、中庭が通風、採光、避暑の重要な手段・方法として使用された。この研究は中庭と気候との関係を考察することで、その結果気候が中庭の形態を与える重要な要素であることが分かった。自然エネルギー利用が重要な意味を持つ現在、建築の工夫も地域性を配慮する必要があり、民家の自然エネルギー利用の技術に学ぶことは省エネルギー建築の設計に際し大切である。
著者
上野 真祐子 野﨑 淳夫 二科 妃里 一條 佑介 成田 泰章
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成25年度大会(長野)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.73-76, 2013 (Released:2017-11-18)

開放型燃焼器具は熱と共に排ガスを室内にもたらすため、燃焼過程において多種多様な汚染物質を室内に放散する。そのため、在来よりその危険性に鑑み、数多くの研究が成されてきた。本研究では、広く使用されている最近の開放型燃焼器具の汚染物質発生量を定量的に明らかにすることを目的とした。今回の実験では器具のVOCs発生量とアルデヒド類発生量は定常燃焼時に比較して、点火時と消火時に増大するという知見を得られた。また、器具非使用時にもある種のVOCやアルデヒドが発生しており、各物質の器具発生量を明らかにした。
著者
久住 知裕 岡田 誠之 前田 信治
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成25年度大会(長野)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.177-180, 2013 (Released:2017-11-18)

浄水場での塩素の多量添加を受け、水道水中に発がん性生成物が発生している現状を防止するためには、建物内の配管において遊離残留塩素濃度の減少が把握しなければならない。そこで本研究は、建物内の配管における遊離残留塩素濃度の減少を実験的に解明した。
著者
馬場 芳樹 李 知殷 上野 貴広 高口 洋人 赤司 泰義 住吉 大輔 林 鍾衍
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成29年度大会(高知)学術講演論文集 第10 巻 都市・環境 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.157-160, 2017 (Released:2018-10-20)

従来の研究によって都市環境負荷の長期予測シミュレータ「ハビタットモデル」を開発した。 その中に含まれるCO2排出原単位モデルは大規模都市のみを対象としていたため、原単位モデルを改善し、統計情報が不十分な小規模都市でも原単位モデルが構築可能であることを示した。 また、構築したモデルを用いて様々なシナリオを評価したところ、原子力発電の停止はCO2排出量の増加が最も大きく、電気料金の上昇はCO2排出量が最も削減出来ることが明らかとなった。
著者
鈴木 琢幹 井上 隆 前 真之 高瀬 幸造 崔 榮晋 盧 炫佑
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.157-160, 2018 (Released:2019-10-30)

本研究では、我が国の住宅のエネルギー消費量の過半数を占める暖房・給湯用途の負荷削減を目的とし屋根面の太陽エネルギーを発電だけでなく集熱にも利用するPhotovoltaic and thermal(以下,PVT)パネルを用いたPVT活用型屋根空気集熱式ソーラーシステム(以下、本システム)を対象とした。戸建住宅に本システムを導入する場合の快適性および暖房・給湯負荷削減効果について把握するため、省エネルギー基準における地域区分6地域を対象に街区密度・太陽エネルギー利用形態に着目した検討をおこなった。
著者
飯嶋 和明 前山 二郎 東浦 光晃 高見 計行
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.1083-1086, 2007

The performance was examined about the apparatus that dehumidified the steam included in compressed air by using the closed-circuit evaporative cooling tower. The steam included in compressed air is condensed easily, because the pressure rises. In general,we dehumidify the compressed air with a dehumidifier of the adsorption type or the freezer type. In this sturdy, we examined the performance of the apparatus that cools and dehumidifies directly by using the closed-circuit evaporative cooling tower.
著者
松本 真一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第5巻 熱負荷・外皮性能・シミュレーション 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.97-100, 2019 (Released:2020-10-31)

This paper describes calculation procedure of the solar declination and the equation of time which are fundamental data for building/equipment/component energy calculation and design. In this paper, calculation procedure of the modified method is explained concisely and its calculation accuracy is discussed.
著者
坂本 裕 秋元 孝之
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.333-336, 2019

<p>知的生産性を定量的、客観的、長期的、非接触、かつ安価に評価する方法として顔認証カメラで評価することができないか検証を行った。この評価方法が確立されれば今後は知的生産性に最適な温熱環境制御など、新たなパーソナル空調用センサとして開発する。</p>
著者
岩間 寛彦 北村 武志 吉永 紀
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.305-308, 2019

<p>本プロジェクトは、地方民間放送局の開局35周年に合わせ、2017年夏に行われた社屋の移転・建設プロジェクトである。 放送局用途は24時間運用にて多量のエネルギーを使用するという施設特性がある中で、導入した各種省エネルギー技術と、建物のエネルギー使用量に関する主要なBEMSデータの解析結果、さらには放送継続に必要なBCP計画について報告する。</p>
著者
田辺 新一 中野 淳太 森井 健志 宇留野 恵 後藤 悠 坂本 圭司
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成17年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.901-904, 2005-07-25 (Released:2017-08-31)

Field survey on thermal environment and questionnaire survey were conducted over three seasons at three train stations, and thermal comfort was quantitatively evaluated. Moreover, usage patterns and passengers' attitude towards the station environment were investigated in order to comprehensively identify the thermal environment required for train stations. Environmental control of the entire station by air-conditioning would not be energy efficient due to its open structure, and task-ambient air-conditioning strategy is proposed.