著者
倉渕 隆 小笠原 岳 熊谷 一清 浅利 雄太郎
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成21年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1339-1342, 2009-08-18 (Released:2017-08-31)

Indoor environmental condition to control influenza infection has been a matter of concern from a viewpoint of public health. Following Shaman et al.'s work, Harper's data concerning influenza virus survival rate was reanalyzed to find out relationship between humidity and virus survival rate which is presumably correlated with influenza transmission. It was found that the virus survival rates were highly correlated with absolute humidity even for very short and long elapsed time after released to atmospheric air. Influenza virus survival rate was well represented with a single decay curve by taking half-lifetime period as a representative time scale.
著者
山本 政宏 横山 純子 永田 諒子 竹下 朱美
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成25年度大会(長野)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.105-108, 2013 (Released:2017-11-18)

学校などの公衆トイレでは尿由来の不快な臭いが問題となっている。本研究では、学校トイレの臭気発生メカニズムを検証し、臭気発生における床材と清掃方法の影響について調査した。実使用を想定した再現試験の結果、湿式清掃の場合、床タイルの目地に染み込んだ尿が腐敗することによって臭気が発生した。学校トイレ現場の調査結果でも、湿式清掃トイレで目地のある和式便器回りの菌、アンモニア量、臭気強度が高く、再現試験と同様の結果であった。
著者
阿部 加奈子 倉渕 隆 飯野 由香利
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.193-196, 2014 (Released:2017-11-15)

本研究では、教室の方位や階数の違いによる冷房時の室内温熱環境や児童の温冷感の実態を調査し、冷房時の設定温度の指針を示す基礎資料の収集を目的とした。その結果、階数や方位によって室内環境は異なっており、一定の温度で全ての教室を制御することは適切ではないかもしれないという結果となった。また、教室及び生徒の熱の順応性等の条件も考慮する必要があると考えられる。
著者
加藤 健一郎 中村 勉 横手 幸伸 松島 俊久 小池 道広 北田 寿美 佐藤 直毅 柳井原 務 横田 茂夫 小林 潔
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.221-224, 2014 (Released:2017-11-15)

配管のねじ接合に関する施工実態の把握を目的に、①アンケートによる施工内容に関する調査の実施、②テープシール併用時のトルクに関する確認実験を実施した。本報では、これらの調査と実験の結果について報告する。
著者
紀谷 文樹 松井 美子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.42, pp.29-36, 1990

本報は,筆者らが生命維持・衛生保持の水準を考慮した限界水量として定義したミニマム水量に関連して,手洗いの場合を対象として,細菌学的な手法によって行った実験的研究の報告である.被験者の個人差(手の表面の状態,手洗いの頻度・方法などの習慣)を考慮しながら,水栓の種類(胴長横水栓と泡沫水栓),洗い方(流し洗いとため洗い),水量と流量,石けん使用の有無,手洗い時間などの組合せを変えた実験を行った.実験の結果から最も洗浄効果の上がる方法を見いだすとともに,手洗いの最低必要水量を算出し,ミニマム水量算定のための基礎資料を提出している.
著者
小林 弘造 北村 規明 田辺 新一 西原 直枝 清田 修 岡 卓史
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成17年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.2053-2056, 2005-07-25 (Released:2017-08-31)

The field study for 134 days, concerning indoor environment quality and productivity of call-center workers, was conducted. Call data of total 13,169 workers was analyzed. The rate of response to calls was adopted as an index to evaluate the worker performance. Worker performance decreased by 2.1 % when the average indoor air temperature rose at 1.0℃. The possibility of the improving productivity under thermal comfortable environment was suggested.
著者
岩下 剛 中島 均
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.393-396, 2016 (Released:2017-10-31)

東京都の公立小中学校普通教室では冷房機器の導入が進み、ほぼ100%となっている。冷房導入が学生の学力へ及ぼす影響を把握するために、冷房導入前後の自治体ごとの学力テストの結果を用いて調査した。その結果、一部の市において冷房導入の効果が見られたが、全体的な傾向は明確でなかった。さらなる解析・考察が必要である。
著者
新井 善人 白石 靖幸 長谷川 兼一 鍵 直樹 坂口 淳 篠原 直秀 三田村 輝章
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.129-132, 2014 (Released:2017-11-15)

本報では、インターネットを用いたアンケート調査結果を基に、乳児・幼児・児童を対象としてダンプネスの程度やアレルギー性疾患の有無の地域差及び関係性について分析し、健康影響について検討を行なうことを目的としている。児童のアレルギー性疾患の有無を目的変数としてロジスティック回帰分析を実施した結果、個人属性による影響は大きいものの、ダンプネスの程度が児童のアレルギー性疾患の有無に影響を与えていることが示唆された。
著者
青沼 徹 前田 信治 岡田 誠之 野知 啓子 赤井 仁志
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.157, pp.11-17, 2010-04-05 (Released:2017-09-05)
参考文献数
5
被引用文献数
1

浴場施設における浴槽水の水質は公衆浴場法等により規制されているが、公表された浴槽水水質データは比較的少ないと考えられる。一方では、浴槽水の水質が微生物汚染等により悪化し、利用者の健康被害が生じている例も挙げられる。そこで既存浴場施設における浴槽水の水質実態把握が必要であると考え、実施した。また、浴槽水の有機汚濁負荷を明確にするために、被験者一人当たりの浴槽水水質についても調査した。得られた浴槽水質については、各水質項目間の相関、重回帰分析を行い、浴槽水質の特性を考察した。
著者
荻野 浩之 近本 智行
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.141-144, 2013

<p>2012年度を迎え、目標値が緩和されつつある節電目標を加味した上で、関西電力、東京電力、中部電力管内の電力消費量の実績データを分析し、震災後の節電効果の検証を行った。また、各電力会社管内の節電効果を比較するために本報では建築物ストック統計より、各電力会社管内建築物ストックを算出し、エネルギー消費原単位を用いた分析を行った。</p>
著者
紀谷 文樹 円角 健一 市川 憲良 小川 正晃 栗原 隆
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.51, pp.69-78, 1993
被引用文献数
2

本報は,当学会で作成した"給水・給湯設備の計測システム指針"に基づき,男子独身寮における水・湯の使用量の実態調査を行った結果に関する調査研究報告である.約80名を収容する男子寮を対象として,給水4系統(建物全体・洗濯室・厨房および大浴場),給湯1系統(大浴場)の使用状況について,約1週間にわたり連続自動計測を実施している.同様の計測を冬期および夏期に実施し,それらの結果を比較・分析してその傾向を把握した.
著者
吉永 美香
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.81, pp.31-38, 2001-04-25 (Released:2017-09-05)
参考文献数
12

結晶系シリコン太陽電池はその温度上昇により発電効率が低下するため、特に夏期に効率よく熱を除去することが望ましい。本研究では自然冷房の一手法である蒸発冷却を応用し、太陽電池パネル面に散水を行うことで電池温度を低く維持する方法を定常シミュレーションによって検討する。散水を行わない太陽電池パネルと比較することで散水の有効性を確認し、日射量、気温、風速、相対湿度、散水温度などのパラメータが発電性能に及ぼす影響を明らかにする。さらに東京標準気象データを用いた夏期シミュレーションより実用上期待される効果を示し、散水の水源として雨水を利用する可能性についても言及する。
著者
山岸 航 川瀬 貴晴 岩淵 弘太
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成18年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.699-702, 2006-09-05 (Released:2017-08-31)

Latest power generation efficiency of photovoltaic systems is about 15%. We carried out 2 experiments to improve the power generation efficiency. One is on the improvement of the efficiency by using solar reflections from walls or eaves. Another is on the improvement of the efficiency by cooling a photovoltaic module by spraying water.
著者
武田 清賢 濱田 靖弘 本間 富士夫 小川 まどか 佐藤 博紀 花野 翔眞 板野 愉朋 熊本 功 佐藤 英男 相馬 英明 佐伯 英樹
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.73-77, 2016

<p>This study aims to develop an operation control method for residential CHP (Combined Heat and Power) systems with BD (Buffer Device) and PV (Photovoltaics). Energy saving and operation properties of SH (Smart House) were analyzed through demonstration experiments.</p>
著者
松川 安樹 宮下 守 宮田 義一 朝倉 祝治
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.157, pp.1-9, 2010
参考文献数
16

冷温水や冷却水配管に使用した亜鉛めっき鋼管に,局部腐食による漏水トラブルが発生することが度々報告されている.この原因として,亜鉛と鋼の電位逆転現象が考えられているが,そのメカニズムと腐食対策は明らかにされていない.前報では,過去に行われた研究の歴史と筆者らが経験した腐食事例の解析結果から,水質の影響で亜鉛の電位が貴方向に変化することを示した.本研究では,亜鉛の電位が貴化する機構を電気化学的な測定により明らかにした.そして,これまでの研究で得た結果を基に亜鉛めっき鋼管に局部腐食が発生する要因を推察し,漏水トラブルを未然に防ぐ方法を提案した.
著者
坂部 芳平 鈴木 大隆 伊庭 千恵美 松岡 統 最上 美緒
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成17年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.353-356, 2005-07-25 (Released:2017-08-31)

The characteristic of gap for every specifications, such as a floor, a wall, a roof, an opening, etc. which constitutes structure skeleton in buildings of wood frame construction system, has been grasped quantitatively. Furthermore, a comparison with the result depended on survey of the airtight performance in buildings that have already been built was performed, and the validity of a measurement result and the extendibility to a real residence were examined.
著者
鈴木 陽代 山中 弘次 藤田 雅司 野上 尊子
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成20年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.737-740, 2008-08-08 (Released:2017-08-31)

We have developed the pure water and functional water system for household use that provides pure water by RO and saves water consumption by producing mild alkaline and acidic water with electrolysis of rejected water from RO. Pure water shows excellent abilities in scale inhibition and reducing the amount of detergent in laundry washing. Natural detergent, less than a half of standard amount, has still demonstrates sufficient cleaning ability when it has used with pure water, which suggests the decrease of burdens on the environment. Alkaline and acidic water has shown effective decomposition of alkaline degradable agrichemical and sufficient sterilization abilities, respectively.
著者
宮崎 博之 伊藤 翼 中山 浩 廣田 真史
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.209-212, 2019 (Released:2020-10-31)

個別分散空調は、室外機の設置状況(壁近傍、集中設置等)によっては、高温(冷房時)の吹出空気を吸込面から直接吸込むショートサーキットが生じ、能力が低下することが知られている。本研究では、室外機の設置状況、外気温度、負荷率によりショートサーキットがエアコンの性能に与える影響を定量的に把握することを目的にする。本報では環境試験室に建物壁や障害物を模擬した壁を設置し、室外機の吸込温度と外気温の関係について明らかにしたので報告する。