著者
前沖 光彦 西名 大作 金田一 清香 正木 雄太
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.173-176, 2018 (Released:2019-10-30)

標準住宅モデルを対象にCFD解析によってルームエアコンでのスリット開口による全館暖冷房方式における温熱環境および空気流分布の評価を行い、エアコンの設置位置や床や天井の開口率によって温熱環境が異なることが分かった。冬期暖房時、床下でのエアコンの位置や向きは、いくつかの場合で基礎構造が空気の流れを遮ることがあるため、重要な要素である。1階の開口率を小さく、2階をより大きな開口率とすることが住居全体の均一な温熱環境につながった。
著者
飯野 由香利 岩本 静男 倉渕 隆 近藤 武士 遠藤 智行
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成18年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1185-1188, 2006-09-05 (Released:2017-08-31)

The experiment was conducted in order to clarify influences of outdoor air supplied through openings on thermal environment in rooms heated by floor heating systems. The ari supply openings of various heights and types were used in respective experiment cases. The following results were obtained: (1) Draught Rating (DR) was increased by sypplied outdoor air in any heights of air supply openings and openings with natural ventilation systems. The DR in areas near the air supply openings were higher than DR in far area. (2) Influences of outdoor air supplied through openings in the heights of more than 1600mm above floor were small on thermal environment. (3) The air supply openings with mechanical ventilaion systems made better thermal temperature than openings with natural ventilation systems because mechanical ventilaion systems controled temperatures of supply air.
著者
一條 佑介 野崎 淳夫 成田 泰章
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.137-140, 2018 (Released:2019-10-30)

本研究では、JEM1467により吸着方式と活性種・イオン放出方式を組み合わせた併用方式の空気清浄機の耐久性を明らかにした。 結果として、イオン発生によりアンモニアでは135本、アセトアルデヒドでは114本、酢酸では98本分の耐久性能が向上した。 アンモニア、酢酸、アセトアルデヒドを対象とした実用耐久本数は、イオン発生により約60%増大した。
著者
堤 あかね 李 時桓 岡村 晃 近藤 志樹
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第4巻 通風・換気 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.133-136, 2021 (Released:2022-11-02)

コロナ禍の中,室内空間における感染リスクを低減するためには,適正換気量を確保することが有効であると言われている。室内温度差がある場合,窓開放による漏気によって室内換気量を増加させることは可能である。そこで本研究では,窓開放による換気量増加がどの程度室内温熱環境に影響を及ぼすのか実測により明らかにした。結果として,夏季において高さ2mの窓を0.02m開けることで30m3/hの換気量を確保できた。また,窓の開口幅を増やすと換気量は増加するが温熱環境は悪化した。
著者
長岡 洋和 金田一 清香 西名 大作
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第4巻 通風・換気 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.25-28, 2021 (Released:2022-11-02)

ダクトレス全館暖房における換気手法の違いによる温熱環境および空気環境をCFD解析により評価した。個別方式から集中方式とすることで、高負荷時では、個別方式の局所的な温熱不快箇所の改善が確認できた。一方、低負荷時では、集中方式での空気環境の悪化がみられた。以上より、ダクトレス全館暖房では、負荷率により変動する吹出風量を踏まえた上で、温熱環境および空気環境の両面において適切な換気手法とすることが重要であることが示された。
著者
岡部 実 大澤 元毅 桑沢 保夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成18年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.511-514, 2006-09-05 (Released:2017-08-31)

Floor heating system is widly used in Japan. Japanese building code about indoor air quality was based on 28 degree temperature and 50% humidity in summer. Floor heating system have made of plywood, MDF and other woodbased material included folmaldehyde and when running floor heating in winter, temperature inside the floor heating system become above 28 degree. When floor heating system running in winter, it is required to measure the indoor air quality in the full size house. Hot-water system and electric heater system was constructed for interior finish of the house and indoor chemical substance concentration was measured. Folmaldehyde concentration showed below the 100ug/m^3 for running floor heating system in winter.
著者
黄 孝根 加藤 信介 関根 賢太郎 吉冨 透悟
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.229, pp.47-56, 2016-04-05 (Released:2017-05-01)
参考文献数
8

一般に、人を除く内部発熱源は定位置で、室内設定温度以上の比較的高温で放熱する。この発熱の多くを室内空間に広く拡散させず、その直近で、室内設定温度程度の冷却水で直接吸熱処理できれば、室内空間での温度分布が低減され、室内の温熱環境が改善されるとともに、冷却水温度の上昇により、冷却熱源用ヒートポンプのCOP(成績係数)が増加し、空調の省エネルギー化が促進できる。本報は、このような室内空調設計の基本思想を素直に具現化する「液冷空調システム」の実現を図る研究の一環である。本研究は複数の連続する報告により構成されるが、本報は、一般業務ビル(オフィスビル)を対象とし、代表的な建物内の内部発熱源として、人の温熱環境に大きな影響を与える可能性のある天井設置LED照明とPC(Personal Computer)の室内空間への放熱特性を詳細に分析した結果を示す。この分析は、LED照明やPCからの発熱を直接冷却水に吸熱させ、「液冷空調システム」の重要な室内パーツとなる内部発熱源の「液冷熱回収ユニット」の設計基礎資料、およびオフィスワーカーのワークスペース周りの温熱環境分析を行う基礎資料となる。検討したPCは、2013年現在で一般的であるノート型およびデスクトップ型の市販品であり、天井付きのLED照明も同時期の市販品である。検討は、対象発熱機器を室内温度25℃前後の恒温チャンバに設置し、発熱体の表面温度分布、機器への投入電力を測定するとともに、測定値に基づく対流放射連成CFD(Computational Fluid Dynamics)解析により行う。対流放射連成CFD解析により、表面からの詳細な対流、放射熱放熱性状、並びに機器の隙間から生じる隙間換気による放熱が、同定される。その結果、これら機器からは、総発熱量(投入電力量)の約35(ノートPC)〜75%(LED照明)が表面からの対流・放射伝熱で周囲に放熱され、残りが機器の排気ファンや隙間などで生じる隙間換気で放熱されること、機器表面で生じる放熱のおよそ40%が対流成分で60%が放射成分であることが明らかになった。なお、本報で検討した結果は、これらの発熱機器の発熱温度が、室温設定温度より相当高温のため、室内設定温度の若干の上昇あるいは下降の場合にも準用可能と考えられる。
著者
岡村 晃 李 時桓
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第5巻 熱負荷・外皮性能・シミュレーション 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.145-148, 2021 (Released:2022-11-02)

屋根からの日射熱取得は夏季の冷房負荷増大の要因となる。高日射反射率塗料などにより屋根面の高反射化を行うことで冷房負荷を軽減できるが,屋根の高反射化は暖房負荷増大に寄与するため,適切な日射制御が必要となる。本研究では,屋根面の高反射化が冷暖房負荷に及ぼす影響を地域,断熱性能別に検討を行った。その結果、6~7地域では高反射によって年間負荷が減少し,最大で0.26 GJ削減された。一方で、1~5地域では年間負荷が増加し,最大で0.18 GJ増大した。
著者
清水 則夫
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第5巻 熱負荷・外皮性能・シミュレーション 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.129-132, 2016 (Released:2017-10-31)

住宅の断熱化には、外壁と比較して極端に性能が劣る窓の性能向上が重要となる。住宅では夜間帰宅してから暖房することが多いので、採光を考慮しなくてよい夜間に使用するカーテン等の性能を良くすると窓周りの性能が向上する。本研究では、次の3項目について検証し、窓周りの断熱性能を外壁の性能に近づける可能性を検討した。①サッシの断熱性能、②実住宅でのブラインドなどの窓廻りの付属物による省エネ効果、③断熱性能向上にための付属物の仕様と製品性能
著者
田中 辰明 平山 禎久 柚本 玲
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.128, pp.41-44, 2007-11-05 (Released:2017-09-05)
参考文献数
5
被引用文献数
1

ドイツのブデルス社は1731年に鉄鋼業として創業し、放熱器やボイラ、調理用暖炉などを製造してきた。1920年代には日本の有名建築にボイラを多数輸出し、わが国の建築設備界に影響を及ぼした。本報では同社が製造した調理用暖炉の調査報告を行う。当時は調理用の暖炉がそのまま厨房の暖房に用いられた。主に同社が1895年に発行した社内資料による。
著者
野﨑 淳夫 成田 泰章 一條 佑介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.85-88, 2018 (Released:2019-10-30)
被引用文献数
1

本研究では、従来の紙巻きタバコと非燃焼加熱式タバコの主流煙、副流煙及び呼出煙中の微粒子について、実験的に明らかにした。 主流煙について、個数濃度で比較すると、タバコ(J)に比べて電子タバコ(P)は275 %、電子タバコ(B)では288 %となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が多い。重量濃度で比較すると、タバコ(J)に比べて電子タバコ(P)は18.5 %、電子タバコ(B)では66.8 %となっており、非燃焼加熱式タバコの排出量が少ない。
著者
田辺 勇太朗 坂上 恭助 上村 直純 柴田 信次 高橋 眞美子 佐藤 和紀
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.169-172, 2014 (Released:2017-11-15)

近年、住宅内で最も使用水量の多い大便器を環境配慮の観点より、節水型便器へ切り替る検討が行われている。 しかし、瞬時最大排水流量の大きい節水型便器は、同一排水管に接続されている異種衛生器具の排水トラップを破封させる問題が希に報告されている。 そこで、本研究では、洗い落し式便器の器具排水特性を検討することを目的として、3種類の配管タイプを用いて、汚物排出・搬送実験を行った。そして、汚物量、配管構成、洗浄水量が器具排水特性に及ぼす影響を評価した。