著者
水上 陽介 澤田 秀之
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.3890-3898, 2008-12-15
被引用文献数
3

本稿では,形状記憶合金糸を振動アクチュエータとして利用した新しい触覚ディスプレイを提案し,各アクチュエータを駆動するパルス信号を,その発生確率密度によって制御して触覚感覚を呈示する手法について述べる.著者らは糸状に加工した形状記憶合金が温度により伸縮する特性を利用し,数Hz~数100 Hzのパルス信号によって微小振動を発生する小型アクチュエータを開発し,これを触覚呈示に用いる手法を提案してきた.本研究では,複数個の形状記憶合金糸のアクチュエータを面状に配置した触覚ディスプレイの構築を行った.本アクチュエータは,パルス信号を与えることによってその周期に同期して微小振動を発生するが,ランダム発生パルスによって各アクチュエータを駆動することにより,様々な触覚感覚を呈示できることが分かった.さらに,パルス信号の発生確率密度を時間的に変化させることにより,面のテクスチャや,物体をなぞった感覚を生成できることを明らかにした.本稿では,まずこれらの触覚感覚の呈示手法について述べ,実験による本ディスプレイの有効性の評価について述べる.The paper introduces the development of a compact tactile display employing novel micro-vibration actuators using a shape-memory alloy, and describes the presentation of various tactile sensations to a human skin by the control of pulse-signal probability density given to the vibration actuators. The authors have paid attention to the super-elasticity characteristics of a shape-memory alloy formed into a thread, and have so far developed a thin tactile device by driving each actuator with pulse current signal for generating vibrations. In this study, we found novel tactile sensations presented by driving actuators with randomly generated pulse signals. This paper describes the generation of touch feelings such as texture information of objects and a rubbing sensation by controlling the signal probability density, which was evaluated by the users' experiments.
著者
白田 由香利
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.5, pp.1-7, 2009-11-13

本論文では,商品の配色イメージに対する感性評価を消費者が行う際,消費者の配色イメージに対する感性の類似度を表現する尺度として,主成分分析を用いることを提案する.インターネット上の膨大な数の商品群の中から,自分の感性に合った配色イメージのものを検索することは容易ではない.検索の際,アドバイスをしてくれるアドバイザーがいると検索のコストを軽減することが可能となる.しかしながら,アドバイザーの感性が自分の配色イメージの感性に類似しているか否かを示す,尺度およびその測定法があることが望まれる.本論文の提案は, warm および soft の 2 因子から求められる主成分軸の傾きの角度を,類似の尺度として利用することである.この手法により,婦人靴の配色イメージに対する感性の類似度を測定した.In the paper, it is proposed to use principal component analysis as measurements for affective impression (Kansei) similarities when consumers evaluate color image of the product. When we retrieve a lot of products on the Internet, it is very difficult to select ones with impressive color image. If advisors on the Internet give us their recommendations, the selection would cost much less than while browsing alone. However, the advisor's Kansei will then have to be similar to the consumer's Kansei. Therefore measurement of Kansei is required. I propose that as the measurement we use the inclination angle of the obtained principal component axis from two variables, warm and soft. By the measurement, I evaluate color image Kansei similarities of shoes for women among respondents.
著者
矢野 幹樹 梶 克彦 河口 信夫
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.3274-3288, 2011-12-15

モバイル端末向けに提供されるWebサービスやアプリケーションなどのサービスの数は爆発的に増加しており,膨大な数のサービスの中から自分に必要なものを探し出すことが困難となりつつある.我々は,ユーザの状況に応じてサービスの推薦を行うシステムの実現を目指す.推薦を実現するうえで必要となる学習情報の獲得を行うために,現在状況をクエリとするアプリ検索サービスを提供し,ユーザ状況の収集から推薦までを行うプラットフォームを提案する.提案に基づいた状況依存型アプリ検索システム「App.Locky」の実装を行い,インターネット上に公開したうえで,実ユーザを対象とした大規模検索ログ収集実験を行った.実験の結果,収集された検索ログをユーザ状況の推定に利用可能であることを確認した.Recently, it has become very hard for users to find their desired mobile services because the number of applications and Web services are rapidly increasing. Therefore, we aim at providing a system for recommending services according to the user's context. To collect learning information to estimate user's context, we propose a platform for collecting users' context and recommending services by providing an application search service that inquires user's context. We implemented a system named "App.Locky" based on our proposal and conducted experiments by publishing the system on the Internet. As a result, we confirmed that collected search logs can be used to estimate user's context.
著者
宮崎 将隆 川端 豪
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.2, pp.1-6, 2009-07-10
参考文献数
6

本報告ではtfidf法に基づく話題キーワード選択法の改良を行う.ブログなどの限定された少数ページから tfidf を計算しようとすると,その基となる tf 及び idf の値が精度良く求められない.まず,idf については Web ページ全体から算出した idf で Wikipedia から算出した idf を近似できることが分かった.次に,tf については単語共起に基づくクラスタリング手法を導入し,キーワードのグループを構成した.少数ページから tf の計数を行う際に,グループに含まれるすべての単語の計数値の総和で代用する.実験によって,このようにして求めたグループ tf が真の tf と強い相関を持つことを確認した.This paper describes an improvement of the keyword selection criteria based on the "tfidf" measure. It is very difficult to estimate "tf (term frequency)" and "idf (inverse document frequency)" values from small amount of weblog pages. First, we investigate an approximation of the world wide idf value as the Wikipedia idf value. Experiments show that this idf approximation is promising. Secondly, we apply the clustering method to word co-occurrence and make several word groups. The tf value of a keyword is extrapolated as the sum of its group word frequency. Experiments show that the group-word based tf values counted in small amount of pages are strongly correlated to the true tf values.
著者
久野 靖 角田 博保
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.721-730, 1990-05

近年,ソフトウェア開発環境を中心にウィンドウシステムの使用が一般化しつつある.これらのシステムの大部分では窓(ウィンドウ)の位置や大きさなどの制御にマウスを使用する設計になっているが,プログラム開発や文書作成などの場合は特に利用者が手をキーボードに置いていることが多く,マウスに手を移す負担は無視できない.この問題を解消する試みとして,筆者らはキーボードのみを使用して窓を操作する機構を X-Window Version 11 上に作成した.また,いくつかの典型的な窓操作をこの機構とマウスを使用する機構の両方で行い,そのタイミングデータを採取して検討した結果,キーボードのみによる窓操作が有効であるとの結果を得た.本論文ではまずウィンドウシステムにおける窓操作機構の位置づけについての検討を述べ,続いてその検討に基づいて筆者らが作成したキーボードのみを使用するウィンドウマネージャ kwm の設計と実現について説明する.続いて kwm の有効性を評価するために kwm をマウスを使用するウインドウマネージャ uwm と比較した実験について説明を行い,さらに実験結果の検討から上記の結論を導いている.
著者
久野 靖 佐藤 直樹 鈴木 友峰 中村 秀男 二瓶 勝敏 明石 修 関 啓一
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.29, no.10, pp.966-974, 1988-10

高性能個人用計算機向けOSを,データ抽象機能を持つ言語CLUを用いて開発した.本システムの基本設計は1985年秋に開始され,現在NEC PC-98XA/XL計算機上で中核部分(記憶域管理,プロセス管理,モジュール管理),ファイルシステム,CLUコンパイラ,ウィンドシステム,ネットワークモジュールおよびいくつかの応用プログラムが動作している.本システムは単一言語系の考え方を採用することにより,コンパクトで見通しのよいシステムにできた.またCLU言語のデータ抽象機能は,モジュール間の独立性を高め,分かりやすく構造化されたシステムとする上で効果があった.
著者
久野 靖 角田 博保
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.29, no.9, pp.854-861, 1988-09

近年,ピットマップ画面とマウス装置を持ち,Unixオペレーティングシステムを搭載した高機能ワークステーションが多く見られるようになっている.しかし実際にこれらのシステムの使われ方を見ると,利用者は単にピットマップ画面上に複数の端末窓を開き,その上で作業をしているにすぎないことが多いように思われる.そこで筆者らはそのような環境の問題点を分析し,ごく少数のツールを作成することでその欠点を補うことを試みた.これらのツールは既存のUnix環境を置き換えるものではなく,Unixの多数の指令群と有機的に組み合わせて使えるようなものとした.これらのツール群は起動されると端末窓とは独立に窓を開き,そこに表示された情報は利用者が陽に指示するまで消えることなく利用可能である.これらのツール群により非常に多数の窓が作られるため,その有機的な関係を整理し使いやすくすることにも留意した.またこれらのツール群の有効性を調べるための簡単な模擬実験も行ったが,その結果,必要な情報がスクロールして消えて行ってしまうという端末窓の問題点が大幅に改善されたとの感触を得た.
著者
久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.318-324, 1988-04
著者
久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.515-523, 1984-07

計算機を使用して日本語文書を作成する方法の一つとして, かな分ち書きテキストから出発し, テキストごとに固有の辞書を用意し, つづり単位の置換えによって漠字かなまじりテキストを生成する, というものがある. このかな漢字変換方式をマクロ方式と呼ぶ. その特徴は, かなテキストを基本とするためテキストを能率よく入力, 編集できること, および変換方式が単純なため処理速度が速いことである. しかるに, マクロ方式では利用者自身がテキストごとの辞書を管理し, 同音異語に対する処置を行うので, その手間がどのくらいかは重要な問題である. そこで本文では, 翻訳書1冊分のデータを分析することにより, この問題に対する解答を与えることを試みる. その結果, 利用者が管理しなければならない辞書の項目数は書籍1冊でも数千程度で, しかもある程度以上大きなテキストについてはその数はテキストの大きさのせいぜい平方根程度でしかふえないこと, およびテキストの全つづりのうち, 同音異語に対する処置を個別に行わなければならないものの比率約1.2%であることがわかる. マクロ方式は用語の統一やつづり誤りの検出などを通じて文章を改良していく道具としても有効であるので, そのことを考え合わせると文章作成を中心とした日本語文書処理において有望であると結論される.
著者
西森 丈俊 久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌. プログラミング (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.44, no.SIG_15(PRO_19), pp.36-54, 2003-11

テレビゲームソフトウェア開発は近年大規模化しており,トライアンドエラーを繰り返しながら開発を進めることが難しくなっている.そのため開発プロジェクトでは通常スクリプト言語システムを導入するが,限られた時間で製品を開発しなければならない理由から記述システムはad hocなものになり,「新しいゲームシステムヘの適用が難しい」「プロジェクトのたびに最初から記述システムを作り直さなければならない」という問題が発生する.そこで,本論文ではアクションゲームを開発するのに適した分離性や効率の良い記述システムを開発することを目標とし,そのためのサーペイと開発している言語について述べ,有用性を実際のゲーム開発プロジェクトでの使用から評価する.As the complexity of video game software grew, it became difficult to develop them through traditional tiral-and-error processes. To overcome the problem, many farms have developed scripting languages to help game designers modify their design quickly, without help from the programmers. However, most of these languages have ad hoc design and closely tied to specific game, making it difficult to reuse the system for other games. This paper presents a survey of existing scripting language targeted to commercial video game development, and our effort toward general, game-independent scripting language. And we evaluate effectiveness of our scripting system in commercial video game development project.
著者
兼宗 進 中谷 多哉子 御手洗 理英 福井 眞吾 久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌. プログラミング (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.44, no.SIG_13(PRO_18), pp.58-71, 2003-10

近年,教育課程の改訂により,小学校から高等学校までの初中等教育において情報教育の導入が進められている.筆者らは,「情報教育の中でプログラミングを体験することは計算機の動作原理を学ぶうえで効果的である」という考えから,初中等教育で活用可能なプログラミング言語である「ドリトル」を開発し,それを用いたプログラミング教育について研究を行ってきた.本稿では,中学校においてドリトルを用いて実施したプログラミング教育とその評価について報告する.行った授業では,プログラミング経験のない生徒を対象に,タートルグラフィックスとGUI部品を用いたプログラミングを扱った.また,アンケートと2回の定期試験の結果に基づき,オブジェクト指向を含むプログラミングの概念が生徒にどのように理解されるかを分析した.Recently, IT education curriculum at K12 (kindergarten and 12-year-education) schools are being started in Japan. Programming experiences will be useful for students to learn essence and principle of computers. However, we insist that the use of "modern" languages is indispensable to achieve the goal. In this paper we describe our experiences of using "Dolittle" object-oriented programming language in junior high school classes. Turtle graphics, figure objects, and GUI objects were taught in the class, and paper tests and enquiries were conducted for evaluation. As the result, majority of the students understood basic concents of programming and object-orientation, and enjoyed the classes.
著者
中谷 多哉子 兼宗 進 御手洗 理英 福井 眞吾 久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.1610-1624, 2002-06

初中等教育での情報教育の準備が進められている.オブジェクトストームとは,コンピュータへの興味を持たせつつ,楽しませながら,オブジェクト指向プログラミングを介してコンピュータの基本的な原理を理解させる情報教育コンセプトである.ドリトルは,オブジェクトストームに基づいて開発された日本語オブジェクト指向プログラミング言語である.ドリトルは,オブジェクトの効果的な見せ方の1つとして,タートルグラフィックスを含む図形環境を提供しており,簡潔で分かりやすい文法を持っている.本稿では,中高校生を対象に行った実験授業の成果を示すとともに,オブジェクトストームの概念を紹介し,ドリトルの教育効果と可能性について議論する.Information education for K-12 (kindergarten and 12-year-education) will start from 2002. In this paper, we propose Objectstorms, the concept for K-12 programming education, and evaluate its educational effectiveness. The method is supported by object oriented programming language named Dolittle. Through Dolittle programming experiences, students learn the basic concepts of computer. Besides information education, Dolittle can be applied to various subjects on phenomena with rules, such as physics and mathematics.
著者
兼宗 進 御手洗 理英 中谷 多哉子 福井 眞吾 久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌. プログラミング (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.42, no.SIG_11(PRO_12), pp.78-90, 2001-11

情報社会の急速な発展にともない, 初中等教育の中で情報の比重が高まっている.計算機の働きを最も効果的に学ぶ手段の1つはプログラミングを体験することであるが, 教育現場ではBasicやLogoといった数世代前の言語が使われることが多く, 現代のソフトウェアシステムの理解につながらないという問題が存在する.本稿では, 初中等教育での利用が可能なプログラミング言語「ドリトル」およびその実行系の設計と実装について述べる.ドリトルはオブジェクト指向言語であり, あらかじめ用意された各種のオブジェクトを活用した教育を可能とする一方, Self言語と同様のプロトタイプ方式の採用により, クラスや継承などの高度な抽象概念の理解を不要にしている.その他, 変数や命令語などの識別子と記号が日本語文字で統一されている, メソッドを属性と統合的に扱えるといった特徴を持つ.処理系はJava2で書かれたインタプリンタとして実装し, 教育現場のさまざまな環境で動作できるようにした.In the IT revolution, IT education is becoming more important in school education. Programming is an effective way for learning computers. However, many teachers use old languages like Basic and Logo, so students can't understand modern software systems. This paper describes design and implementation of the programming language "Dolittle". Dolittle is an object-oriented language aimed at school education. Incorporating prototype-based object system like Self, Dolittle requires less knowledge of abstract concept like classes and inheritances. Students can learn it easily, thanks to predefined objects and familiar Japanese identifiers and symbols. We implemented Dolittle interpreter by Java2, so it can run in many educational environments.
著者
上田 哲郎 久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌. プログラミング (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.40, no.SIG_7(PRO_4), pp.40-50, 1999-08

本稿では, 拡張性と柔軟性において, 従来のサブクラス化による方法に優るコンポーネントベースの差分プログラミングについて述べる.コンポーネントベースの開発において, プログラムの再利用のために拡張機能の差分のみをコーディングしてプログラムに追加しようとした場合, 従来のやり方では, クラス定義に戻ってサブクラス拡張を行わなければならず, クラス階層を熟知した上級のプログラマでなければ困難であった.本稿で提案するコンポーネント差分プログラミングでは, 拡張のための差分のみを持ったコンポーネント(ベクターコンポーネント)を開発し, それをプログラム中に挿入できる.本方式の基盤となるアーキテクチャとして, 筆者らは木構造をベースとした汎用的フレームワークNutsを開発した.Nutsでは, 部品組み立て型プログラミングをベースに複数の部品が組み合わさったものも一つの部品として振舞うようなフラクタルな構造を持つ.ベクターコンポーネントは, Nuts上の他のコンポーネントに対して透明で存在しないかのように振舞い, フレームワーク中のどこにでも挿入できる.挿入されたベクターコンポーネントは, 結合したコンポーネントに成りすまし, 一部の制御を横取りすることにより拡張機能を追加する.This paper proposes a new component architecture which supports differential programming at component composition level. Although the conventional differential Object-Oriented Development techniques are based on subclassing at the source level which required both programming language skills and detailed knowledge of library classes, our approach overperforms the conventional ones in the sense that we can prepare special components: vectors, which can be freely inserted into existing component structures and incrementally modify their target(base)components. This is attained by the following reasons: we use tree-structured generic component architecture: Nuts. In Nuts, a group of components substitutes other components topologically similar. When a vector is inserted at the root of subtree, it is invisible from lower (root-side)components, however freely intercept and modify messages to the subtree in order to extend its behaviors. Vectors are quite effective in adding various functions to GUI-based components. Thus, they are valuable tools to construct functional-rich component-based programs through incremental development.
著者
久野 靖
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.727-735, 1990-06
著者
桶谷 猪久夫
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.3, pp.1-8, 2009-07-18
参考文献数
14

歴史的なデジタル地名辞典は人文科学分野で地理情報システムでの解析に不可欠のツールになってきている.デジタル地名辞書の基礎となる「大日本地名辞書」は,吉田東吾が 13 年間で書き上げ,1907 年に完成した全国の地誌で,5,580 頁以上,1,200 万字の地名辞書であり,その構築とデータベース化を実現した.また,延喜式に記載された神社 (式内社) 2,861 社と 78,588 の寺院のデータベース化とそれらの位置情報等との統合も実現した.さらに,日本で最初に測量された全国地図である仮製図 (近畿地方) と迅速図 (関東地方) をスキャンし,行政界 (市町村界まで) をオーバーレイ処理し,水部 (川,湖など),道路などをポリゴンデータやラインデータとして取り込んでいる.また,地形図から地名データ (郡,町,村,字,神社,寺院,川など) を読み取り (19,328件) 緯度経度を付与した.地名データ (郡,町,村,神社,寺院,川など) は地名辞書に格納した.地形図データベースは,ソフト Zoomify で,大きな画像を拡大,縮小,移動等を可能にし,インターネット上のブラウザから容易に閲覧可能にした.Historical digital gazetteer is essential tool for humanities GIS data or ganization. Therefore, we developed the database for the index of Dainihon Chimeijisho (The Dictionary of Place Names in Greater Japan) edited by Togo Yoshida in 1900 and completed in 1907. Also, we merged Shikinaisya (Shrines registered with Jinmyocho of Engishiki, 2,842 shrines) and Jiinn (Japanese Temple name, 78,588 temples ) with Dainihon Chimeijisho. Furthermore, we constructed the topographical maps database. Two topographical maps called Jinsoku-zu Maps (Kinki region) and Kasei-zu Maps (Kanto region) are part of the first measured maps which cover the entire country. We scanned these maps, overlying the administrative borders, and processed the water areas (rivers and lakes, etc.) and roads, etc. as polygon and line data. We also provided the place data (counties, towns, villages, shrines, temples, rivers, etc.) on these maps with their longitude of latitude. And then, we stored these place name data (19,328 place names)in the this digital gazetteer. And we made the visual data in the topographical maps database accessible and retrievable on the internet. They can be enlarged, reduced or transfered by Zoomify.