著者
中沢 護人
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.9, pp.243-248, 1964-09-01

平炉法の発明の100年にあたり,この方法の本質的契機である蓄熱方式と,高温製鋼反応の両側面について,同法が多くの科学的技術的成果を総合しながら形成されていった事情を明らかにする.
著者
宮武 壮太郎 豊田 啓介
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.253-258, 2023-08-01 (Released:2023-09-21)
参考文献数
13

昨今,都市空間のデジタル記述に関する研究開発が多方面で進んでいるが,各種自律的なエージェントが我々人と日常的に共存する社会の到来が予見されている中, それらが汎用に依拠できるようなデジタルツイン環境の整備および体系化は,現状で十分に進んでいるとは言い難い.本研究では, 産業ドメインごとに異なる空間記述仕様が個別に使われている現状を踏まえつつ,「複数の空間記述仕様にまたがるオブジェクト記述詳細度(LoD)」の体系化および実装を念頭に, 現状の調査および今後への課題と可能性に関する要点を整理し,異なる仕様間でのLoD の連携と変換を可能にするフレームを提示する.
著者
横井 喜充
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.36-43, 2006 (Released:2006-11-15)
参考文献数
16
被引用文献数
1
著者
井澤 智優 趙 炳郁 竹内 昌治
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.165-166, 2021-05-01 (Released:2021-06-05)
参考文献数
3

近年, 医療創薬分野や工業分野で細胞組織を用いたモノづくりが注目を集めている. その中でも操作性に優れ,三次元組織への組み立てが可能な細胞ファイバは, バイオリアクターとしての利用が期待される. しかし, 新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響で, 大学における研究活動が制限を受けている. 本研究では, これまで研究室でしか作製できないと考えられていた細胞ファイバを在宅で簡単に家庭用3Dプリンターを利用して造形したマイクロ流体デバイスを用いて作製する方法を構築し, バイオリアクターとして機能することを確認した.
著者
鈴木 高宏
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.319-324, 2011-03-01 (Released:2011-05-28)
参考文献数
4

長崎県はEV・PHVタウンの一つとして,特に離島におけるEVおよびPHV(プラグインハイブリッド車)の実用化普及モデル構築を目指して「長崎EV&ITSプロジェクト」を進めている.本プロジェクトではまず五島列島を対象地域に,世界遺産候補の教会群をはじめとした観光資源を活用し,環境にやさしく島を巡る「未来型ドライブ観光」の実現を目指している.その第一段階として,ITS車載器を搭載したEV100台とPHV2台,急速充電器8箇所15基を導入している.導入したEV・PHVは主に観光用のレンタカーとして運用され,全国でも例を見ない高い頻度で利用されており,それにより多くの課題とその対応方法が明らかになってきている.本発表ではそのような実運用の状況について第一報を行う.
著者
植村 恒義 山本 芳孝
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.8, pp.203-206, 1955-08-01 (Released:2009-12-18)
著者
沖村 遥平 本間 裕大 鵜飼 孝盛 栗田 治
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.289-292, 2016-07-01 (Released:2016-07-29)
参考文献数
3
被引用文献数
2

夏の風物詩として存在感の大きなものに,都市部での花火大会が挙げられる.都市部で打ち上げられる花火を観賞するにあたって,周囲の建物群の影響は無視できないものであり,これらの高層な建物群によって,視界に届くはずの花火が遮蔽されてしまうのである. そこで本研究では,建物群が建ち並ぶなかでの花火の見え方に主眼を置き,建物による遮蔽と観測位置などを厳密に考慮した上で,視界にとらえられる花火の量を定量的に評価する.より具体的には,視対象となる打ち上げ花火が視界でどの程度の大きさを占めるかを,視対象の見かけの大きさを数値化した物理量である「立体角」を用いて評価すると同時に,花火の全形のうちどの程度の割合が視界にとらえられるかを,立体角の定義から直ちに算出される「可視率」を用いて評価し,これら2つの要素を評価指標とする.また,構築したモデルを都市部で行われている実際の花火大会のいくつかの事例へ適用し,実証的な視認性評価分析を展開する.
著者
野村 浩司 大原 美保 目黒 公郎
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.709-712, 2009 (Released:2009-08-05)
参考文献数
13

現在, 首都直下型地震などの巨大地震の発生が危惧されており, 特に都市部で発生する地震が日本経済へ及ぼす影響は大きい.本研究では, 兵庫県南部地震を対象として, 地震前後での土地価格の変動率関数を作成し, 地震が土地価格に及ぼす影響を分析した.地震直後の1996年は建物被害程度が大きいほど土地価格が下落したが, 2年目の1997年には全壊・全焼率が高い地域では土地価格の下落が止まる一方で, 半壊率が高い地域では下落し続けた.3年目以降は, 全壊・全焼率の高い地域から土地価格が回復し始めたが, 半壊率の高い地域では土地価格の回復に遅れが見られ, これは地域の復旧・復興の遅れによるものと考えられた.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
林 世彬 須田 義大 横溝 英明 小宮 浩資 平山 幸司
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.111-116, 2019-03-01 (Released:2019-03-30)
参考文献数
3

昨今高速バスの都市間輸送における大幅な進展がみられるが,今後バス運転手の確保の課題や,より一層の安全性やサービスの向上を考慮すると,現在,産官学で鋭意開発され,実装化が期待される自動運転技術を導入することが有益であると考えられる.本稿では,内閣官房.ITS 戦略室によるロードマップ,制度整備大綱や,経済産業省.国道交通省で進められている隊列走行トラックの技術開発状況などを踏まえて,実装化に向けたコンセプトを検討した.
著者
齋藤 成文
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.266-271, 1999-05-01

50周年誌