著者
藤巻 宏
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.206-212, 2000-09-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
11
著者
友松 篤信 伊藤 敞敏 ウィジャヤ ハニー ウスティオン ゼイン クメンドン ジョン 松山 晃
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.175-181, 1996-12-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
10

インドネシアのヤシ花茎から伝統的手法により採取した樹液と, それから作られる黒糖の一般分析および糖・有機酸の定量分析を行った.砂糖ヤシ (Arenga pinnata Merr.) , パルミラヤシ (Borassus flabellifer L.) , ニッパヤシ (Nypa fruticans Wurmb.) およびココヤシ (Cocos nucifeya L.) からの樹液は10~13%の糖を含み, その大部分はショ糖であった.樹液をインキュベートするとショ糖は微生物の作用により加水分解され, 大量のブドウ糖および果糖と若干のオリゴ糖が生じた.パルミラヤシ, ニッパヤシ及びココヤシはコハク酸, 砂糖ヤシはリンゴ酸の含量が最も高かった.砂糖ヤシとニッパヤシの樹液をインキュベートすると乳酸が顕著に増加した.樹液の糖全体に占める還元糖の比率はインキュベートによって12.5%から90.1%に顕著に増加した.黒糖における還元糖比は36.1~43.0%であり, 通常法によりサトウキビ搾汁から製造された黒糖の還元糖比より著しく大きかった.
著者
久保井 栄
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3-4, pp.183-188, 1978-03-31 (Released:2010-03-19)
参考文献数
10

さといもは従来酸性土壌に強い植物であるとされている.そこで土壌pHを5段階に調節して, あといもの生育に及ぼす影響について検討した.生育に適するpH濃度は6.6~7.0の弱酸性から中性土壌の間であることが認められ, 酸性土壌に抵抗力がないことが明らかになった.なお植物体中のCa含有量は土壌中にカルシウムが多量に存在するほど多い傾向がみられた.
著者
Syeda Shahnaz PARVEZ Mohammad Masud PARVEZ 藤井 義晴 弦間 洋
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.243-249, 2003-12-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
36

バングラデシュ, インド, パキスタン, フィリピン, タイの5力国から収集したタマリンド成熟果実の成分分析を行った.可食部の水分含量は約20%で, 乾物100g当たり粗タンパク質は8.5~9.1g, 脂質は2.7~3.1g, 繊維は2.8~3.4g, 炭水化物は82.1~82.69, カロリーは1, 539~1, 581KJの範囲を示し, 全糖質含量は46.5~58.79であった.構成無機質のうち, 高含量はMg (25.6~30.2mg) とNa (23.8~28.9mg) で, Cu (0.8~1.2mg) とZn (0.8~0.9mg) の含量は低かった.活性酸素ラジカル消去能 (ORAC) と総フェノール含量を計測したところ, それぞれ乾物1g当たりTrolox当量で59.1~66.3μmol, 乾物100g当たり没食子酸当量で626.6~664.0mgを示した.両者間には強い相関が見られた (>0.99, 1%レベル) ことから, 高フェノール含量のタマリンド果実は, 活性酸素ラジカルによる生体の酸化障害から保護する機能を有すると思われた.このようにタマリンド果実はミネラル補給, さらには高フェノール含量に基づく抗酸化性など貴重な食料資源であることが明らかにされた.本報はタマリンド, とくに東南アジア周辺国で収集した果実の抗酸化性に言及した初めての報告であり, 今後, タマリンド果実あるいはその加工食品が, 生体調節機能をもつ機能性食品として利用されるであろう.
著者
川崎 弘 岩田 文男 メスキータ フィーリョ マノエル V.
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.45-50, 1984

セラードにおける作物の根群文布は著しく浅いため, 栽培期間中不定期に発生する小乾期なよってしばしば水分不足の被害をける.従来, この浅根化は強酸性土壌に由来する交換性Alの阻害作用に婦せられ, 石灰の深層施用が推奨され, かつ実施されているが, 依然として改善されていない.本実態調査ではセラートにおける作物根分布の表層化の原因を解明するため, セラードのライソル (Ferralsols) , 肥沃なテラロシャ (Eutric Nitosols) および沖積土壤 (Dystric Fluvisols) のダイズ根群の分布を調査・比較し, セラードにおけるダイズ根群分布の特異性を明らかにしようとした.調査の結果, セラードのダイス根群はテラロシャおよび沖積土壤に比べて主根の伸長・肥大が悪く, 代って地表近くの分枝根が良く発逹し, 根群が表層に集中する特徴を示した.しかし, セラードの開墾初年月の畑では主根が深くまで伸長し, 根群も地表から比較の深層まで広い範用に分布しているのが認められた.
著者
Yoshinori YAMAMOTO Naoya TAKEMORI Fransiscus Suramas RENBON Tetsushi YOSHIDA Yona RANDONGKIR Hubertus MATANUBUN Akira MIYAZAKI
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
Tropical Agriculture and Development (ISSN:18828450)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.17-28, 2021 (Released:2021-07-16)
参考文献数
28

The biomass of sago palms, growing in the natural forest of South Sorong, West Papua, Indonesia, was measured by fresh and dry weights, and the change in the biomass production in each organ/part with age was examined, using the number of leaf scars and leaves as an index of palm age (a total of 16 plants with 19–145 number of leaf scars and leaves). The biomass increased exponentially after trunk formation, especially after attaining 80 leaf scars and leaves and the fresh and dry weights of the above-ground part (shoot) at the optimal harvest stage (from bolting to the emergence of the inflorescence stage) were 3200–3700 kg and 1030–1230 kg, respectively. The trunk mainly contributed to the increase in the shoot biomass, and the leaf contribution was small. With increasing palm age, the ratio of leaves—mainly the petiole and leaf sheath—in the shoot biomass decreased, while that of trunk, mainly pith, increased. The fresh and dry weight ratios of the pith at the harvest stage to the shoot weight were 66% and 57%, respectively, and 80% and 71% to the lower trunk weight, respectively. Sago palms in the natural forest tended to have a lower dry matter percentage in the pith, a higher ratio of bark and a lower ratio of pith in the dry weight at the harvest stage than did the sago palms under cultivation conditions.

1 0 0 0 OA 熱帯の焼畑

著者
久馬 一剛
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.298-301, 1991-12-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
8
著者
渡辺 弘之
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.302-305, 2003-12-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
7
著者
諸見里 秀宰
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.135-140, 1971-02-28 (Released:2010-03-19)
参考文献数
9

ヤシ類の種子および発芽適温について研究した.結果を要約すると次の通りである.1.本研究には次の3属3種の種子を用いた.a.ビロウLivistona chinensisb.ダイオウヤシRoystonea regia O.F.Cookc.シンノウヤシPhoenix roebelenii O'Brien2.種子の大きさおよび重量は樹種によつて異なる.各樹種の種子の大きさ, 重量および容積重を第1表, 第2表で示した.3.発芽試験は各樹種の種子の発芽適温を知るためになされた.その結果を第3表で示した.4.各樹種の発芽最適温度は, ビロウおよびダイオウヤシは35℃, シンノウヤシは30℃であつた.
著者
安田 茂 坂 久美子 夏秋 啓子
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.85-93, 1998-06-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
14

葉脈沿いに進展した退緑モザイクを主な症状とするアルストロメリアから分離されたウイルスの性状を調べ, その同定を行った.汁液接種によって調査した本ウイルスの宿主域は, 12科34種の試験植物のうち, 3科4種であった.感染葉汁液の電子顕微鏡観察では, ウイルス粒子は長さ700nm, 幅12nmのひも状で, 併せて層板状封入体も認められた.また, 超薄切片の電子顕微鏡観察では, 葉肉細胞細胞質に散在したウイルス粒子とともに, 渦巻状および風車状の封入体も観察された.本ウイルスは, モモアカアブラムシおよびネギアブラムシによって, 非永続的に伝搬された.SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動によってウイルスの外被たんぱく質の分子量を調べたところ, 約33kDであった.本ウイルスを精製し, 家兎に注射して抗血清 (As-AlMV-Y) を作製した.本ウイルスはBOUWENおよびBRUNT両博士より分譲されたアルストロメリアモザイクウイルスに対する抗血清と反応した.以上の結果から本ウイルスはPHILLIPSら (1986) , およびわが国では井上ら (1992) が報告したアルストロメリアモザイクウイルスと同定された.さらに, As-AIMV-Yを利用した発生調査で, 本ウイルスは栽培圃場あるいは市販の切り花からも検出されることから, わが国でも広く発生していると考えられた.本ウイルスは, ティッシュブロット法などによって根茎や貯蔵根からも血清学的に診断可能であることが示された.アルストロメリアはプラジル, チリなど南アメリカに広く自生し, これらから多くの園芸品種が作出されている.また, アルストロメリアおよびこれと近縁で熱帯・亜熱帯に多く見られるヒガンバナ科植物ウイルスについての研究は少ない.したがって, アルストロメリアのウイルス病に関する研究は, これら植物の栽培や育種上も重要な課題の一つであると考えられた.
著者
川鍋 祐夫
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.45-53, 1980-06-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
22

18種の重要雛作物を含む, 128種の繊維作物について, 所属する属科, 目を調べ特定の分類群から多くが出ているか, 出ているとすればそれはどんな群か, を検討した.アオイ目, イラクサ目, ユリ目のように繊維作物にかかわる科, 属が多いものと, フトモモ目, パイナップル目のよう1こその少ないものがある.繊維作物が多く出ているアオイ科, シナノキ科, クワ科, イラクサ科, リュウゼツラン科などは, 茎の靱皮雛や葉の維管束繊維の発達が著しい, とされている群である.経済的に重要な栽培作物は一年生が多く, 半野生ないし野生の低木, 中高木からは自給用又は市場性の狭い繊維が生産されている.温帯性の繊維作物はアマ, アサ, ニュージーランドアサの三種で, それ以外の多くのものは熱帯性である.
著者
Hiroaki SAMEJIMA Byoung-Jae PARK
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
Tropical Agriculture and Development (ISSN:18828450)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.12-17, 2019 (Released:2019-08-20)
参考文献数
33

Guava leaf extract has significant application in natural remedies and cosmetics. In this study, we have focused on the total polyphenol content and inhibition activity against skin dermis enzymes (collagenase, elastase, and hyaluronidase) and carbohydrate digestion enzymes (α-amylase and α-glucosidase). Dried powdered guava leaves were extracted in 70% methanol and lyophilized to produce a crude extract. Aliquots were further divided into Hexane fr., EtOAc fr., BuOH fr., and Water fr. Total polyphenol content was the highest in the BuOH fr. among the crude extract and the four fractions. The Hexane fr. did not reach the 50% inhibitory concentration (IC50) against all the enzymes studied. The crude extract, BuOH fr., and Water fr. showed low IC50 (high inhibition activity) against collagenase, elastase, and hyaluronidase, with the BuOH fr. having the highest inhibition activity. In addition, this had high inhibition activity against α-amylase and α-glucosidase. The ability to inhibit multiple enzymes, relating to skin aging or carbohydrate digestion, suggests significant potential for using guava leaf extract in natural remedies and cosmetics.
著者
村田 治重
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.5-9, 1962

1.スムース・カイエンのサラワク種を用いて生育状況を調査した.<BR>発蕾時期は4月下旬~7月下旬, 8月下旬~11月上旬の2期にわかれ, したがて収穫時期も9~12月, 2~3月の2期となる.<BR>果実の大きさは夏実より冬実が大きく, 夏実は冠芽がのびすぎる.えい芽は夏実にのみ発生し, 冬実には発生しない.<BR>2.スムース・カイエン (サラワク) は吸芽の発生が悪く, 第1回果実収穫後第2回目の果実収穫まで長くかかるので, 暖地のパイアップルの品種としては, 本種以上に芽立ちのよい種類を選択して生産性を高める必要がある.<BR>3.スムース・カイエン (サラワク) とアバガシー, スペシャル, アマレーロとの生育状況の比較をおこなつた.<BR>アマレーロは生育が旺盛で, 果実収穫までの期間が短く, 吸芽塊茎芽の発生および生長がよい.葉にとげがあり, 果実・苗が腐敗しやすい欠点はあるが暖地のパイン栽培品種としてはスムース・カイエンより適品種のようにおもわれる.<BR>4.暖地パイン栽培にあたつては, 冬期が生育に不良環境にあるので, 品種の選択の条件として耐寒性, 第2次芽の発生, 生長の旺盛ということが重要な要素としてとりあげられなければならない.