著者
中村 大輝 藤原 聖輝 石飛 幹晴 川崎 弘作 小林 和雄 小林 優子 三浦 広大 雲財 寛
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.137-154, 2023 (Released:2023-07-08)
参考文献数
124

The purpose of this study was to derive the types, characteristics, historical evolution, and issues for future research on assessment methods of understanding of the Nature of Science (NOS). The assessment methods for NOS understanding were extracted from an article database, and 69 assessment methods were identified. These assessment methods differed in response format and subjects, and there was some bias in the elements measured. Finally, we summarized issues for future research from the three viewpoints of “What should be assessed as NOS understanding,” “What methods should be used for assessment,” and “What is the purpose of assessment”.
著者
吉田 美穂 川崎 弘作
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.185-194, 2019-07-31 (Released:2019-08-29)
参考文献数
29
被引用文献数
1

小学校の理科授業の多くは「なぜ」という疑問を見いだす場面から学習が開始される。しかしながら,「なぜ」という抽象的な疑問のままではその後の探究活動につながりにくく,このような疑問を,探究の方向性を意味づけるより具体的な問いに変換する思考力が学習者には求められる。本研究では,このような疑問から問いへ変換する際の思考力の育成を目指すにあたって,疑問から問いへの変換過程における思考の順序性を明らかにするための調査および分析を行った。その結果,疑問から問いへ変換する際の思考の順序性(主として「問題状況の確認→既有知識の想起→要因の検討→仮説の形成→問いの設定」)が明らかになった。さらに,この過程を仮説を形成するまでの問題解決過程として整理すると,先行研究における問題解決過程「疑問の認識→問いの設定→仮説の形成」とは異なり,「疑問の認識→仮説の形成→問いの設定」と整理することができた。
著者
川崎 弘作 雲財 寛 中村 大輝 中嶋 亮太 橋本 日向
出版者
Japan Society for Science Education
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.85-90, 2023-12-09 (Released:2023-12-07)
参考文献数
14

本研究では,生命領域における探究の特徴を踏まえた学習指導が知的謙虚さの育成に有効か否かを明らかにすることを目的とした.このために,小学校第6学年「植物のからだのはたらき」において授業実践を行った.その結果,量的分析から,知的謙虚さ得点の平均値が実践後に向上していたと判断できる結果が得られなかった.このため,生命領域における探究の特徴を踏まえた学習指導が知的謙虚さの育成に有効であるとはいえないと判断した.その一方で,本研究の成果と先行研究の知見を比較することを通して,知的謙虚さの育成に関する新たな視点として,「自身の考えが誤っている可能性を常に疑い続ける学習」が有効であるという示唆を得ることができた.
著者
川崎 弘作 雲財 寛 中山 貴司
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.41-51, 2022-07-31 (Released:2022-07-31)
参考文献数
25

本研究では,「法則」の構築過程に基づく学習指導が知的謙虚さの育成に有効か否かを明らかにすることを目的とした。このために,小学校第6学年「てこの規則性」において「法則」の構築過程に基づく学習指導による授業実践を行った。その結果,質問紙調査による量的分析において,理科における知的謙虚さのうち「一般化への慎重さ」因子の得点の平均値が向上していたと判断でき,児童の実践後の感想に対する質的分析から量的分析の結果を支持する記述がみられた。このことから,「法則」の構築過程に基づく学習指導は「一般化への慎重さ」に関わる知的謙虚さの育成に有効であると判断した。
著者
雲財 寛 川崎 弘作
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.21-26, 2021-12-19 (Released:2022-01-20)
参考文献数
10

本研究の目的は,理科における知的謙虚さ尺度を開発することであった.この目的を達成するために,教師11名を対象とした予備調査と小学生791名を対象とした本調査を実施し,理科における知的謙虚さの因子構造について検討した.その結果,「開放性」「一般化への慎重さ」「知性と自我の独立」という3因子構造からなる,完全版と短縮版の2種類の尺度を開発することができた.今後は,項目反応理論をもとに質問項目の特性についてより詳細に明らかにしていく必要がある.
著者
川崎 弘作 吉田 美穂
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.83-94, 2021-07-30 (Released:2021-07-30)
参考文献数
15

本研究は小学校理科の問題設定場面における,「なぜ」という探究の見通しを持たない疑問を「何が」や「どのように」といった探究の見通しを含む問いに変換する際の思考力に着目し,その育成を目指している。このため,本研究では先行研究で明らかになっている問いへの変換過程における思考過程や小学生の実態を踏まえた学習指導法を考案し,小学生を対象とした授業実践を行った。具体的には,問いへの変換に必要となる知識を理解させるための学習指導を1時間設けた後,普段の理科の授業の中で理解させた知識を繰り返し使用させるための学習指導を4時間設けた。そして,その効果の検証を行ったところ,考案した学習指導法は,小学生の問いへの変換に必要となる知識の獲得を促し,その結果,問いへの変換における思考力を育成することのできる学習指導法であったが,その効果は限定的なものであった。
著者
川崎弘二 松井茂編
出版者
Engine books
巻号頁・発行日
2013
著者
西内 舞 川崎 弘作 雲財 寛 稲田 結美 角屋 重樹
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.615-626, 2020-03-30 (Released:2020-04-15)
参考文献数
25

本研究では,学習者の理科学習の動機づけ向上のために「科学的能力」から「理科学習の意義」を認識する学習指導法を考案し,その効果を検証することを目的とした。そして,「科学的能力」について直接教授する学習と,普段の理科の学習の中で科学的能力を身に付けていると学習者自身に意識させる学習の二つからなる学習指導法を考案し,高校1年生を対象に,その効果を検証した。その結果,学習者が「科学的能力」を「理科学習の意義の認識」として認識すると,自律性の高い動機づけのうち「内発的調整」,「同一化・将来」,「同一化・成長」を向上させる指導法として有効であった。
著者
西内 舞 川崎 弘作 後藤 顕一
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.113-123, 2018-07-31 (Released:2018-08-22)
参考文献数
10
被引用文献数
1

本研究では, 自己決定理論から動機づけを捉え「理科学習の意義の認識」が「相互評価表を活用する学習活動(以下, 相互評価活動と略す)への動機づけ」にどのような影響を与えているかについて明らかにすることを目的とした。本目的を達成するために, まず, 学習者が認識している「理科学習の意義の認識」と「相互評価活動への動機づけ」を測定するための質問紙を検討, 作成した。次に, 高校生を対象にこれらの質問紙による調査を実施し, 調査結果を基に「理科学習の意義の認識」が「相互評価活動への動機づけ」にどのような影響を与えているかについて共分散構造分析により明らかにした。その結果, 理科学習を通して, 学習者自身が, 「理科学習の意義の認識」を「科学的能力」が身に付くと捉えると, 「相互評価活動への動機づけ」のうち, 自律性の高い「同一化・成長」の動機づけに正の影響を与え, 自律性の低い「外的調整」には負の影響を与えていることが明かになった。また, 「理科学習の意義の認識」を「科学と身近な自然や日常生活の理解」と捉えると, 「相互評価活動への動機づけ」のうち, 自律性の高い「内発的調整」, 「同一化・成長」, 「同一化・将来」の動機づけに加え, 自律性の低い動機づけである「取り入れ・他者」にも正の影響を与えていることが明らかになった。つまり, 「理科学習の意義の認識」を「科学と身近な自然や日常生活の理解」と捉えると, 自律性の低い動機づけまで高めてしまう危険性が示唆されたと考えられる。
著者
吉田 美穂 川崎 弘作
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.675-685, 2020-03-30 (Released:2020-04-15)
参考文献数
15
被引用文献数
4

本研究は小学校理科の問題設定場面における,「なぜ」という探究の見通しを持たない疑問を「何が」や「どのように」といった探究の見通しを含む問いに変換する際の思考力に着目し,その育成を目指している。このような疑問から問いへの変換における思考力を育成するにあたり,その変換過程は「疑問を認識した後に仮説を形成し,形成された仮説を踏まえて問いを設定する」(「疑問の認識→仮説の形成→問いの生成」)というように先行研究により整理されているが,これを基にした小学生を対象とする実態調査は行われていない。このため,本研究は疑問から問いへの変換過程の中でもとりわけ「仮説から問いへの変換」(「仮説の形成→問いの生成」)に着目して評価問題及び質問紙を作成し,小学生の実態調査を行った。その結果,小学生は仮説から問いへ変換することができないということ,また,その原因として,問いの形式に関する知識や問いへの変換に関する知識が不足しているということが実態として明らかになった。
著者
川崎 弘美 元岡 展久
出版者
日本インテリア学会
雑誌
日本インテリア学会 論文報告集 (ISSN:18824471)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.121-128, 2018 (Released:2022-06-01)

19−20世紀転換期のウィーンにおいて,コロマン・モーザー(Koloman Moser/1868−1918)は,本来画家でありながら空間デザインで活躍していた。本稿の目的は,モーザーによる空間デザインを彼と同時期に共に活動したヨーゼフ・ホフマン(Josef Hoffman/1870−1956)と比較し,彼らが1903年に設立したウィーン工房の設立以前とウィーン工房時代の変化を考察することである。各々の主導あるいは協働でデザインした住宅を研究対象とし,文献と当時の写真資料をもとに,具体的に壁などの装飾の文様,家具と照明具の形状,色彩を時系列に挙げ,両者の担当を示し分析した。その結果,ウィーン工房設立によって,両者の空間デザインで相互の影響が見られた。
著者
川崎 弘美
出版者
日本インテリア学会
雑誌
日本インテリア学会 論文報告集 (ISSN:18824471)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.101-108, 2013 (Released:2022-06-01)

本研究の目的は,世紀末ウィーンにおいて,コロマン・モーザー(Koloman Moser/1868-1918)が提示した革新的に簡素な空間デザインについて,その展示と住宅の空間デザインの関連性を明らかにすることである。文献による当時の写真資料をもとに,まず展示を概観し,その中からモーザーによる最も簡素な空間デザインを抽出する。その後,その空間デザインに影響を与えた住宅を見出す。その際,同時期の空間デザインと比較することで,モーザーの簡素さを確認していく。さらに,彼の簡素な空間デザインの源泉を,建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュの空間デザインに見出し,考察する。
著者
川崎 弘作 中山 貴司
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.279-289, 2018 (Released:2019-02-02)
参考文献数
18

In this study, we aimed to clarify how particle concepts are acquired and changed through a teaching method based on the building process of theory. We analyzed the concepts and processes learned by elementary school students by examining and analyzing lesson content (totaling 6 units from the third grade level “material and weight” to the fourth grade level “the destination of water”) over a period of 53 hours. As a result, the students acquired the following concepts (a to e) and the process of change in these concepts was clarified: a) Materials are composed of invisible small particles. b) Particles do not disappear. c) The size of the particles does not change. d) Particles move in all directions when heated. e) The difference in state occurs due to the difference in the size of the gap between the particles and the movement of the particles.
著者
川崎 弘 岩田 文男 メスキータ フィーリョ マノエル V.
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.45-50, 1984

セラードにおける作物の根群文布は著しく浅いため, 栽培期間中不定期に発生する小乾期なよってしばしば水分不足の被害をける.従来, この浅根化は強酸性土壌に由来する交換性Alの阻害作用に婦せられ, 石灰の深層施用が推奨され, かつ実施されているが, 依然として改善されていない.本実態調査ではセラートにおける作物根分布の表層化の原因を解明するため, セラードのライソル (Ferralsols) , 肥沃なテラロシャ (Eutric Nitosols) および沖積土壤 (Dystric Fluvisols) のダイズ根群の分布を調査・比較し, セラードにおけるダイズ根群分布の特異性を明らかにしようとした.調査の結果, セラードのダイス根群はテラロシャおよび沖積土壤に比べて主根の伸長・肥大が悪く, 代って地表近くの分枝根が良く発逹し, 根群が表層に集中する特徴を示した.しかし, セラードの開墾初年月の畑では主根が深くまで伸長し, 根群も地表から比較の深層まで広い範用に分布しているのが認められた.
著者
川崎 弘 岩田 文男 デ メスキータ フィーリョ マノエル V.
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.81-87, 1984

前報の実態調査から, セラードにおけるダイズの主根伸長・肥大の不良とそれに伴う根群分布の表層化は, ダイズの根域, 特にAp<SUB>2</SUB>層の可溶性りん酸および交換性Caの不足と密接な関連があると考察した.そこで本試験では, セラード農牧研究センターの圃場において, りん酸および苦土石灰の深層施用がダイズの根群分布に及ぼす影響を究明した.その結果, りん酸および苦土石灰の深層施用によって, 根群分布の表層化は軽減され, その効果はりん酸, 苦土石灰の併用区で最も大きく, 次いでりん酸区, 苦土石灰区の順であることが明らかになった.このことからセラードにおけるダイズ根群の表層化は, 従来から言われているような土壌の酸性や交換性Alの阻害作用に起因する現象ではなく, 下層土の未改良によるりん酸とCaの欠乏が原因であると結論した.
著者
川崎 弘 岩田 文男 メスキータ フィーリョ マノエル V.
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.51-57, 1984

セラードのダイズ栽培において, 開墾後の経過年数の短い圃場では, 主根がよく伸長肥大し, 根群は表層だけでなく下層まで深く分布したのに対し, 開墾年次の古い圃場では主根の伸長肥大が劣り, 代って地表近くの分枝根がよく発達し, 根群が表層化する傾向が観察された.この現象を土壌要因との関連において調査した結果, セラードの土壌におけるダイズ根群分布の表層化は, 従来から言われているように土壌の酸性や交換性Alの阻害作用に起因しているのではなく, 施肥りん酸とCaが耕土層に集積して, 下層との間にこれら成分の著しい落差が生じることによって惹起されていると推論された.
著者
西内 舞 川崎 弘作
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.59-68, 2017 (Released:2020-01-26)
参考文献数
17

本研究では,自己決定理論から動機づけを捉え「理科学習の意義の認識」が「動機づけ」にどのような影響を与えているかを明らかにすることを目的とした。そのためにまず,学習者が認識している「理科学習の意義の認識」と「自己決定理論における動機づけ」を測定するための質問紙を検討,作成した。次に,中学生を対象にこれらの質問紙による調査を実施し,調査結果を基に理科学習の意義の認識が動機づけにどのような影響を与えているかについて共分散構造分析により明らかにした。その結果,理科学習を通して,学習者自身が,「理科学習の意義の認識」を「科学的能力」が身に付くと捉えると,「内発的調整」,「同一化・成長」の動機づけに正の影響を与え,「外的調整」には負の影響を与えていることが明かになった。また,「理科学習の意義の認識」を「科学と身近な自然や日常生活の理解」と捉えると,「内発的調整」,「同一化・成長」,「同一化・将来」の動機づけに正の影響を与えていることが明かになった。
著者
重松 佳樹 川崎 弘二 神原 正樹
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.287-295, 2000-12-25
参考文献数
39
被引用文献数
1

ヒトの平均寿命(ゼロ歳平均余命)の延びに歯がどのように寄与しているのかを明らかにするため, 歯の平均寿命の年次推移について検討を加えた.ヒトの平均寿命および歯の平均寿命の年次推移は, 戦後どの年度においてもヒトの平均寿命は女性の方が男性に比べて長いのに対し, 歯の平均寿命はいずれの歯種においても女性の方が短かった.歯の平均寿命を歯種別に比較すると, 第二大臼歯が最も平均寿命が短く, 犬歯が最も長いという結果であり, 歯種による平均寿命の差は約14年であった.このことにより, 歯の平均寿命を配慮した歯種別保健指導の重要性が示された.また, ヒトの平均寿命および歯の平均寿命を平成5年の結果で比較すると, 男性では最も平均寿命の長い犬歯でヒトの平均寿命(76.2歳)と比較して約5年平均寿命が短く, 最も平均寿命の短い第二大臼歯では約20年も歯のない期間が存在することが明らかとなった.さらに, 女性においてはヒトの平均寿命(84.0歳)と歯の平均寿命の差が大きく, 犬歯で約14年, 第二大臼歯で約28年の差が認められ, 無歯で過ごす期間が男性に比べ長いことがわかった.つぎに, 昭和62年から平成5年までのヒトの平均寿命と歯の平均寿命の延び率を比較すると, ヒトの平均寿命の延び率に対し, 歯の平均寿命の伸び率は約2倍であった.これらの結果より, ヒトの平均寿命に対し女性の歯の平均寿命が短い原因の究明, 口腔保健指導および予防プログラムを各年齢階級別および歯種別に構築する必要があること, 歯の平均寿命の推移に関わる歯科医療および歯科保健状況の解明が, 今後の歯科保健施策の立案に必要であることが明らかとなった.