著者
波部 忠重
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.27-28, 1986-10-31
被引用文献数
2
著者
赤部 晃一 Graham Neubig Sakriani Sakti 戸田 智基 中村 哲
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.87-117, 2016-01-25 (Released:2016-04-25)
参考文献数
30

複雑化する機械翻訳システムを比較し,問題点を把握・改善するため,誤り分析が利用される.その手法として,様々なものが提案されているが,多くは単純にシステムの翻訳結果と正解訳の差異に着目して誤りを分類するものであり,人手による分析への活用を目的とするものではなかった.本研究では,人手による誤り分析を効率化する手法として,機械学習の枠組みを導入した誤り箇所選択手法を提案する.学習によって評価の低い訳出と高い訳出を分類するモデルを作成し,評価低下の手がかりを自動的に獲得することで,人手による誤り分析の効率化を図る.実験の結果,提案法を活用することで,人手による誤り分析の効率が向上した.
著者
原田 洋一郎
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
東京都立産業技術高等専門学校研究紀要 (ISSN:18831990)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.50-60, 2013-03

本稿では,石見銀山御料の小規模な港町,宅野浦における廻船商売がどのように展開したかについて,ほぼ18 世紀を通じて廻船商売を営んだ商家,増屋の史料を用いて具体的に検討した.宅野浦は,江戸初期の石見銀山盛期に,そこで用いられる鉄道具の原料となる鉄の集荷と関わって形成されたとみられる.江戸中期における増屋の廻船商売は,出雲西部や石見銀山御料の日本海沿岸の港町を介して鉄を集荷し,大坂方面へ廻送することを中心としていた.これは,この港町が,鉄の集散との関連で発展したことをうかがわせるものであった.また,石見銀山御料の鉄の生産と流通においては,鉄生産地と港町を結ぶ者,御料内の各港町と大坂など遠隔地の市場とを結ぶ者の分業と連携が重要な役割を果たしていたことが明らかとなった.
著者
ヤング B.M.
出版者
北翔大学
雑誌
北海道浅井学園大学生涯学習システム学部研究紀要 (ISSN:13466178)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.71-86, 2003-03-20

長編小説Who Has Seen the Wind(「誰が風を見たか」,1947年刊)では,著者のW.O.ミッチェル(1914-1998)がカナダ,サスカチュワン州の大草原の農村で暮らしている若い主人公の目を通して生と死,善と悪,光と影を鮮やかに描いている。雄大な自然とその美しさ,凄まじさを背景に豊かな表現力を以って,動物や人間の生命の神秘を探り,その意味を探求しながら一人の少年が成長していく様を生き生きと描写している。
著者
村山 瑞穂 ムラヤマ M. MURAYAMA
雑誌
紀要. 言語・文学編
巻号頁・発行日
vol.39, pp.97-114, 2007

『ティファニーで朝食を』(Breakfast at Tiffany's)と聞いてまず思い浮かべるのは、オードリー・ベップバーン(Audrey Hepburn)主演、ブレイク・エドワーズ(Blake Edwards)監督め1961年公開のハリウッド映画だろう。しかし、これがアメリカ文学史でも特異な位置を占めるトルーマン・カポーティ(Truman Capote)の同タイトルの小説に基づくことを知る人はそれほど多くはなく、しかも、原作を読んだ誰もが、小説と映画との違いに少なからぬ当惑を感じるに違いない。例えば映画のオープニング・シーン。ヘンリー・マンシーニーの名曲「ムーン・リバー」のメロディーに乗せて、人気のない早朝のニューヨーク五番街が映し出されると、そこに一台のイエロー・キャブが走り来て、ティファニー宝石店の前に止まる。降り立った女性は、髪を高く結い上げ、黒のロングドレスに身を固めたヘップバーン演じるヒロインのホリー。彼女は、ティファニーのショー・ウインドウを覗き込みながら、おもむろに紙袋から取り出したデーニッシュをかじり、テイクアウトの紙コップ入りコーヒーをすする。タイトルを文字通り映像化してみた印象的なこのシーンは、実は原作には全く描かれていない。文学作品の忠実な映画化など期待すべきものではなく、映画は原作の一解釈であり、独立した作品として扱うべきだが、両者の違いに何らかの意味づけをしてみたくなるのもごく自然な衝動だろう。カポーティは、第二次世界大戦後、早熟な天才作家として彗星のごとく登場し、アメリカ南部を舞台に孤独な少年の自己探求の葛藤を幻想的に描く『遠い声、遠い部屋』(Other Voices,Other Rooms,1948)をはじめとする小説や短篇によって、キャサリン・アン・ポーター(Katherine Anne Porter)やカーソン・マッカラーズ(Carson McCullers)に並ぶ南部ゴシック作家の一人に数えられる。しかし後年は、夢想的な作風をがらりと変え、カンザスの片田舎で起きた一家惨殺事件を綿密に取材したルポタージュ風のノンフィクション・ノヴェル、『冷血』(In Cold Blood,1965)によってセンセーションを巻き起こした。ニューヨークの風俗をリアルに描きつつ、そこにファンタジーの要素を織り交ぜた『ティファニーで朝食を』(1958)は、カポーティ文学の二つの異なる作風の中間に位置するともいえる。終戦後、自らの体験に基づく戦争小説によって戦争の不条理や軍隊機構の抑圧性を告発して脚光を浴びたノーマン・メイラー(Norman Mailer)ら社会派作家とは対照的に、カポーティは一貫して社会性より芸術性を重視する審美主義作家と自らを定義してきた。しかし、時間が停止したような退廃的な南部の暗闇の世界からニューヨークの明るい昼の世界へと舞台を移した軽快なコメディ、『ティファニーで朝食を』は、実社会の断面を描き、思いのほか政治的な作品になっていると指摘される。なかでも、出版当時、賛否両論だった作品の政治性をいち早く見抜き、評価したのはイーハブ・H・ハッサン(Ihab H. Hassan)である。ハッサンは、冷戦下の体制順応の時代にあって、「飼いならされることがないゆえに安住の地を見出せない自由への愛("wild and homeless love of freedom")」を具現する新しいヒロインとして小説の主人公ホリー・ゴーライトリーの登場を歓迎している。小説『ティファニーで朝食を』についてハッサンが評価するカポーティの冷戦期アメリカへの批評は、しかしながらその映画化においては全くといっていいほど切れ味が削がれてしまっている。「ハリウッドは戦後期の政治と国民的アイデンティティの将来を決定づける決戦場であった」(May,358)といわれるように、当時のハリウッドを発信地とする大衆映画はアメリカの文化的価値を全世界へと送り出したが、それらが発するメッセージは当然のことながらきわめて体制擁護的なものであった。本論では、『ティファニーで朝食を』の映画化において原作がいかに改変されたかを、ジェンダー、階級、民族、セクシュアリティを切り口に分析することにより、当時の冷戦期アメリカを支配していた文化イデオロギーを浮き上がらせると同時に、それに対抗するカポーティの批評精神を明らかにする。また、きわめて巧妙に仕上げられた原作改変の隙間に走る亀裂を指摘することで、最終的にはその改変を支えるアメリカの文化イデオロギーが映画を完壁には支配しきれていないことを示唆したい。
著者
播磨 定男
出版者
徳山大学経済学会
雑誌
徳山大学論叢 (ISSN:02873680)
巻号頁・発行日
no.63, pp.69-53, 2006-07
著者
播磨 定男
出版者
徳山大学
雑誌
徳山大学論叢 (ISSN:02873680)
巻号頁・発行日
no.39, pp.p216-192, 1993-06
著者
外園 豊基
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.409, pp.p42-54, 1982-06

2 0 0 0 OA 国史叢書

著者
国史研究会 編
出版者
国史研究会
巻号頁・発行日
1915
著者
チャールズ・クラーク
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学語学教育部紀要 (ISSN:13469134)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-25, 2003-11-30

著者専攻: 英語教育学
著者
辻下 卓見
出版者
大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻
巻号頁・発行日
2008-03

報告番号: ; 学位授与年月日: 2008-03-24 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(情報理工学) ; 学位記番号: ; 研究科・専攻: 情報理工学系研究科電子情報学専攻