著者
三村 可菜 淺川 裕美 橋本 正勝 早川 典之 石岡 克己
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.139-143, 2013-12-25 (Released:2016-01-26)
参考文献数
6

α1-酸性糖蛋白 (α1-AG)は急性相反応蛋白の一種であり,猫において炎症や腫瘍を検出するスクリーニング項目として注目を集めつつある。今回新たに開発した測定試薬を用い免疫比濁(TIA)法による猫血中α1-AGを測定した結果,同時再現性と希釈直線性はともに良好で,その測定値は一元放射免疫拡散法による測定値と高い相関を示した。この試薬を用いたTIA法で日本獣医生命科学大学付属動物医療センターに来院した238頭の猫の血中α1-AG濃度を測定したところ,α1-AGが上昇していた125頭のうち血清アミロイドA(SAA)の上昇を伴っていたものは62頭で,乖離が見られることからα1-AGとSAAの同時評価が病期判定や鑑別診断に結びつく可能性が示唆された。また,TIA法による猫α1-AGの測定は大規模な検体処理に適し,検査項目としてのα1-AG測定の普及に寄与することが期待される。
著者
韓 先花 陳 延偉
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2015-CVIM-198, no.12, pp.1-6, 2015-09-07

近年,食事の乱れや健康意識の向上に伴い,食生活の管理が重要となっている.そこで,携帯電話のカメラ機能と用いて撮影された食事画像から自動で食事内容の認識を行なうことで,健康を容易に促進できるシステムの構築を目指している.高精度な食事画像を認識するために画像表現としてコードブークモデル及びその改善法を幅広く用いられ,ある程度の認識精度を得ることが検証された.しかし,実用食事ログを構築するため,更なる認識精度の向上を必要がある.それで,本研究では近年様々な分野で高い汎化性能を検証された Deep Convolutional Neural Network (DCNN) を用いた食事画像認識を行い,大幅な精度の向上を検証された.
著者
白井 良明
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2016-CVIM-200, no.16, pp.1-6, 2016-01-14

これは,CVIM 研究会の 200 回を記念した講演の概要である.まず,これまでの発展を概観し,現在の CV の傾向と問題点を述べる.とくに,最近盛んになっている学習による画像認識の限界を指摘する.人の能力に近付けるためには,まだやることがある.そこで,人の視覚能力実現のため,のアプローチとして,これまで筆者が試みてきた研究をいくつか簡単に紹介する.
著者
池松 大志 中江 俊博 長森 藤江 井前 麻理子 宮下 直也 木全 英明
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2016-CVIM-200, no.14, pp.1-6, 2016-01-14

機械学習を用いた画像認識では,高精度の判定を可能にするために,大量の画像データと正解ラベルからなる学習データセットを用意する必要がある.学習データセット構築作業の効率化を目的としてラベル付与の自動化やクラウドソーシングが実施されているが,属人的・専門的な判断を要する場合については,むしろエンドユーザ自身によってラベル付与を実施することが望ましいと考える.そこで,本研究ではエンドユーザ自身が画像収集からエンジン生成までを効率的に実施することが可能な学習器のインターフェースの開発を行い,エンジン生成に要する作業時間の短縮を図った.具体的には,Deep Learning フレームワークとして広く利用されている Caffe を用いた Deep Learning 学習 API(Application Programming Interface) の開発および画像検索 API とのマッシュアップによる画像収集・登録・学習インターフェースを開発した.
著者
Sasaki Takeshi Niwano Shinichi Sasaki Sae Imaki Ryuta Yuge Masaru Hirasawa Shoji Satoh Daisuke Moriguchi Masahiko Fujiki Akira Izumi Tohru
出版者
社団法人日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.169-173, 2006-01-20
被引用文献数
2 13 19

Background Little is known about the shortening of atrial refractoriness as a result of electrical remodeling in atrial fibrillation (AF) in clinical cases, especially in terms of long-term follow-up, because of a lack of noninvasive testing methods. Methods and Results The present study population comprised 38 consecutive patients with persistent AF (PAF, >1 month). Before and after the follow-up period of 1-14 months, surface ECGs were recorded for analysis. In each case, the fibrillation wave was purified by subtracting the QRS-T complex template and then power spectral analysis was performed. The mean fibrillation cycle length (FCL) and FCL coefficient of variation (FCL-CV) were determined from peak power frequency in 20 epochs in each recording. The change in FCL (ΔFCL) was calculated by subtracting the baseline FCL from the FCL after the follow-up period. To correct for the difference in the follow-up period, ΔFCL was divided by the follow-up period in each case. In 38 cases, mean FCL decreased from 160±20ms to 151±19ms (p<0.05), and the FCL-CV also decreased from 15±9% to 12±5% (p<0.05). The corrected ΔFCL was -2.4±7.6 (ms/month) and there was a significant negative correlation between corrected ΔFCL and baseline FCL (p<0.01). Conclusion Shortening of the FCL during a relatively long-term follow-up period was observed in patients with PAF.
著者
鎌田 正利
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻
巻号頁・発行日
2011-03-24

報告番号: 甲26963 ; 学位授与年月日: 2011-03-24 ; 学位の種別: 課程博士 ; 学位の種類: 博士(獣医学) ; 学位記番号: 博農第3716号 ; 研究科・専攻: 農学生命科学研究科獣医学専攻
著者
実積 寿也
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.13-27, 2015 (Released:2016-01-30)
参考文献数
50

情報通信技術(ICT)の急速な進歩を背景に、コンテンツ産業は、日本の持続的成長・発展を支える基盤産業としての貢献が期待されている。そのため、同産業に対して何らかの成長阻害要因が予見される場合は、相応の政策的対処を検討し、望ましい産業組織を育成する必要がある。近年のインターネットプロトコル(IP)技術の高度化は、ネットワーク産業とコンテンツ産業を垂直統合した新しいプレイヤーを生みつつあり、これら新型プレイヤーは、独占力のレバレッジを通じて競争政策上の新たな課題をもたらす懸念がある。具体的には、モバイルブロードバンド(BB)が主流になるにつれ、プロバイダ市場の寡占化が進み、コンテンツ・ディストリビューションの効率的確保が阻害される可能性がある。そのため、モバイル BB 事業者に対し一定の規律を与えることは、BB 市場の効率性改善の観点のみならず、コンテンツ産業育成の観点からも重要である。米国のネット中立性規制は、その際、良い参照例となろう。
著者
Atsushi Yasuda
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.367, pp.en208-en209, 1917 (Released:2011-01-26)
参考文献数
2
被引用文献数
1 2
著者
近藤 雅恵
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
人間文化論叢 (ISSN:13448013)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.289-296, 2005

In Japanese, written form and oral form are historically different. In this research I tried to find some regularity in transformations of oral form in written media. They are, for example, OMBIN-KA, curtailed vowel, shortcut form, and so on.
出版者
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫
雑誌
斯道文庫論集 (ISSN:05597927)
巻号頁・発行日
no.19, pp.453-458, 1982

阿部隆一名誉教授追悼記念論集

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1893年12月05日, 1893-12-05