著者
橋本 和幸 田中 理恵 倉橋 朋子 上野 道子
出版者
了德寺大学
雑誌
了德寺大学研究紀要 (ISSN:18819796)
巻号頁・発行日
no.5, pp.7-18, 2011

20世紀半ばにその名前が登場した芸術療法の技法は多様であるが、その中に粘土を用いた造形活動もある。粘土は立体的な表現が可能で、可塑性が高い、多くの人が幼児期に使ったことがあるなどの特徴を生かした利用をされている。本研究では、このような粘土造形を行った際の心理状態を数量的データにより調査することを目的とする。そのために、一般大学生40名を対象に粘土造形を試行させて、粘土に触った感想と制作物の題名を調査した。結果は、感想からは「手触り」や「素材の特徴」など10個のカテゴリ、作品の題目からは「動物」や「キャラクター」など7個のカテゴリが得られた。この結果から、粘土を扱うとその手触りから退行が促進され、癒しの効果が得られることが明らかになった。そして、粘土を触った感想は、思考、感覚、感情という3つのレベルから考えられることも分かった。また、柔らかさを中心に手触りについての感想が多かった。さらに、粘土の使用はコミュニケーションツールにもなると考えられ、グループワークへの活用も期待できる。
著者
西村 治道
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.682-688, 2014-06-15

Shorが整数の素因数分解に対する多項式時間量子アルゴリズムを発見して20年,この間に量子計算の理論は量子情報科学の分野の中核をなす理論として大きく進展した.本稿では,量子計算を理解する上で必要な量子力学の基礎概念や,量子計算の計算モデル,およびその基本原理を紹介する.加えて計算量という観点からの量子計算と古典計算の違いについて述べる.
著者
吉田 拓海 村井 源
雑誌
じんもんこん2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.143-148, 2020-12-05

物語自動生成において,神話物語は大きな価値があると考えられる.しかし,従来の神話物語の研究には,物語分析の特性上,反証可能性において問題がある.本研究では,分析の各段階の評価基準を設けることで,客観性を高めた分析を行った.物語が課題解決のプロセスであると考え,ギリシア神話53編,北欧神話26編,ケルト神話21編の物語から課題を抽出した.抽出した課題は,各神話物語の特徴を表していることが明らかになった.
著者
小出 卓二
出版者
長野女子短期大学出版会
雑誌
長野女子短期大学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-7, 1996-03-01
著者
渡辺 克美 佐藤 庸平
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = MEMOIRS OF THE FACULTY OF AGRICULTURE OF KINDAI UNIVERSITY (ISSN:21896267)
巻号頁・発行日
no.50, pp.41-45, 2017-03-31

[Synopsis] The hyaluronidase, elastase and collagenase inhibitory activities of twenty species of vegetables were measured to evaluate their anti-wrinkle and anti-inflammatory capabilities. Among the tested vegetables, Manganji pepper, Takagamine pepper and kohirabi had the high elastase inhibitory activity although high hyaluronidase and collagenase inhibitory activities were not detected.Manganji and Takagamine peppers are classified into the same genus (Capsicum). It suggested that Manganji pepper, Takagamine pepper and kohirabi had the high anti-wrinkle capability and that the capability might be species-specific.
著者
庭山 英雄 Hideo Niwayama
雑誌
中亰法學 = Chukyo hogaku (ISSN:02862654)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.26-49, 1979-07-10
著者
庭山 英雄 Hideo Niwayama
雑誌
中亰法學 = Chukyo hogaku (ISSN:02862654)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.99-123, 1981-07-10
著者
風間 祥光 畑 雅之 松原 仁
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2018-GI-39, no.16, pp.1-8, 2018-02-23

近年,完全情報ゲームの研究はかなり進んでおり,不完全情報ゲームの研究においても,一部のゲームではコンピュータがトッププロに匹敵する強さとなるなどの成果を収めている.しかし,コミュニケーションを必要とする人狼ゲームの研究はまだあまり進んでいない.本研究では不完全情報コミュニケーションゲームである人狼ゲームを対象に,ゲーム内で行われる議論での行動がプレイヤに与える影響を調べた.結果として,各役職のプレイヤごとに情動反応を示す発言の種類が示された.それによって,各役職のプレイヤの思考過程の一部が明らかになった.