著者
山田 徹雄
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学文学部紀要 = JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF LITERATURE (ISSN:13481444)
巻号頁・発行日
no.38, pp.45-65, 2005-03

ドイツ再統一以降に行われた航空輸送インフラストラクチャーの整備過程において、ミュンヘン空港における輸送能力の進展は著しく、ドイツのみならず、EU内においても同空港はその地位を高めてきた。連邦政府、州政府、ミュンヘン市が資本参加するミュンヘン空港有限会社は、1992年に新空港「フランツ・ヨゼフ・シュトラウス空港」を筆頭執行役員(当時)ヘルムゼンのもとで完成させ、ヨーロッパにおける代表的国際空港へと成長させた。この間、ルフトハンザ・ドイツ航空はミュンヘンをフランクフルト・アム・マインと並ぶハブ空港とする決定をし、2003年に創業を開始した空港第二ターミナルは、ルフトハンザ・ドイツ航空とミュンヘン空港有限会社の共同出資、共同経営によって実現した。
著者
石崎 龍二 佐藤 繁美
出版者
福岡県立大学人間社会学部
雑誌
福岡県立大学人間社会学部紀要 (ISSN:13490230)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.71-86, 2020-02-29

統計演習科目における授業改善点を、記述統計・推測統計に関する知識、データ分析スキルについての学生の自己評価、レポート課題、グループワーク報告書の評価、eラーニング確認テスト結果等より考察した。 学生の自己評価において、記述統計・推測統計の専門用語を理解している割合が、受講前と比べて全23項目で上昇したものの、有意水準1%もしくは5%で有意に上昇したのは10項目であっ た。データ分析のスキルについては、受講前と比べて「Excelを使った統計処理」の項目別操作スキルの全16項目中15項目が有意水準1%もしくは5%で有意に上昇した。 学生の自己評価、レポート課題の評価、グループワーク報告書の評価、eラーニング確認テスト結果等から、記述統計から推測統計への導入教育、テキストにおける推測統計の解説内容の改善の必要性、レポート課題、グループワーク、eラーニング確認テスト等の改善点を抽出した。
著者
中山 敬介
出版者
近畿大学大学院商学研究科
雑誌
近畿大学商学論究 = KINKI-DAIGAKU SHOGAKU-RONKYU : The Journal of Business Administration (ISSN:21878528)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.55-73, 2016-07-07

[要旨]サーバント・リーダーシップは,Robert Greenleafが1977年に提唱した“Servant first, Leader second”(リーダーは,まず相手に奉仕し,その後,相手を導くものである)という従来にないユニークなリーダーシップ哲学・思想である。その後,米国を中心に多くの研究者達によって,この思想・哲学に対する実証研究が取り組まれてきた。本稿では,先行研究によって明らかにされたサーバント・リーダーシップ特性の日本の企業組織における有効性を実証するために,6つの主要な特性によって構成された尺度を開発し,日本の企業1社を対象に質問紙調査を実施した。先ず,調査によって得られた224の有効サンプルを用いて,因子分析を行った。次に,労働成果に対する有効性を測定するための重回帰分析を行った。その結果,2つの主要特性とそれらを補完する1つの特性を日本版サーバント・リーダーシップ特性として特定するに至った。最後に,筆者が長年に亘り企業の人事部において培ってきた実務家としての経験を活かし,本研究で特定した日本版サーバント・リーダーシップ特性の人的資源管理への応用策を提言する。[Abstract]“Servant leadership” is a unique philosophy or an idea about leadership with which Robert Greenleaf has advanced the theory that “Servant first, Leader second” in 1977. Since then, many researchers mainly in the US have performed the empirical research of this philosophy/idea. The purpose of this article is to verify how effective the Servant leadership characteristics are against Japanese business organizations. Selecting six among the main characteristics, the author has developed a scale and conducted a questionnaire study of one Japanese company. Factor analysis of 224 valid responses were performed before multiple regression analysis to measure the effectiveness for the labor results. As a result, two main characteristics and one supplemental were specified as the Servant leadership characteristics of the Japanese business organizations. Lastly in this article, taking advantage of the professional experiences in the corporate HR for many years, the author proposes how this Japanese version characteristics would be able to apply for the human resource management.
著者
大西建児 湯本 剛
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.133-139, 2008-02-15

ソフトウェアの開発において,開発総工数のうちソフトウェアテストプロセスが占める割合が多いにも関わらず,産業界の多くの開発現場ではソフトウェアテストのプロセスが最適化されているとはまだまだ言い難い状況である.昨今のソフトウェア開発で求められている,できるだけ短い開発サイクルでソフトウェア品質を維持しつつ,開発コストとのバランスを取るようにするためには,ソフトウェア開発全体のプロセス改善とともに,テストのプロセス改善をも同時に進めることが不可欠である.本稿では基本的なテストプロセスの解説およびテストプロセス改善手法について紹介する.
著者
朝倉 輝一 アサクラ コウイチ Koichi Asakura
出版者
東洋大学法学会
雑誌
東洋法学 = Toyohogaku (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.314-300, 2011-12
著者
櫻井 準也
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 = Bulletin of policy and management, Shobi University (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.39-53, 2014-03-31

わが国において遺跡は埋蔵文化財として捉えられ、長い間保護すべき対象として扱われてきた。しかし、近年になって遺跡を観光資源や「町おこし」などに積極的に活用しようという動きが出てきている。こうした傾向に対して、本稿では遺跡の活用のあり方の一つであり、現在全国各地で実施されている「遺跡まつり」を取り上げた。まず、全国各地で実施されている「遺跡まつり」の現状について概観し、教育普及型と町おこし型という「遺跡まつり」の類型化を試みた。その後、具体的な事例として町おこし型の「遺跡まつり」である「芝山はにわ祭」(千葉県芝山町)の歴史や催しものについて詳細に検討した。そして、この祭りは行政のバックアップによる「町おこし」としての役割だけでなく、地元の小中学生を古代人として参加させることによって「地域アイデンティティの創出」に寄与していることを指摘した。
著者
今井 福司
出版者
白百合女子大学
雑誌
白百合女子大学研究紀要 = The Fleur-de-lis review (ISSN:02877392)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.39-58, 2019-12

学校図書館を扱った大学の講義ならびに、学校図書館に関わる司書教諭の養成においては、情報技術に関する内容を取り上げることは不可欠である。本報告ではオープンデータの動きにおいて、今後の活用が見込まれるWikidataについて概要を示すとともに、「情報メディアの活用」においてWikidataを扱った授業の実践を行った。その結果、Wikidataの概略について受講生に伝えることができたものの、複雑な検索までは触れられないなど課題も残った。