著者
池田 崇博 今井 浩 西村 茂樹 下浦 弘 橋本 武夫 天目 健二 三藤 邦彦
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.69(1994-AL-040), pp.89-96, 1994-07-22

最短路問題は、あらゆる分野での応用が考えられる最も基本的な問題の1つであり、近年急速に普及しつつある経路誘導システムとも深いつながりを持っている。本研究では、2点間の最短路問題に関して、ダイクストラ法・A^*・アルゴリズム・両方向探索といった従来のアルゴリズムを概観し、新しい手法に基づくA両方向探索アルゴリズムを提案する。また、実際の道路網のデータにこのアルゴリズムを適用した結果を基に、実際の効率及び特徴について論じる。
著者
香川 椋平 和田 俊和
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2016-CVIM-203, no.24, pp.1-6, 2016-08-29

最近傍探索は,類似画像検索や,BoF 特徴ベクトルの生成,画像間の特徴の対応付けなど,多岐にわたって用いられている.手法としては Hash 型,木探索型,森探索,グラフ探索,など様々な手法があり,問題としては,1- 最近傍探索,k- 最近傍探索,Radius 探索,などがある.近年では格納データの分布の次元が上昇することによって探索速度が低下するという問題を回避するために,近似最近傍探索がよく使われている.これに対し,本稿では,クエリ側の分布を利用した検索の高速化問題を提案する.これを 「学習型最近傍探索問題」 と呼ぶことにする.この分布は逐次与えられるクエリ自身から学習することもできるため,近似最近傍探索と近似のない最近傍探索を並列動作させればオンライン学習もできる.本稿では,その一歩として,クエリに基づいて k-d tree を再構築し,木探索のみで最近傍探索を行う高速化手法を提案する.学習した k-d tree を用いた最近傍探索時間と精度の比較を行い,その活用法を論じる.
著者
蒔田 直輝 尾原 知行 永金 義成 村西 学 田邑 愛子 武澤 秀理 小泉 崇 山本 康正
出版者
京都第二赤十字病院
雑誌
京都第二赤十字病院医学雑誌 = Medical journal of Kyoto Second Red Cross Hospital (ISSN:03894908)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.113-117, 2011-12

症例は37歳の女性。突然左頸部から肩にかけて痛みが出現し、その数日後から喉頭の違和感、ものの飲み込みにくさが出現し声が嗄れるようになった。発声は鼻声、嗄声を認めた。発声の持続は5秒程度と障害されていた。左軟口蓋挙上不良、左咽頭感覚低下、咽頭反射低下、左声帯傍正中固定を認め、左舌咽神経および迷走神経の障害が考えられた。血液検査、髄液検査は正常、ヘルペスのウイルス抗体価は既感染パターンであった。頭部MRIガドリニウム造影で左舌咽・迷走神経の走行と一致する部位に造影効果を認めた。Bell麻痺で顔面神経の造影効果がみられる報告があり、類似のメカニズムで、何らかの炎症性ニューロパチーが考えられた。ステロイドパルスと後療法により、いずれの症状も完全に改善した。また頭部MRIで造影されていた左舌咽・迷走神経の造影効果も消失した。下部脳神経麻痺の鑑別に、造影MRIが有用である。
著者
池田 粂雄
雑誌
陽明学
巻号頁・発行日
vol.11, pp.155-160, 1999-03-31
著者
竹内 真澄 Masumi Takeuchi 桃山学院大学社会学部
雑誌
桃山学院大学社会学論集 = ST. ANDREW'S UNIVERSITY SOCIOLOGICAL REVIEW (ISSN:02876647)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.103-120, 2004-02-01

In prewar and war period a few scholars developed their researches to criticize the policy of government. Tadao Yanaihara was one of the most excellent social scientist among them. He was at the position of Tokyo Imperial University from 1923 to 1937. In his class he teaches the plicy of colonialism. But he wanted to keep the transcendental values of Christianity which was inherited from Kanzo Uchimura. Because of his spiritual attitude, he inevitably had to accept the hard task. I analyzed some aspects of his spiritual moments which helped reconstrucuring of his theory. I also appointed that his skilful efforts to use the same word with two meanings of the state. The dominant class, based on the deception, can not stop giving the opportunity for taking advantage of ambivalent wording. As the result, he could keep his critical position as long as he succeeded to escape from political oppression.
著者
上田紘平 鈴木瑛識 重野寛
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.2014-DPS-160, no.8, pp.1-8, 2014-07-17

近年,無線 LAN 機器の低価格化に伴い,さまざまな場所において無線 LAN 機器が使われている.また,スマートフォンに普及に伴い,これを利用した屋内における位置情報を用いたサービスが増えている.屋内位置推定手法に関する既存研究として Fingerprint とデッドレコニングを併用した隠れマルコフモデルを用いた手法が挙げられる.しかしこの手法は長距離直進時に誤差が蓄積し,推定精度が低下してしまうという問題点が挙げられた.そこで本稿では,Fingerprint とデッドレコニングの評価値を正規化する位置推定を手法 LEIFD (Location Estimation method that Integrates Fingerprint and Dead reckoning) を提案し,プロトタイプを実装し提案手法の評価し,既存手法と比較し平均誤差距離を 13%以上低減した.