著者
Tokunaga Takashi Arai Makoto
出版者
和光大学社会経済研究所
雑誌
和光経済 = Wako Keizai (ISSN:02865866)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.1-8, 2015-10

Nous interviendrons d'abord de façon générale à propos de l'interprétation de l'article 9 de la Constitution japonaise de 1946 qui proclame la renonciation à la guerre (1・2). Nous traiterons ensuite de l'évolution des récents débats relatifs à l'article 9 de la Constitution japonaise de 1946 notamment sous le gouvernement Abe (3・4).
著者
藤田 広明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第42回, no.応用, pp.277-278, 1991-02-25

1970年代前半にアメリカで起きたオフィス生産性向上の機運はOA(オフィス・オートメーション)の名で日本に上陸した。日本でOAの機運が盛んになったのは1980年代に入ってからのことである。この頃から半導体集積回路の生産が本格化したこと、石油ショックを契機にオフィスを含めて全ての事業活動分野について生産性の向上が模索されたこと、80年代後半に入ると情報の戦略的価値に焦点が当てられオフィスの重要性が見直されようになったこと、日本の経済力上昇と労働の売り手市場からオフィスの快適さが追究されるようになったことなどがOAを今日のように盛んにした原動力であったと思われる。これまでに各メーカー、ユーザー企業、各種の学会や協会などで色々な研究や試みがなされた。その間に技術の進歩によってOAの道具も変化したが、OAという概念についても変化が見られる。OAは10年の歴史を経て広く実用される段階に入ったと言えるが、21に世紀に向けて更に大きく変化する分野の一つと言うこともできる。これまでの実例を参照しながらOAの基本を整理すると共に、オフィスで働く者の一人として未来のOAについても展望してみたい。
著者
塙 敏博 伊田 明弘 大島 聡史 河合 直聡
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:21888841)
巻号頁・発行日
vol.2016-HPC-155, no.40, pp.1-9, 2016-08-01

近年,FPGA (Field Programmable Gate Array) に対して新たな高性能計算向けのハードウェアとして注目が集まっている.FPGA は対象とする処理に合わせた最適な回路構成を用いることで高い性能や高い電力あたり性能を得られる可能性がある.さらに OpenCL を用いてプログラムコードの形で記述するだけで,FPGA 上のハードウェアとして容易に実現が可能な環境が整ってきた.本研究では,階層型行列における行列ベクトル積演算を対象に,FPGA 上に実装を行う.階層型行列は,小さな密行列と低ランク近似行列から構成される.階層型行列ベクトル積を行うには,これら構成行列に依存して入り組んだ処理が必要となる.このような問題に対して OpenCL を用いて FPGA 向けの実装を行い,コードの最適化方法と性能について比較する.
著者
中村笙子 廣森聡仁 山口弘純 東野輝夫 山口容平 下田吉之
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.1995-2007, 2013-07-03

各世帯における節電やピークシフトの達成のため,電力の売買や蓄積,生成が可能なスマートホームが導入されつつあり,電力消費を伴う家庭行動を効率化することで,電力コストの削減が期待できる.しかし,居住者の都合を無視し,電力コストを削減するためだけにピークシフトを強いると居住者の生活の質を下げかねない.そのため,電力コストの削減と生活の質の維持を両立できるような節電方法を居住者に提示し,無理のない節電を実現できることが望ましい.本研究では,スマートホーム一世帯を対象とし,そこに居住する人や配置された家電の電力消費モデルを提案する.さらに,このモデルを利用し,人の行動と家電の稼働に対し,電力コストと生活満足度を最適化するような行動スケジューリング手法を提案する.加えて,ユーザの嗜好をより詳細に反映するためのフィードバックシステムと,ユーザが行った操作から,スケジュールに対する要望を汲み取るためのユーザインタフェースも提案する.評価実験では,電力コストを抑え,かつ生活満足度の高いスケジュールを導出した.また,フィードバック操作により,ユーザの意図を反映したスケジュールが導出されることを確認した.
著者
遠山 清子
雑誌
東京女子大学紀要論集
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.1-16, 1983-09-25

In As I Lay Dying and Kyoko no le (Kyoko's Saloon), both William Faulkner and Mishima Yukio were keenly conscious of the ultimate nothingness of human existence. That is to say, humans cannot be conscious of the existence of their own consciousness; and furthermore consciousness can define itself only when it reacts against the outside world with its characteristic modes of reactions. Deprived of these modes, person's existence is scattered in the flow of time without actualizing himself as a character. Both in As I Lay Dying and in Kyoko no le, the characters are presented almost as caricatures in order to emphasize their particular modes of reaction. In As I Lay Dying, the members of the Bundren family actualize each other as they journey to Jefferson to bury their mother Addie. Anse, her husband, is the man of words who does not lift a finger but manipulates others by words to act on his behalf. Cash is a carpenter who speaks very little but makes concrete things. When he has lost his leg and cannot move, he begins to grope for words to express himself. Dahl sees too much. In every event he observes everything without having his own mode of response. In other words he stays paralyzed with his eyes wide open. Only after he begins to exist completely outside of himself, i.e. driven to madness, can he accept himself and the world. Jewel is the man of action. Heplunges right into activity, but with no direction or calculation. Dewey Dell always chooses to stay in the world of senses refusing to recognize facts, and refusing to stabilize her perceptions by putting them into words. Vardman can be sure of his existence only by sharing experiences with others. In Kyoko's Saloon (Kyoko no le), four young men present themselves. Kyoko functions as a mirror by reflecting each figure in listening to them talk. Shunkichi, a boxer, has a determination to fill his life with only actions. When his boxing career ends after a chance fight with a nogooder, he chooses to belong to a radical rightest group in order to keep acti
著者
立平 進 Susumu TATEHIRA
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 = Nagasaki International University Review (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.13-22, 2008-03

本稿は、平戸藩の窯業が、いつ頃から産業として定着したのかを考察するのが目的である。今日まで、あまり知られていなかった『平戸焼沿革一覧』を読み解きながら検証を行った。さらに『平戸焼沿革一覧』と『平戸藩御用窯総合調査報告書』の発掘事例とを突き合わせて検討することにより、歴史資料(文献)と考古学的な知見を関連付けた。結果は、松浦鎮信(天祥公)の時代に三川内焼が安定した産業となったことを論じたものである。
著者
宮坂 宥勝
出版者
大谷大学佛教学会
雑誌
佛教学セミナー = BUDDHIST SEMINAR (ISSN:02871556)
巻号頁・発行日
no.11, pp.113-127, 1970-05-30
著者
佐倉 香
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.75-122, 2000-01-01

イタリア・ルネサンスの典型的な「万能の人( uomo universare )」として知られるレオナルド・ダ・ヴィンチ( Leonardo da Vinci ,1452-1519)の遺産には、芸術作品の他に、生涯を通じて記された膨大な頁数の手稿がある。手稿の内容は、絵画、彫刻、建築の他、解剖、天文、幾何、物理、数学、寓話など多岐にわたるが、彼はそれらの多くにおいて、最終的な表現手段である芸術、特に絵画表現に昇華させることを目論んでいたと思われる。こうしたレオナルドの諸活動は、観察に基づいた独自の方法によっている点でおおむね共通する。そして、レオナルドが最も注目し、多様な視点から観察、分析を続けた対象のひとつに「水」があった。本論文では、この「水」のモティーフに焦点を絞り、さまざまな記録や描写とその発展過程とを整理した上で、このモティーフに見るレオナルドの自然観察と芸術表現との関わりについて考察する。
著者
多湖 雅博 Masahiro Tagoo
出版者
甲南大学
巻号頁・発行日
2019-03-31

本論文はメンタルヘルス対策として組織開発を用いた定量的な実証研究である。 本論文の目的はAppreciative Inquiryを実施することによって、ワーク・エンゲイジメントが向上するのか、その要因は何かについて明らかにすることである。 本論文は7つの章から構成されている。序章では、本研究の背景と目的を述べている。本研究の背景としては、昨今社会的な問題となっている職場のメンタルヘルスとその従来の対応策についてアンチテーゼを示し、新たなメンタルヘルス対策として、Appreciative Inquiryの適応可能性について述べている。 第1章および第2章では、Appreciative Inquiryとワーク・エンゲイジメントの両概念のレビュー通じ、Appreciative Inquiryとワーク・エンゲイジメントの特徴が明らかにされている。その結果、Appreciative Inquiryはワーク・エンゲイジメントを向上させる可能性があり、その要因としてメンバーの関係性が挙げられるのではないかと考えられた。第3章では、Appreciative Inquiryとワーク・エンゲイジメントの両概念の関連についてまとめ、6つの仮説を導出している。第4章および第5章は、第3章で導出された仮設の検討を実施している。第4章では、Appreciative Inquiryがワーク・エンゲイジメントを向上させるためのアプローチとして有効か否かについて、2つの事例を通じて検証している。その結果、Appreciative Inquiryはワーク・エンゲイジメントを向上させることが実証された。第5章では、Appreciative Inquiryがメンバーの関係性を良好なものにさせるためのアプローチとして有効か否か、メンバーの関係性とワーク・エンゲイジメントとの間にはどのような関連があるのかについて、前章とは異なる2つの事例を通じて検証している。その結果、Appreciative Inquiryがワーク・エンゲイジメントを向上させる要因は、メンバーの関係性であることが一部実証された。終章では、全体のまとめと考察が行われ、本研究を通じて明らかになったインプリケーションや今後の課題について議論されている。
著者
笠井 勝子
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature (ISSN:09145976)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.19-62, 2006-03-01

ルイス・キャロルは『不思議の国のアリス』を出版して1 年半後の1867 年にロシアへ旅行をした。その時の旅行日記を翻訳し、また現在と当時の生活や習慣の違いなどによって説明が必要と思われる事項にはできるだけ注を付し注釈付き翻訳とした。翻訳に先立つ序のなかでは、旅行をすることになった経緯と、一緒に旅をしたヘンリー・パリー・リドゥンとキャロルとの関係、またリドゥンの宗教上の立場などについて解説した。この旅行日記ではその頃の英国の大学人が初めて外国を訪れて出会った驚きがユーモアを交えて語られていて、キャロルが普段つけていた日記とはちがい読み手を想定していることが窺える。事実キャロルの死後に他の日記は親族の手を経て大英図書館に入ったが、旅行日記はそれとは別に米国へ渡り、単独であるいは他の作品と一緒に全集の中に印刷されてきた。ロシア語を知らなかったキャロルはロシア語の僅かな単語だけで話を通じさせようとしている。キャロルがメモしたロシア語の一部には彼の勘違いもあると指摘を受けたので注に記しておいた。