著者
玉井 哲雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.777-784, 2008-07-15
著者
湯浅 友子 權 娟大 宮崎 智
雑誌
研究報告バイオ情報学(BIO)
巻号頁・発行日
vol.2012-BIO-32, no.22, pp.1-6, 2012-11-29

近年,酸化ストレスが生体に様々な影響を及ぼすことで,疾患の原因となっていることが分かってきた.しかし,酸化ストレス起因疾患に関連する遺伝子などの情報を提供するようなデータベースは存在しない.そのようなデータベースが構築され,その疾患だけに特有的な遺伝子が見つかれば,その遺伝子を標的とした副作用の少ない新薬開発につながる可能性がある.そこで本研究では,酸化ストレス起因疾患の新薬開発支援の観点から,疾患特有的遺伝子を順位付けして提供するデータベース検索システムを構築した.本システムで提供される酸化ストレス起因疾患関連遺伝子群は,与えられた疾患に対して特有的に関連する遺伝子群を生物医学文献から抽出し,それらの特有性に応じて順位付けするアルゴリズムにより得られたものである.酸化ストレス起因疾患名は,人手により 「酸化ストレス,活性酵素,ラジカル」 などのキーワード 20 個程を選択し,これらのキーワードを用いて文献・書籍を検索することによって網羅的な選出を試みた.
著者
阿曽 かずき 岩田 宏美 清水 史子 小川 睦美 Kazuki ASO Hiromi IWATA Fumiko SHIMIZU Mutsumi OGAWA
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.818, pp.27-30, 2008-12-01

In order to examine and compare the content of resistant starch (RS) under different conditions, the amount of non-starch polysaccharides (NSP) in boiled rice (A. boiled, B. boiled and frozen and defrosted), purchased bread (A. just after purchase, B. frozen and defrosted), and retort rice (A. microwaved, B. microwaved and frozen and defrosted) were measured using the Englyst method. The results were as follows: There was no difference in the content of NSP in the boiled rice A and B. The amount of NSP content in the purchased bread A was lower than that in the purchased bread B. Therefore, we could not calculate the amount of RS. The NSP content of the retort rice B was higher than that of the retort rice A. The RS content of the retort rice was 1.0±0.8 (g/100 g). The NSP content of the purchased bread was significantly higher than that of the boiled rice and retort rice.
著者
向井 良人
出版者
熊本保健科学大学
雑誌
保健科学研究誌 (ISSN:13487043)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.49-62, 2012-03-31
著者
八谷 和彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.942-943, 2019-09-15
著者
大久保 恒正 安藤 寿博
出版者
高山赤十字病院
雑誌
高山赤十字病院紀要 (ISSN:03877027)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.17-26, 2015-03-01

人間にとっての痛みの認知は自分の体を正常に維持するためのものである。痛みの原因は炎症や術後性疼痛や疾患による神経の圧迫、心理社会的な要因が関与した疼痛など様々な原因がひとつ以上重なり合った反応で成り立っている。特に心理社会的要因が背景に存在する非器質性疼痛に対する治療には難渋することが多い。 最近ではSNRIやSSRIなどの新しい抗うつ薬が臨床応用可能となり選択の幅が広がっている。抗うつ薬鎮痛効果の主たる機序は下降性疼痛抑制系の賦活作用と考えられている。しかし抗うつ剤を少量あるいは短期間使用することで慢性疼痛が軽快する症例も数多く経験することから、下降性疼痛抑制系のみならず他の系の関与があるのではないかと推測される。腹側被蓋野(VTA)から側坐核(NAc)や腹側淡蒼球(VP)、扁桃体(Amyg)、前頭皮質(PFC)に神経線維束を送る中脳辺縁系経路と疼痛との関係が注目され、生体に痛み刺激が加わると、VTAから大量のドパミンが放出されNAcからμ-opioidが産生されて疼痛が抑制される。非器質性疼痛を訴える症例は、ストレスや不安、抑うつなどが存在するため、VTAからのドパミン放出が減少しμ-opioidが充分に産生されない状態に陥る。SSRIやSNRIの投与により、VTAのドパミンを充足させμ-opioidを充分に産生させて短時間の疼痛の抑制機構を働かせるのではないかと推測した。エスシタロプラムのドパミンのトランスポーターに対する親和性は極めて低いが、ドパミントランスポーターとの親和性以外の何らかの機序によりドパミンを増加させているものと考えられた。エスシタロプラムは初期用量が持続用量であるため、最初から高用量を使用可能であり、VTAのドパミンを速やかに補充しμ-opioidを産生させる一因となっていると思われた。非器質性の慢性疼痛を訴える症例にエスシタロプラムを投与した場合には、第一段階としてVTAへのドパミン補完によるμ-opioidによる短時間的な鎮痛作用があり、長時間を費やす症例に対してはμ-opioidと下降性疼痛抑制系との相補的作用による第二段階の鎮痛作用があるのではないかと思われた。