著者
近藤 恵子 佐藤理史 奥村 学
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.4064-4074, 1999-11-15

本稿では,「サ変名詞+する+接尾辞」からより平易な動詞相当句への言い換えを機械的に実現する方法を提案する.この方法は,5つの言い換え規則と4つの辞書とアルゴリズムから成っている.もし与えられた入力に特別な接尾辞がなければ,最も基本的な置換の規則が適用され,そのために,サ変名詞?動詞相当句対応辞書と動詞活用辞書が使用される.もし,テイル形,使役表現,受動表現,可能表現を表す接尾辞があれば,アルゴリズムにより最も適切な規則が適用される.その規則は,自動詞?他動詞対応辞書と有情/非情名詞辞書から得られる構文と意味の情報によって選択される.我々はこの方法に基づいた言い換えシステムを作成し,その有効性を確認した.
著者
佐藤 豊浩 穴田 一
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:21888833)
巻号頁・発行日
vol.2016-MPS-111, no.23, pp.1-5, 2016-12-05

進化的アルゴリズムは,生物の個体群の進化をモデル化したアルゴリズムで,最適化問題の解探索に用いられる.そうしたアルゴリズムである Genetic Algorithm と Differential Evolution が有する解探索過程を収束性と多様性の観点から取り入れた,巡回セールスマン問題 (TSP) の解探索を行う新たなアルゴリズム Referential Evolution を構築した.そして,TSPLIB に掲載されているベンチマーク問題を用いて提案手法と既存手法を比較し,その有効性を確認した.
著者
垂水 浩幸
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.782-788, 2010-07-15

twitterなどのソーシャルメディアと実世界情報との連携の可能性と実例を紹介する.これらの例においては,ソーシャルメディアという巨大な分散情報処理機構に実世界のデータが取り込まれているため,巨視的に実世界インタフェースのあるシステムとみなすことができる.物理センサがソーシャルメディアに接続されている例と,人間であるユーザがセンサの役割を果たす例について述べ,今後の展望を示す.
著者
星野 寛登 杉村 博 松本 一教
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2013-GN-86, no.29, pp.1-5, 2013-01-09

この論文では従来からのアンケート調査によるデータ収集に加えて,人間の潜在的な特徴データを収集できるシステムを提案する.潜在的なデータを利用することで,従来のアンケート調査からは知ることのできなかった特徴を分析することが可能となる.本論文ではシステムの概要提案と小規模な実験結果を示す.