著者
Kei Hayashi Ichiro Kawachi Tetsuya Ohira Katsunori Kondo Kokoro Shirai Naoki Kondo
出版者
日本疫学会
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
vol.26, no.10, pp.546-552, 2016-10-05 (Released:2016-10-05)
参考文献数
32
被引用文献数
41

Background: We sought to evaluate the associations between frequency of daily laughter with heart disease and stroke among community-dwelling older Japanese women and men.Methods: We analyzed cross-sectional data in 20 934 individuals (10 206 men and 10 728 women) aged 65 years or older, who participated in the Japan Gerontological Evaluation Study in 2013. In the mail-in survey, participants provided information on daily frequency of laughter, as well as body mass index, demographic and lifestyle factors, and diagnoses of cardiovascular disease, hyperlipidemia, hypertension, and depression.Results: Even after adjustment for hyperlipidemia, hypertension, depression, body mass index, and other risk factors, the prevalence of heart diseases among those who never or almost never laughed was 1.21 (95% CI, −1.03–1.41) times higher than those who reported laughing every day. The adjusted prevalence ratio for stroke was 1.60 (95% CI, 1.24–2.06).Conclusions: Daily frequency of laughter is associated with lower prevalence of cardiovascular diseases. The association could not be explained by confounding factors, such as depressive symptoms.
著者
椎野 若菜
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第50回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.A01, 2016 (Released:2016-04-22)

本分科会の目的は、女性調査者の多くが自らのキャリア形成と同時に直面する結婚、妊娠、出産、介護、また未婚、離婚、死別といったライフイベントによる調査者自身の属性の変化と、それに伴う調査地との関係やポジショナリティの変化、そして調査を続けるための困難や工夫について焦点をあて、そうした経験をも民族誌的データとしていく試みの提案と、またそうした困難や情報を共有するネットワーキングの提案を行うことである。
著者
一方井 祐子 横山 広美
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.57-70, 2016-07

2011年3月11日に発生した東日本大震災および福島第一原発事故(以後、震災と略す)以降、科学コミュニケーター自身がどのように考え行動したのか、彼らの肉声を集め調査したものはない。筆者らはウェブ調査から震災以降に活動に限界を感じた職業的科学コミュニケーターが5割にのぼること、さらに科学コミュニケーターの活動が限定的であることへの批判に対し、約8割の職業的科学コミュニケーターが妥当である、または比較的妥当であると考えていることを明らかにし、さ らに、「スキル・専門性・感情」の3つの壁があることを見出した。ワークショップではこれらのデータをもとに、普段、使っているスキルをもって貢献活動にあたることが有効であることが議論された。本研究ではこれらに加え、科学コミュニケーターが適切なデータや見解を示す科学者集団と共にグループを組んで活動することで、これらの壁を乗り越えられる可能性があることを提案する。
著者
阪上 大地
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2018-MUS-119, no.2, pp.1-13, 2018-06-09

本稿では音楽情報処理に深層学習を応用する方法を解説する.本稿は二部構成で,ニューラルネットの一般的な設計と学習方法を解説した後,音楽情報処理を含めた各種メディア処理への応用例を紹介する.前半ではパラメータの初期化方法など常識となってしまっている基本的な事柄,Dropout などのよく使われるテクニック,最先端でまだ整理が進んでいない研究成果を順番に解説する.後半では WaveNet や Encoder-Decoder モデルなど各分野の代表的な応用例を紹介し,和音認識 ・ ビートトラッキングなどに深層学習を応用した研究を紹介する.
著者
北海道立図書館
出版者
北海道
巻号頁・発行日
no.(189), 2010-07-23
著者
加藤 貴昭 福田 忠彦
出版者
Japan Ergonomics Society
雑誌
人間工学 (ISSN:05494974)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.333-340, 2002-12-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
19
被引用文献数
16 12

本研究では野球の打撃において, 打者が投手の投球動作から視覚情報を得る準備時間相に注目し, 熟練打者と非熟練打者の眼球運動から視覚探索活動における有効なストラテジーについて考察した. 特にライブ状況でのフィールド実験により, 実践的な場面における周辺視特性の活用について考察を行った. 熟練者グループとして大学野球部員, 非熟練者グループとして一般の大学生が実験に参加した. 被験者は実際に打席に立ち, 投手による投球を観察し, その際の眼球運動が計測された. その結果, 熟練者の視線配置分布は非熟練者のものと比べ狭い範囲に及んでいた. 特に熟練者は投球動作を予測して投球腕が振られるであろう位置にあらかじめ視線を固定させ, 投球腕の肘近辺を中心に視支点を置き, 網膜の周辺部分で投手像全体を捉えて, 投球動作から動的な情報を効率よく収集する体系的な視覚探索ストラテジーを用いていることが確認された.
著者
野田 克彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, 1970-05-15