著者
吉田 光男 乾 孝司 山本 幹雄
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2009-DBS-149, no.20, pp.1-8, 2009-11-13

近年のブログの普及により,ブログのコンテンツを利用するサービスや研究が盛んになってきている.ブログのコンテンツは,ポストと呼ばれるブログの書き手によるコンテンツと,コメントと呼ばれるブログの読者によるコンテンツに大分する事ができる.ブログのコンテンツを利用する場合は,それらが別々に抽出できている事が望ましい.本論文では,ブログ記事集合を用いる事により,ポストとコメントを自動的に分離抽出する手法を提案する.本手法は,ポストはブログ記事集合全てのブログ記事に出現するが,コメントはいずれかのブログ記事にしか出現しないというアイデアが基になっている.また,本手法のアルゴリズムを実装したソフトウェアを用いて実験を行い,日本語ブログサイトに対しての有効性を示す.
著者
松島 千佳 山内 悠嗣 山下 隆義 藤吉 弘亘
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2009-CVIM-167, no.32, pp.1-8, 2009-06-02

本稿では,人検出のための Real AdaBoost に基づく HOG 特徴量の効率的な削減法を提案する.提案手法は,人検出において用いられる HOG 特徴量をバイナリパターン化することにより,特徴量数の削減を行い,必要なメモリ量を抑制することが可能となる.しかし,バイナリパターン化することにより,識別時に用いる確率密度分布が疎になる問題が発生する.そこで,学習時に Real AdaBoost を用いてバイナリパターンの統合を行い,密な確率密度分布を作成する.提案手法の有効性を確認するために,人の識別実験と処理に必要なメモリ量の比較を行う.その結果,HOG 特徴量と同程度の識別精度を維持し,処理に必要なメモリ量を削減することができた.
著者
上野 英二
雑誌
成城國文學論集
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-36, 1991-08
著者
上野 英二
雑誌
成城國文學論集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-27, 1994-03
著者
吉田 ゆり 若本 純子
雑誌
鹿児島純心女子大学大学院人間科学研究科紀要
巻号頁・発行日
vol.7, pp.51-65, 2012-03-31

発達障害への注目の一方では,発達障害の安易な診断や評価が懸念されている。本稿では、診断基準,診断補助ツール,構造化面接尺度の現状を概観し, 自閉症スペクトラムが疑われる場合のアセスメントでの活用の課題を明らかにし,心理発達アセスメントに特化した構造化面接ツール開発のための予備的研究を行った。
著者
若本 純子 吉田 ゆり 古野 愛 徳永 惇子
雑誌
鹿児島純心女子大学大学院人間科学研究科紀要
巻号頁・発行日
vol.7, pp.37-50, 2012-03-31

本稿では,著者らがチームで支援を行った高機能広汎性発達障害が疑われる不登校の中学生女子の事例をもとに,発達障害のプラクシスについて考察した。不登校を主訴に支援を開始した本例は,プレイセラピーでの特異な様相から,発達障害の可能性が浮上した。そこで,再度アセスメントを実施したところ,高機能広汎性発達障害の疑いが濃厚であると判断された。そこで,本例の本態障害に基づく困難をターゲットとするSSTへと支援を移行させた。また,高校受験が近づく中,英語と数学の学習支援を加え,チームによる多角的支援として継続した。その結果,本例は無事希望高校への進学を決め,支援は終結に至った。本例の経過から,発達障害に対する的確なアセスメントの必要性,そして中学生特有の発達課題を理解した上で多角的な支援を行う重要性が示唆された。
著者
伊藤一成
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.1026-1029, 2011-07-15
著者
竹尾 惠子 七田 惠子 桶田 真吾
出版者
佐久大学看護学部看護学科
雑誌
佐久大学看護研究雑誌 = Saku University Journal of Nursing (ISSN:18836593)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.3-14, 2012-03

The purpose of this study is to study the life expectancy in Nagano Prefecture vis-à-vis the whole of Japan while also comparing Saku with the other Nagano cities using the Complete Vital Statistics of 2005.The average life span among male residents was ranked highest among all prefectures of Japan from 1920 to 2005. Statistics for female residents, however, are varied from the 1st to 26 in rank over this same period.The average life expectancy in 81 cities in Nagano was compared and the 10 cities with the longest and shortest spans in rank were plotted onto a prefecture map. The fi ndings are as follows: The cities having the longed life expectancy are located in the center part of Nagano, from north to south for male residents. For females, the longest life spans are found in the center and southern parts of the prefecture. Life expectancy for male residents of Saku city remain in the highest rank among 81 Nagano cities.Female expectancy, ranking 64th out of 81 in 2005, is below the 1995 average.The life expectancies of 0 year-olds, 20 year-olds, and 40 year-olds for Saku females rank in a low position among 81 cities in Nagano: 65th position for 0 year-olds; 52nd for 20 year-olds, and 68th for 40 year-olds.The related factors to length of life expectancy were analyzed. The low ratio of farmers is negatively and high death ratio by cancer is positively related to the short life expectancy for male residents. The same, however, was not observed for females.The death ratio by cancer for females in Saku is higher than the Nagano and Japanese averages.These fi ndings suggest that cancer control programs should be implemented for prolonging women's life expectancy in the Saku area hereafter.
著者
小松 恭子 山中 朋美 高田 雅美 城 和貴
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2010-MPS-79, no.11, pp.1-6, 2010-07-05

本稿では音楽生成モデルを提案する.このモデルはコード進行生成モデルとメロディ生成モデルからなり,それぞれ遺伝的プログラミングを適用する.まず部分コード進行を生成し,隠れマルコフモデルの特徴を利用して、得られる部分コード進行に適したメロディ列を作成する.そしてメロディ列を初期個体とし,部分メロディ生成を行う.遺伝的プログラミングを用いることで,メロディにおける音価の制限をなくし,あらゆる音の表現が可能となる.
著者
鷲田 祐一 植田 一博
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.1515-1526, 2008-04-15

本研究では,知人同士をつなぐ生活者間情報ネットワーク構造に着目することで,需要側で起こるイノベーション現象のきっかけになる「新アイデア」がどのように発生するのかを,新技術に関する情報伝播実験を用いて,仔細な検証を試みた.その結果,イノベーションにつながるような「新しいアイデア」は,生活者の情報ネットワークを伝播する過程で生み出されること,また,その主役的な役割は,最初期の採択者ではなく,普及率が10%前後に到達する頃に新技術・新サービスに接してくる過渡的な層であることが強く示唆された.
著者
荻野 哲男 藤岡 健史 柳瀬 大輔
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2011-CE-111, no.5, pp.1-6, 2011-10-07

高等学校では,情報と情報技術の科学的理解とその活用を目的として,モデル化とシミュレーションを題材とした教育が行われている.そのプログラミング環境としては,初心者でも扱いやすい Squeak eToys 等のビジュアルベースのものが多く導入され,一定の教育効果が報告されている.しかしながら,次に C 言語や Excel VBA 等のテキストベースのプログラミング環境へと移行する際,学習者にとってこれらの環境間のギャップが大きく,有機的な学習につながりにくいことが明らかになってきている.そこで本研究では,このギャップを埋めるため,ブラウザベースのオープンソースプログラミング実行環境 「ますめ」 を新たに設計,試作した.本稿では,「ますめ」 の設計と実装および学習のための利用モデルケースについて説明する.
著者
増田 忠
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.17(1986-HI-011), pp.1-9, 1987-03-04

新/日本語入力システム「タッチタイプ」の漢字コード(2ストローク:725文字3ストローク:1 800文字)を短期間で記憶・高速反射させる教育システムを開発した。その基本原理は「指の動きやすい順番に練習し、復習する」である。この「指の動きやすい順番」が従来の考え方と異なる。「タッチタイプ」は、一般には普及していない入力方式であるが、この練習原理はどの入力方式にも適応できるので、英文タイプとローマ字入力について試してみた。その結果、たとえ中高年齢者でも2?3時間の練習で初期のブラインド・タッチを習得しえた。そこで、この報告では、企業内のキーボードにまつわる実情を背景に置いて、OA化推進での実際的な日本語キーボード入力学習の方向を提案した。
著者
松田有史 今井倫太 大澤博隆 杉山治
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.169-171, 2011-03-02

本研究では、Twitterのツイートを個人の社会性の写像と考え、個人の特徴や存在感といったものがどのような点に現れるか検証した。個人の特徴を捉えることで、従来では明らかにならなかった嗜好、価値観、行動パターンといった存在感の一面を明らかにすることができる。得られた特徴は個人のアバターを創り出すといったアプリケーションや個人に適切な情報を発信するといった推薦システムなどを実装するための基本モデルになると考えられる。本研究では、Twitterタイムラインを解析することにより、個人の特徴的なパターンを抽出し、特徴モデルを形成する方法を提案する。
著者
西田 雅太 神薗 雅紀 星澤 裕二
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.28-35, 2012-10-23

Androidアプリケーションを配布するためには署名が必要となり,署名には通常「自己署名証明書」が用いられる.これゆえ,Androidアプリケーションの署名情報を確認することで,同一の証明書を使って署名されたものであるか否か容易に判定することが可能である.これを利用し,既知のAndroidマルウェアの証明書情報を蓄積することによって,ヒューリスティックにAndroidマルウェアを検知する要素技術のひとつとすることを提案する.また,提案手法の検証として,複数のAndroidマルウェアから署名情報を抽出し,提案手法の有効性や同一証明書の使用状況について調査する.
著者
外山 勝保
雑誌
分散システム/インターネット運用技術シンポジウム2000論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.19-24, 2000-02-03

インターネットでの放送型アプリケーションへの対応などからIPマルチキャスト技術が研究開発され、世界的なマルチキャスト実験網MBoneを構成してきた。しかし商用プロバイダでIPマルチキャスト対応のネットワークを構築して配信サービスを提供しているところは、現状ではまだ少ない。今後より多くの利用者がより広帯域のアクセス系でストリームを見るようになると、ユニキャストによる配信ではプロバイダのバックボーンだけでなくコンテンツ提供者のサーバも破綻するため、マルチキャスト対応のネットワークを導入することが必要だと考え
著者
谷口 泰司
出版者
関西福祉大学社会福祉学部研究会
雑誌
関西福祉大学社会福祉学部研究紀要 (ISSN:1883566X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.47-56, 2012-09

障害者支援費制度から自立支援制度を経て今日に至るまで,障害者の地域生活移行は主要な課題の一つとして取り上げられている.2012 年4月からは相談支援事業が抜本的に強化され,3か年の間に全ての障害福祉サービス利用者の計画を策定することや,施設からの地域移行支援・地域定着支援の計画を策定することとされている.しかしながら,養護老人ホーム及び救護施設に入所する障害者はこれら地域生活移行支援の対象とはされておらず,過去から現在に至るまで我々の無関心・無理解のもと混合収容が継続し,貧困層における共生社会を余儀なくされているという現状がある. 本論は,これら施設の実態について全国的な調査結果をもとに考察し,また,施設の現状にかかる要因が我々の社会・法制度にあることを検証した上で,今後のあり方に一石を投じるものである.
著者
川村 秀憲 鈴木 恵二
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1146-1152, 2012-10-15

観光情報学の実践フィールドとして,北海道大学周辺の約120の飲食店を舞台に二次元バーコードによる電子スタンプラリー「北大グルメエキスポ」を開催し,ログデータの解析を行った.本稿では,なぜイベント開催をフィールドとして研究を展開することに至ったのか,そしてイベント開催と観光情報学の研究を通して何を目指すのかについて述べる.