- 著者
-
伊藤 信寿
- 雑誌
- リハビリテーション科学ジャーナル = Journal of Rehabilitation Sciences
- 巻号頁・発行日
- vol.12, pp.79-90, 2017-03-31
今回は, 感覚統合の視点を基盤とした余暇支援を計画し,実施したため,活動中における子どもの行動に特に変化が見られた2 事例について報告する.15 名の発達障害児に対し,3 日間の余暇支援を実施した.内容は,感覚統合を基盤とした活動を計画した.結果は,2 事例においては,JSI-R より前庭覚と固有覚に鈍麻な傾向,触覚に過敏な傾向が推測された.この結果を基に,感覚統合を基盤とした活動を提供したところ,活動中に若干の変化が見られた.また,保護者からのアンケートから,子どもの様子については概ね肯定的なフィードバックであった.さらに,保護者の期待に応えられた活動であったといえる.