著者
近藤 君夫 戸井田 仁一 蟻川 幸彦
出版者
長野県工業技術総合センター食品技術部門
巻号頁・発行日
no.33, pp.36-44, 2005 (Released:2011-03-05)

安全・安心こだわり畜産サポート事業の一環として,鶏肉,豚肉,牛肉の遊離アミノ酸を調査した.鶏肉,豚肉及び牛肉の遊離アミノ酸としては,グルタミンが畜種を問わず最も豊富なアミノ酸であった.次にアラニン,グリシン及びセリンなど甘味系のアミノ酸が多く,肉のおいしさの基となっていることが推察された.また,鶏肉はタウリンが203mg/100gと魚介類に準じて豊富に含まれていた.抗酸化力のあるジペプチドであるアンセリンとカルノシンも豊富で,アンセリンは鳥類の鶏肉に多く,カルノシンは哺乳類の豚肉と牛肉に多く含まれていた.鶏肉では,130日頃まで飼育日数が進むに伴い,タウリンは増加し,アスパラギン,グリシン,リジン,アルギニン,アンモニア,アンセリン及びカルノシンは,減少する傾向が認められた.
著者
中山 貴幸 水野 一徳
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1E103, 2018 (Released:2018-07-30)

群知能の一種である蟻コロニー最適化(Ant Colony Optimization: ACO)を取り入れたクラスタリングアルゴリズムとしてESACCが挙げられる. ESACCは,適切なパラメータ設定により精度の高いクラスタリングが実現可能であるが,パラメータ設定は非常に困難である. これは,パラメータ設定を複数回の試行や経験に基づいて行う必要があり,データによって適切なパラメータが変化するためである. そこで,本稿ではESACCの挙動や傾向を解析することで,最適なパラメータの設定を行うにあたり考察を行う.
著者
藤嶋 陽子 佐倉 統
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.3L4OS22b03, 2019 (Released:2019-06-01)

本研究では、ファッションデザイン分野への人工知能の適用可能性についての考察を目的としている。ファッションにおいては歴史的に、テクノロジーを芸術としての価値を否定する複製可能性や大量生産と結びつけ、否定的に捉える価値観が存在している。こういった思想的な背景は、今日急速に進展している人工知能のデザインへの適用の可能性と課題を検討するうえでも重要な前提となる。それゆえ本研究では、こうした歴史的文脈を踏まえて人口知能の技術的特性を分析し、ファッションデザインの制作プロセスとの親和性について検討を行った。そこには親和性が見出されたが、それはあくまで包括的なデザインプロセスの導入に当たるリサーチ段階に当たると考えられる。ファッションデザインの価値評価は強固にデザイナーの感性と結びついており、それは制作段階のひとつひとつの過程よりもむしろ一連の制作過程と結びついている。こうしたファッションデザインの文脈における価値体系を前提とすると、人工知能のデザイン適用には人間のデザイナーとの共生関係が必要となり、その協働の可能性を検討することが重要となってくる。
著者
岩谷 宣行
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.108, 2004 (Released:2004-11-01)

1.はじめに私たちの生活において,「レンタル」という行為は広く認知されている.企業・個人問わず,そのモノを購入する場合と比較して費用節約に及ぼす効果は大きく,またその業態の社会経済における位置づけも上昇してきている.立地とその特性を追求した地理学的研究は,小売業に関するものが大部分を占めている.そしてそれらは都市の地域構造を考察する際に大きな役割を担っている.しかし,レンタル業というものに視点をおいて行われた研究はみられない.レンタル業はその特徴的な業態から,蓄積されてきた同種の研究と同様にこれから検討していくことの意義は大きいものと考える.その中で,地域的な背景が店舗展開に影響を及ぼしていると思われるレンタカー業を研究対象として設定した. 2.研究対象地域と研究方法 「旅客地域流動調査」における交通機関別旅客輸送分担率によると,自家用車分担率が高く,また全国で最もモータリゼーション化が進んでいるといえる群馬県を対象地域とした.そして,全国展開するレンタカー事業者8社48店舗を考察対象とした.協力が得られ,聞き取り調査を行うことができたのは6社40店舗である.2社8店舗については観察で調査の一部として扱った.3.立地特性 群馬県におけるレンタカー店舗の立地は14市町村にみられる.その半数は高崎市と前橋市に立地している.太田市・月夜野町が両市に続くものの,その他の10市町村には1ないしは2店舗の立地がみられるにすぎず,その格差は大きい.各店舗の立地特性から,駅前に近接する店舗を「駅前指向型」,幹線道路に面する店舗を「幹線道路指向型」として立地形態分類をすると,両者の立地がみられるのは高崎市・前橋市・太田市・桐生市である.また,各店舗を利用者のレンタカー利用目的から,「レジャー中心型店舗」・「ビジネス中心型店舗」・「代車中心型店舗」・「複合型店舗」の4パターンに分類した.レジャー中心型店舗は北毛地域と西毛地域に集中しており,そのいずれもが1990年以降開設されたものである.ビジネス中心型店舗はJR高崎駅前とJR前橋駅前に集中している.代車中心型店舗は1988年以降に開設された新しい形態で,県央地域と東毛地域に立地している.複合型店舗は県央地域と東毛地域に立地している.4.地域的展開群馬県内において,県央・北毛・西毛・東毛の各地域によってレンタカー店舗の立地・利用形態には大きな差異が認められた.その差異をもたらした要因は,それらの地域が都市機能をもつ地域か観光機能をもつ地域かにあるといえる. 群馬県内における都市地域は,県央地域と東毛地域に広がっている.これらの地域は人口が多いことから,自動車に対する需要が高い.自動車同士による交通事故の発生を成立条件とし,地元住民が利用者の大部分となる代車中心型店舗は,県央・東毛両地域にのみ立地している.また,主として新幹線が停車することで,交通の結節点となり拠点性を発揮しているJR高崎駅前には,群馬県外からのビジネス需要に応えるビジネス中心型店舗が立地している. 一方,北毛地域や西毛地域は,都市地域的な要素が少なく,観光地域的な色彩が強い.両地域に存在する観光地の多くは,鉄道駅からさらなるアクセス手段を必要としている.そのため,両地域ではレジャー利用が主体となるレンタカー店舗がほとんどを占めている. そのレジャー中心型店舗は,地元住民の需要を主たる成立条件としていない.都市的機能を有しないこれら両地域では,その機能が成立の基本となるビジネス中心型店舗・代車中心型店舗は立地しえないのである.
著者
池水 智博 白浜 潤
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.16-23, 2017-03-25 (Released:2018-03-25)
参考文献数
8

犬のフィラリア症(Heartworm Disease , HWD)と診断した22頭を,クラス1の11頭,クラス2の5頭,クラス3の5頭およびクラス4の1頭の4群に分類し,ドキシサイクリンおよびイベルメクチンの経口投与およびメラルソミン1回注射併用による治療を試みた。その結果,最終観察日までの平均生存日数は504病日(22頭)であり,死亡率は22.7%(5頭/ 22頭:クラス1の1頭/ 11頭,クラス3の4頭/ 5頭)であった。最終観察日までの抗原の陰転化に要した平均日数は312病日であり,抗原の陰転化率は95%(陰転化頭数19頭/検査頭数20頭)であった。また,クラス3では,76日間の腹水の消失が1頭,685日間の腹水の消失が1頭,812日間の腹水の消失および失神の著明な改善が1頭で認められた。さらに,クラス4の1頭では,胸部X線検査所見の改善および臨床症状の著明な改善がみられた。今回の治療経験から,ドキシサイクリンおよびイベルメクチンの経口投与およびメラルソミン1回注射併用による犬のHWDの治療法は安全性が高く効果的な方法であると考えられた。
著者
山木 準一 江頭 港 岡田 重人
出版者
公益社団法人 電気化学会
雑誌
Electrochemistry (ISSN:13443542)
巻号頁・発行日
vol.69, no.9, pp.664-669, 2001-09-05 (Released:2019-09-25)
参考文献数
9
被引用文献数
1

Lithium intercalation materials are widely used in lithium ion cells as cathode and anode active materials. Lithium intercalation materials show sometimes phase separation as a function of the amount of inserted Li+. The thermodynamic criterion of the phase separation of binary mixtures is already known using Gibbs free energy. The criterion of the phase separation was applied to that of lithium intercalation materials. We demonstrated the phase separation condition of the Li cathode for the cases of Gas Model and Coulomb Potential Model. By using Gas Model, the cathode potential is written as E = E0 + Ky + (RT/F) ln [(1−y)/y], where E is the cathode potential (V vs. Li), y is Li occupancy. In this case, two phase area is exp (−KF/2RT)<y<1−exp (−KF/2RT) and the potential is E0 + K/2. We have been considering the contribution of the internal energy change to the cell voltage (E vs. Li/Li+) assuming that the cathode material was completely ionic and only the Coulomb potential was effective in terms of changing the internal energy. From this model, we calculated E0 = 3.879 V and K = 1.020 V for LixNiO2 where y = 4 x (0<x<0.25). In this case, two phase area is 2.396 × 10−9 < y < 1 − 2.396 × 10−9 and the potential is 4.384 V.
著者
谷川 嘉伸 手塚 悟 小黒 博昭 橋川 善之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.3110-3124, 2007-09-15
参考文献数
19

タイムスタンプの統一的な検証およびタイムスタンプの時刻信頼性の検証を実現するタイムスタンプ検証サーバを開発した.実用性と拡張性を重視し,RFC 3029 を拡張したタイムスタンプ検証プロトコルを設計・開発し,任意の方式で作成されたタイムスタンプを統一的に検証できるようにした.また,検証対象とするタイムスタンプ方式において商用サービスの独自方式を含めることを目標とし,非公開の検証モジュールをタイムスタンプ検証サーバにアドオンするために使用できる共通インタフェースを設計・開発した.さらに,時刻信頼性検証方式として時刻監査証明書確認方式と時刻監査レポート確認方式を設計・開発した.実装したタイムスタンプ検証サーバを用いてRFC 3161 ベースのタイムスタンプとISO/IEC 18014-2 アーカイブ方式ベースのタイムスタンプの検証動作を確認し,対話環境において実用性があることを確認した.We developed a time-stamp validation server which provides universal time-stamp verification and time reliability verification. We designed and developed the time-stamp validation protocol based on RFC 3029 for its practicality and extensibility. Moreover, we designed a common interface for verification modules of original non-standard time-stamping schemes. As time reliability verification schemes, we also designed time attribute certificate verification scheme and time audit report verification scheme. We constructed a prototype client-server system, and confirmed that the server successfully performed time-stamp validation of two types of time-stamps, which are based on RFC 3161 and the ISO/IEC 18014-2 archiving scheme.
著者
関根 秀雄
出版者
青山学院大学
雑誌
論集 (ISSN:03874370)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.39-63, 1960
著者
関根 秀雄
出版者
青山学院大学
雑誌
青山フランス文学論集 (ISSN:09187952)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.171-180, 1967
著者
関根 秀雄
出版者
毎日新聞社
雑誌
ニューエイジ
巻号頁・発行日
vol.8, no.5, 1956-05
著者
関根 秀雄
出版者
教育図書
雑誌
教育現実
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.42-44, 1950-02
著者
関根 秀雄
出版者
理想社
雑誌
理想 (ISSN:03873250)
巻号頁・発行日
no.244, pp.60-64, 1953-09
著者
関根 秀雄
出版者
丸善
雑誌
学鐙
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.13-15, 1952-10
著者
関根 秀雄
出版者
小山書店
雑誌
知識人
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.14-19, 1949-03