著者
足立 厚子 堀川 達弥 市橋 正光 高島 務 小村 明彦
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.719-725, 1999-07-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
16
被引用文献数
1

アトピー性皮膚炎(AD)と真菌との関連性を検討し, 抗真菌剤内服療法の有効性について研究した。ADを重症度, 総IgEレベル, 皮疹分布別にわけカンジダ, ピチロスポルム, ダニ特異的IgEクラス2以上陽性率を比較すると, ダニに比較し前2者は重症群, IgE高値群及び上半身優位群で有意に高くAD(特に成人型)重症化に重要な要因と考えられた。カンジダ特異的IgEが2以上の中等症以上のAD 140例に抗真菌剤内服療法を試みた。有効率はフルコナゾール60%, イトラコナゾール35%, アンフォテリシンB 31%, ナイスタチン28%であった。後2者は腸管から吸収されず, 腸管内カンジダはAD増悪因子として重要と考えられた。腸管吸収性のフルコナゾールの有効率がより高かったことから一部のADではピチロスポルムなどの腸管以外の真菌が関与している可能性が示唆された。腸管吸収性のフルコナゾールとイトラコナゾール間に有効率に差がある点については更なる検討を要すると考えた。
著者
蘆立 恵子 川村 光信 石井 昌俊 長谷 和正 東田 寿子 安藤 矩子 宮崎 滋
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.449-454, 2000-06-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
11

症例は38歳男性. 30歳時に2型糖尿病と診断され一時当院通院するも血糖コントロールは不良であった. 1994年9月頃より口腔内の白苔, 味覚異常, 嚥下困難が出現し, 再度当院受診. 内視鏡検査で口腔・食道力ンジダ症と診断された. 抗真菌薬での治療に難治であり1998年3月血糖コントロールおよびカンジダ症の治療目的で入院となった. インスリン療法を開始し良好な血糖コントロールが得られるとともにカンジダ症は急速に治癒した. しかし退院後, 血糖の悪化に伴いカンジダ症が再発した.食道力ンジダ症は免疫低下状態でしばしばみられ, 糖尿病でも血糖コントロール不良例や自律神経障害の強い例での報告が散見される. 本例は明らかな免疫不全がないにもかかわらず再発を繰り返し, 抗真菌薬のみでの治療には難治であった. しかし, 血糖コントロールの改善により速やかに治癒した. このことから, 感染症の予防や治療には厳重な血糖コントロールが極めて重要であると考えられた.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1906年03月06日, 1906-03-06

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1902年10月22日, 1902-10-22

1 0 0 0 球陽

著者
鄭秉哲 [等]原編
出版者
角川書店
巻号頁・発行日
vol.読み下し編, 1974

1 0 0 0 球陽

著者
鄭秉哲 [等]原編
出版者
角川書店
巻号頁・発行日
vol.原文編, 1974

1 0 0 0 球陽

著者
鄭秉哲 [等]編
出版者
三一書房
巻号頁・発行日
1971

1 0 0 0 球陽

著者
鄭秉哲 等編
出版者
親泊政博
巻号頁・発行日
vol.上, 1929
著者
長島 美紀
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:甲3089号 ; 学位の種類:博士(政治学) ; 授与年月日:2010/2/17 ; 早大学位記番号:新5356
著者
今田 惠
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
日本心理学雑誌
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.129-189, 1923

第七第八の二章に渡つて述べた聾唖者の研究の結果を整理して得た結論の要點を摘記すれば次の通りである。但し此の中には、本論文中に説明を省略したものも含めて置く。<br>(1)、 計算能力は速度に於ても、正確度に於ても、男子は著しく女子に勝る。生徒の年齡が青年期に入つて居る爲であらう。(第二表參照)<br>(2)、 計算能力は第五學年に於て、極點に達し、その後低下する。之は練習の効果の減退速なることを示し、その原因は、單に視覺による練習の不利であらう。<br>(3)、 計算の練習は、正常兒に於てはその効果の上ること迅速且つ恒常であるが、聾唖者に於ては遲く且つ不規則であり、殆んど進歩を認め難いやうな現象もある。<br>(4)、 加算が最も速く、掛算が一番遲い、九々の記憶の困難による。<br>(5)、 計算の正確度は低い、六九・一%である。<br>(6)、 心中に結果を把持して、之に計算を加ふる必要のある計算ほど正確度が低下する。<br>(7)、 一般に云へば速に計算するものは、正確度も高い。<br>(8)、 聾唖者の計算能力は極めて低い、その到達し得る極點は極く限られた制限内にある。<br>(9)、 計算中指を用ひたものは百七十四人中九十八名であつた。<br>(10)、 女子に指を用ふるものが多かつた。<br>(11)、 指を用ふる程度は學年に比例しない。<br>(12)、 問題の困難となるに從つて指を用ふる度が増加する。<br>(13)、 指を用ふるものは、之を用ひざるものより速度に於て劣り、正確度に於て優る。<br>(14)、 即ち視覺的過程のみによる思考は質が惡い。<br>(15)、 失官前の言語經驗及失官後學習せる音聲言語は思考に有利であるらしい。
著者
謝 樹冬 恩田 裕一 加藤 弘亮 五味 高志 孫 新超 高橋 純子
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース 第127回日本森林学会大会
巻号頁・発行日
pp.391, 2016-07-08 (Released:2016-07-19)

林地の中で土壌侵食が最も顕著なのは荒廃人工林であると考えられる。日本は国土面積約65%が森林であり、その約40%がスギやヒノキなどの人工林である。林地における土壌侵食を放置すれば、林内の荒廃が進み、斜面崩壊や土石流などの災害を引き起こす要因にもなる。そこで、人工林における土壌侵食や水流出について考察することが重要だと考えられる。 我々は栃木県佐野市にあるヒノキ・スギ人工林において間伐施業が与える土砂流出の影響を調査した。調査期間は2010年6月から2013年10月までの間である。そして、2011年と2013年に間伐した。本研究では、研究サイトに4m×10mの観測用プロットを三つ設置し、間伐前後のプロットから流出した土砂の量を観測と表面流量も測定した。結果として間伐後は土砂流出量が減少し、表面流出量が増加したことを示された。そこで、その原因を明らかにするために、魚眼レンズを使用した映像解析によってプロットの植被率を推定した。その結果、間伐後に下層植生が回復したことで、前述した現象を起こす要因の一つであると考えられた。
著者
根本 茂
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.159-175, 1987-02-28 (Released:2008-07-23)
著者
嶋田 哲郎 植田 睦之 高橋 佑亮 内田 聖 時田 賢一 杉野目 斉 三上 かつら 矢澤 正人
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.A15-A22, 2019 (Released:2019-08-02)
参考文献数
14

鳥類や哺乳類の行動調査を目的として開発されたGPS-TXは,発信機内のGPSにより得た位置情報を無線で受信局に送信し,受信局で記録を残すシステムである.2017/18年と2018/19年の越冬期に伊豆沼・内沼周辺においてマガモ Anas platyrhynchos 16個体,カルガモ A. zonorhyncha 2個体のGPS-TXによる追跡を行った.マガモは夜行性で,雄雌ともに夜間の行動パターンにはばらつきがあり,沼内に滞在する個体がいた一方,沼外では伊豆沼から北側に位置するハス田や湛水田,ため池,河川などに分布した.カルガモもマガモと同様に夜行性で,沼から北側の狭い用水路(川幅<5m)やハス田,湛水田などに分布した.河川や広い用水路にはみられず,狭い用水路でみられた割合が高かったことがマガモと異なる点であった.今後,GPS-TXの改良とともに追跡できる対象種が増えていく中で,越冬期のカモ類追跡においてさらなる展開を期待できる.
著者
上田紘平 鈴木瑛識 重野寛
雑誌
研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.2014-DPS-160, no.8, pp.1-8, 2014-07-17

近年,無線 LAN 機器の低価格化に伴い,さまざまな場所において無線 LAN 機器が使われている.また,スマートフォンに普及に伴い,これを利用した屋内における位置情報を用いたサービスが増えている.屋内位置推定手法に関する既存研究として Fingerprint とデッドレコニングを併用した隠れマルコフモデルを用いた手法が挙げられる.しかしこの手法は長距離直進時に誤差が蓄積し,推定精度が低下してしまうという問題点が挙げられた.そこで本稿では,Fingerprint とデッドレコニングの評価値を正規化する位置推定を手法 LEIFD (Location Estimation method that Integrates Fingerprint and Dead reckoning) を提案し,プロトタイプを実装し提案手法の評価し,既存手法と比較し平均誤差距離を 13%以上低減した.