著者
BUNJI TOJO FUJIO MASUDA
出版者
日本古生物学会
雑誌
Paleontological Research (ISSN:13428144)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.193-201, 1999-09-30 (Released:2008-02-01)
参考文献数
38
被引用文献数
1

Continuous growth sequences are recorded in vertical (=median longitudinal) sections of the columella of the fossil potamidid gastropod Vicarya yokoyamai Takeyama, from subtropical Miocene faunas of Japan. Shells from the Mizunami, Uchiura, Bihoku, and Masuda groups show semidiurnal tidal growth patterns. This suggests that V. yokoyamai lived in the intertidal zone. Growth curves were reconstructed on the basis of numbers of tidal growth lines. These growth curves were found to be very similar with one another, and indicated that shell-height increased from 1.5cm to 8cm in two years.
著者
富樫 英介
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2009-02

制度:新 ; 報告番号:甲2804号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2009/3/15 ; 早大学位記番号:新5024
著者
滝 巌
出版者
広島大学水畜産学部
雑誌
広島大学水畜産学部紀要 (ISSN:04408756)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, 1963-12

近年著者の入手したタコ類4種を記載した. これらは昨年(1962) 日本動物学会大会(岡山}で発表し要旨は動物学雑誌71巻397-398頁に載っている.1) テナガヤワラダコ胴部などの破損した標本2点で,銚子沖産.全長約200mm,套長約50mmで体は亜寒天質で半透明,腕は細長く側扇し吸盤は1列に並ぶ.交接腕(右第3腕)の舌状片は糸状に細い.外套関口は2部に分かれ,歯舌の中央商は9歯尖,第I側歯は6歯尖,第2側歯は7歯尖を有するのでフクロダコ族に所属するが,既知のどの科にも属せしめることができないのでテナガヤワラダコ科とテナガヤワラダコ属を設け,フクロダコ科・クラゲダコ科との関係について,も考察した.2) ヤワハダダコ土佐足摺岬沖と紀南礁で採れたもので全長約115mm,套長約36mm.未成熟個体で皮下に極めて軟かい寒天質層がある.腕は比較的短かく吸盤は小形で傘膜は広い.ハワイ・セイロン島南・アラビア海・ペルシャ湾で採れており日本は新分布地である.3) センベイダコ標本2個で和歌山県南部沖産.既知のメンダコと比べると傘膜は狭く背軟骨はゆるい弧状に曲がる点その他多くの点で異るが,Opisthoteuthis pluto, O.persephone (どちらも大豪洲湾産),O. extensa (スマトラ附近産)と比べても背軟骨・鰹葉数・鰭形・触毛翰・体色などで異る.4) オオメンダコ鹿島灘で採れた5個で,北米加州で1949年IC知られた種IL同定しうる.甚だ大形で成熟雄には腕全長の中央部と左右の第1腕の先端部近くと合計2個所IC大形吸盤がある.太平洋の東西2地方IC同一種を産することは注目される.
著者
山下 泉
出版者
養賢堂
雑誌
農業および園芸 (ISSN:03695247)
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.560-563, 2008-05

IPM防除体型による施設栽培での新害虫コナカイガラムシの発生とその対策。高知県の促成栽培ナスや促成栽培ピーマンでは、主要害虫のミナミキイロアザミウマやアブラムシ類などに対して、タイリクヒメハナカメムシ、コレマンアブラバチなどの天敵類や防虫ネット、黄色蛍光灯などを利用した総合的な害虫防除対策が普及しつつある。このような防除体系を導入している栽培圃場において、これまでの化学合成殺虫剤を中心とした防除体系による栽培圃場では発生の見られなかったコナカイガラムシ類が1990年代後半から発生するようになり、排泄物に発生するすす病による果実や植物体の汚れ、落葉や吸汁による生育抑制などの被害が顕在化し問題となってきた。そこで、発生種および防除対策などについて検討を行った。本稿では、天敵類を利用した総合的害虫防除体系による栽培を行っている圃場で発生しているコナカイガラムシ類の発生種、促成栽培ピーマンでの発生状況と防除対策などについて述べる。
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.558a-558a, 1924
著者
増田 篤稔 隠地 武彦 村上 克介
出版者
生態工学会
雑誌
Eco-Engineering (ISSN:13470485)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.67-72, 2015-07-01 (Released:2015-08-26)
参考文献数
7

Controlling dissolved oxygen (DO) level in rearing tank is one of the most important for intermediate breeding of abalones with land based production facilities. Continuous DO measurement was conducted for two rearing tanks of 15.5 m3 seawater each and containing 19,000 abalone of 50 mm length and 60,000 abalone of 23 mm length in running seawater condition of 17.6 m3 per hour. Oxygen consumption of abalone was also examined. A model formula expressing oxygen distribution in rearing tank was made based on these data. There are diurnal changes in DO concentration in rearing tank, higher in afternoon and lower in midnight, and DO decreased to less than 80% of saturation couple of times, harmful level for good growth.
著者
山口 晴幸
出版者
水利科学研究所
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.83-121, 2008

自然科学紀行古水史跡編。沖縄水史観。宮古島の無尽蔵に地下水を秘めた洞井と水事情。先人達の水確保の始まり。約600 kmの弧状列島を形成している琉球列島のほぼ中央に位置する宮古諸島は、大小8つの島々から構成されている。宮古諸島はじめ大小150余の島々からなる琉球列島では、亜熱帯海洋性気候に位置する島嶼独特の水資源環境が形成されていることから、島の暮らしや生活様式の変遷などを語る際には、水問題や水事業などの歴史的背景やその経緯を通して、「水」との関わりを思考することが重要な要素の一つとなっている。水資源となる河川や湖沼のない宮古諸島では、水道施設が普及するまでは、古来より長い間、島民の生活用水や農業用水には、もっぱら天水(雨水)と洞窟からの湧き水が利用されてきた。今も雨水の利用は人家の庭や軒先で散見できる。以前は赤瓦屋根に樋を引き、琉球石灰岩の切石やコンクリート造りのタンクに集水していた雨水が、飲料水などの貴重な生活用水源であったが、最近ではコンクリート屋根に塩ビパイプを引きスチールやポリタンクに集水するようになった。また防潮風林として植えられた太いフクギや桑の木などの幹に藁を結びつけて雨水を集水していた。
著者
渡辺与太郎 著
出版者
黄素社
巻号頁・発行日
1933