著者
田中 悟
出版者
政治経済史学会
雑誌
政治経済史学 (ISSN:02864266)
巻号頁・発行日
vol.471, pp.1-24, 2005-11

戦死者の記憶とその忘却を政治学の問題として論じた。
出版者
農商務省地質調査所
巻号頁・発行日
vol.第五区説明書, 1910
著者
三沢活水 著
出版者
兵事雑誌社
巻号頁・発行日
1912
著者
城殿 智行
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.48-56, 2006-11-10

特集タイトルには<戦後>空間とあるが、本論ではそれをまず、思考の様式を示す<戦後>という抽象と、日本がたどった歴史的・政治的な経緯を含意する「空間」という隠喩に分節する。次いで、近年では支配的な思考様式となった「言説分析」のあり方を、ミシェル・フーコーの思考と対比させることによって、批判的に再検討する。以上の分析を経た上で、三島由紀夫や中上健次といった<戦後>作家が、何をどのように考えて創作したのかが論じられる。
著者
宮原 一成
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

ゴールディングが作家活動に専念する前、教師をしていたことは周知の事実だが、その教職歴のうち約2年間がマイケル・ホール・シュタイナー・ヴァルドルフ学校で費やされたことは、従来等閑視されてきた。学友アダム・ビトルストンの誘いによりシュタイナー思想に触れ、マイケル・ホール校でも教鞭を執ったのである。近年公刊されたゴールディングの実娘ジュディ・カーヴァー氏による回想スケッチや、マイケル・ホール校の関係者に対する電子メールでの聞き取り調査により、シュタイナーに対するゴールディングの姿勢は、没頭というよりも一定の距離を置いた共感と呼ぶのがふさわしいことが見えてきた。1970年代以降は、むしろユング心理学に傾斜し、シュタイナー思想とは皮肉な距離が広がっていく。だが、共感的にしろ批判的にしろ、ゴールディング作品、特に前半期の作品にはシュタイナー思想の影らしきものが読みとれる。『蝿の王』の少年たちが年齢層によって行動様式に違いを見せる点は、人間の成長発達段階を独自に分類したシュタイナー教育論によって、うまく説明がつけられる。同作品で印象的な4つの色彩、緑・ピンク・白・黒は、シュタイナー色彩論の基底をなす四色である。サイモンをキリスト的と読む従来の固定的解釈も、シュタイナーのキリスト論を援用することによってさらに可能性が広がる。『後継者たち』の登場人物の名にはオイリュトミー的要素が感得できる。『ピンチャー・マーティン』は、シュタイナーの主著の一つ『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を皮肉に、悲観的に辿った作品と読むことが可能である--など、本研究は新解釈の可能性を提示できた。
著者
野々原 慎治
出版者
熊本大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2007

1.研究目的国立大学の法人化により、大学経営の効率化・社会貢献などがより強く求められるようになり、大学事務職員の役割は法人化前に比してさらに重要なものとなってきた。今回の研究では、法人化前に行った職員のワークモチベーション(以下「WM」という。)に関する研究成果を検証・発展させることを目的として、(1)法人化後の事務職員のWMの現状把握を行い、(2)法人化前に行った事務職員のWMの調査データとの比較を通して、(3)法人化が事務職員のWMに与えた影響及びこれからの事務職員のWMの向上策について、検討を行うこととした。2.研究方法まずは、(1)の現状把握を行うために、大学事務職員に対してアンケート調査を実施し、種々の分析を行った。(2)の比較については、法人化前に調査を行った機関に対して再度調査を実施することができなかったため、(1)の現状把握に用いたデータを法人化前のデータとの比較に用いることとし、法人化前に行った研究結果と比較を行った。さらに、(1)(2)の結果及び総合的な観点から(3)について考察・検討を行った。3.研究結果(1)の現状把握の結果として、WMは、課長級・副課長級(以下「課長等」という。)及び一般職員が高く、係長級・主任(以下「係長等」という。)は低かった。これらを踏まえて(2)の比較を行った結果、一般職員のWMと課長等のリーダーシップ行動は、法人化後が高かった。これらをもとに、(3)の検討を行った結果、課長等のリーダーシップ行動の向上については、新規業務の増大により業務指示機会が増えたこと、WMについては、係長等は、業務管理と日常業務を遂行しているため多忙な状況にあること、一般職員は、係長等よりも業務量が少ないことがWMに影響を及ぼしていると推察される。これらから、係長等の業務をさらに一般職員に配分し、係長等の業務負担の軽減と一般職員への職務拡大機会の提供を図ることが、双方のWMの向上に繋がるのではないかとの結論に至った。
出版者
村山銀次郎
巻号頁・発行日
vol.1号, 1894
著者
横谷 哲也 小口 和海 川手 竜介 亀井 美里 下笠 清
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.4, pp.31-36, 2009-04-09

イーサネットは、従来LAN用途として適用されてきたが、その経済性と高速性から通信事業者が運用する広域ネットワークに適用されるようになってきた。この際に必要となる機能に帯域保証がある。NGN等でQoS保証を必要とするサービスの普及が予想され、この場合にイーサネットでも帯域を保証することが必要となる。本報告では、帯域保証技術について動向をまとめ、イーサネットに適用する際の問題点について論じる。